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2012年09月15日

「だましゑ歌麿II」で内山理名ちゃん!

だましゑ歌麿 (文春文庫)


テレビ朝日 21:00〜23:06

内山理名 as お妙

あの水谷豊が天才浮世絵師・喜多川歌麿を熱演!歌麿の絵姿に立った女が次々と殺される…美人画連続殺人の謎とは!巨悪に立ち向かう壮大なスケール、珠玉の時代ミステリー!

「(今後も)ずっとやってみたい」水谷豊が“歌麿”第2弾制作発表で早くも次回作を期待!?(ザテレビジョン 9/13)
水谷“歌麿”3年ぶり復活 時代劇版『相棒』にも意欲 (オリコン 9/13)
水谷豊「だましゑ歌麿」のシリーズ化に意欲(報知 9/13)
水谷豊が新しい歌麿で殺陣も披露(ニッカン 9/13)
水谷豊「相棒トリオ」で時代劇(サンスポ 9/14)


水谷豊さん主演の時代劇「だましゑ歌麿」が、三年ぶりに復活です。第一作は先週(9/8)にしっかりと再放送されましたので、予習もバッチリ!矢鱈と「相棒」シリーズとキャスティングが被っているものの、流石は水谷さんだけありまして「杉下右京」とは全く違ったキャラクターを見事に演じておられます。とは云え、テレビ朝日としましては10月スタートの「相棒 11」へ弾みをつけたい思惑もあり捲くりでしょう。其れは兎も角といたしまして、今回の二作目には内山理名ちゃんがゲスト出演されます。水谷さんを初めとした方々とは「相棒」でも御一緒されております。これまた、どれだけ「カナリアの娘」こと「早瀬茉莉」と違った演技を魅せて下さるのか興味深いですね。何せ、父親役だった古谷一行さんも、「官房長!」のサリーこと岸部一徳さんも出ておられるのですから、否が応でも比較してしまいます。予告での妖艶な姿を観ると、大いに期待できるでしょう。

さて、いきなりだナァと水谷豊さんと内山理名ちゃんの二人芝居から始まりました。理名ちゃん演じるお妙は、水谷さん演じる歌麿の浮世絵のモデルです。お色気たっぷりモードは、永遠のライバル「片瀬那奈ちゃん」に対抗しているのでありましょうかしらん。片瀬クンも今年は「セクシー路線」で頑張っておりますが、些か「お笑い系」の香りも漂います。対して理名ちゃんは「正攻法でセクシー」だっ。と思いきや、ワインらしき飲み物を持つのはいいとして、もう片手には何故かカニを持っているではありませんかっ。何だ?どーしてカニを持つ?「お笑い」でも「那奈には負けない!」との意志表示なのか!そして登場するのは、サリーこと岸部一徳さん&原田龍二さん、更に鈴木杏樹さん、古谷一行ちゃん、、、やっぱりキャスティングだけだと時代劇版「相棒」じゃん!お妙は絵のモデルになって、歌麿に惚れてしまったようです。歌麿は「絵を描いている時はあんたに恋していたけど、描き終わったら燃え尽きて消えました。夢から覚めて下さい」なんぞと小川直也みたいなセリフを吐いてアッサリ振ってしまいます。ま、そこで歌麿とお妙が懇ろになったんじゃドラマにならないわけですけど、何やら不吉な予感がしますね。

お妙は歌麿が諦めきれず、旦那がいるのに恋焦がれ、おこう(鈴木杏樹さん)の忠告も聞かず歌麿を追い彷徨うのでした。そんな時、歌麿がモデルにした女性が次々に殺される事件が起こります。おいおい、これじゃお妙もアブナイじゃまいか。お妙の旦那さんで武蔵屋の若旦那(甲本雅裕さん)も家に戻るように説得しますが、聞く耳を持ちません。ま、そこで「分かったわ、お前さん。あたしは夢をみていたのね」なんて云ってお妙が武蔵屋に帰ったらドラマにならないわけですけどね。歌麿が武蔵屋へ行くと「お妙を返せ!」と若旦那は半狂乱、歌麿をぶん殴ると、歌麿は「あたしが悪いんだ。もっと気が済むまで殴っておくれ」なんぞと云いやがります。さあ、盛り上がってまいりました。あたくしは、半分マジで「前半でお妙も殺されるのか?てか、若旦那も怪しいぞ。相棒でも犯人役を演じていたじゃまいか」なんて展開を予想してしまい、気が気じゃ無かったですよっ。ま、そーなると「殺され役でも、那奈には負けないわ!」って理名ちゃんが拝めるとの不埒な期待もあったわけだが。おっと、内山理名ちゃんの「太田胃酸」CMが流れたぞ。こりゃ、嬉しい。

