nana.812.png

2012年09月24日

「サイケデリック・ペイン」DVD化決定!

sp-b.jpg トミー [DVD]


『サイケデリック・ペイン』DVD化決定!(9/24)

 発売日:2012年12月19日(水)

  ※『ZIPANG PUNK〜五右衛門ロックV』物販コーナーにて発売予定
  ※イーオシバイドットコムで10月25日(木)より事前予約開始

 価格:6,800円(税込)
 映像特典:PV、PVのメイキング映像、大阪公演千秋楽カーテンコール
 封入特典:リーフレット(配役表、劇中楽曲リスト付き)
 著作:(c)2012 ヴィレッヂ
 発売元:ヴィレッヂ
 販売:http://www.e-oshibai.com/



片瀬那奈ちゃんが「レディー・パンドラ様&ミツコ」を演じられ、大好評で本日(9/24)千秋楽を迎えたロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」が、期待通りに「DVD化決定!」です。おそらく、本編は2012年9月5日の東京昼夜公演を元にしているのでしょうが、特典映像に「大阪公演千秋楽カーテンコール」が収録されると告知されました。う〜む、DVDが12月に出るんじゃ「ネタバレ」記事を書くのは些か早いかもしれませんね。ま、小出しにして何となく書いてゆこうかしらん。


「サイケデリック・ペイン」INDEX #1
「サイケデリック・ペイン」INDEX #2


(小島藺子/姫川未亜)



「サイケデリック・ペイン」公式サイト


posted by 栗 at 23:51| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」大阪公演、千秋楽(4/5-5/5)

sp-b.jpg In the Court of the Crimson King: 40th Anniversary Series


昼の部:13:30開場、 14:00開演
夜の部:18:30開場、 19:00開演
森ノ宮ピロティホール


EPITAPH



「サイケデリック・ペイン」公式サイト

■ キャスト

 福士誠治 :詩音 (「サイケデリック・ペイン」の Vocal 担当)
 北乃きい :ソフィ (「ガーディアンズ」の天使)
 綾野 剛 :魁人 (「サイケデリック・ペイン」の Guitar 担当)

 片瀬 那奈レディー・パンドラ / ミツコ (「ダークネス」の悪魔、そして、、、)

 内田朝陽 :麗次 (「サイケデリック・ペイン」の DJ & Keyboard 担当)
 前川紘毅 :準 (「サイケデリック・ペイン」の Bass 担当)
 松田 翔 :翔太 (「サイケデリック・ペイン」の Drums 担当)
 内田 慈 :リナ (魁人の恋人、Dr. 鏡の孫)
 中谷さとみ:緑川玲子 (「サイケデリック・ペイン」のマネジャー)
 安田栄徳:クラッシュ (「ダークネス」の悪魔)
 右近健一 :キザーラ (「ダークネス」の悪魔)
 菅原永二 :天野 (Dr. 鏡の助手)

 橋本 じゅん :Dr. 鏡 (マッド・サイエンティスト)
 、他

■ スタッフ

 作:森 雪之丞
 音楽:布袋寅泰
 演出:いのうえひでのり
 企画製作:ヴィレッヂ


大相撲秋場所千秋楽は二場所連続で大関・日馬富士が全勝優勝し、横綱昇進確定!ドルジも大喜び!となり昨日(9/23)終わりました。しかし!片瀬那奈ちゃん演じるレディー・パンドラ様が躍動するロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」の大千秋楽は、本日(9/24)でございます。当初は昼公演である大阪四公演目で最後の予定でしたが、大好評で夜公演が追加されました。東京公演と合わせて一ヶ月「28公演」の幕が閉じる時がやってまいりました。パンドラ隊長には、悔いが残らぬよう思う存分に暴れていただきたい!

大千秋楽の幕が上がったので、キャストとスタッフを明かしましょう。「そんなの、みんな知っているじゃん!」とおっしゃるなかれ。注目すべき点は「片瀬那奈:レディー・パンドラ / ミツコ」でございます。なな、なんと、片瀬那奈ちゃんはロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」で「レディー・パンドラ」を演じられただけではなかった!との驚愕の事実が、此のキャスティング表だけでも分かってしまうのだよ。ゆえに、大千秋楽までキャスト&スタッフを記録せずにいたのです。

無事に全28公演が終了したと思われますので、片瀬那奈ちゃんには「お疲れさまでした」と云いたいですね。大阪公演は三日間で五公演!の超ハード・スケジュールでした。実際に舞台を御覧になられた方々ならば、レディー・パンドラを昼夜二公演続けて演じる過酷さがお分かりでしょう。歌って踊って刀を振り回し、あっ。と驚く早変わりも魅せ、全ての場面で細かい芸も交え会場を恐怖と爆笑の渦に巻き込んだ「レディー・パンドラ様」は、「流石は片瀬那奈ちゃんだ!」とファンに絶賛されましたが、「シューイチの人」として認識していた一般の方々にも大きな衝撃を与えたでしょう。

あたくしは、「やはり、片瀬クンは華麗なる盗人だ」と思いました。「サイケデリック・ペイン」はいのうえひでのりさんが演出で、「劇団☆新感線」で御馴染みの俳優さんも多くキャスティングされておりましたが、片瀬クンは完全に馴染んでいました。今回に限った事ではありませんが、片瀬那奈と云う名の怪優は正に真の「カメレオン」です。女優業に限らず多くの仕事で様々な方々と御一緒され、見事に得意技を吸収してしまいます。ただコピーするだけなら大した事ではないのですけど、片瀬クンは自然と其の世界に溶け込みつつも、強烈に「片瀬那奈」で在る事も主張しています。ハッキリ云って、途轍もない存在ですよ。だから、大昔から喚いてるのだけど、観れば分かるのだ。


「サイケデリック・ペイン」INDEX #1
「サイケデリック・ペイン」INDEX #2


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

FAB4-212:THE LONG AND WINDING ROAD

Beatles-singles-the-long-and-winding-road-1.jpg Come on Over ヤァ!ブロード・ストリート(紙ジャケット仕様)


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン('69-1/26、31、3/10、11、12)、フィル・スペクター('70-3/26、4/1、2)
 E:グリン・ジョンズ('69-1/26、31、3/10、11、12)、ピーター・ボーン('70-3/26、4/1、2)
 2E:ニール・リッチモンド('69-1/26)、アラン・パーソンズ('69-1/31)、
    ロジャー・フェリス('70-3/26、4/2)、リチャード・ラッシュ('70-4/1)
 録音:1969年1月26日(アルバム「GET BACK」、「LET IT BE」に収録?)、
    1月31日(映画「LET IT BE」に使用)、
    1970年4月1日(take 17-18 を作成し、take 18 に SI 「オーケストラ、コーラス、ドラムス」)
 STEREO MIX:1969年3月10日、3月11日、3月12日、1970年3月26日、
         4月2日(take 18 より 10-13、10&13 を編集)
 
 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 B-3)
 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた傑作で、米国と日本ではビートルズのラスト・シングル(B面はジョージ・ハリスン作「FOR YOU BLUE」)として発売されています。其のシングルが米国ではビルボードで首位を獲得したので、「1」にも堂々と最後を飾る曲として収録されました。ジョージが選曲したと云われる「青盤」でもラストを飾っております。其れだけならビートルズ有終の美を飾る名曲で、めでたし、めでたし!なのですけど、そーは問屋が卸さないのだ。なな、なんと、此の「THE LONG AND WINDING ROAD」がビートルズ解散の一因となってしまったのです。ポールは、当初のコンセプトに沿ってビートルズとビリー・プレストンの五人によるシンプルな演奏を望みました。幻のアルバム「GET BACK」には1969年1月26日のテイクが、映画「LET IT BE」には1月31日のテイクが、一切のオーヴァー・ダビングなしで使われています。

ところが、アルバム「GET BACK」が二度に渡り却下され、テープはフィル・スペクターに委ねられます。スペクターを推したのはジョン・レノンとジョージ・ハリスンで、リンゴ・スターも従い、彼ら三人がビートルズの新マネジャーと推したアラン・クラインも認め依頼します。然し、ポール・マッカートニーはアラン・クラインとは契約せず、リンダの父親と兄をマネジャーに推していました。ゆえに、スペクターにアルバムが任された事をポールは全く知らなかったのです。そして、完成したアルバム「LET IT BE」の視聴盤を聴いたポールは激怒し、有ろう事かこっそり作っていた宅録ソロ・アルバム「McCARTNEY」をアルバム「LET IT BE」の三週間前に強行発売して妨害したばかりか、うっかり「ビートルズ脱退宣言」までマスコミ向けにぶちまかしてしまいます。其れを受けたジョンも大激怒し「ポールの野郎は、ソロ・アルバムの宣伝に脱退を利用しやがった。ビートルズを脱退したのは俺様が先だったのに、ふざくんな!」となり、泥沼の「解散裁判」へと雪崩れ込んでゆくのでした。

一体、ポールは何故そんなに怒って常軌を逸し、ビートルズ脱退宣言などしてしまったのでしょう。ビートルズの存続を誰よりも望んでいたはずのポールが、何を血迷ったのでありましょうかしらん。其れは「THE LONG AND WINDING ROAD」にフィル・スペクターが加えた「過剰なアレンジ」だったのです。前述の通り、スペクターがアルバム「LET IT BE」で新たにオーケストラやコーラスなどを録音し加えたのは、ジョン作「ACROSS THE UNIVERSE」、ジョージ作「I ME MINE」、そして此のポール作「THE LONG AND WINDING ROAD」の、たった3曲のみです。ポール作の「LET IT BE」も大胆なミックスにはなっていますが、素材は未だジョージ・マーティンとグリン・ジョンズが関わっていた頃の録音しか使っていません。他の曲に関しては1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」を元にしており、オーヴァー・ダビングなどやっていないのです。「ACROSS THE UNIVERSE」は1968年2月の素材ですし、「I ME MINE」も1970年1月に追加録音されたわけで、作者のジョンとジョージがスペクターに任せた張本人なのですからアレンジには満足しました。

でもですね、完全にハブにされ、自分が全く知らない内にフィル・スペクターがオーケストラや女性コーラスを加えてドラマティックに仕立て上げてしまった「THE LONG AND WINDING ROAD」を聴いたポールは、「酷く、うろたえていたよ(ジョージ・マーティン談)」と、正に「青天の霹靂」と大ショックを受けました。「オーヴァー・ダビングしないってアイディアは、ジョンが望んだはずなのに、何故なんだ?」と混乱したポールは、矛先をスペクターへ向け「ビートルズの有りの侭のシンプルな演奏に、過剰なオーケストラや女性コーラスなんぞを勝手に加えて台無しにしたトンチキ野郎だ!」を喚き出したわけですよ。えっとですね、何度も繰り返しますけど、スペクターが新たにオーケストラやコーラスなどを録音し加えたのは、たったの三曲で、ポールの曲は「THE LONG AND WINDING ROAD」一曲だけなのだよ。其れなのにポールは恰も全てが「フィル・スペクターが過剰にアレンジした」かの様に喧伝し、後年に「Q MAGAZINE」の賞にスペクターが選ばれた時にコメントを求められたら、「早く帰らないと、勝手にストリングスやコーラスをダビングされちゃうよ」なんぞと云いやがったのだ。ま、フィル・スペクターも「天下無敵の大奇人」ですけどね。

でもですね、ポールは「シンプルなアレンジが好いのだ」と主張していたはずなのに、1984年のソロ・アルバム「GIVE MY REGARDS TO BROAD STREET(ヤア!ブロード・ストリート)」で再演した「THE LONG AND WINDING ROAD」は、何じゃらホイ。いきなりだナァ、とサックスで始まる「AOR」アレンジにしやがって、あたしゃ、アレを聴いた時こそ「青天の霹靂」でガックリしちゃったわよ。自分でスットコドッコイな改悪ヴァージョンをやらかしといて、よくもフィル・スペクターを貶し捲くれたもんですよ。ま、ポールも少しは大人になって、1989年頃からはスペクター版に近いアレンジでライヴでも披露する様になりました。オーケストラがイヤだったわけじゃないのよさ。現にポールは「THE LONG AND WINDING ROAD」のオーケストラ・スコアを書いたリチャード・ヒューソンと翌1971年に録音され1977年に発表した「Thrillington」(「RAM」のオーケストラ盤)で組んでいます。だったら、何ゆえポールはスペクターのアレンジに過剰な拒否反応を起こしたのか?其れはですね、実は終止コードが変えられているのですよ。本来は「Cm」で切なく終わるのに、オーケストラは「E♭」でドドンガドーン!と大団円になっています。そして、其れって1月26日のテイクで「ジョン・レノンが六弦ベースを弾き間違えたから起こった」と思われるのです。だったら、根本的な原因はジョンではありませんか!いや、実際その通りで、ポールは「ジョンにハブにされたから拗ねただけ」です。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする