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2012年09月09日

「シューイチ」#071

虚航船団 (新潮文庫)


日本テレビ 8:00〜9:55

【MC】中山秀征、片瀬那奈
【コメンテーター】中丸雄一(KAT-TUN)、尾木直樹、名越康文
【プレゼンター】笛吹雅子、辻岡義堂
【シューイチガールズ】加藤多佳子黒田有彩三原勇希上田眞央浅賀優美

東日本大震災から1年半…地震対策の最前線を中山が取材!キーワードは免震、いかに建物を揺れなくするか?その技術に迫ります 超速報!ベネチア国際映画祭…北野監督金獅子賞なるか? 秋篠宮家のご長男・悠仁さまが6歳に、動物を通した子育て秘話を発掘します シューイチ恒例!最新スゴ〜イ文房具秋の陣…○○と合体したハサミ&水に溶ける不思議な紙 堺雅人&広末涼子&香川照之を義堂が直撃 まじっすかは新シリーズが始動


今週も「舞台公演中も頑張ります!」と、片瀬那奈ちゃんが土曜日の昼夜公演と日曜日の昼公演の狭間に生放送で「シューイチ」にも登場いたします。シューイチガールズのブログをチェックしていますが、またしてもゆみ介がサボっています。もうね、ブローチ作りに精魂込め過ぎとしか思えません。先週の驚愕!「秋刀魚」ブローチは、他のシューイチガールズたちのブログでも大きく取り上げられ、ヒデちゃんも公式サイトのオマケ動画で「浅賀のブローチを、毎週楽しみにしている視聴者の皆さんもいるんだからね」なんぞと持ち上げるから、もう、ゆみ介も後には引けませんよっ。さて、辛子色のブラウスに茶色のミニスカートで生脚全開!オデコも全開!の片瀬那奈ちゃんが登場です。腰の黒いリボンがポイントで、髪は上を編み込んで下ろしています。加藤多佳子ちゃんが義堂アナと担当の「シューマツ5Min.」からスタート。ヤングなでしこの田中陽子選手の無回転ミドル・シュートに、小窓ちゃんの那奈ちゃんも「すごーい!カッコイイなぁ」とコーフンしております。

早いもので、悠仁さまが六歳になられました。動物とふれあう映像を観て、小窓ちゃんの片瀬クンもニコニコです。「中山のイチバン」は「免震」を取材。片瀬クンの小窓ちゃん顔芸が冴え渡りますね。表情が豊かなので、相変わらずよく抜かれます。舞台で頑張っているので、那奈ちゃんの声が少し枯れています。黒田有彩ちゃんと義堂アナが担当の「ショービズ」へ。クロアリちゃんは西野カナさんに突撃インタビューしましたが、同じ事務所なのに認識してもらえてなかった!うわっ、久しぶりにADが出た。油断も隙もありゃしないナ。公式サイトのオマケ動画でADをゆみ介よりも大フューチャーしやがっていたから、イヤな予感はしていたのだ。おおっ、永ちゃんの琵琶ベースだっ。弾いているトコを久しぶりに観ました。やっぱ、カッコイイなぁ。「独断ですが」は「永ちゃん名言集」って、ヒデちゃん、単なるファンじゃん。「お前が一生かかって稼ぐ金は、矢沢の2秒」って、、、。みんな「カッコイイ!」と爆笑していますけど、半分バカにしてませんか?那奈ちゃんも「いいな、もっと聞きたい!」と大喜びです。ま、大スターは、こーじゃないとね。

香川照之さんって面白いナァ。今週も「カタセカイ住人」が沢山登場しました。やはり共演歴がある方々の話題だと、小窓ちゃんの片瀬クンも食いつきますね。大好評の「まじっすか!?」は、新企画「まじすか ザ・ワークス」が始まりました。初回は「お掃除」に挑戦。おいおい、何で小窓ちゃんで笛吹さんだけ窓を拭く引き画像で撮ったの?「ハイ!そこで窓拭きやって」とカンペでも出たのかしらん。「まじっすか!?」好きの片瀬クンは、大笑いしています。おっ!鏑木海智くんのCMが流れたぞ。今回の舞台も行ったのかしらん。那奈ちゃんが、「ま、ま、」って、小窓ちゃんから中丸くんにキュー出ししています。こりゃ、上手い演出だ。上田眞央ちゃんと三原勇希ちゃん担当の「トレナビ」は、文房具特集です。う〜む、文房具は食べられないぞ。でも、片瀬クンの「欲しい!」が出ました。こーゆーのって、云っておくと本当にもらえたりするのでしょうか?でも「あげますよ」と云われたら、片瀬那奈ちゃんには「自分で探して買うから、放っておいてくれ!」と啖呵をきって欲しいですねっ。

おっと、強引にお弁当ネタが出たぞ。片瀬クン、間違えて海苔型付箋を食べないでね。タッチパネル・カバーには、片瀬クンの「何だ?」と「すご〜い!」が出ました。上田ちゃんと三原ちゃんが、小芝居をして頑張っています。結構ロケに手間が掛かっていますね。水に溶ける紙って、子供の頃に流行った「スパイ・セット」みたいだナァ。「シューイチラボ」では、片瀬那奈ちゃんの全身スタイリングが拝めますが、うわっ!放送事故だ。ほぉ、昨日は那奈ちゃん、焼き肉弁当だったのね。「マネ日記」のオチを、さりげなくゲロしちゃってます。でもですね、もう此の辺りになりますとですね、浅賀優美ちゃんのズッコケ天気予報への期待が高まります。出たぁ〜!!薩摩芋ブローチじゃまいか。すげぇ〜ぞ、ゆみ介。歌い踊る中丸くんの映像を観た那奈ちゃんは「踊ってる!」って、、、おいおい、そっちが本業じゃん!そして、J.D.サウザーでお別れです。今週の「シューイチ」は、「まじっすか!?」のお掃除術とかとっても為になりましたけど、ADを出したから大減点!ですよっ。でも、ゆみ介の薩摩芋ブローチが凄すぎだったので、大挽回です。片瀬那奈ちゃんは、此れから「サイケデリック・ペイン」の昼公演に向われます。頑張れ、那奈ちゃん!


(小島藺子/姫川未亜)



【9/9の衣装】「PAULE KA」(「マネ日記」情報)


「シューイチ」日本テレビ公式サイト
「シューイチ」Facebook


posted by 栗 at 09:57| TV | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」東京公演、十六日目(21/23)

sp-b.jpg Kick 25 : Deluxe Edition


13:30開場、 14:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

DEVIL INSIDE


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


片瀬那奈ちゃんがレディー・パンドラを演じられているロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」の東京21公演目です。今週も汐留の日本テレビで「シューイチ」の司会を生放送を務められてから、池袋サンシャイン劇場へ向われます。本当に、那奈ちゃんは責任感が強くて立派ですね。本日を含めて、東京公演も残るは三公演となりました。殺陣で大立ち回りもありますので、怪我には気をつけて頑張って頂きたい。そー云えば、片瀬那奈ちゃんはデビューしてから大きな怪我をしたと云う話を聞いた事がありません。結構「すってんころりん」したりしているのに、受身が上手いのでありましょうかしらん。中学生時代に楽しみにしていた運動会の直前に腕を骨折して競技に出られなくなった経験が、片瀬クンを「無事之名馬」へと導いたのかもしれません。

ところで、噺を「すってんころりん」させますが、片瀬那奈ちゃんが御出演中の「麦のごちそう」CM目当てに毎週「美の巨人たち」を録画しているのですが、変化がありました。「9/1」は「雨の日」篇が、「9/8」は「じゃんけん」篇(画面構成が変わり、キャンペーン告知が加わった、完全なる別ヴァージョン!)が、久しぶりに蘇ったのです。「9月になったから、もう「プール」篇でもないだろう」との判断からなのでしょうけど、新作ではないのが気になります。其れから、今度の土曜日(9/15)に内山理名ちゃんが出演される「だましゑ歌麿U」が放送されるので、昨日(9/8)に2009年の前作「だましゑ歌麿」が再放送されました。流石に水谷豊さん主演作となると、「水谷さんには足を向けて寝られない」とも云われるテレビ朝日もチカラが入りますね。思いっ切り見逃したドラマでしたので、理名ちゃんは出ていないけど録画しました。

すると、藤田まことさんと田中実さんも出てらしたのです。おいおい、先週に再放送していた片瀬那奈ちゃん御出演ドラマ「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」とおんなじキャスティングじゃん!2009年9月と云ったら、藤田まことさんが病に倒れる直前ではありませんか。実に貴重な再放送だと云えるでしょう。他にも「カタセカイ住人」がワンサカ出ていました。続編にも内山理名ちゃんを初めとして多くの「カタセカイ住人」が出演されます。水谷さんも近年の「相棒」とは一転した、かつての軽いノリを思い起こさせる演技で、キャスティングが被り捲くりで、時代劇版「相棒」かよ、との予想を好い意味で覆して下さった。いやぁ〜、続編の「だましゑ歌麿U」が楽しみだナァ。と云うわけで、「9/15」の「美の巨人たち」は録画できなくなったのですけど、えっとですね、そんな時に限って「新作CM、解禁!」とか、およしになってね、那奈ちゃん。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 14:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2012年09月10日

FAB4-198:GOLDEN SLUMBERS

ゴールデン・スランバー ゴールデンスランバー~オリジナルサウンドトラック~ Sesame Road


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:フィル・マクドナルド、ジェフ・エマリック(7/30-8/19)
 2E:クリス・ブレア(7/2-4)、ジョン・カーランダー(7/30-31)、アラン・パーソンズ(8/15-19)
 録音:1969年7月2日(take 1-15)、
    7月3日(take 13&15 を編集した take 13 に SI 「歌、ギター」、編集し take 16-17)、
    7月4日(take 17 に SI)、
    7月30日(take 17 に SI 「歌」)、
    7月31日(take 17 に SI 「歌、ドラムス、ティンパニー」)、
    8月15日(take 17 に SI 「オーケストラ」)
 STEREO MIX:1969年7月30日(take 17 より 1)、8月18日(take 17 より 1-2)、8月19日(メドレー編集)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 B-8)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた楽曲で、アルバム「ABBEY ROAD」のB面メドレー第二部の最初に登場します。そして、其の後は最後までずっとポールが書いた楽曲が続くのでした。次の「CARRY THAT WEIGHT」とは、最初からメドレーとして録音されました。メドレー構想が固まってから最初にレコーディングされたのが「GOLDEN SLUMBERS」〜「CARRY THAT WEIGHT」と云う事になります。そして、其の時にジョン・レノンは交通事故に遭い入院中で不在でした。ゆえに、ベーシック・トラックは、ポール(ピアノ)、ジョージ(ベース)、リンゴ(ドラムス)の三人で行われ、おそらく其の後のオーヴァーダビングでもジョンは参加していないと思われます。ジョンは「ABBEY ROAD」のB面メドレーを「下らないガラクタの寄せ集め」と酷評しましたが、メドレー構想の初めに参加出来ず「ポール主導で進められていた」のが気に入らなかったのかもしれません。

此の「GOLDEN SLUMBERS」は、ポールが義理の妹ルース(ポールの父親ジムの再婚相手の連れ子)に絵本を読んであげていた時に見つけた16世紀に書かれたトーマス・デッカー作の子守唄から発想されています。余りにも古い曲なので、原曲が分からないポールは勝手に自分で曲をつけて詩も改変しました。でも、詩に関してはほとんど「モロパク」とも云えます。何百年も昔のもんだからって、こりゃマズイんじゃまいか。訴えられたら、完全に「アウト!」でしょう。ま、ポールは「パクリの常習犯」ですから、知ったこっちゃなかったのでしょうけどね。てか、自分でネタバレしちゃうし、挙句に「ビートルズは20世紀最大の盗作集団なのだ!(違う!其れは、ポール、お前だっ)」とか平気でぬかす「天然バカボン」です。そんでもって、子守唄なのに何でポールはこんなに大声でがなっておるのよさ。血管が切れそうな程にきばって♪ご〜るでんすらんば〜♪とか叫びやがってさ。こんなんじゃ、うるさくって全然眠れませんよっ。

「GOLDEN SLUMBERS」〜「CARRY THAT WEIGHT」は、否が応でもビートルズの終焉を聴く者に意識させる哀愁たっぷりでドラマティックな展開です。ジョージ・マーティンが書いた渾身のスコアによるオーケストラが盛り上げ、アルバム「ABBEY ROAD」を、そしてビートルズの評価を大いに高めました。然し!当のポール・マッカートニーは自分が成し遂げた事を全く理解していなかったのだ。1989年に、ポールは久しぶりの世界ツアーを開始します。1990年3月にはソロとして初の来日公演も実現しました。多くのビートルズ・ナムバーも解禁した素晴らしいライヴで、クライマックスで「GOLDEN SLUMBERS」〜「CARRY THAT WEIGHT」〜「THE END」が演奏されました。でもですね、ポールは当初セット・リストに入れる気はなくて、なんとなくリハーサルで演奏したのです。すると、スタッフが感動のあまり号泣し(其れは当然の反応だと思う)、其れを見たポールは「おやおや、そんなに受けるんだったら、本番でもやってみようかナァ」と決めやがったのよさ。

「サー・ポール、自分を過小評価しすぎですよ!」


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」東京公演、十七日目(22/23)

sp-b.jpg The Devil Rides Out


18:30開場、 19:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

THE DEVIL RIDES OUT


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


片瀬那奈ちゃんが、ギンギラギンにさりげなく「レディー・パンドラ」を絶賛熱演中のロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」東京公演も、残すは本日(9/10)夜公演と明日(9/11)昼公演の二公演のみとなりました。片瀬那奈ちゃんは、先週の水曜日(9/5)から休みなしで「一週間で九公演!」と云うハード・スケジュールを敢行中です。水曜日と土曜日は昼夜二公演でしたし、昨日(9/9)には生放送の「シューイチ」も穴を開けずに務められました。何度でも繰り返しますが、本当に立派ですねっ。でもですね、「シューイチ」で片瀬那奈ちゃんとタッグを組んでおられるヒデちゃんも働いていますねぇ。昨日(9/9)は、朝に「シューイチ(日本テレビ)」二時間生放送、昼には「ウチくる !?(フジテレビ)」、夜には「プレミア音楽祭 2012夏(テレビ東京)」三時間生放送(徳光さんと一緒に司会していて、日テレの番組かと思いました)、さらに深夜に「MUSIC LOVERS(日本テレビ)」、と合計「六時間半!」もテレビに出ておりました。其の内の「五時間は生放送!」だったわけですよ。そんでもって、バッティングするからと準レギュラーの「ほこ×たて(フジテレビ)」は欠席された模様です。う〜む、ヒデちゃん「売れっ子」ですねっ。

ところで、「サイケデリック・ペイン」公演に関する記事は、「片瀬那奈ちゃん舞台出演記事」の恒例に法りましてですね、主に洋楽ロックの曲名をそれぞれのキャッチ・コピーにして来ました。もうお分かりでしょうが、今回は曲名に「DEVIL」が入っているものを採用させて頂いたのですけど、本日は同名小説を原作とした映画のサントラ盤を貼っております。いえね、そろそろ終盤ですので「ネタ切れ」した訳ではなくて、The Monochrome set の「Eligible Bachelors」にも同名の「THE DEVIL RIDES OUT」と云う楽曲が収録されております。実は、此の日本では劇場未公開ホラー映画(ドラキュラ役で有名なクリストファー・リー主演で、意外にも「悪魔研究者」と云う善玉で登場し悪魔と闘う!)が商品化された時の邦題が「悪魔の花嫁」なのです。おっと、何やら余計な事をしゃべりすぎた気がするぞ。

明日の東京最終公演には、あたくしも二度目の観劇に出かけます。以前に確か「東京最終日が終わったら、思いっ切りネタバレします」と予告した気がしますけど、気が変わりました。片瀬那奈ちゃんは其の後に大阪公演を控えており、其れは「9月22日(土)から24日(月)の三日間で五公演!」と云う俄かに信じられない超過激な日程です。あたくしも、折角ここまで「ネタバレ」を避けて来たのですから、大阪公演を楽しみに待っておられる皆様の為にも途中でやらかしちゃアカン!でしょう。ゆえに、完全なる「ネタバレ」は大阪公演終了後までやりません。ま、個人的には「此の舞台は、例えばストーリーとかをネタバレしても、ほとんど問題ないんじゃまいか?」とは思いますけどね。尚、本日は盟友・うっぴー☆が、なな、なんと「四度目」の観劇に臨みますので(ちなみに、うっぴー☆は、大阪公演も二公演観劇予定で、合計「六公演!」を観ますよっ)、ネタバレにならない程度に特筆事項は書き足す予定です。あたくし&うっぴー☆の観劇録を元にした「完全ネタバレ」は、繰り返しますが、大阪公演終了後に公開いたします。

さて、うっぴー☆からの感想が届きました。本当に連日連夜超満員の大盛況で、当日券は電話では取れない状況の様で、劇場受付での僅かなキャンセル分などを求める方々が長蛇の列を作っていたそうです。下北沢の小劇場だったら、通路に座布団を敷いて増席してでも入れちゃうトコですが、規則がありますからそーゆーわけにもいきませんね。そもそも、通路にお客さんが座っちゃったら此の舞台は成り立たないしさ。レディー・パンドラの演技は、益々ボルテージが上がっている様子です。連日連夜、著名人も多く訪れており、此れまでも那奈ちゃん関連だと鴻上尚史さん、ヒデちゃん、瀬戸朝香さんなども観劇されていたようですが、本日は堤真一さんや天海祐希さんが訪れていたらしいです。そんでもって、本日(9/10)発売の「演劇ぶっく」10月号に「サイケデリック・ペイン」の記事が掲載されていて、レディー・パンドラもチラリと載っています。


「THANX 4 うっぴー☆」(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2012年09月11日

FAB4-199:CARRY THAT WEIGHT

Come & Get It: Best of Apple Yesterday 3 Abbey Road


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:フィル・マクドナルド、ジェフ・エマリック(7/30-8/19)
 2E:クリス・ブレア(7/2-4)、ジョン・カーランダー(7/30-31)、アラン・パーソンズ(8/15-19)
 録音:1969年7月2日(take 1-15)、
    7月3日(take 13&15 を編集した take 13 に SI 「歌、ギター」、編集し take 16-17)、
    7月4日(take 17 に SI)、
    7月30日(take 17 に SI 「歌」)、
    7月31日(take 17 に SI 「歌、ドラムス、ティンパニー」)、
    8月15日(take 17 に SI 「オーケストラ」)
 STEREO MIX:1969年7月30日(take 17 より 1)、8月18日(take 17 より 1-2)、8月19日(メドレー編集)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 B-9)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた楽曲で、前曲「GOLDEN SLUMBERS」とは最初からメドレーとして録音されました。ゆえに、ジョン・レノンは参加していないと思われます。コーラスにジョンが参加したとの説もありますが、リンゴの声がやけに目立っていて聴き取れません。たぶん、ジョンは全く関わっていないのでしょう。「お前は、重荷を背負い続けるのだ!」と歌われる内容は、「ポールがジョンに向けて歌った(ヨーコに現をぬかして、ビートルズを蔑ろにしている事への恨み節)」とも、「ポールがエプスタインの死後にリーダーシップを取って、慣れないマネジメントなども背負い込み疲れ果てた事を歌った」とも云われています。どちらにせよ、余りハッピーな歌とは云えませんね。

中間部で「YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY」のメロディーがふたたび登場するので、どちらかと云えば、やはり「アップルの経営困難に直面したポールの辛い気持ち」を歌ったとも思われます。でも、ジョンは「アレは俺に向けて皮肉を云っているんだろ」と発言しています。映画「イマジン」でラリったヒッピーの青年がジョンの家にやって来て、あろうことか、ジョン本人が対応し説得する「トンデモ場面」があります。其の時に青年が「あなたは、Boy, you're gonna carry that weight と書いたよね?オレはアレを聴いて、、、」と云うと、ジョンはアッサリと「ん?アレはポールが書いたんだ。俺は書いてないぞ」と返し、青年が「ええっ。ポールが書いた?」と呆然となると、畳み掛ける様に「あんなのは、只の歌詞だ。俺が書いたのもポールが書いたのも、ビートルズの曲には深い意味なんてないんだ。只の歌だよ」と優しく諭すのです。挙句の果てに「腹へってないか?」と自宅へ招きいれて、一緒に食事して満足させて帰すのでした。

其の場面を初めて観た時に猛烈に感動しましたが、「ああ、ジョンはこんなにも無垢で無防備な人だから、イカレた野郎に撃ち殺されてしまったんだナァ」と、やりきれない気持ちになりました。天下無敵のビートルズのリーダーともあろう御方が、わざわざ一寸いっちゃったファンと向き合って真摯に話す必要などないのです。ガードマンに追っ払ってもらえば済む事なのです。でも、ジョン・レノンは自分で対応しちゃうのだ。彼は、自分の曲を聴いて影響を受けたと云うファンに対して責任を持っていました。それこそ「重荷を背負って」生きていたのでしょう。「CARRY THAT WEIGHT」は、ジョージ・マーティンが指揮するオーケストラも加わって盛り上がり、いよいよ最後の「THE END」へと繋がります。ビートルズの終焉が近づいてまいりました。

ところで、アルバム「ABBEY ROAD」が発売されて、所謂ひとつの「ポール死亡説」が語られるようになります。ジャケットで、ポールが裸足で、左利きなのに右手で煙草を持っているとか、停車しているワーゲンのナムバーが「28 IF」(実際には「281F」だし、ポールは「28歳」ではなく「27歳」ですけど)とか、「COME TOGETHER」で「One and one and one is three」と歌っているからとか、色々と云われ、過去の曲やジャケットなどにも多くのヒントがあったとされました。それで、「ポール・マッカートニーは、1966年に交通事故で死んでおり、ビートルズは替え玉を用意してポールを演じさせて来た」なんぞと云われたのです。えっと、だったら、アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」以後は替え玉だったわけでしょ?おいおい、いよいよポールの脂が乗って来た時期からじゃん。此のアルバム「ABBEY ROAD」B面メドレーを仕切った輩も、ポールのニセモノなのですか?そんなスゴイ奴だったら、もうニセモノじゃないじゃん。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」東京公演、最終日(23/23)

sp-b.jpg ベガーズ・バンケット


13:30開場、 14:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

SYMPATHY FOR THE DEVIL


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


いよいよ、片瀬那奈ちゃんがレディー・パンドラを演じるロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」の東京最終日を迎えます。サンシャイン劇場の入り口では、森雪之丞さんといのうえひでのりさんがお出迎えしておりました。初日にはパンフレットしか購入しなかったので、サントラCDを買いました。劇中で歌われる楽曲が全曲収録された劇場販売のみの商品で、スタジオ録音ですからライヴとは印象が異なりますけど、片瀬那奈ちゃん演じるレディー・パンドラの歌声もバッチリと聴けます。片瀬那奈ちゃんのCDは、2008年の「bash」(「THE SBK RETURNS」収録)以来ではありませんかっ。「歌のおにいさん」(2009年)での童謡はDVDのみだし、「カエルの王女さま」(2012年)で歌われたシャンソンズの楽曲は、Blu-ray & DVD とネット配信のみでCD化されていませんからね。コレは、貴重です。

さて、平日の昼公演と云う事もありまして、東京千秋楽の客席は九割は女性でした。そして、おそらく半数以上はリピーターとも思われました。チケットは完売だったようで、当日券は販売されていなかったようです。マジで超満員で、二階席の奥までギッシリ!そして、多くの観客がペンライトやメムバーの役名が書いてあるお手製の団扇などを持参し、演者が煽るまでもなくノリがいい曲になると一斉に総立ちになって盛り上がっておりました。あたくしは、初日は一階席で其の総立ちの中に居たのですけど、本日は二階席二列目中央でした。サンシャイン劇場は二階席はスタンディング禁止ですので、ずっと座って観ていられました。一階席で立ってノリノリになるのも好いのですけど、只突っ立って居るわけにもいかないわけで、手拍子とかしているとじっくりと観れないのよさ。でも、欲を云えば「初日が二階席で、最終日が一階席の方が好かったナァ」とは思いました。

一階席前方から観る世界と、二階席から見下ろす世界は、かなり印象が違っていました。一階だと平面的だし、片瀬那奈ちゃんを追っているとほとんどまわりで何をやっているのか分かりませんでした。でも、二階からだと舞台の奥行きまで丸見えなのです。舞台全体もしっかりと観れましたし、セット・チェンジのカラクリまで見えてしまったじゃまいか。麗次が弾くキーボードの指の動きまでバッチリ見えて、本当に弾いているとハッキリ分かりましたよ。只、二階からだと演出上で死角になってしまう場面があるのが難点ではあります。二階からでも片瀬那奈ちゃん演じるレディー・パンドラの表情は肉眼でハッキリと観れました。本当に、舞台栄えするし、向いていると思います。お客さんは前述の通り女性ばっかでしたけど、レディー・パンドラは大受けしておりました。歌を歌って拍手が起こるだけではなく、セリフにまで何度も拍手喝采が起きていました。其処まで一般の女性客からの評価も高くて驚いたけど、凄く嬉しかったナァ。

基本的には初日と同じ演出でしたが、やはり20公演以上も連日連夜務められただけあり、しかも東京千秋楽でもありますから、演者全員が気合充分の痛快な舞台でした。会場の熱気も凄くって、お客さんがみんな本当に楽しそうで、幸せな空間でした。片瀬那奈ちゃんに関しては、もう既に初日で完璧に仕上がっていました。然し、流石に毎日の公演で上積みを重ねてこられた事がハッキリと分かる素晴らしい演技でした。歌もダンスも殺陣もギャグも初日よりも、更に良くなっていました。其れは、他の出演者全員にも云えることです。だからと云って、初日が悪かったわけではありません。観客全員が何が起こるのか分かっていない緊張感は、其れは其れでとても面白いのです。東京千秋楽は、もう観客もリピーターが明らかに多く、始まる前から温まっているんです。「ノッテノッテ、ノリ捲くるのだ!」と待ち構えているんですから、そりゃ盛り上がりますよ。アレだけ盛り上がっちゃうと、初めて観た方々もつられてしまうでしょう。其れ程に、千秋楽での観客のノリは尋常ではありませんでした。

東京千秋楽なので、カーテンコールではリピーターにとってもサプライズな演出がありました。具体的には未だ明かしませんけど、やっぱり千秋楽に行くと「少しお得」です。ファンには堪らなかったでしょうし、実際に黄色い声援が飛んでおりました。そして全員での最後の手繋ぎ御挨拶があり、キング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」をバックに終演アナウンスが流れましたが、拍手が鳴り止まず再度登場!再び終演アナウンスが流れるも拍手が続きまたしても全キャスト登場!後方の段にいたキャストも全員降りて来て、舞台狭しと一列になって御挨拶。三度、終演アナウンスが流れてもまだ鳴り止まぬ拍手に、とうとうサイケデリック・ペインのメムバー五人だけで登場し、詩音が「大阪も応援して下さい!」と挨拶し、魁人が「皆さん、気をつけてお帰り下さい」と云って、ようやく観客が納得し帰りました。カーテンコール後に、トリプル・アンコールかよっ。

ロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、興行的には連日満員の大盛況で成功だったようです。内容に関しては賛否両論ありますが、少なくとも片瀬那奈ちゃんのファンは絶対に観劇すべきだと思います。レディー・パンドラ様は、絶対に期待を裏切りません。大阪公演のチケットも売れ行き上々で完売に近いとも聞きますが、入手可能なのであれば是非とも劇場に足を運んで頂きたい。歌って踊って刀を振り回しつつ、観客を爆笑の渦に陥れる悪魔「レディー・パンドラ」を見逃したら、確実に後悔します。DVDを観て「嗚呼、生で観ておくんだった!」と思っても遅いのです。東京公演は終わりましたが、大阪五公演が残っているのだ。とりあえず、片瀬那奈ちゃん、東京公演お疲れさまでした。やっぱり、片瀬那奈ちゃんは素晴らしいです。レディー・パンドラに関しては、全く何の文句もありません。ただただ、大絶賛するしかない、期待を上回る名演でした。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:49| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2012年09月12日

FAB4-200:THE END

マクレモア・アヴェニュー+6 Good Evening New York City (Bonus Dvd) エキゾチック・ビートルズ 其の参


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック、フィル・マクドナルド
 2E:ジョン・カーランダー(7/23-8/8)、アラン・パーソンズ(8/15-25)
 録音:1969年7月23日(「Ending」take 1-7)、
    8月5日(take 7 に SI 「歌」)、
    8月7日(take 7 に SI 「歌、ギター」)、
    8月8日(take 7 に SI 「ドラムス、ベース」)、
    8月15日(take 7 に SI 「オーケストラ」)、
    8月18日(take 7 に SI 「ピアノ」)
 STEREO MIX:1969年7月30日(take 7 より)、8月18日(take 7 より 1-6)、
         8月19日(take 7 より 1-3、メドレー編集)、8月21日(take 7 より 4)、
         8月25日(マスターを編集)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 B-10)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた楽曲で、アルバム「ABBEY ROAD」B面メドレーの最後を飾ります。結果的には、「ABBEY ROAD」がビートルズにとって四人揃って録音した最後のアルバムとなったので、其の最後がズバリ!「THE END」とは出来すぎています。更に、ポールは最後に「And in the end, The love you take is equal to the love you make.」と歌っており、其れはデビュー・シングル「LOVE ME DO」に対する自問自答による回答とも思われ、余りにも見事にビートルズの終焉を演出した楽曲と云えます。レコーディングはビートルズの四人で行われ、ポールの歌から、なな、なんと、リンゴ・スターがビートルズ史上初となるドラム・ソロを披露します。

リンゴは、ポールに「ドラム・ソロをやって欲しい」と云われ、即座に断ったそうです。リンゴは身の程を知っており、しかも「ドラム・ソロなんて聴いていて退屈だろう」とライヴでも決してやらなかった。然し、此の曲ではやりました。続いて、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジョン・レノンの三人がギター・ソロの競演をやらかします。此れも、ビートルズ史上初の試みであり、正しくビートルズの最後に相応しい大サービスです。バックではビートルズの四人が「LOVE YOU」とコーラスを重ね、否が応でも気持ちが高ぶります。そして、ジョージ・マーティン渾身のオーケストラが最後をドラマティックに決めるのです。ポールは最近のライヴでも此の曲を最後に演奏し、大団円を演出しております。めくるめくメドレーの最後に、そしてビートルズの終わりに、此れ以上ない素晴らしいエンディングを持って来ました。

然し、ビートルズにはそんな定番すぎる感動的なエンディングを良しとしない「洒落心」が常にありました。例えば、ロックの金字塔と呼ばれるアルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」の最後も「A DAY IN THE LIFE」の圧倒的な終わり方の続きがありました。またしても、ビートルズはトンデモなオマケを付けてしまいます。ビートルズは、解散を覚悟し、当初から最後の楽曲と意識して録音した「THE END」でも終われなかったのだ。


(小島藺子)



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「サイケデリック・ペイン」INDEX #2

sp-b.jpg アラジン・セイン


「サイケデリック・ペイン」INDEX #1のつづき

2012年8月22日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、初日(1/23)
2012年8月23日:「レディー・パンドラ vs 大久保千秋」開戦なのだ。
2012年8月24日:「NANA DIARY」モバイル版 #096

2012年8月24日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、二日目(2/23)
2012年8月25日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、三日目(3/23-4/23)
2012年8月26日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、四日目(5/23)
2012年8月26日:「次週の日曜日は、女優・片瀬那奈ちゃんが三つ巴!」
2012年8月27日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、五日目(6/23)
2012年8月28日:「小町People」で蘇る「読売新聞」夕刊の片瀬那奈ちゃんインタビュー!

2012年8月29日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、六日目(7/23-8/23)
2012年8月30日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、那奈日目(9/23)
2012年8月31日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、八日目(10/23)

2012年9月1日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、九日目(11/23-12/23)
2012年9月2日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十日目(13/23)
2012年9月3日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十一日目(14/23)
2012年9月3日:「パンフレット&プログラム」INDEX(改訂版)

2012年9月5日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十二日目(15/23-16/23)
2012年9月5日:「NANA DIARY」モバイル版 #097
2012年9月6日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十三日目(17/23)
2012年9月7日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十四日目(18/23)

2012年9月8日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十五日目(19/23-20/23)
2012年9月9日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十六日目(21/23)
2012年9月10日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、十七日目(22/23)
2012年9月11日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、最終日(23/23)

2012年9月20日:「NANA DIARY」モバイル版 #098
2012年9月22日:「サイケデリック・ペイン」大阪公演、初日(1/5)
2012年9月23日:「サイケデリック・ペイン」大阪公演、二日目(2/5-3/5)
2012年9月24日:「サイケデリック・ペイン」大阪公演、千秋楽(4/5-5/5)

2012年9月24日:「サイケデリック・ペイン」DVD化決定!


片瀬那奈ちゃんが「秘密結社“ダークネス”のセクシー・デビル、レディー・パンドラ」を見事に演じられたロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、無事に東京全23公演が終了いたしました。連日連夜超満員の大盛況で、「大入袋」も配られたそうです。一区切りつきましたので、東京公演中の関連記事をまとめました。大阪公演も控えておりますし、後に補足改訂いたします。何度でも云いますが、

「大阪千秋楽が終わるまで、決して、ネタバレ記事は公開いたしません!」と、レディー・パンドラ様に誓います。


「2012年9月24日 補足改訂」(小島藺子/姫川未亜)



「サイケデリック・ペイン」公式サイト


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2012年09月13日

FAB4-201:HER MAJESTY

50 Ways to Leave Your Lover エキゾチック・ビートルズ rtab.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:フィル・マクドナルド、ジェフ・エマリック(7/30)
 2E:クリス・ブレア(7/2)、ジョン・カーランダー(7/30)
 録音:1969年7月2日(take 1-3)
 STEREO MIX:1969年7月30日(take 3 より 1)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 B-11)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


ポール・マッカートニーがエリザベス女王に捧げた、たった23秒の「世紀のトンデモ楽曲」です。何せ「女王陛下は可愛いから、いつかモノにしてやる」なんぞと歌っているのです。録音はポールのアコースティック・ギター弾き語りで行われ、他の三人は参加していません。アルバム「ABBEY ROAD」B面メドレーは、当初「MEAN MR. MUSTARD」「POLYTHENE PAM」の間に此の「HER MAJESTY」が入っていました。「MEAN MR. MUSTARD」に「マスタードが妹のパンに連れられて女王陛下を見に行く」との件があるので、三曲はストーリー的に繋がっています。然し、ラフ・ミックス段階でポールが「HER MAJESTY は余計だから、捨てちゃっていいよ」とジョン・カーランダーに伝え、カーランダーはカットします。でも、「ビートルズの音源は、どんなクズでも決して捨ててはならぬ!」と上司に云われていたので、メドレーの終わりに20秒ほどのブランクを入れて繋いでおいたのです。

其れを聴いたポールが「こりゃ、面白い」と思い、そのまんま正式盤の最終ミックスにも残されてしまったのでした。ゆえに、いきなりだナァと大音響で始まるのは「MEAN MR. MUSTARD」のエンディングで、最後が中途半端に途切れるのは元々は次の「POLYTHENE PAM」のイントロと同じコードで重なっていたからぶった切られてしまったからです。偶発的なアクシデントもビートルズは利用したと云われますが、実質的な最後のアルバムである「ABBEY ROAD」でまで、こんな悪戯をやらかしてしまったのだ。発売当初は曲名表記がなく、所謂ひとつの「シークレット・トラック」として収録されました。女王陛下を揶揄した内容ですから、大いに問題視されたものの、なな、なんと、ビートルズはバッキンガム宮殿に「ABBEY ROAD」を献上しやがりました。更に、ポールは2002年6月の「エリザベス女王戴冠50周年コンサート」で、女王が見守る前で此の曲を嬉々として歌いやがったのだ!ポールよ、日本で同じ事をやらかしたら「死刑!」ですよっ。

さて、元々はメドレーの一部だったとの話は有名で、「だったら最初のラフ・ミックスが聴いてみたい」と思うでしょう。それがですね、海賊盤で公開されております。本当に、バッチリと「MEAN MR. MUSTARD」と「POLYTHENE PAM」の間にピッタリと収まっています。が、然しだ、ポールはメドレーのラフ・ミックスに立ち会って、其の場でジョン・カーランダーに「HER MAJESTY は気に入らないから、切って捨てちゃって」と云ったわけですよ。其れで、カーランダーはテープを切っちゃったわけです。勿論、試聴盤が作られる前にマスター・テープを切ってしまったので、元々のラフ・ミックスは存在しないはずです。其れなのに、何ゆえ最初期のメドレー音源が海賊盤に収録されたのでしょう?答えは簡単で、勝手に捏造したのだ。さて、ビートルズの四人が揃って最後にレコーディングしたアルバム「ABBEY ROAD」が終わりました。ところが、ビートルズ物語はオマケの「HER MAJESTY」でも終わらないのです。


