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2012年10月04日

「月刊・未亜 リターンズ #121004」2012年10月号

血の轍


未亜:姐御!もう好い加減にして下さいよっ。ぷんすかぷんぷん!

イコ:まあまあ、そーコーフンしないで。何を怒っているのよさ。

未亜:アノですね、此処は「片瀬那奈ちゃんを賛美する場所」だと、何度云えばお分かりになるのか?って話ですよっ。「ビートルズ全曲解説」が終わって、目次も完成して、もうそれでええでしょ?其れを、またしてもヘッポコ編集盤とか語り始めちゃって、那奈ちゃんを蔑ろにするのはやめてけれ!オレ、まげねっ。

イコ:だって、明日(10/5)は「ザ・ビートルズ・デビュー50周年記念日」だぞ。お祭りなんだから、踊らにゃ損じゃん。よいのよいのよい!

未亜:姐御は、広末か三田村ですか?ダンスと云ったら片瀬那奈ちゃんでしょ。高校時代にダンス部だったんですよっ。ちなみに内山理名ちゃんもそうですよっ。

イコ:片瀬クンは全然テレビに出てないから、話題がありませんがな。舞台で疲れて、サボってんのかしらん。

未亜:な、何を云う!いくら姐御でも其の発言は許しがたいですよっ。那奈ちゃんは舞台「サイケデリック・ペイン」終了後にすぐさま多くのお仕事をされていますよ!「マネ日記」にも書いてあったじゃないですかっ。来週は、テレビに那奈ちゃんがいっぱい出るって決まっているんですぅ!!ぜいぜい、はあはあ。

イコ:そんな涙目になって訴えなくとも分かっているわよ。だったら、来週になって片瀬クンがいっぱいテレビに出たら思う存分書けばええだろ。此処は単なるど素人のファンが書いているのだから、マネジャーみたいに現場の様子なんか分かりゃしないのよさ。そりゃ早々と公表された11月末放送の「裸にしたい男」に関してなら調べたけど、綾野剛くんの特集番組にメッセージ出演するだけだろ?兎も角、あたくしたちは公的に発表されてからしか何も書けないの。そんなに慌てないで、のんびりいきまっしょい。

未亜:それは、まあ、そーなんだけどさ。あっ。別にハリケンレッドのマネッコじゃないですよ。

イコ:もう、そんなネタは誰も知らないって云っているざんしょ。其れにさ、未亜たんは、ちゃんとあたくしが入魂で書いた「THE BEATLES 全曲解説」を読んだのかね?

未亜:那奈ちゃんに関係ないネタは華麗にスル〜していますから、詳しくは読んでいませんよ。長げぇ〜し、ボキも無理矢理に手伝わされて資料集めとかさせられたので、もう思い出したくもありません。

イコ:何だよ、そりゃ?アレはさ、オチが「片瀬那奈に捧ぐ」ってなっているのが「肝」なのよさ。

未亜:えっ。(読み返して)ホントだ!姐御、やっぱり片瀬那奈ちゃんが大好きなんですねっ。ボキは今、モーレツに感動しましたよっ。

イコ:ん?万人が読んで「ぎゃふん!」となる「最高のオチ」だと思って狙っただけなんだけど。如何にも片瀬クンとビートルズに何らかの関連性があるかの如く書いていたりもするけど、そんなもん全部こじつけですよ。大体、片瀬クンが生まれた時にはビートルズはとっくに解散していたどころかジョン・レノンが殺された後だぞ。例えば、片瀬クンに「TOMORROW NEVER KNOWS」って曲を知っていますか?と訊いたら、自信満々で「知ってる!ミスチルの曲でしょ」って応えるざんしょ?たぶん「抱きしめたい」も「あっ。それも、ミスチルの曲!」って云うぞ。そんでもって、、、

未亜:(遮って)もういいです。だったら、尚更もう枝葉のビートルズはやめてけろっ。オレ、まげね!

イコ:あのさ、其のネタも、もう誰も原典を知らないから通じないぞ。其れよりさ、「BUBKA」の発行元が変わっちゃったのよさ。内容は前号と大して変わっていないのだけど、それは徐々に変化して来たからであって、随分とつまらない雑誌になっちゃったよナァ。今月号なんか表紙が「さしこ&知らない子」だぞ。付録ファイルや巻頭インタビューもそうなんだけど、此の「さしこ」って人は何でこんなに推されているんだ?何か問題を起こして騒動になったんじゃなかったのか?「AKB48」のルールだと、普通ならクビなんだろ?

