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2012年09月25日

「月刊・未亜 リターンズ #120925」2012年9月号

sp-b.jpg ザ・ビートルズ・ボックス


未亜:姐御!「ビートルズ公式全213曲解説」完結、おめでとうございます!!

イコ:おいおい、未亜たん、片瀬クンがロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」の千秋楽を無事に終えて、「DVD化も決定!」って話題満載なのに、アータが枝葉と忌み嫌う「FAB4」ネタで始めるって何よ?此処は「片瀬那奈全記録」なのだから、イチオー話題は片瀬クンから入らないとヤバイんじゃないの?

未亜:いえ、片瀬那奈ちゃんは今後もドラマ「匿名探偵」などでの御活躍が確定しています。「サイケデリック・ペイン」も未だ終わったばかりですから、DVDも出ますし、じっくりと語れるではありませんか。姐御の枝葉ネタで最大のウスラトンチキだった「ビートルズ全曲解説」が終わったのが、ボキは嬉しいのですよ。コレで、もう枝葉へはゆかず片瀬那奈ちゃんを賛美し捲くる正常なカタチになるわけでしょ。

イコ:アノね、どこが枝葉なのよさ。此処は「The COMPLETE BEATLES Recording sessions」って本を参考にしてあたくしが立ち上げたんだから、「ビートルズ全曲解説」は王道だろ。ビートルズなくして、片瀬那奈はなし!なのよさ。

未亜:そんなわけがわからないことを云っているのは、姐御だけじゃん!何が「片瀬那奈ちゃんは、ジョン・レノンに、どことなく似てらっしゃる」ですかっ。ジョンも天国で大笑いして、那奈ちゃんもおへそでお茶を沸かしちゃいますよっ。云われる前に云っときますけど「イエスタデイでしょ?あたし、好きだな」って返してもダメですよ。アレはポールの曲だから、ジョンも困っちゃうでしょ。

イコ:そーやって、すぐに「ジョン派」と「ポール派」へ話を持ってゆくのがイカンのよさ。「レノン・マッカートニー」はチームなのだし、ジョンとポールが同じバンドに居たのがビートルズじゃまいか。

未亜:だからぁ、もうビートルズの連載はめでたく終了したわけでしょ?そーゆー枝葉がなくなって、ボキはせいせいしているのですよ。どーせ、姐御が途中で枝葉へ持ってゆくに決まっているから、最初に取り上げておしまいにしたわけです。ボキも成長しましたよっ。えっへん!さあ、大いに片瀬那奈ちゃんを語りましょう!

イコ:そうそう、片瀬クンがロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」に出たから、あたくしも一年半くらい中断していた「ビートルズ全曲解説」を再開して、一気に終わりまで書けたのよさ。レディー・パンドラの御蔭と云っても過言ではありません。筆がノリ捲くって、とっくの昔に終わりまで書き終わっちゃってさ、毎日一曲ずつ公開してストックがたんまりあってラクチンだったナァ。片瀬クン、ありがとー!

未亜:姐御は猪木かよっ。そんなの姐御の勝手なモチベーションであってですね、那奈ちゃんには無関係です!大体、「サイケデリック・ペイン」では開演前や休息中や閉幕後にビートルズは流れていなかったじゃん!

イコ:確かに、♪ジョンやミックが♪とか♪ボウイやディランが♪とか歌われていて、おいおい、ポールは?と思ったナ。愛しのジョージも出て来ないし、ま、リンゴはどーでもええけどさ。

未亜:それみたことか。せいぜいジョン・レノンまでで、ビートルズは関係ないじゃん!マーク・ボランやデビット・ボウイとかのグラム・ロックや、フーやキンクスなんかのロック・オペラが中心じゃん!10ccやピンク・フロイドも使われて、ストーンズやキッスのロゴもあったけど、ぜ〜んぶ、所詮はビートルズのマネッコで始めたパチモンじゃん!挙句に、最後にはキング・クリムゾンが流れていたじゃん!アレはビートルズの「アビイ・ロード」をチャート首位から引きずり下ろしたと些か大袈裟に盛られて伝説になった名盤からのセレクトじゃん!ロック・バーの名前は「エピタフ」じゃん!ビートルズなんて、何の関係もないじゃん!ぜいぜい、はあはあ、、、。

イコ:アノさ、未亜たん、分かっていて、わざと絡んでないか?

未亜:はいはい、ボキだって分かっていますから、もういいでしょ。片瀬那奈ちゃんを語ろう!

イコ:だって、片瀬クンは一昨日の「シューイチ」をお休みしたぞ。「どや顔」も二週お休みだし、CMは旧作の焼き直しで、話題がないざんしょ。まさか、片瀬クンが「シューイチ」を欠勤するとはナァ。折角「シューイチの人」として全国区で有名になったのに、あたくしも残念無念でございます。大衆は厳しいから「アラ、シューイチのおねえさんは代わっちゃったのね。新しいコもちっちゃくて可愛いから、好い感じよね。そー云えば、前の人はデカクてオッサンみたいに笑っていて女らしさに欠けていたかしらん」とか思っているぞ。

未亜:だからぁ、それは「サイケデリック・ペイン」大阪公演に御出演されていたからですってばさ。那奈ちゃんは「シューイチ」を降板していませんってばさ。そんでもって、世間の評価とか云って、しれっと那奈ちゃんを莫迦にするのはやめてけろ!オレ、まげね!!那奈ちゃんは女優なのですから、「サイケデリック・ペイン」を語ればいいではありませんかっ。

イコ:DVDが12月に出るのに、ネタバレしちゃマズイかしらんと思い直したのよさ。てか、なんで「シューイチ」では一度も具体的に「サイケデリック・ペイン」って云わなかったのかしらん。「舞台公演中も頑張ります!」とか「那奈ちゃんは舞台に出ていまして」とか「悪魔を演じています」とか「大阪で舞台公演中の那奈ちゃん」とか、舞台に出ている事実は伝えていたけど「サイケデリック・ペイン」の「サ」の字も出ないって、何だ?

未亜:色々とあるのですよっ。てか、もう全公演が終わったんだから「ネタバレ」してもいいじゃん!姐御だって「ミツコ」を明かしたではありませんかっ。完全なる「ネタバレ」じゃん!

イコ:そんなの「ネタバレ」にならないざんしょ。単に片瀬クンがパンフレットの役名に「レディー・パンドラ / ミツコ」って載っていますよ、って事実を書いただけじゃまいか。具体的に「何ゆえ、役名が二つあるのか?」って事は書いてないざんしょ。ストーリーだって、劇中歌だって、片瀬クンのセリフや踊りや歌や演技だって、何ひとつ詳しい事は明かしてないざんしょ。

未亜:ええ、分かりましたよ。では、新ドラマ「匿名探偵」の展望を語りましょー!

イコ:まだ始まってもいないドラマの話をしたら、それこそ「ネタバレ」になるだろーが。莫迦か、お前は。アノさ、此処は「片瀬那奈全記録」なのよさ。既に公開された作品や公表された情報などを淡々と記録するしかないわけ。なんてったって、あたくしたちは「単なるど素人のファン」なわけだから「マネ日記」みたいに極秘情報なんか知らないのだよ。此処は、ただひたすら「本日、僕たちは、片瀬那奈ちゃんのこんな公的な活動を目撃いたしました」って事を延々と書き連ねているだけじゃまいか。「原さっちんが結婚していた!」って事も報道で知って「あららん、おめでとうございます」って云うしかないわけで、其れは片瀬クンだって同じざんしょ。もしも事前に片瀬クンの予定を知ったとしても、そんな公式未公開情報は書けるわけないだろ。

未亜:それは、そーなんだけどさ。いや、ボキはハリケンレッドじゃありませんからっ。

イコ:もうそんなネタは誰も分かんないわよ。そんでもってだな、未亜たんに任せると「那奈ちゃん、可愛い!」とか「那奈ちゃん、最高!」とかしか書かないから、そんなもんは他の人が読んでも面白くも何ともないだろ。だからこそ、あたくしが心を鬼にして「片瀬クンはデカイ!」とか「片瀬クンよ、プロレスラーになってはくれないか?」とか「片瀬クンは、食いしん坊!」とか「片瀬クンは、大食い女王になれる!」とか「2012年の「カエルの女王さま」でおへそを出した時に、胃下垂だからなんちゃら、と云っていたけど、2004年の「ミ・アモーレ」でおへそを出して歌った時でも、其れはよく分かっていましたよ」とか、色々と万人受けする様に盛っているわけざんしょ。ビートルズとかプロレスとかも、其れで釣ってあわよくば「片瀬那奈ちゃんのファン」にならないかしらんとだな、グローバルな観点から「カタセカイ」の啓蒙を試みておるのだよ。

未亜:えっと、姐御、ドサクサに紛れて云いたい放題になっていませんか?

イコ:全然、云いたい放題じゃありませんことよ。あたくしがマジで片瀬クンを語ったらマズイでしょ。其れとも、やっぱり役割を交代して、未亜たんが「アンチ・片瀬クン」で、あたくしが「片瀬クン・絶対主義者」ってキャラ設定にするか?ドラマとかで、いきなりだナァとキャラが変わるって事もあるから、ええんじゃまいか。初めは違和感があっても、そのうち慣れるって。

未亜:姐御は、エスペランサーかよっ。あっ。那奈ちゃんが演じた清美ちゃんネタですか?

イコ:おいおい、未亜たん、そりゃ「高田」違いだぞ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 01:57| MIAMIA | 更新情報をチェックする

FAB4-213:FOR YOU BLUE

Definitive Elmore James Concert for George [DVD] [Import] Slide to Freedom 2: Make a Better World (Dig) 


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン('69-1/25、3/10)、マルコム・デイヴィス('70-2/28)、
   フィル・スペクター('70-3/25)
 E:グリン・ジョンズ('69-1/25、3/10)、ピーター・ボーン('70-2/28、3/25)
 2E:アラン・パーソンズ('69-1/25)、リチャード・ランガム('70-2/28)、ロジャー・フェリス('70-3/25)
 録音:1969年1月25日(「George's Blues」)(アルバム「GET BACK」に収録)
     1970年1月8日(take 6 に SI 「歌」)(アルバム「LET IT BE」に収録)
 STEREO MIX:1969年3月10日、1970年2月28日、3月25日(take 6 より 1&2-8、1&5 を編集し 1)
 
 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 B-4)
 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)


ジョージ・ハリスンが書いたブルース風の楽曲で、1969年1月に行われた「THE GET BACK SESSIONS」をまとめたアルバム「GET BACK」には当初は此の曲しかジョージの作品は収録されていません。後に改訂版「GET BACK」から「I ME MINE」もラインナップに加わりますが、前述の通り「I ME MINE」は「THE GET BACK SESSIONS」では正式レコーディングされておらず、1970年1月に録音されました。1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」の時期に、ジョージ・ハリスンはソングライターとしてのピークを迎えました。毎日、湯水の様に曲が出来てしまい、それは「FOR YOU BLUE」と「I ME MINE」だけではなく、「SOMETHING」「OLD BROWN SHOE」、「LET IT DOWN」、「ALL THINGS MUST PASS」、「ISN'T IT A PITY」、「HEAR ME LOAD」、などなどでした。

ところが、あくまでも「レノン・マッカートニー」体制であったビートルズでは、ジョージの出番は極端に少なかった。正式レコーディングで採用されたのは、「FOR YOU BLUE」のたった一曲のみ!クライマックスの「ルーフトップ・コンサート」でも一曲も採用されず、当然乍らアルバム収録予定は「FOR YOU BLUE」だけ。挙句に、イントロでギターをトチるトコまで入れられてしまいます。堪りに堪ったジョージの鬱憤が、三枚組アルバム「ALL THINGS MUST PASS」で爆発するわけですが、発表が1970年11月と云う事実だけでもお分かりの通り、収録された名曲の数々のほとんど全ては「ビートルズ時代に書いてボツにされた」楽曲でした。ジョージが生前に最後に手掛けたのは「ALL THINGS MUST PASS」のリマスター最新盤でしたが、発表当時に大絶賛され「ビートルズが解散して、最も得した男」と称賛された事がジョージにとって如何に嬉しかったのかを思わされます。「それ見たことか!ポール、ざまーみろっ」てな気分だったのでしょう。

此の楽曲は、当時のビートルズに於けるジョージの立場を象徴するが如く、1969年1月25日のセッションだけで完成されています。映画「LET IT BE」でも演奏シーンが観れまして、ジョージ・ハリスン(歌、アコースティック・ギター)、ジョン・レノン(ラップ・スティール・ギター)、ポール・マッカートニー(ピアノ)、リンゴ・スター(ドラムス)のビートルズ四人による演奏です。ジョージは、チャッカリと1970年1月8日にヴォーカルを録音し直しており、アルバム「LET IT BE」では差し替えたヴォーカル・ヴァージョンが収録されています。もう既にアルバム「GET BACK」改訂版が1970年1月5日に完成していましたので、1月8日に新たなヴォーカルを録音した時点でジョージには「他の誰かにプロデュースを任せたい」との思惑があったのでしょう。そんな時にジョン・レノンから「新曲のインスタント・カーマをさっさと録音して発売したいから、協力しろ!」と云われたジョージは「だったら、フィル・スペクターにプロデュースさせたらどうかな?」と持ちかけるわけですよ。

ジョージ・ハリスン、実は「食えない男」でございます。

「FOR YOU BLUE」は、アメリカと日本では「THE LONG AND WINDING ROAD」とのカップリングでシングル・カットされました。特に日本では、英国仕様のシングルでの「SOMETHING」、「OLD BROWN SHOE」の他に、「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」「HERE COMES THE SUN」、そして「FOR YOU BLUE」と、なな、なんと、後期シングル那奈作中で五作にジョージの作品が収録されています。どんだけ、日本人はジョージ・ハリスンが好きなのでありましょうかしらん。さて、「ビートルズ公式レコーディング全213曲解説」も此の「Because You're Sweet and Lovely」と云う仮題もあったジョージ・ハリスン作品で最後となりました。別にジョージが「片瀬那奈ちゃんは可愛いナ」と歌っているわけではない事は分かり切っておられるでしょうが、イチオー「のっぽのサリー」しておきましてですね、それでは皆さん、レコスケ声でアレを御唱和下さい。

「ジョージ、愛してる」



(小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



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