発売元:ヴィレッヂ
本編収録日:2012年9月5日(サンシャイン劇場)
特典映像収録日:2012年6月23日(新宿BLAZE)、9月24日(森ノ宮ピロティホール)
「サイケデリック・ペイン」公式サイト
■ キャスト
福士誠治 :詩音 (「サイケデリック・ペイン」の Vocal 担当)
北乃きい :ソフィ (「ガーディアンズ」の天使)
綾野 剛 :魁人 (「サイケデリック・ペイン」の Guitar 担当)
片瀬 那奈 :レディー・パンドラ / ミツコ
(「ダークネス」の悪魔、そして其の化身、さらに、、、)
内田朝陽 :麗次 (「サイケデリック・ペイン」の DJ & Keyboard 担当)
前川紘毅 :準 (「サイケデリック・ペイン」の Bass 担当)
松田 翔 :翔太 (「サイケデリック・ペイン」の Drums 担当)
内田 慈 :リナ (魁人の恋人、Dr. 鏡の孫)
中谷さとみ:緑川玲子 (「サイケデリック・ペイン」のマネジャー)
安田栄徳:クラッシュ (「ダークネス」の悪魔)
右近健一 :キザーラ (「ダークネス」の悪魔)
菅原永二 :天野 (Dr. 鏡の助手)
橋本 じゅん :Dr. 鏡 (マッド・サイエンティスト)
、他
■ スタッフ
作:森 雪之丞
音楽:布袋寅泰
演出:いのうえひでのり
企画製作:ヴィレッヂ
いよいよ、片瀬那奈ちゃんが此の夏に挑まれたロックオペラ「サイケデリック・ペイン」のDVDが発売されました。今さっき、受け取りましたので、これから観賞いたします。ポスターなどで御馴染みのジャケットを開封すると、なな、なんと「二枚組」ではありませんかっ。「第一幕」本編に特典映像で「製作発表」で一枚、そして「第二幕」に特典映像で「大阪千秋楽カーテンコール」などでもう一枚。本編「113分」で特典映像「67分」って、通して観たら三時間ですよ!
三時間は「長ぇ〜し」、舞台も観たから内容は知っているし、CDも結構ヘビロしたし、チャプター機能もアリなので、「片瀬那奈ちゃんの登場シーン&特典映像」だけ先に観てしまおうかとも思いましたが、最初はやっぱり通しで観ようと流しております。もうDVDも発売されたので「ネタバレ」を気にせずに書いてゆきますよ。えっとですね、あたくしは此の舞台を東京初日と東京千秋楽の「たったの二回」しか観劇しておりません。こうしてDVDを観ても、其の判断は間違ってはいなかったと思います。初日の第一幕が終わって休憩になった時に「こりゃ、しんどいナァ」と感じました。
「レディー・パンドラ」と其の仮の姿である「ミツコ」を演じる片瀬那奈ちゃんに関しては、文句無しに名演です。歌もダンスも殺陣も、素晴らしかった。主役であるバンド「サイケデリック・ペイン」の面々も頑張っていたし、天使・ソフィを演じる北乃きいちゃんも歌が上手かった。でも、残念乍ら肝心の脚本がつまらなかったのです。第二幕は、橋本じゅんさんを初めとした「劇団☆新感線」の常連俳優陣や、其れにすっかりと染まった片瀬那奈ちゃんも活躍して面白くなるのですけど、兎に角、物語が面白くも何ともないのだ。「僕たちの好きだった革命」や「フラガール」は、脚本が好かったから満足度が違いました。「サイケデリック・ペイン」は、カーテンコールのバンド演奏で盛り上がってしまうのだけど、果たして其れは「舞台を観た感動なのか?」と云うと、そうではなかったのです。
そもそも、あたくしは「ロックオペラ」が苦手でありまして、THE WHO の「トミー」とかも昔から「何じゃ、こりゃ?」と余り高い評価はしていません。そーゆー意味では、俳優陣は本当に一生懸命挑んでおられたと思います。でも、まあ、初日よりは東京千秋楽の方が楽しめたし、DVDで観ると更に「気楽に楽しめる」感じがします。片瀬那奈ちゃんが、たったの二曲しか歌わないのも不満ではありました。DVDはカメラ・ワークを多用していますし、劇場で観た感じとは全く違います。コレはコレで遺して頂いて嬉しいのだけど、やっぱ、舞台は生で観なきゃダメですね。「たったの二回」でしたけど、劇場に足を運んで好かったとは思っていますよ。
演者のパフォーマンスは好いし、片瀬那奈ちゃんは最高です。但し、劇場でもDVDでも一番盛り上がって記憶に残るのがライヴなんですから、「脚本は二の次」と考えた方が好いのでしょう。てか、ライヴ仕立てでなかったなら、とっても此の舞台にはお付き合い出来なかったです。片瀬那奈ちゃんは、何度でも繰り返しますが、素晴らしかったです。でも、やっぱりコレは違うでしょ。舞台としては、完全に「反則負け」じゃん。ま、本日は、此の辺で失礼いたします。
「サイケデリック・ペイン」INDEX(完全版)
(小島藺子/姫川未亜)