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2012年09月03日

「パンフレット&プログラム」INDEX(改訂版)

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片瀬那奈ちゃんが出演した映画と舞台作品のパンフレットやプログラムに関しては、以前に「パンフレット&プログラム」INDEXとしてまとめ、其の後に補足改訂を行ってまいりました。映画「闇金ウシジマくん」と舞台「サイケデリック・ペイン」が加わったのを機に、全面的に改稿し新たな記事とします。


【映画パンフレット】

00.「冷静と情熱のあいだ」
発行/東宝(株)出版・商品事業室(2001年11月10日)A4:28頁
片瀬那奈ちゃんの銀幕デビュー作品ですが、パンフレットには写真はおろか名前すら載っていません。

01.「デスノート the Last name」
発行/松竹株式会社事業部(2006年11月3日)A4:36頁
高田清美を演じた片瀬那奈ちゃんの、映画からのシーン、宣伝用スチール、プロフィール&コメントが掲載されています。表紙はレム・ヴァージョンの「デスノート」と同じデザインで、当然乍ら高田清美が使用していたのも此のタイプです。話題作でしたからムック本も発売されており、資料的にはそちらの方がオススメです。

02.「きみにしか聞こえない」
発行/株式会社ザナドゥー(2007年6月16日)B5変型(210X210):30頁
原田リョウ役で出演した片瀬那奈ちゃんの、映画からのカットと写真入りプロフィールを掲載。通常のパンフレットに比べ半分近く小さいサイズ。

03.「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」
発行/東宝(株)出版・商品事業室(2008年8月30日)A4:44頁
04.「20世紀少年 第2章 最後の希望」
発行/東宝(株)出版・商品事業室(2009年1月31日)A4:42頁
05.「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」
発行/東宝(株)出版・商品事業室(2009年8月29日)A4:40頁
三作共に敷島ミカ役で出演した片瀬那奈ちゃんのプロフィールを掲載しています。予告DVD付きとか万博パンフ・ヴァージョンなど様々な形態が在りますが、通常版は「ともだち」マークが表紙です。第1章はタイムカプセルの蓋、第2章はシンプルにマークのみ、最終章は「ともだち」のアップ。コレも、ムック本の方が価格的にも資料的な価値もあるかと思われます。

06.「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」
発行/東宝(株)出版・商品事業室(2010年5月8日)A4:42頁
杉尾園子を演じた片瀬那奈ちゃんの、映画からのカット、プロフィール、コメントを掲載。折り返しの多い凝ったツクリのパンフレットです。ポスターと同じデザインのカバー付き。

07.「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」
発行/「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」製作委員会(2010年11月6日)B5:20頁
マリリンこと長谷部真理を演じた片瀬那奈ちゃんの映画からのカットとプロフィールを総天然色で掲載。完全に準主役のヒロインとして大きく取り上げています。通常のパンフレットよりも小さいサイズで、黄色が眩しい良作。

08.「ジーン・ワルツ」
発行/映画「ジーン・ワルツ」製作委員会(2011年2月5日)A4:16頁
田中美紀役で出演した片瀬那奈ちゃんの写真とプロフィールをカラーで掲載。カメオ出演ながら主要キャストと同等の扱いです。尚、あたくしが所有しているのは試写会で頂いたブツですので、市販されたパンフレットと同じなのかは未確認です。

09.「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」
発行承認/ソニーME、発行/松竹(2012年2月4日)A5変型(148×191):64頁
マリア役で御出演された片瀬那奈ちゃんは、表紙にも全身ショットで掲載され、映画のスチールやプロフィールもカラーで載っております。更に、映画プログラムとしては異例の小サイズながら、読み応え充分な64頁にも渡る資料価値が「在り捲くりですよ!」な一品です。片瀬那奈ちゃんが出演された映画のプログラムで、文句なしに「最高傑作」と呼べるでしょう。

10.「闇金ウシジマくん」
発行/SPD(2012年8月25日)A4:24頁
ドラマ版の最終回でカウカウファイナンスを退社した大久保千秋役で映画版にも華を添えた、片瀬那奈ちゃんのプロフィールやスチールがカラーで掲載されています。表紙は原作者の真鍋昌平先生による書き下ろしイラスト。制作秘話、山口監督と真鍋先生の対談、ドラマ版の各話紹介など、資料的な価値もある丁寧な編集です。

※ 「HK 変態仮面」は、残念ながらパンフレットが製作されませんでした。

11.「二流小説家 シリアリスト」
発行/東映 事業推進部(2013年6月15日)B5:24頁
片瀬那奈ちゃんが「長谷川千夏」役を、新たなるシリアス演技で挑んだミステリー作品です。プロフィール、相関図、スチールがオールカラーで掲載されています。ほぼ同時期に撮影された「HK 変態仮面」での「色丞魔喜」役との、余りにも違う演技に「怪優・片瀬那奈、此処にあり!」を示しました。とても綺麗な作りですけど、片瀬那奈ちゃんのプロフィールはもっと大きくして欲しかったナァ。


【舞台プログラム】

01. KOKAMI@network vol.9「僕たちの好きだった革命」
発行/サードステージ(2007年2月28日)A4:52頁
片瀬那奈ちゃんの初舞台作品で、初演ヴァージョン。表紙は赤い旗。見開きでの紹介頁ではポスター撮影時のみで披露された片瀬那奈ちゃん演じる小野未来ちゃんのセーラー服姿!インタビュー、稽古場風景などボリューム満点です。

02.「舞台 フラガール」
発行/TBS(2008年7月18日)B5変型(225X225):52頁
平山まどか役で片瀬那奈ちゃんが初主演した舞台のプログラム。見開きの紹介、稽古場風景、カレイナニ早川先生&福田沙紀ちゃんとの鼎談、など見どころ充分。正方形の可愛い判型です。ちなみに、あたくしが所有するのは「カレイナニ早川先生直筆サイン入り」でございます。

03. KOKAMI@network vol.10「僕たちの好きだった革命」
発行/サードステージ(2009年5月19日)A4:52頁
こちらは再演ヴァージョンで表紙はヘルメットです。初演時とは全く別の新しく作られたプログラムで、小野未来を演じた片瀬那奈ちゃんの見開きでの紹介は再演用稽古場ショット。鴻上さん&ハリケンレッドとの鼎談や、全員が学生服とセーラー服で臨んだ制作発表のカットなども収録し、相変わらず力の入ったツクリです。

04. 「サイケデリック・ペイン」
発行/ヴィレッヂ(2012年8月22日)A4変型(235X235):64頁
正方形の変型サイズは、レコードを意識したのでしょうかしらん。レディー・パンドラ役の片瀬那奈ちゃんは、インタビュー(4頁)や稽古風景などがカラーで掲載されています。インタビューは、かなり読み応えのある内容ですし、レディー・パンドラのアップや全身スタイリングもバッチリと掲載され、稽古着姿での那奈ちゃんも舞台を観た後だと大変興味深いショットとなっています。劇中で披露される曲目リストもあり、価格は高いものの充実した内容です。


映画や舞台のパンフレットやプログラムは、確かに資料的な価値も高く、上質な紙でオール・カラーで丁寧な仕上がりです。然し、高い!例えば、映画「闇金ウシジマくん」は中綴じの24頁で「700円」、舞台「サイケデリック・ペイン」は64頁で「1,800円」もします。う〜む、高い!でもですね、そんな事を云い出したら、たった1頁でも片瀬那奈ちゃんが載っていれば片っ端から雑誌を買い続けている立場といたしましては、「確実に全編が片瀬那奈ちゃん関連なのだから、寧ろコスト・パフォーマンスは、映画や舞台の記念パンフの方が遥かに上じゃん!」てな事になってしまいます。

特に舞台に関してはムック本なども出ませんから、大変貴重です。「僕たちの好きだった革命」のように、再演されれば新たに作り直されますし、ナンダカンダ云っても必須アイテムと云えるでしょう。でもですね、例えば「カエルの王女さま 公式パンフレット」なんかは、オールカラー96頁(しかも、カバー付き)で「1,365円」なのよさ。一般の書店で販売しているので、取次ぎを通していても其の価格で出せるわけです。対して、映画や舞台のパンフは基本的に劇場売りであり、中間マージンは発生しないはずなのだ。やっぱ、高いぞ!


「初出:2010年8月10日を全面改稿、2013年6月15日 補足改訂」 (小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 23:17| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」東京公演、十一日目(14/23)

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18:30開場、 19:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

DEVIL IN MY CAR


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


片瀬那奈ちゃんがレディー・パンドラを演じるロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、東京公演が早くも後半へ向います。大阪公演を含めると全28公演ですから、本日で丁度半分となります。レディー・パンドラに関して此処では手放しで絶賛しておりますが、「そんなもん、片瀬那奈の狂信的なファンが書いておるのだから信用ならん!」とお思いの方々もおられるでしょう。でもですね、検索して観劇された方々のブログなどの感想を読むと大変好評のようです。

あたくしたちは同じ作品を鑑賞しても、それぞれが違った印象を受けます。他者と寸分も違わぬ同じ感動は、決して得られません。まして、舞台は各公演で演出や演者も変化し、観客席の位置や他の観客のノリによっても印象が違ってしまいます。正に、百聞は一見に如かず。是非とも、自分自身でロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」を体感して下さい。

明後日(9/5)の昼夜公演にはカメラが入るそうですので、DVDが発売されるとは思います。然し、舞台のDVDはハッキリ云えば「単に記録に遺す」との意味合いしかありません。特に、演劇とライヴが一体となったロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、劇場で観劇しなければ何も分からないと思います。レディー・パンドラを目撃する機会を、逃さないで下さい。レディー・パンドラを生で観ても何も感じないのであれば、もうお芝居なんて観ない方が好いですよ。

そんでもって、「マネ日記」によりますと、明後日に片瀬那奈ちゃんに関する「重大発表!」があるらしいです。おそらく新たなる作品の告知が解禁されると思えますが、「重大発表!」となりますと生半可なものではないのでしょう。予想されるのは、例えば「NHKの朝ドラもしくは大河ドラマにレギュラー出演!」とか、「民放の連続ドラマに主演!」とか、「主演映画が、決まりました!」とか、「あっ。と驚く歌手活動再開!」とか、「まさか、まさかの、シャンソンズ再結成!」とか、色々とあります。ブロントザウルスの様に首を長くして、楽しみに待ちましょう!


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

FAB4-191:HERE COMES THE SUN

フェイス・トゥ・フェイス TAIYO ヒア・カムズ・ザ・サン


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:フィル・マクドナルド、ジェフ・エマリック(8/11-19)
 2E:ジョン・カーランダー(7/7-8、8/11)、アラン・パーソンズ(7/16-8/6、8/15-19)
 録音:1969年7月7日(take 1-13)、
    7月8日(take 13 に SI 「歌、コーラス」、編集し take 14-15)、
    7月16日(take 15 に SI 「手拍子、ハーモニウム」)、
    8月6日(take 15 に SI 「ギター」)、
    8月11日(take 15 に SI 「ギター」)、
    8月15日(take 15 に SI 「オーケストラ」)、
    8月19日(take 15 に SI 「モーグ・シンセサイザー」)
 STEREO MIX:1969年8月19日(take 15 より 1)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 B-1)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


アルバム「ABBEY ROAD」のアナログ盤ではB面一曲目を飾る、ジョージ・ハリスン作の爽やかな名曲です。「ABBEY ROAD」からは「SOMETHING」がシングル・カットされ全米首位の大ヒットとなり、此の「HERE COMES THE SUN」も日本でのみシングル・カットされ、ジョージが提供した二曲ともが名曲として認知されました。実質的なビートルズのラスト・アルバムで打率十割!と云う快挙は、翌1970年の本格的なジョージのソロ・デビュー作で三枚組の「ALL THINGS MUST PASS」を大ヒットさせ「ビートルズが解散して、最も得した男」と賞賛されます。其れ以前にジョージはサントラ盤の「不思議の壁」と実験作と称するガラクタ「電子音楽の世界」をリリースしていて、やっぱりジョージはヘンテコリンな奴だと思われていたギャップも大きかったかもしれません。

バディ・ホリーに影響されたと思われるキャッチーなメロディーに、アコースティック・ギター中心の温かいアレンジ、更にジョージによるモーグ・シンセサイザーの効果的な使い方(何度も云いますが、ジョージはお気楽な気分で「電子音楽の世界」なんぞと云うガラクタ盤を出したわけじゃなかった!)、そして希望に満ち溢れたポジティブな歌詞と、非の打ち所がない名曲です。然し此の曲は、アップルでの経営会議に疲れ果てたジョージがサボタージュし、親友のエリック・クラプトン宅へ遊びにゆきお庭でのんびりしている時に浮かんだのだそうです。自分たちで望んで設立した会社アップルですが、ビートルズは経営に関してはど素人ですから音楽部門以外は次々に大失敗します。ポールも「YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY」などアップルの経営困難を題材にした曲を書いており、しかも後にWINGSで発表した大ヒット曲「BAND ON THE RUN」もアップルの経営会議でジョージ・ハリスンが発した言葉から発想しています。

ジョン・レノンが交通事故で入院中に録音が開始されましたので、演奏はジョージ、ポール、リンゴの三人で行われています。ジョンは復帰後に手拍子で参加したとも云われておりますが、ほとんど関与していません。ジョージが弾くモーグ・シンセサイザーと共に効果的なのが、ジョージ・マーティンが指揮したオーケストラです。アルバム「ABBEY ROAD」のB面は、三曲目の「YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY」からメドレーが始まります。然し、一曲目の「HERE COMES THE SUN」と二曲目のジョンが書いた「BECAUSE」(そちらでも、ジョージが弾くモーグ・シンセサイザーが好い!)も含めて、片面全体がメドレーと考えてもいいでしょう。其のB面でのシンフォニックな展開のイニシャティヴを取ったのは、明らかにジョージ・マーティンとポール・マッカートニーです。マーティンとポールは、再び「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」の頃に立ち返ってガッツリとタッグを組んだのです。

其れは、特にマーティンが望んだ事で張り切ってスコアを書き、見事にメドレーを交響曲的に盛り上げております。ポールに「ABBEY ROAD」のプロデュースを依頼された時に、マーティンは「私に指図する様な無礼な振る舞いは二度としないと誓ってくれなければ、断る!」とハッキリと云っております。やっぱりマーティンは「OB-LA-DI, OB-LA-DA」での屈辱を根に持っていたのだ。ジョンもトンデモな要求をスタッフに平気でし捲くりましたけど、上手い具合に「マーティン、キミなら出来るだろ?」などと相手のプライドを立てていました。そーゆー相手に対する気配りが天然バカボンのポールには全くないから、気が付いたらハブにされちゃったのよさ。とは云え、ビートルズとして演奏するとなればそんな険悪な関係は何の其のとばかりに、「HERE COMES THE SUN」でもジョージとポールによる素晴らしいコーラスが聴けます。ナンダカンダ云っても、二人は中学校からの仲ですからね。

ジョージもお気に入りの自信作のようで、ソロになってからも1972年のバングラデシュ・コンサートや、1991年の来日公演などで披露しています。1976年には「サタデー・ナイト・ライヴ」でポール・サイモンと二人でアコースティック・ギター弾き語りでデュエットしてもいます。更に、なな、なんと、1979年のソロ・アルバム「慈愛の輝き(原題は、ズバリ!GEORGE HARRISON)」では「HERE COMES THE MOON」と云うセルフ・パロディまで発表してしまいました。何気にイントロが1969年にポールがメアリー・ホプキンに提供した名曲「GOODBYE」にソックリだったりもして、芸が細かい!ジョージは、ラトルズのTV映画にも出演しておりましたし、元々モンティ・パイソン人脈との交流は深いので、そう云うユーモア・センスは抜群です。

「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」や「HERE COMES THE SUN」が日本でのみシングル化されたり、世界的なセールスではイマイチだった「慈愛の輝き」が愛される様に、日本人はジョージが大好きなのです。1982年の「GONE TROPPO」は確かに全世界的に散々なセールスでしたけど、内容に関して「裏切られた!」とか「こんなの、金持ちの道楽だ!」とかボロクソに叩き捲くったのは日本だけでしょう。つまり、其れだけジョージに期待していたのです。だから、1987年に「CLOUD NINE」で大復活した時の「手のひら返しの大盛り上がり」は尋常ではありませんでした。ジョージ本人もそんな日本のファンを知っていたからこそ、生涯最後となってしまったライヴ・ツアーを日本でのみ行ったのでしょう。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする