日本テレビ 21:00〜21:54
「イジメ?いじられ?ピエロの流す涙の訳」
ある日、生徒たちから悩みを訴えてもらうために目安箱が設置される。その中に無記名で“たすけて”と書かれた投書が見つかる。馬場亜矢子(米倉涼子)は、クラスメイトの山下愛(水野絵梨奈)が、仲間に買い物を押し付けられているところを見かけ、愛に「いじめられてるの」と尋ねるが、愛は“いじめられている”のではなく“いじられてあげている”だけだと笑い飛ばす。そんな矢先、愛が階段の上から転げ落ち大けがを負ってしまう
■ キャスト
米倉涼子 :馬場亜矢子(35歳の高校生)
溝端淳平 :小泉純一(担任教師、国語担当)
片瀬 那奈 :長峰あかり(スクールカウンセラー)
広瀬アリス :長谷川里奈(元・いじめられっ子のクラスメイト)
水野絵梨奈 :山下愛(今回のいじめられっ子)
升毅 :蜷川真樹夫(生活指導)
横山めぐみ :黛有紀(副校長)
榎木孝明 :野田芳男(校長)
渡哲也 :阿佐田幸信(教育長)
、ほか
■ スタッフ
脚本:山浦雅大
演出:佐久間紀佳
音楽:横山克
主題歌:EXILE「Flower Song」
統括:神蔵克
チーフプロデューサー:大平太
プロデューサー:池田健司、秋元孝之、高明希
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
ドラマ「35歳の高校生」は、第二話も「いじめ」がテーマの模様です。初回を観ると、片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかりは、素っ頓狂なキャラクターで明るく楽しい役どころでした。正に、11年前に米倉姐さんと共演したドラマ「プリティガール」の荒木理恵子が転生した様な感じで、其れに関しては文句はありません。でも、ドラマのメインである高校生たちが陰湿で暗かったのが不満でした。さて、今宵はどうなりますかしらん。職員室のシーンから始まったので、初っ端から片瀬那奈ちゃんの出番があり、相変わらずアッパラパーなノリで笑いを誘います。然し、馬場亜矢子が学級委員になって目安箱から「たすけて」のメッセージを見つけてから、一気にシリアスなモードへと進みます。
其れは別にいいのですけど、何ゆえ教師たちの描写が過剰にコミカルなのかしらん。いえ、長峰あかりを中心とした教師陣のコミック・リリーフ的な役目は大変よろしいのだけど、どーしても生徒の重たいストーリーとの落差が気になります。コレじゃ、国木田高校の教師たちはアホにしか見えません。あっ。其れで教育長は馬場亜矢子を派遣したって事ですか?初回の「いじめられっ子」だった広瀬アリスちゃん演じる長谷川里奈はコロリンコとキャラが変貌し「ババちゃん」なんぞと呼び、亜矢子に「キャラ変わりすぎ!」と云われております。今回の「いじめられっ子」である山下愛の父親役は宇梶剛士さんで、益々「カタセカイ」度数は上がりました。
今回も初回と同じ展開で、馬場亜矢子が「いじめられっ子」のクラスメイトを救うと云う話でした。其の原因のひとつが親と云うのも同じです。山下愛も馬場亜矢子の友達になって、次回もやっぱり「いじめ」がメイン・テーマみたいですね。片瀬那奈ちゃん演じる長峰あかりは、今回も問題解決をかなりお気楽に解説していました。とは云え、スクールカウンセラーなのですから、彼女なりの深い考察もあるのかもしれません。物語は教育長と馬場亜矢子の関係などの謎も引っ張りましたが、やっぱり全体的に暗いし今後も益々いじめっ子たちが過剰になりそうで不安です。おそらく「いじめっ子にも色々と事情があって改心する」ってエピソードが後半にあるのでしょうけどね。う〜む、いまいちノレませんナァ。
【第2話の湯呑み文字】 「準備中(?)」、「週一」
(第2話視聴率「12.9%」)
(小島藺子/姫川未亜)
「35歳の高校生」日本テレビ公式サイト