連続殺人犯を追う展開となり、何故か男も殺され、同心・仙波(中村橋之助さん)を中心とした捜査は混乱します。杉下右京なら独自の捜査を始めるトコですが、歌麿は行方知れずとなったお妙の事も心配でボォ〜としております。しかし!やはりピキ〜ン!と閃いて、人気役者の蘭陽(染谷将太くん)に接近します。そーゆー展開だけ書くと、やっぱり時代劇版「相棒」じゃん!と思えますが、主役のキャラが全く違います。そして、なな、なんと、蘭陽は殺されそうになったお妙を助け、匿っていたのだ。挙句に、蘭陽は何者かに刺されて、お妙も連れ去られてしまいます。物語は処刑されたはずの「葵小僧」が替え玉で、本物は生きている!と核心に迫ってゆきます。替え玉にされたのは、蘭陽の「あにさん」でした。歌麿は、思いっ切り捜査に協力し解決への糸口を示唆するので、どーしても時代劇版「相棒」じゃん!と思えますが、もう面白いから細かいこたぁどーだってええじゃん!

そんな事より、内山理名ちゃん演じるお妙がどうなったのかが気になります。嗚呼、お妙は本物の「葵小僧(堀部圭亮さん)」に囲われているではありませんかっ。てか、萬田久子さん、デビット伊東さん、本田博太郎さん、渡辺いっけいさん、など共演陣の(理名ちゃん、サリー、一行ちゃん、甲本さん、も含め)「カタセカイ」度数が高い!おおっ、長谷川平蔵(一行ちゃん)に歌麿が直談判だっ。まんまと、本物の「葵小僧」を「そんな者はいない!煮るなり焼くなり、どーとでもしろ」とのお墨付きを得てしまいます。立て篭もった「葵小僧」一味に、歌麿は先陣を切って攻め込み殺陣も披露!悪党どもがバッサバッサと斬られ捲くります。そこで、松平主計介(渡辺いっけいさん)がお妙を人質にして「わしには、将軍家がバックにおるのだ!」と抵抗します。其処に、一行ちゃん、もとい、長谷川平蔵が登場し、悪党粉砕!めでたし、めでたし。

注目の内山理名ちゃん演じるお妙は歌麿に救い出され、歌麿への想いを残すものの、旦那さんが迎えに来てハッピー・エンドとなりました。ラストは原作である「さやゑ歌麿」に沿って「さやゑ」を披露して、些か先を急いで投獄された歌麿を描き完結でした。水谷さんの望んでおられる通り、いくらでも続編が作れるでしょう。いきなりオチを明かしたものの、歌麿は「首をはねられても描くよ」なんぞと云って大笑いしておりますし、原作にはスピンオフ作もあります。内山理名ちゃんに関しては、全篇に渡って登場する重要な役柄で、抜群の演技を魅せて下さったと思います。着物姿も実によく似合っていますし、大人の色気も出ていて素晴らしかったです。こーゆー役は、申し訳ありませんけど、片瀬クンには出来ないナァ。最後に予告が流れた水谷さん主演の「相棒 11」も楽しみですが、やはり、内山理名ちゃんがレギュラー出演される「捜査地図の女」に期待してしまいます。片瀬那奈ちゃんがレギュラー出演される「匿名探偵」もありますから、やっぱり「此の秋のドラマはテレ朝で決まり!」です。


(小島藺子/姫川未亜)



「だましゑ歌麿」テレビ朝日公式サイト


posted by 栗 at 23:07| RINA | 更新情報をチェックする

「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集アゲン #11

Sleepwalker


「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集アゲン #10 のつづき。

 G-088.(9/1) 「休憩中」
 G-089.(9/2) 「シューイチからサンシャイン」
 G-090.(9/3) 「明後日に重大発表!?」
 G-091.(9/4) 「暑さも吹っ飛ぶ!?」
 G-092.(9/5) 「特命?いや匿名です!!」
 G-093.(9/6) 「響子とは...」
 G-094.(9/8) 「満員御礼」
 G-095.(9/9) 「(-_-)zzz」
 G-096.(9/10) 「明日は東京楽日」
 G-097.(9/11) 「大入袋」

 (C=カムバック・マネ、G=現場マネ)

現在、「サイケデリック・ペイン」と「匿名探偵」がコンフュージョン中の片瀬那奈ちゃんでございます。連日連夜の「サイケデリック・ペイン」東京公演舞台裏を報告して下さった現場マネくんには感謝しておりますが、9月9日付で「きっと片瀬さんは、もう寝ているでしょう」と書いていらっしゃるのは、やっぱり「新人さん」ですね。まだ、片瀬クンを理解しておられない。(きっぱり)

土曜日に昼夜二公演、日曜日に「シューイチ」生放送から昼公演と超ハード・スケジュールだった片瀬那奈ちゃんに、当然乍ら現場マネくんは付き添ったわけです。ゆえに、「僕だって、へとへとなんだから、片瀬さんもお疲れだろう」と思ってしまうのは「当たり前田のあっちゃん泥酔号泣おしり丸出し!」なのだけど、甘いナ。そーゆー時こそ、片瀬クンは寝ませんよっ。片瀬那奈ちゃんが、仕事ばっかで土日を終えるわけないじゃん!


(「THANX 4 うっぴー☆」:小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:14| KATASEKAI | 更新情報をチェックする

「COVERS」#184

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「2009」


(2012年9月作)



「so close, 7」時代の片瀬那奈ちゃんが素材。
那奈ちゃんのデザイン・センスは好いので、また「Tシャツ」とか作って売って欲しいです。
でも、「片瀬那奈プロデュース・キューピー」みたいだったら少し考えちゃうぞ。



(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:22| COVERS | 更新情報をチェックする

「匿名探偵」予告、第二弾!

探偵物語 VOL.2 [DVD]


テレビ朝日 0:11(「花の冠」終了後)


片瀬那奈ちゃんが「冴島響子」役で出演される連続ドラマ「匿名探偵」は、10月12日(金)スタートと公表されました。そして、新たな予告篇が流れましたよ。今回も主演の高橋克典さんだけが出ているヴァージョンでしたが、野外ロケ・シーンが加わり、テロップで片瀬那奈ちゃんの名前もバッチリと出ている「完全なる別ヴァージョン」です。コレは、毎週狙っていないとイカン!でしょう。そんでもって「だましゑ歌麿II」の予告も捕獲できました。こっちの予告も、以前とは違うヴァージョンで内山理名ちゃんの妖艶な姿が映っております。

う〜む、やっぱり此の秋はテレ朝から目が離せないぞ。後は「どや顔」を改善して頂ければ、文句なしだ!どーすれば良くなるかなんて、ハッキリと分かっているのですから簡単ざんしょ。ちなみに、其の前に「僕らの音楽」で「麦のごちそう」の「じゃんけん」篇改訂ヴァージョンも、ふたたびしっかりと捕獲しております。本日(9/15)は「だましゑ歌麿II」を録画しますので、麒麟さん提供の「美の巨人たち」も「先輩 ROCK YOU」もスル〜なので、保険をかけておりました。


(小島藺子/姫川未亜)



「匿名探偵」テレビ朝日公式サイト


posted by 栗 at 00:16| ACTRESS | 更新情報をチェックする

FAB4-203:LET IT BE

レット・イット・ビー This Girl's in Love With You Letitbe_single.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン('69-1/31、3/10、12、5/28、'70-1/4)、クリス・トーマス('69-4/30)、
   フィル・スペクター('70-3/26)
 E:グリン・ジョンズ('69-1/31、3/10、12、5/28)、ジェフ・ジャラット('69-4/30)、
   フィル・マクドナルド('70-1/4)、ピーター・ボーン('70-3/26)
 2E:アラン・パーソンズ('69-1/31)、ニック・ウェブ('69-4/30)、スティーヴ・ヴォーン('69-5/28)、
    リチャード・ランガム('70-1/4)、ロジャー・フェリス('70-3/26)
 録音:1969年1月31日(take 20-27)、
    4月30日(take 27 に SI 「リード・ギター」)、
    1970年1月4日(take 27 に SI 「コーラス」、編集し SI 「ブラス」し、take 28-30、
    take 30 に SI 「リード・ギター、ドラムス、マラカス、チェロ」)
 STEREO MIX:1969年3月10日、3月12日、5月28日(take 27 より)、1970年1月4日(take 30 より 1-2)、
         3月26日(take 30 より 1-4)

 1970年3月6日 シングル発売(最高位:英国2位、米国1位)
 アップル(パーロフォン) R 5833(ステレオ)
 
 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 A-6)
 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた大傑作!ズバリ云って、あたくしがビートルズで最も好きな曲です。「はあ?レット・イット・ビーが最高って、お前は俄かファンかよ」と云われそうですが、本当なのですから仕方ないのだ。何せ、あたくしはポールのライヴに三回行ったけど、一度も此の曲だけはあまりにも感動してしまい、一緒に歌えなかったのです。正に「天国から奏でられた音楽」でした。ポールは現在でもライヴの定番曲にしておりますが、わりと近年、確かもう21世紀になってから「LET IT BE」を歌っていたら、客席で父娘が肩を抱き合って泣いていたのだそうです。其れを見たポールは「あれれ?ボクってみんなを感動させる仕事をしちゃってるのかしらん」と初めて気付いたのだよ。アノですね、サー・ポールは如何に自分がスゴイのかを、根本的に全く理解していないぞ!

アルバム「ABBEY ROAD」で終わったはずのビートルズでしたが、彼らには1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」と云う膨大な未発表録音がありました。1969年4月にシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」が発売され、アルバム「GET BACK」が1969年5月にグリン・ジョンズによってまとめられます。然し、ビートルズは其れを却下し、「ABBEY ROAD」を制作し1969年9月に発売してしまいます。前述の通り、ジョン・レノンは「脱退宣言」をぶちかまし、事実上ビートルズは終わってしまいました。でもですね、映画も撮影しちゃったし、アラン・クラインは「GET BACK」の視聴盤をアメリカで配っちゃったし、もう何としてでも「GET BACK」を出さなきゃ収まりがつかなくなってしまいます。それで、グリン・ジョンズが1970年1月に改訂版「GET BACK」を完成させますが、またしてもビートルズは発売を認めません。特に、ジョン・レノンが「グリン・ジョンズがプロデューサーとして名前を載せて欲しいと主張した事」に難色を示したとも云われます。ジョンには「金よりも名を取る」と云うグリン・ジョンズの考え方が、理解不能だったらしいです。

そんなこんなで、ようやくシングル「LET IT BE」がジョージ・マーティンのプロデュースで1970年3月に発売されます。元になったのは、1969年1月31日に録音された「take 27」で、ポール・マッカートニー(歌、ピアノ)、ジョン・レノン(六弦ベース、コーラス)、ジョージ・ハリスン(ギター、コーラス)、リンゴ・スター(ドラムス)、ビリー・プレストン(ハモンド・オルガン)によるライヴです。映画で観れるのも「take 27」ですが、実は「take 27」は二度続けて演奏されており、レコードの元になったのは最初のテイクで、映画に使われたのは二度目のテイクです。1969年4月30日にジョージ・ハリスンのリード・ギターをオーヴァー・ダビング(此の時点で、既に「GET BACK」のコンセプトから外れてしまっている)し、さらに1970年1月4日にブラスやコーラス(リンダ・マッカートニーも参加)などをオーヴァー・ダビングし捲くったミックスで完成しました。ジョージ・ハリスンのリード・ギターも再度録音されましたが、シングルには1969年4月30日の方が使われました。1970年1月4日のレコーディングには、ポール、ジョージ、リンゴの三人が参加し(ジョンは休暇中でデンマークにいて不参加)、ビートルズがバンドとして行った最後の日となりました。

さてさて、1970年3月23日からフィル・スペクターにアルバムは委ねられます。其れで、アルバム「LET IT BE」には別のヴァージョンが収録されるのです。然し、元となったのはシングルと同じ「take 27」です。スペクターは編集で、最後のリフを追加し、リンゴのハイハットにディレイをかけ、ジョージのリード・ギターは1970年1月4日のテイクを大フューチャーし(間奏後もずっと前面に出ている)、ポールのヴォーカルにもエコーをかけ、ブラスの音も大きくするなど、正しく「音の壁」と云われた独自の手法でミックスしました。シングルはマーティンがポールの意向に沿ってプロデュースしており、対してアルバムはポールには無断でジョンとジョージがスペクターに依頼しリンゴも従ったわけで、全く同じ素材なのにこんなにも違った印象になってしまったのです。但し、注目したいのは、ポールが望んだマーティンによるシングル・ヴァージョンでもブラスやコーラスなど多くのオーヴァー・ダビングがされている事実です。ポールも「原点回帰」と云う初期コンセプトなんか、もうどーだってよくなっていたのですよ。

フィル・スペクターがジョージ・ハリスンのリード・ギターを目立たせたのは、明らかな贔屓でしょう。ジョージは熱心にスペクターのミックス現場を見学し、其の手腕を高く評価し、1970年11月に発表される三枚組の傑作アルバム「ALL THINGS MUST PASS」のプロデュースを任せます。ジョン・レノンもフィル・スペクターの仕事に大いに納得し、「ジョンの魂(1970年)」や「イマジン(1971年)」などの傑作アルバムでガッツリとタッグを組むのです。過去の輝かしい栄光や、ジョンやジョージのソロで見せた腕前は、流石は天下のフィル・スペクター!と思えますし、アルバム「LET IT BE」も「よくぞ、ここまで聴ける様にしたもんだ」と評価されていいでしょう。然し、ハブにされたポール・マッカートニーは当然乍ら面白くなかった。ポールがアルバムを酷評したのは、アレンジが勝手に改変されたとか云うよりも「ボクをハブにしやがって!」との子供じみた怨念としか思えません。挙句に四半世紀近く経って「LET IT BE...NAKED」なんてもんまで出しやがったんだから、ポールは相当に執念深いですね。

ところで、此の「LET IT BE」と云う大傑作は、なな、なんと、レコードになった1969年1月31日に9テイク(take 20〜take 27、前述の通り take 27 は二回続けて演奏)を録音中にようやく歌詞が出来ました。「アンソロジー3」で聴ける1969年1月25日のテイクでは、まだ三番がありません。更に、映画に使われた「take 27」の二回目ヴァージョンでは「There will be no sorrow」と云うフレーズが加わっています。よーするに、ポールはビートルズとしてはたったの一回しか完成版の歌詞を歌っていないのだ。何じゃ、そりゃ。そんでもって、あたくしが最初に入手したビートルズのシングル盤は当然「LET IT BE」の日本盤ですが、其れは「ステレオ」と書いてあったのに「モノラル」だったのだ。モノラル・ミックスなんて行われていないから、「ステレオをモノラルにしただけ」のインチキ・ミックスだったのだ。おいおい、またしても「盤落とし」だったんじゃねーだろーな。青盤を聴いて、シングル・ヴァージョンが普通にステレオだったからひっくり返ったぞ。「LET IT BE」は日本で一番売れたビートルズのシングルで、138万枚も売れたってゆーじゃまいか。其れがインチキ・ミックスって、酷すぎるぞ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする