w & m:Arthur Gunter
録音:1957年7月6日
2007年6月26日、BBCラジオ番組「The Day John Met Paul」で抜粋を公開
1957年7月6日にクオリーメンがセント・ピーターズ・パリッシュ教会で演奏した楽曲で、オリジナルは1954年の作者であるアーサー・ガンター版ですが、ジョン・レノンが参考にしたのはエルヴィス・プレスリーが1955年にカヴァーしたヴァージョンです。此の音源は、2007年6月26日にBBCラジオ番組「The Day John Met Paul」で初めて抜粋が公開されました。御存知の通り、ジョンは後に「BABY LET'S PLAY HOUSE」の歌詞を引用して
「RUN FOR YOUR LIFE」(アルバム
「RUBBER SOUL」収録)を書きますから、かなりのお気に入りナムバーだったのでしょう。
ジョン・レノンが率いるクオリーメンのステージをポール・マッカートニーが目撃し、二人が出逢った日には「PUTTIN' ON THE STYLE」と「BABY LET'S PLAY HOUSE」以外にも多くの曲が演奏されたそうです。現存する録音は二曲のみとされていますが、他にはロニー・ドレガンの「CUMBERLAND GAP」や「RAILROAD BILL」、後にアルバム
「LET IT BE」に収録されるトラディショナル・ソングの
「MAGGIE MAE」、そしてジーン・ヴィンセントの「BE-BOP-A-LULA」(後にジョンが「ROCK'N'ROLL」で、ポールが「公式海賊盤」でカヴァー!前述の通り、ポールは初対面のジョンに此の曲の完璧なコピーも披露している)なども演奏したとの事です。「三つ子の魂百まで」もとばかりに、既に1957年にジョンとポールが出逢った時に全ては始まっていたのでしょう。
(小島藺子)