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2012年09月29日

「COVERS」#186

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「2001 take 2」


(2012年9月作)



コレは「sabra」が素材ですね。
当時の片瀬那奈ちゃんはグラビアでも活躍していました。
「sabra」では「水着NG」でしたが、其れを逆手にとった演出が好かったナァ。



「公開は終了しました」 (小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| COVERS | 更新情報をチェックする

「MAGICAL MYSTERY TOUR」INDEX

マジカル・ミステリー・ツアー


 プロデューサー:ジョージ・マーティン
 エンジニア:ジェフ・エマリック、ケン・スコット、他
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1966年11月24日〜1967年11月7日)

 1967年11月27日 米国編集アルバム発売(最高位、米国1位)
 キャピトル MAL 2835(モノ)、SMAL 2835(ステレオ)


side-A

1. MAGICAL MYSTERY TOUR
2. THE FOOL ON THE HILL
3. FLYING
4. BLUE JAY WAY
5. YOUR MOTHER SHOULD KNOW
6. I AM THE WALRUS

side-B

1. HELLO, GOODBYE
2. STRAWBERRY FIELDS FOREVER
3. PENNY LANE
4. BABY YOU'RE A RICH MAN
5. ALL YOU NEED IS LOVE


1967年12月26日に放送されたビートルズ主演TV映画「MAGICAL MYSTERY TOUR」は、敏腕マネジャーであったブライアン・エプスタインの死後に初めてビートルズ(ポール・マッカートニー主導)で発表された作品でしたが、評判は散々でした。天然バカボンでありますポールの思い付きで、脚本も無しに行き当たりバッタリで撮られた意味不明な内容に、視聴率「75%!」と云われた英国民も「ぽか〜ん!」となりました。元々、何の意味も無い出鱈目な映像だったわけですが、現在では「MTVの先駆け!学生時代のスピルバーグも影響を受けた傑作!」なんぞと云われております。どんなもんかは、もうすぐリニューアルされて発売されますので、御自分の目で確かめて下さい。あたくしは、無茶苦茶好きですけどね。

英国ではA面収録の6曲を二枚組のEP盤で発売するのですが、米国キャピトルは「そんな中途半端なもんは、売れん!」とばかりに、B面にアルバム未収録のシングル5曲を加え、11曲入りのアルバムにしてしまいました。此れまでなら「またまた、キャピトルが勝手に改変しやがった!」となるトコですが、アルバムにまとめられて聴くのが便利で、英国でも輸入盤がバカ売れしてしまいます。確かに、オリジナル・フォーマットだと最低でも9面を聴かないと全部聴けないわけでして、2面で済むのは楽チンです。其れで、いつの間にかチャッカリとオリジナル・アルバムと同等の扱いを受ける様になった作品なのです。よーするに、此の米国編集盤が存在しないと、此れに収録された内の10曲(「ALL YOU NEED IS LOVE」は、「YELLOW SUBMARINE」にも収録されている。其れは其れで問題もあるのだけど)も「PAST MASTERS」へ入れるしかなかったわけで、CD化の際にもエラソーにラインナップに加わってしまったのだ。

内容は、1967年の脂が乗り切ったビートルズがたっぷりと堪能できる名曲が揃っていますので文句なしです。「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」、「ALL YOU NEED IS LOVE」、「I AM THE WALRUS」などのジョン・レノン作品の一曲の為だけに買っても、決して損はないどころか、おつりが来捲くりでしょう。ま、全部シングル盤でも聴けますが、やっぱ、いちいち引っくり返したり取り替えたりしなくて済んで便利じゃん。「此の時期のビートルズのアルバムを改変するなんてトンデモない!」と云うなかれ。コレは「EP盤」と「シングル盤」を合わせただけで、「PAST MASTERS」と変わらない編集盤です。


(C)2002-2012 (小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 00:31| FAB4 | 更新情報をチェックする

「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」INDEX

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド


 プロデューサー:ジョージ・マーティン
 エンジニア:ジェフ・エマリック
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1966年12月6日〜1967年4月21日)

 1967年6月1日 英国アルバム発売(最高位、英米1位)
 パーロフォン PMC 7027(モノ)、PCS 7027(ステレオ)


side-A

1. SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND
2. WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
3. LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS
4. GETTING BETTER
5. FIXING A HOLE
6. SHE'S LEAVING HOME
7. BEING FOR THE BENEFIT OF MR. KITE !

side-B

1. WITHIN YOU WITHOUT YOU
2. WHEN I'M SIXTY-FOUR
3. LOVELY RITA
4. GOOD MORNING GOOD MORNING
5. SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND(REPRISE)
6. A DAY IN THE LIFE


1967年に発表されたビートルズ第八作目のアルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」は、スタジオに篭ったビートルズが創り上げた「20世紀ロックの金字塔」と称賛され続けております。ポール・マッカートニー主導でジョージ・マーティンもマジ・モードで臨んだシンフォニックな「音世界」やコンセプトは、後の音楽界のみならず世界にも大いに影響を与えました。但し、「史上初のコンセプト・アルバム」との評価は些か的外れで、ハッキリ云えば「何となく全体でひとつの世界観がある様にビートルズとマーティン及びエマリックなどが誤魔化している」のです。個々の楽曲を取り上げれば、大したことはないポールやジョンの書き殴りなんかも含まれているのに、アルバム全体でひとつの世界を構築したとの事実が其れを帳消しにしています。

確かに、アルバムのコンセプトを発案したのはポールですし、楽曲提供数でも圧倒しています。でも、此のアルバムの評価を決定的にしたのは、最後に収録されている「A DAY IN THE LIFE」です。紛れも無い「レノン・マッカートニー」作品である此の楽曲は、アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」に対して批判的なジョン・レノンが「ポールと一緒にやって、最高に楽しかった傑作だ」と自画自賛した程の名曲です。此のアルバムから、ようやく米国でも英国オリジナル・フォーマットで発売されるようになりました。英国では「8作目」なのに、なな、なんと、米国ではキャピトルだけでも「12作目」で、他社を含めたら「14作目」なのよさ。いや、ホントは同じ音源でジャケットやタイトルを変えたのも含めればもっと多いのだ。どんだけ改変改悪したのかが、数だけで丸見えです。此のアルバムだって、米盤には「オチ」が入ってないのだ。そりゃ、ビートルズも「ブッチャー・カバー」で抵抗したくもなるでしょう。


(C)2002-2012 (小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 00:15| FAB4 | 更新情報をチェックする

「REVOLVER」INDEX

リボルバー


 プロデューサー:ジョージ・マーティン
 エンジニア:ジェフ・エマリック
 歌と演奏:ザ・ビートルズ

 (録音:1966年4月6日〜6月21日)

 1966年8月5日 アルバム発売(最高位、英国1位、米国改悪版1位)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


side-A

1. TAXMAN
2. ELEANOR RIGBY
3. I'M ONLY SLEEPING
4. LOVE YOU TO
5. HERE, THERE AND EVERYWHERE
6. YELLOW SUBMARINE
7. SHE SAID SHE SAID

side-B

1. GOOD DAY SUNSHINE
2. AND YOUR BIRD CAN SING
3. FOR NO ONE
4. DOCTOR ROBERT
5. I WANT TO TELL YOU
6. GOT TO GET YOU INTO MY LIFE
7. TOMORROW NEVER KNOWS


1966年にビートルズが発表した那奈作目のアルバム「REVOLVER」は、スタジオ・ワークで様々な試みを行った革新的なサウンドでした。此のアルバムを発表後に、ビートルズは「最早、ライヴでは再現不可能な楽曲を作っている」との理由でライヴ活動を休止し、思う存分スタジオに篭り偏執狂的な録音へ没頭してゆきます。但し、過酷なツアーに明け暮れる日々に鬱憤を晴らすかの様に挑んだ「REVOLVER」こそが、最もプログレッシブな輝きを放っている様にも感じられます。ポール・マッカートニーは、此の時点で遂にジョン・レノンと肩を並べます。然し、其れはジョンの創作法が明らかに変わり「ぶっ飛び過ぎ」状態へと突入したからでもあります。

「I'M ONLY SLEEPING」、「SHE SAID SHE SAID」、「TOMORROW NEVER KNOWS」、そしてシングルになりアルバムへは未収録となった「RAIN」などのジョン・レノン作品は、明らかに常軌を逸しており、しかも大衆音楽の範疇に収まっていると云う、恐るべき楽曲群です。ポールの曲は全てスタンダート化した名曲揃いで、ジョージ・ハリスンの台頭も著しいのですが、やはりジョンの才気が凄すぎます。ジョン・レノンは、此の時に徹底的に不幸だったのでしょう。様々な事に完全に追い詰められて、正に「どん底」だったのでしょう。でも、そんな時こそ、ジョン・レノンの異常な才能は爆裂します。そんなジョンをあざ笑うかの様に、米国では有ろう事か、ジョンの曲を3曲カットした改悪版で発売されたのでした。


(C)2002-2012 (小島藺子)



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