未亜:そんな事、ボキに訊かれても分かりませんよっ。そもそも、ボキは「AKB48」には興味がありませんからね。せいぜい、那奈ちゃんと共演したコくらいしか知りませんよ。姐御も知らない最近のアイドル事情なんて、分かりっこないじゃん。アンテツあにいにでも訊いてけろ。

イコ:ホラ、そーやって都合が悪くなるとアンテツの名前を出して逃げるんだ。未亜たんは、ヘタレよのぉ。

未亜:はいはい、何と罵倒されようが構いませんから、さっさと本題の片瀬那奈ちゃんを語りましょう。

イコ:だって、明日の「どや顔」もお休みなんだろ?次の「シューイチ」まで話題がないんだから放っておけばええざんしょ。何にも話題がなくとも此処は片瀬クンを取り上げると思ったら大間違いだし、本人の為にもならないわよ。そーゆー時には心を鬼にしてだな、敢えて暫くは片瀬那奈ちゃんの話題には触れずもっとグローバルに視野を広げて語ろうではないか。其れが、将来的には片瀬クンの成長にも繋がるのだよ。

未亜:何をテキトーな事を捲くし立てているのですかっ。そーやって、姐御は枝葉のビートルズとかプロレスとか那奈ちゃんと関係ないネタを書きたいだけでしょ。何なんですか、「大食い王座決定戦」とか、那奈ちゃんと全く関連性がないのに「片瀬クンなら、勝てる!」なんぞと無理矢理こじつけて記事にしちゃってさっ。

イコ:「大食いネタ」は、こじつけじゃないぞ。片瀬クンは「食いしん坊」だろ。「ラーメン大好き」だし、決勝戦まで行けたら楽勝じゃん。問題は「苦手の甘味」って、ズバリ的確なアドバイスも送っているじゃまいか。でも苦手があった方が対戦が盛り上がるから「片瀬クンは甘味が苦手」って事にしといて、相手を油断させておいて、密かにトレーニングで克服していて本番で披露ってのも好いナ。そー云えば、ケーキならロール食いするらしいから完全に甘味がダメなわけじゃないだろ?うん、勝てるぞ。むふふ。

未亜:何を猪木みたいに勝手に皮算用して、ひとりで悦に入っておるのですかっ。

イコ:猪木?そっか、片瀬クンはレスラー転向の選択肢もあったナァ。三十路なら、プロレスラーとして伸び盛りだぞ。「サイケデリック・ペイン」で悪魔メイクをした時も「試合前みたいな気分になるのよ♪」と思わず本音が出たとみたね。

未亜:姐御!もう好い加減にして下さいよっ。ぷんすかぷんぷん!

イコ:未亜たん、デジャヴしてるぞ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 01:23| MIAMIA | 更新情報をチェックする

「ROCK'N'ROLL MUSIC」INDEX

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 プロデューサー:ジョージ・マーティン、フィル・スペクター
 エンジニア:ノーマン・スミス、ジェフ・エマリック、ケン・スコット、他
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1963年2月11日〜1969年1月30日)

 1976年6月7日(米国)、6月11日(英国) アルバム発売
 キャピトル SKBO-11537、パーロフォン PCSP-719 (ステレオ)


side-A

1. TWIST AND SHOUT (1963年)
2. I SAW HER STANDING THERE (1963年)
3. YOU CAN'T DO THAT (1964年)
4. I WANNA BE YOUR MAN (1963年)
5. I CALL YOUR NAME (1964年)
6. BOYS (1963年)
7. LONG TALL SALLY (1964年)

side-B

1. ROCK AND ROLL MUSIC (1964年)
2. SLOW DOWN (1964年)
3. KANSAS CITY 〜 HEY,HEY,HEY,HEY (1964年)
4. MONEY(THAT'S WHAT I WANT) (1963年)
5. BAD BOY (1965年)
6. MATCHBOX (1964年)
7. ROLL OVER BEETHOVEN (1963年)

side-C

1. DIZZY MISS LIZZY (1965年)
2. ANYTIME AT ALL (1964年)
3. DRIVE MY CAR (1965年)
4. EVERYBODY'S TRYING TO BE MY BABY (1964年)
5. THE NIGHT BEFORE (1965年)
6. I'M DOWN (1965年)
7. REVOLUTION (1968年)

side-D

1. BACK IN THE U.S.S.R. (1968年)
2. HELTER SKELTER (1968年)
3. TAXMAN (1966年)
4. GOT TO GET YOU INTO MY LIFE (1966年)
5. HEY BULLDOG (1969年)
6. BIRTHDAY (1968年)
7. GET BACK (1970年)


ビートルズは、1976年2月6日に1967年に交わした「9年間のレコーディング契約」が切れました。其れでようやくビートルズだった四人は、晴れて自由の身となったわけです。遂にビートルズは完全に解散した!と思ったら大間違いで、なな、なんと、EMIには「過去に発表されたビートルズ音源を再発出来る!」との権利が残ったのでした。「赤盤」と「青盤」がバカ売れしましたし、海賊盤「ΑΩ」も懲りずに第二弾四枚組を出しやがりましたから、こりゃもう「公式盤でガツン!とやらねばならぬっ」とばかりに編集盤を出したわけですよ。第一弾は「ロケンロール集」となりました。選曲は何故か東芝EMIが行い米キャピトルが最終決定するのですが、二枚組で28曲とロケンロールの名演を集めております。

「赤盤」&「青盤」とダブるのは4曲のみで、其の内の1曲「GET BACK」は「青盤」収録のシングル・ヴァージョンではなくアルバム・ヴァージョンですから、実に良心的な選曲でした。しかも、当時は英国オリジナル・アルバム未収録だったEP盤「LONG TALL SALLY」4曲とシングルB面でしか聴けなかった「I'M DOWN」も「初のステレオ!」で入っていたのです。「PAST MASTERS」が在る現在では有り難味は無いでしょうけど、当時は事件でした。どーせなら「DRIVE MY CAR」と「REVOLUTION」と「BACK IN THE U.S.S.R.」も外して、「SHE'S A WOMAN」とか「EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND MY MONKEY」とか「ONE AFTER 909」とかを入れたらもっと好かったのにね。でもですね、「赤盤」と「青盤」で知った「遅れて来たビートルズ世代」にとって、生まれて初めて手にしたビートルズの新作はコレでした。

此のアルバムは、ジョージ・マーティンが「こんな音じゃ出せん!」とノー・ギャラでリミックスしました。然し「ビートルズの音源に手を加えてはイカン!」とする英国では元の侭で発売され、「いい音になった方がええじゃん!どーせ、ノー・ギャラだしさ」との米国ではマーティンによるリミックスが採用されています。ジャケットも英米では紙質が異なり、米盤はギンギラギン!でした。優柔不断な日本は「音源は英国盤の元の侭で、ジャケットは派手な米国盤のギンギラギン仕様」と云う「最もつまらない選択」をしております。ジャケット・デザインは、ジョン・レノンが自ら「ロケンロール集なら、俺様の出番だろ?」と立候補したのに却下され、何だかヘンチクリンなイラストにされてしまいました。

内容は、もう1976年当時でも「イエスタデイでしょ?あたし好きだな(片瀬那奈ちゃん声で)」となっていた世間の印象を覆そうと、「ビートルズはロック・バンドだったのだ!」とロケンロール路線の楽曲を集めたものです。前述の通り、三年前に発売され売れ続けていた「赤盤」&「青盤」との重複曲を出来るだけ避けたかったからか、カヴァー曲が12曲も収録されています。些か初期の楽曲が多く、中期や後期が駆け足すぎるきらいもありますし、リンゴ・スターが3曲も歌っていやがるのも気に食わないものの、なかなか好い編集盤です。コレがCD化されていないのは、残念ですね。でも、ジャケットは酷い。後に廉価版でバラ売りされた時のジャケットも酷かったナァ。其れでも、売れました。シングル・カットされた曲もヒットしました。昔の音源を集めただけでバカ売れしちゃうなんて、こんな美味しい商売はないわけで、其れは2012年の現在まで延々と続いております。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする