ポール・マッカートニー、エルヴィス・コステロとコラボ(BARKS 1/28)
サー・ポール、お盛んですね。コステロとのコラボは久しぶりですけど、二人の交流が続いているのは嬉しいニュースです。思えば、1980年代のポールはスティーヴィー、マイケル、エリック、コステロとコラボばっかりやって「もう一人じゃ作れないのか?」とか揶揄されておりました。ポールがコラボに走ったのは、当然ですが最高のパートナーだったジョンが殺されてしまったからです。中でもコステロとの共作は大いに刺激を受け多くの名曲を生み出しました。ポールはコステロに「お前さんが作る曲は、ゴミだな」と云われて、「まるで、ジョンみたいな事をズケズケと云ってくれるじゃないか!」と喜んでしまったのです。あたくしは、ポールとコステロの共作曲でベストは「Veronica」だと思うし、コステロも「アレは、ほとんどポールが書いた」と証言しているのに、コステロにあげちゃったんだよナァ。マイケルには版権を買われちゃうし、ポールってお人よしだよね。
ポールに限りませんが、大物ミュージシャンはダンダンダン!と「裸の王様」になっちゃうわけで、ダメ出しを求めているみたいなのよさ。昔も書いたネタだけど、クラプトンもフィル・コリンズにプロデュースを頼んだら「エリック、なかなか好かったけど、もう一回弾いてくれ」と云われて愕然としたらしいからね。人生で初めて、ギターにダメ出しされたのですよ。えっと、80年代の噺だから、クラプトンも40代ですよ。其れまで誰もダメ出ししないって、在る意味「残酷」ですよね。コラボと云えば、此の「Heart Of The Country」って曲も、イチオー「リンダと共作」なのよさ。版権問題とかでそーしていたらしいのだけど「リンダに曲なんか書けるわけがないから、詐欺だ!」とか云われたもんでした。あっ。そー云えば、デニー・レインとも共作していたっけナァ。
(小島藺子)