(小島藺子)



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「桜井玲奈さん歌唱全曲解説」

カエルの王女さま Blu-ray BOX


片瀬那奈ちゃんはロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」でレディー・パンドラ様として歌って踊り、劇場限定発売のサントラ盤CDにも歌声が収録されています。其れに関しては大阪公演が終了後に詳細を明かしますが、其の前にドラマ「カエルの王女さま」の桜井玲奈さん役で披露された楽曲についてまとめておきます。あくまでも「桜井玲奈さんが歌った楽曲限定」ですので、不参加の楽曲は完全にスル〜しております事を御了承下さい。


01:一番綺麗な私を
(第1話)原曲:中島美嘉(作詞・作曲:杉山勝彦)2010年

片瀬那奈ちゃん演じる桜井玲奈さんが、劇中で初めて披露した楽曲です。シャンソンズへの入団オーディションで歌われたので、当然乍らソロ歌唱となっております。生脚全開!でお色気たっぷりに椅子を小道具に使って歌う艶姿は、舞台「フラガール」(2008年)でのSKD時代を思い起こさせます。澪コーチ(天海祐希さん)は「なんか、怖い!」と不合格にしますが、忠子さん(石田ゆり子さん)は其の後の波乱も予想できず「感情が入っていて好いと思います、合格!」と入団を認めてしまうのでした。

02:花
(第1話)歌曲集「四季」より(作詞:武島羽衣、作曲:瀧廉太郎)1900年

晴れてシャンソンズに入団した桜井玲奈さんが、最初にレッスンした楽曲。伝統ある合唱団らしい定番の選曲でしたが、澪コーチにアッサリと却下されてしまいます。玲奈さんも、些かつまらなそうにしていて、ケータイをいじりながら歌っていました。フジオカさんは初めはピアノを担当しておりましたが、徐々にマルチ・プレイヤーぶりが明かされてゆきます。

03:風になりたい
(第1話、最終話)原曲:THE BOOM(作詞・作曲:宮沢和史)1995年

澪コーチが提案したのは、なな、なんと「風になりたい」でありまして、忠子さんは反対しますが新メムバーたちは知っている曲なので大喜び。玲奈さんも全員でのレッスンだけではなく、一人カラオケでも泣きながら個人レッスンに励みます。澪コーチ体制になって最初に取り上げた此の楽曲は、最終話のコンサートでもアンコールで歌われ、シャンソンズに加えて多くのキャストもステージに上がるフィナーレを演出しました。第1話で初めて新生シャンソンズが歌った曲が、最終話のクライマックスで再登場する演出は泣かせます。初見でハモってしまうシャンソンズは、全員スゴイんじゃまいか。玲奈さんは同じパートのみぞれさん(大島蓉子さん)と劇中では教え合って練習していますが、実際には「絶対音感を持つ那奈ちゃんがすぐに覚えてしまい、わざわざ練習用にパートを録音した音源を作ってフォローしてくれた」と大島さんは語っています。そーゆー好い話を、那奈ちゃん本人は決してエラソーに自分で明かさないのも立派です。「風になりたい」は、主役の澪コーチを演じた天海祐希さんが宝塚を退団される時にも歌われた思い出の曲らしいです。役柄を超越した楽曲に対する思い入れも、最終話での名場面に活かされているのでしょう。

04:浪漫飛行
(第2話、第10話、最終話)原曲:米米CLUB(作詞・作曲:米米CLUB)1987年

ショークワイアを提案した澪コーチが、玲奈さん&南さん(福原美穂さん)を誘い三人で披露します。超ミニスカートで生脚全開!の玲奈さんが躍動する名場面です。勿論、玲奈さんのソロ・パートもあって好いですね。そして、初めてのステージとなった「2012由芽桜まつり」でもシャンソンズによって歌われます。サリー市長の妨害で音源CDを壊され危機的状況になった時に、着物姿の忠子さんが代わりのCDを持って駆けつけ歌う、と云う感動的な場面でした。米米CLUBの石井竜也さんは第7話に澪コーチの元恋人「三宅光矢」役でゲスト出演し、此の楽曲も第10話でBGMで流れ、最終話のラストでシャンソンズがレッスンする場面でも歌われました。

05:チェリーブラッサム
(第2話)原曲:松田聖子(作詞:三浦徳子、作曲:財津和夫)1981年

「2012由芽桜まつり」で披露された楽曲で、新生シャンソンズが初めて人前で歌ったのが此の歌でした。最後のハモリで♪ふたりでぇ〜えええええええ〜♪とやらかしている部分で、片瀬那奈ちゃん、いやさ、桜井玲奈さんの声が目立っております。満開の桜の下でのステージでしたが、ロケの日に画面で観ても一目瞭然な程の強風で大変だったでしょう。桜井玲奈さんは「蓮舫さん」と云われたピンクのジャケットにイエローのショーパン姿で参加していますが、其れは片瀬那奈ちゃんの「私服」です。他にも「カエルの王女さま」では、片瀬那奈ちゃんが「私服」を衣装として着用したようです。たぶん、ど派手な服がそうだと推察できるでしょう。ちなみに片瀬那奈ちゃんは歌手時代にも、聖子ちゃんの「Rock'n Rouge」をカヴァーしています。

06:さくら
(第2話)原曲:ケツメイシ(作詞・作曲:ケツメイシ)2005年

「2012由芽桜まつり」での二曲目で、途中で伴奏を止められてしまいます。前述の通りロケの日が強風だったので、マジで「桜舞い散る」中で歌われました。忠子さんが和服姿で駆けつける映像と交差させる演出が盛り上がります。ステージに立つと、やっぱりデカイから片瀬那奈ちゃん演じる桜井玲奈さんは大いに目立ちますね。ダンスのキレも抜群で、とても初めてのステージとは思えません。玲奈さんのダンスが此の時点で出来上がっている理由は、後に明かされます。あたくしは第2話の「2012由芽桜まつり」を観て「コレは、是が非でも現場で観なければイカン!」と思いました。だって、アータ、片瀬那奈ちゃんがステージで歌い踊っているのですよっ。

07:激しい雨が
(第3話)原曲:THE MODS(作詞:森山達也、作曲:THE MODS)1983年

澪コーチは選曲をコロコロと変える気分屋さんなのか、第3話では「ロックをやります!」なんぞと云い出します。其れでレッスンされるのが、此の楽曲です。玲奈さんは練習着姿(それでもキラキラ)で、些かやる気なさそうに歌って踊っております。

08:終わらない歌
(第3話)原曲:THE BLUE HEARTS(作詞・作曲:真島昌利)1987年

一希(玉山鉄二くん)を公開処刑(過去にバンドでテレビ番組収録中に緊張して逃げ出したVTRをみんなで観て笑い者にする!)をした後に、追い討ちを掛けるようにシャンソンズが歌います。フジオカさんはドラムスを担当!玲奈さんはサンドバックを蹴って、竹刀をハンドマイク代わりにノリノリで歌っています。一希くんって、こんな辱めを受けてもキレないってエライですね。其れとも、マゾなのかしらん。

09:ロックンロール・ウィドウ
(第4話)原曲:山口百恵(作詞: 阿木燿子、作曲:宇崎竜童)1980年

今度はテレビ出演の依頼が来て、山口百恵ちゃんを歌う事に決めた澪コーチ。えっと、本当に選曲に一貫性がありません。シャンソンズはみんなで色違いのコートを着て歌っていますが、玲奈さんは其れでも頑なに生脚全開!です。カメラのフレームからはみ出す程に弾けて踊り狂う玲奈さんでしたが、センターに選ばれたのはまひるちゃん(大島優子ちゃん)でした。

10:横須賀ストーリー
(第4話)原曲:山口百恵(作詞: 阿木燿子、作曲:宇崎竜童)1976年

レッスン曲として歌われ、冒頭ではまたしても桜井玲奈さんがひとりカラオケで熱唱する様子が流れました。玲奈さんって、誰も友達がいないのかしらん。

11:プレイバック Part2
(第4話)原曲:山口百恵(作詞: 阿木燿子、作曲:宇崎竜童)1978年

シャンソンズが初めて出演したテレビ番組「こんにゃくイブニング!」で歌われました。センターは、まひるちゃんで、ギターで一希くんが初参加しています。てか、一希くんは本番直前にやって来てリハーサルもなしでいきなりだナァとシャンソンズとバッチリ合わせてしまったのだ。此の楽曲は、片瀬那奈ちゃんが1999年に出演された「トマトプリッツ」のCMで替え歌が流れ、那奈ちゃんもギター・フレーズに♪当たるよ♪と歌詞をつけて歌っております。

12:イミテイション・ゴールド
(第4話)原曲:山口百恵(作詞: 阿木燿子、作曲:宇崎竜童)1977年

此れも「こんにゃくイブニング!」で歌われた曲で、主役はセンターのまひるちゃんとギターの一希くんです。玲奈さんはバックで生脚全開!でコーラスをつけ踊っております。ところで、テレビ収録を見学しているまひるちゃんの母親を演じたのは長野里美さんでありまして、云わずと知れた片瀬那奈ちゃんの初舞台「僕たちの好きだった革命」初演(2007年)で、那奈ちゃんが演じた小野未来の母親役も演じられています。ちなみに「生徒諸君!」(2007年)ではミクロちゃんの母親役も演じられました。

13:キューティーハニー
(第5話)原曲:前川陽子(作詞:クロード・Q 、作曲:渡辺岳夫)1973年

学園祭への出演依頼(「ももいろクローバーZ」の代役!)を受け、澪コーチは「セクシー」をテーマにします。よーするに、澪コーチは「なんでもアリ!」なのね。其れで、片瀬那奈ちゃん演じる桜井玲奈さんは「ミス由芽市コンテスト」でグランプリを受賞したと云う(実は、準ミスだった)得意のダンスで此の曲をセクシーに歌い踊って、センターの座を射止めるのでした。そーゆー経歴があったからこそ、初ステージから玲奈さんだけ「やけに出来上がっていた」わけですね。「ハニー」と合いの手を入れる澪コーチや、玲奈さんのセクシー・ダンスに怯える一希くんのリアクションが面白かったです。てか、決めポーズは「森三中の黒沢ムーヴ」なわけで、片瀬那奈ちゃんは相当に此の動きがお気に入りの御様子で、此の後の曲でも度々やらかしています。エキストラ参加した時にも目の前で何度もやらかされて、片瀬クンの「セクシー観」に些か疑問を持ちました。ちなみに、此の曲が披露される前のレッスン場面ではマドンナの「LIKE A VIRGIN」に合わせて踊る玲奈さんが観れます。いきなりだナァと玲奈さんがおしりを振るアップから始まる、サービス満点シーンでした。

14:EZ DO DANCE
(第5話)原曲:trf(作詞・作曲:小室哲哉)1993年

センターに抜擢された玲奈さんは張り切って「大好きなラーメンを我慢して」おへそを出して歌い踊ります。南さん、忍ちゃん(千葉雄大くん)、玉子さん(菊地美香さん)と四人で、カメラ・アングルを奪いながら頑張るのですが、ひょっこり遅れて来た「まひるちゃんの奇妙なタコ踊り」を何故か澪コーチや他のメムバーが絶賛し、玲奈さんはセンターから外されてしまうのでした。えっと、まひるちゃんのファンの方々には申し訳ありませんけど、「そんなバカな!」とテレビ画面に向って声を出してしまった程に「在り得ない展開」に、目が点になってしまいました。此れじゃ、片瀬那奈ちゃんは「へそを出し損」じゃまいか。

15:Dream Fighter
(第5話)原曲:Perfume(作詞・作曲:中田ヤスタカ)2008年

センターの座をまひるちゃんに奪われ、恋するぼんくら亭主(小泉ジュニア)も奥さんの忠子さんとラヴラヴで相手にされないどころか「重いんだよ!」なんぞと云われ、ボロボロになった玲奈さんは、学園祭出演を妨害しようとツイッターで悪評を流したり、忍ちゃんが一生懸命に作った衣装をズタズタにしたりします。学園祭には出られなくなったシャンソンズですが、稽古場で夢の舞台を敢行し、玲奈さんも加わって此の楽曲を披露しました。原曲とは全く違ったビッグ・バンド風のアレンジで、Perfume の曲と知って驚いた方々もおられたでしょう。「カエルの王女さま」では多くのカヴァー曲が披露されましたが、段違いに気合が入ったアレンジだったと思います。帽子を使った振り付けも好いし、玲奈さんが加わって澪コーチとダブル・センターを取ったトコは背丈も同じだからバッチリと決まっています。片瀬那奈ちゃんは、ライヴにも行く程の「Perfume ファン」ですので、気合が入っています。

16:何度でも
(第6話)原曲:DREAMS COME TRUE(作詞:吉田美和、作曲:中村正人・吉田美和)2005年

澪コーチを呼び戻す為にシャンソンズが市内放送で歌った楽曲で、桜井玲奈さんは市役所職員ですので放送室をジャックして大いに貢献します。稽古場に集まって歌うシャンソンズとは別の場所にいるわけで、ソロで歌う部分でしか玲奈さんの歌声は聴けません。其の分、放送室をジャックする場面でのお色気シーンでたっぷりとサービスしております。

17:TOKIO
(第7話)原曲:沢田研二(作詞:糸井重里、作曲:加瀬邦彦)1980年

第6話で結束が深まったシャンソンズでしたが、それも束の間、ついに忠子さんが「夫と玲奈さんの不倫」を知ってしまい家出してしまいます。忠子さんが東京にいると分かり、シャンソンズはみんなで東京へ向かいます。でも、すっかり物見遊山気分で、バスの中で此の曲を歌って浮かれておりました。フジオカさんは、バスの運転手までやらされています。最早、マルチ・プレイヤーを超えて只の便利屋の扱いじゃん。みんなノリノリの中で、「焼き肉桃太郎」こと玲奈さんだけは自分のせいで忠子さんが家出したので全くノッテおりませんが、イチオー歌っています。

18:DOWN TOWN
(第7話)原曲:Sugar Babe(作詞:伊藤銀次、作曲:山下達郎)1975年

東京に着いたシャンソンズが、それぞれ別行動する時にBGMとして流れました。歌唱シーンはありませんがシャンソンズが歌っており、玲奈さんも参加しています。いきなりだナァとアタマの歌詞を吹っ飛ばして♪街角は♪から歌われるのはご愛嬌。Sugar Babe は思い入れがあるバンドなので、此の曲が片瀬那奈ちゃんの声で聴けたのは本当に嬉しかったナァ。

19:ウエディング・ベル
(第7話)原曲:Sugar(作詞・作曲:古田喜昭)1981年

第7話まで掛けた三角関係の決着をつけるのが此の歌ってシナリオには、呆然としてしまいました。しかも「くたばっちまえ!」をソロで担当するのが桜井玲奈さんって、何じゃそりゃ?澪コーチは「あの二人にはあのくらい荒療治じゃないと」なんぞと云っておりましたが、えっとですね、澪コーチは誰にでも荒療治じゃん!まひるちゃんには「誰からも必要とされてない!」と云って泣かせるし、忍ちゃんにも同じセリフを吐いて発狂させたし、一希くんは公開処刑したし、いつだって暴君ではありませんか。それにしたって、此の選曲はないでしょ。そんでもって、忠子さんと玲奈さんは仲直りしちゃうんだから驚いちゃったわよ。てか、そもそも不倫は那奈話も引っ張るネタじゃなかったんじゃまいか。いきなりだナァと第6話のエンディングで忠子さんにバレて、それが澪コーチ、桜ママ、そしてシャンソンズの全メムバーにもバレる(澪コーチがメムバー全員にバラしたわけだが)って展開が第7話だけで起こり、解決まで進むって何だ?あたくしが玲奈さんや忠子さんだったら、とてもシャンソンズに残ったり出来ませんよっ。サリーだけが第5話で知ってしまい、其れを事もあろうに澪コーチを追い込む為に利用(ぼんくらを脅し、玲奈さんに澪コーチをスパイさせる)って「娘の危機より政が優先!」って極悪人ぶりは凄かったものの、其のキャラも第9話でアッサリと覆されます。

20:蘇生
(第8話)原曲:Mr.Children(作詞・作曲:桜井和寿)2002年

「合唱コンクールで優勝できなければシャンソンズは解散する!」とサリーに約束させられた澪コーチは、オリジナル曲で勝負しようと勝手に決め、勝手に一希くんに「作れ!」と命じます。忠子さんは慎重派なので、間に合わなかった時の為にカヴァー曲も練習すべきだと主張し、此のミスチルの名曲を準備していました。フジオカさんはギターを担当。ホントに、何でも弾きます。流石は「ヘビーローテーション」の作曲者だっ。ミスチルと云えば「片瀬那奈ちゃんの青春」ですから、役柄を超えた思い入れたっぷりの歌唱が聴けます。たぶん、玲奈さんもミスチルが好きなのでしょう。ぼんくら亭主もミスチル・ファンらしいので、玲奈さんとはそれがキッカケで不倫しちゃったのかしらん。

21:Don't Stop the Music
(第8話、第9話、第10話、最終話)オリジナル楽曲(作詞・作曲:乾一希)2012年

劇中では一希くんが書いたオリジナル曲として「第65回全国合唱コンクール群馬県大会」でシャンソンズが披露した楽曲です。実際にはフジオカ役でドラマにも出ておられる音楽担当の山崎耀さんが書いたわけですけど、夢を壊すから云いません。「合唱コンクール」のロケにはエキストラ参加しましたので、生で此の楽曲を歌い踊るシャンソンズを観る事が出来ました。其の後すぐに、ロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」でも歌い踊るレディー・パンドラ様を観れましたが、「Don't Stop the Music」は、2004年以来、実に八年振りに片瀬那奈ちゃんが歌い踊る姿を目撃できた楽曲でした。もう其れだけで、胸がいっぱいになってしまいましたよ。フル・ヴァージョンが放送されたのは初披露の第8話のみですが、其の後は最終話までBGMや再披露の一部などが使われました。此の曲だけでも、シングルCDとして出して欲しかったです。第8話では完全版が観れますが、カット割りされているので実際のステージの全貌は分かりません。あたくしは現場で片瀬那奈ちゃん演じる桜井玲奈さんしか観ていなかったので、オンエアを観て初めて他のメムバーの動きを知りました。桜井玲奈さんのドラマには映っていない部分は、もう記憶の中にしか存在しません。でも、決して忘れないよ。

22:たしかなこと
(第9話)原曲:小田和正(作詞・作曲:小田和正)2005年

えっとですね、今度は第9話まで引っ張った悪役サリー市長を、此の曲を歌うことでアッサリと陥落させてしまったのだ。歌の力って、すげぇ〜!父娘の和解がテーマの展開でしたので、ソロを取るのは忠子さんです。玲奈さんはコーラスで参加しておりますが、此の曲が歌われる場面での主役は「シャンソンズ&ぼんくら婿養子に包囲され、ただ歌を聴かされ涙を流すしか術がないサリー」です。回想シーンに登場する青年期のサリーがやけに似ていると思ったら、実の息子さんでした。

23:どんなときも。
(第10話)原曲:槇原敬之(作詞・作曲:槇原敬之)1991年

サリーがコロリと味方について、「音楽堂でシャンソンズがコンサートをやって満員にしたら取り壊しは撤回しよう!」などと大甘な事を云い出します。おいおい、これまでの極悪人キャラは何だったのよさ?との展開でしたが「ラスボスが居る」わけですよ。シャンソンズはコンサートへ向けて準備を始め、此の曲もレッスンします。フジオカさんが弾くピアノを囲み譜面を手にしての歌唱レッスンに加え、宣伝活動やダンス・レッスンの映像が交差する場面で流れました。

24:ハピネス
(第10話、最終話)原曲:AI(作詞:AI、作曲:AI・UTA)2011年

コンサート成功へ向けてのプロモーションとして、シャンソンズが由芽市の街頭で歌い市内放送した楽曲です。一箇所に集まるのではなく何箇所かに分散して歌うのですけど、此れってどうやってシンクロさせて生放送したのかしらん。玲奈さんは、センターを争い続けたライバル・まひるちゃんと二人で大学のキャンパスで歌っています。レッスンの時には、玲奈さんがまひるちゃんにダンス指導されていました。おいおい、だから、そりゃ変だろ?其れは兎も角として、何だか最終回みたいに盛り上がったら「ラスボス登場!」で音楽堂の取り壊しが始まっちゃうのだ。其処でゲロゲロとつづくになったので、最終話の冒頭でも此の曲のシーンの一部がリピートされています。

25:YAH YAH YAH
(最終話)原曲:CHAGE&ASKA(作詞・作曲:ASKA)1993年

シャンソンズの「音楽堂復活コンサート」の一曲目に披露された楽曲です。此のコンサート・シーンのロケにも、あたくしはエキストラ参加させて頂きまして生で観ました。ドラマとして完成した映像では、実際に観たライヴの記憶には遠く及びません。全く以って不埒な考え方ですが、あたくしが「カエルの王女さま」のエキストラに参加したのは「シャンソンズのライヴが観たい!」からでした。いや、もっと正直にハッキリと云いましょう。「僕は、桜井玲奈さんが、いやさ、片瀬那奈ちゃんが再びステージで歌い踊る姿をどうしても観たかったのだ。」此の日のロケでは、二列目で那奈ちゃんの立ち位置の真正面に座っていたのです。冒頭で叫ぶ那奈ちゃんには、心底シビレました。物語はコンサートを妨害しようとする「ラスボス・ミッキー&息子」を、なな、なんと、「サリー&ぼんくら婿養子」が阻止すると云う、初回からの悪役が味方につくどころか大ヒーローに変貌するトンデモ展開で決着してしまいます。

26:Hello, my friend
(最終話)原曲:松任谷由実(作詞・作曲:松任谷由実)1994年

「音楽堂復活コンサート」は成功し、最後の曲として「Don't Stop the Music」で決めて、サリーも音楽堂存続を確約しました。そこで、澪コーチを客席に座らせサプライズとして此の曲が歌われます。去り行く澪コーチへ贈る曲を、忠子さん中心で、澪コーチ主導のショークワイアに対抗するかの如く普通に立って合唱するオーソドックスなスタイルで披露するのは、一応は初回から引っ張っていた「澪コーチ vs 学級委員」の決着とも云えるのでしょう。コンサートは其の後で澪コーチがステージに戻り、アンコールで「風になりたい」を派手なショークアイアで披露してめでたしめでたし、となります。澪コーチはニューヨークへ戻り、合併した市長には「ぼんくら婿養子」が就任しそうです。玲奈さんには新たなる恋の予感が訪れ、シャンソンズは大人気で入団希望者が殺到!とドラマは明るく終わりました。後味は好かったものの、脚本へのツッコミどころはあり捲くりです。


「カエルの王女さま」は、個人的には「片瀬那奈ちゃんがふたたびステージで歌い踊って下さった」と云う事実だけで値千金の「神ドラマ」です。幕が上がり「Don't Stop the Music」が初めて披露された時には、涙ぐんでしまいました。2012年の片瀬那奈ちゃんは、ドラマ「カエルの王女さま」(歌やダンスのレッスンは、1月から始まっていたと云われています)、舞台「サイケデリック・ペイン」(出演オファーは、一年以上前にあったそうです)と、夢にまで観た「歌って踊る女優」の艶姿を魅せ続けて下さいました。そして、其れは今後も確実に継続されると思います。もう片瀬那奈ちゃんは、かつての様に「歌手をやるから女優をやめます!」とか「女優にもどるから歌手はやめます!」なんてこたぁ云わないのだよ。


【参考過去記事 INDEX】
 「片瀬那奈がきこえる INDEX」(歌手時代の全曲解説)
 「美月うらら」全曲解説(「歌のおにいさん」での美月うらら歌唱全曲解説)
 「カエルの王女さま」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



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2012年09月14日

FAB4-202:ACROSS THE UNIVERSE

WorldCov.jpg ヤング・アメリカンズ(紙ジャケット仕様) Pleasantville: Music From The Motion Picture



 w & m:LENNON / McCARTNEY


 P:ジョージ・マーティン('68-2/4、8、'69-10/2)、グリン・ジョンズ('70-1/5)、

   フィル・スペクター('70-3/23、4/1、2)

 E:ケン・スコット('68-2/4、8)、マーティン・ベンジ('68-2/4)、ジェフ・エマリック('68-2/8)、

   ジェフ・ジャラット('69-10/2)、ピーター・ボーン('70-3/23、4/1、2)

 2E:リチャード・ラッシュ('68-2/4、8、'70-4/1)、フィル・マクドナルド('68-2/4)、

    アラン・パーソンズ('69-10/2)、ロジャー・フェリス('70-3/23、4/2)

 録音:1968年2月4日(take 1-7、take 7 に SI 「歌、コーラス」、

    編集した take 8 に SI 「ベース、ドラムス(後に消去)」、未使用「効果音」)、

    2月8日(take 8 に SI 「歌、コーラス、ギター、マラカス、ピアノ」)、

    1970年4月1日(take 8 を編集した take 9 に SI 「ドラムス、オーケストラ、コーラス」)

 MONO MIX:1968年2月8日(take 8 より 1-2)

 STEREO MIX:1969年10月2日(take 8 より 1)、1970年1月5日(take 8 より 1)、

         3月23日(take 8 より 1-8)、4月2日(take 9 より 10-13)


 初出:1969年12月12日 (「No One's Gonna Change Our World」 A-1)

 リーガル(ゾノフォン)スターライン SRS 5013(ステレオ)



 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 A-3)

 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)



ジョン・レノンが書いた傑作で、録音は1968年2月に行われました。シングル盤用に用意された楽曲で他のメムバーやスタッフの評判も非常に良かったものの、ジョン本人がレコーディングの出来に納得せず、結局シングルにはポール・マッカートニー作「LADY MADONNA」とジョージ・ハリスン作「THE INNER LIGHT」が選ばれました。前述の通り、「LADY MADONNA」のプロモーション・フィルムを撮影時には、ジョン作の「HEY BULLDOG」が録音されますが、そちらも1969年1月発売のサントラ盤「YELLOW SUBMARINE」へ回されます。「ACROSS THE UNIVERSE」は、映画「YELLOW SUBMARINE」用の未発表曲を中心にしたEP盤を出す企画でもラインナップに浮上しますが、企画自体がボツになってしまいました。ナンダカンダあって、録音されてから発表されるまで二年も経過してしまいます。


1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」で再びリハーサルで取り上げられ、其の演奏シーンは映画「LET IT BE」で観る事が出来ます。然し、正式なレコーディングは行われませんでした。1969年9月20日に、アップルの会議でジョン・レノンは「ビートルズと離婚する」と脱退宣言をします。アルバム「ABBEY ROAD」発売直前の事で其れは極秘とされますが、以後ジョン・レノンはビートルズ名義でのレコーディングには参加しておりません。ジョンは、自分で創ったバンドを自分で破壊しました。ポール・マッカートニーはショックのあまりスコットランドの農場に引き篭り、其れが「ポール死亡説」の信憑性を高める事となります。でもですね、ポールはチャッカリと宅録でソロ・アルバム「McCARTNEY」を作っていやがったのだ。兎も角、ビートルズは「ABBEY ROAD」を完成した時点で終わっていたのです。


然し、「ACROSS THE UNIVERSE」を「世界自然保護基金」のチャリティ・アルバム「No One's Gonna Change Our World」(此のタイトル自体が「ACROSS THE UNIVERSE」の歌詞に由来している)に収録する企画が進行していました。「ACROSS THE UNIVERSE」のレコーディングは、1968年2月4日と8日にビートルズの四人で行われ、ポールの提案でスタジオのまわりに集まっていたファンの中から女の子二人(リジー・ブラヴォーとゲイリーン・ピース)をポールが選びコーラスで加わりました。ビートルズの楽曲にファンの女の子が参加したなんて事は、此の曲だけです。1969年10月2日にジョージ・マーティンは其のレコーディングを引っ張り出し、テープ・スピードを早くした上に、「世界自然保護基金」用に合わせて勝手に「鳥のさえずりや羽ばたき音」を加えたミックスを制作し、其れが「No One's Gonna Change Our World」A面一曲目に収録され1969年12月12日に発売されました。此のミックスに関しては、ビートルズは関知しておりません。何せ、もう解散状態だったのですよ。尚、2009年の「MONO MASTERS」に初収録された「バード・ヴァージョン」のモノラルは、ステレオよりも遅くジョンの肉声に近くなっています。


チャリティー・アルバムは英国のみの発売で、すぐに廃盤になってしまいます。ゆえに、現在では「PAST MASTERS」で容易に聴ける所謂ひとつの「バード・ヴァージョン」も、かつては入手困難な「お宝音源」でした。さて、映画「LET IT BE」の企画も進行しており、グリン・ジョンズは幻のアルバムとなった「GET BACK」の改訂版で映画に演奏シーンがある「ACROSS THE UNIVERSE」をラインナップに加えます。テープ・スピードを元に戻し、コーラスなどを消して恰もライヴ音源の様にミックスしますが、元は同じテイクであり、未発表となります。そして、フィル・スペクターが登場します。「THE GET BACK SESSIONS」をジョン・レノンとジョージ・ハリスンに託されたスペクターは、大胆なアレンジを施してアルバム「LET IT BE」を完成させました。然し、「ACROSS THE UNIVERSE」はビートルズが1968年2月にレコーディングしたっきりだったので、「バード・ヴァージョン」と同じマスター・テイク(take 8)を元にしているのです。


フィル・スペクターは、ジョージ・マーティンとは逆にテープ・スピードを遅くし、ファンの女の子やビートルズのコーラスも消してジョンの歌だけにし、大仰なオーケストラと女性合唱団をオーヴァー・ダビングしました。ちなみに1970年4月1日に行われた其のレコーディングには、リンゴ・スターのみが参加しドラムスを叩いています。印象が大きく異なる二つのヴァージョンですが、元になったのは全く同じテイク(take 8)です。後に「アンソロジー2(1996年)」に別テイク(take 2)が、「LET IT BE...NAKED(2003年)」にはマスター・テイク(take 8)からコーラスなどを除きテープ・スピードを元に戻したリミックスが収録されました。でも、結局はジョン自身が望んだカタチでは遺されていない楽曲とも云えるでしょう。ジョンにとって相当な自信作で「詩だけでも通用する」と自画自賛していました。デヴィッド・ボウイがカヴァーした際には、ジョンがギターで参加しています。其のアレンジから判断すれば、おそらくジョンはフィル・スペクターによるスローなヴァージョンの方が気に入っていたと思われます。



(小島藺子)



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「Oh ! どや顔サミット」#056

東大全共闘1968‐1969


テレビ朝日 21:00〜21:54

【MC】浜田雅功、西村雅彦、片瀬那奈
【おバカ芸能人】山田親太朗、ユージ、道重さゆみ、飯窪春菜、坂口杏里、他
【高学歴芸能人】高田万由子、八田亜矢子、本村健太郎、三浦奈保子、加藤ゆり、瀧口友里奈(以上、東大)、ラサール石井、小島よしお(以上、早稲田)、パックン(ハーバード)


めっちゃ頭のいい芸能人が大集合!僕たち賢すぎてゴメンナサイ。でもね、頭良くても、いい事もあれば悪いこともあるんですよスペシャル!
超高学歴芸能人が大集合!僕たち賢すぎてゴメンナサイSP 偏差値32おバカ芸能人ブチ切れ?部活とバイト三昧で世界のハーバードへ?3カ月の勉強で東大に合格する方法?東大6人早稲田2人ハーバード1人!高学歴芸能人が?必勝勉強法を伝授!ノートを○○?教科書を回すとは?医者、弁護士…同級生もスゴイ人だらけ!そんな彼らにおバカ芸能人が噛み付いた!私の自慢はオール1?



毎度おなじみの「どや顔」ですが、来週と再来週はお休みです。其のお知らせには、思わず「ホッ」としてしまいましたが、先週は西村さんが「役者さんは役者、役者は役者さん!」とばかりに堂々と欠席されましたので、司会者三人揃い踏みは「一ヶ月で一回しか観れない!」と云うプレミアムな今宵となりますよっ。番組表に「終」と記されておりませんので、10月には大復活!しやがるのでしょう。「チッ」まだおわんねーのかよ。天下の「東スポ」によれば「昨年(2011年)中に打ち切り決定!」だったはずなのにナァ。ところで、本日(9/14)ウエッティが入籍されたそうですね。お誕生日とダブルでおめでとうございます。

片瀬那奈ちゃんは、いつもの制服姿で髪は上を編み込んでウェーヴをかけて下ろしています。やっぱり、真ん中に西村さんが居ると落ち着きます。初っ端から「つまらなさ全開モード」ですけど、暫くはお休みされるそうですから我慢して見てやるか。てか、芸人よりモー娘。のボケの方が面白いって、どーよ?完全に負けてるじゃん。もう次からアイドルをボケ要員ゲストにして、つまらない芸人は外しなさい。そんでもって「続いては、こちらです!」って云う時は、片瀬クンを映してくれなきゃ困るぞ。益々、編集が困難になるざんしょ。こっちとら、つまらない芸人の映像に被ったら、泣く泣く片瀬クンの声もカットしなきゃならんのだよ。其の口惜しい気持ちを、どーしてくれるんだ!

次回は10月なのですけど、なな、なんと「三時間スペシャル!」と告知されちまったじゃまいか。おいおい、それじゃ二週休んだ分も帳消しで、一気に三回分のゲンナリ感を味わえって事ではありませんか。そんなんだったら、毎週一時間ずつの方がまだマシですよっ。其れよりもだ、何事もなく平然と「どや顔」が「7クール」目に突き進むって、どーゆー冗談なのでありましょうかしらん。一体、誰がこんな最低な番組を支持しているのか、あたくしにはサッパリ分かりません。10月12日からは片瀬那奈ちゃんが「冴島響子」役で御出演される「匿名探偵」が同じテレビ朝日(「どや顔」は朝日放送制作ですけどね)で同じ金曜日に始まりますので、「どや顔」でのトホホ感を払拭して下さる名演技を大いに期待いたします。


(小島藺子)



「Oh ! どや顔サミット」朝日放送公式サイト


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「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 6

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 「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 1(パイロット版、#1〜#10)
 「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 2(#11〜#21)
 「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 3(#22〜#27)
 「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 4(#28〜#37)
 「Oh ! どや顔サミット」INDEX Part 5(#38〜#46)

 2012年7月6日:「Oh ! どや顔サミット 2時間スペシャル」(#047)
 2012年7月13日:「Oh ! どや顔サミット」#048
 2012年7月20日:「Oh ! どや顔サミット」#049
 2012年7月27日:「Oh ! どや顔サミット」#050

 2012年8月10日:「Oh ! どや顔サミット」#051
 2012年8月17日:「Oh ! どや顔サミット」#052
 2012年8月24日:「Oh ! どや顔サミット」#053
 2012年8月31日:「Oh ! どや顔サミット」#054

 2012年9月7日:「Oh ! どや顔サミット」#055
 2012年9月14日:「Oh ! どや顔サミット」#056


【主要関連過去 INDEX】
 「浜ちゃんと!」ゲスト出演リスト(2005年〜2008年の出演リスト)
 「検事・鬼島平八郎」INDEX
 「ボクら星屑のダンス」INDEX


来週(9/21)と再来週(9/28)がお休みですので、片瀬那奈ちゃんが司会を務める「Oh ! どや顔サミット」は「6クール」目を無事に終了いたしました。次回予告(恐怖の「三時間スペシャル!」)が流れましたので、普通に「7クール」目に突入するのは確定でございます。片瀬那奈ちゃんのレギュラー番組が続行決定!なのに、何ゆえワクワクしないのでありましょうかしらん。もう「56回」も放送され、「二時間スペシャル」や「三時間スペシャル」も制作されているわけで、イチオーそれなりに人気がある番組なのでしょう。嗚呼、「東スポ」を信じたあたくしがアホでした。

でもですね、個人的には此の番組を面白いと思った事がほとんどありません。いや、ズバリ云って、片瀬那奈ちゃんがレギュラー出演された多くの番組の中でもぶっちぎりに「つまらなく下らない最低最悪の番組」だと思っております。全く以って「片瀬那奈ちゃんの無駄遣い」です。浜ちゃん&西村さんと組んで、何ゆえこんなにも酷い結果になってしまったのか?ま、立場上、片瀬那奈ちゃんが御出演する限りは我慢して観続けますよ。此れも、チャレンジャーにとっては「修行」なのでしょう。それにしたって、酷いよナァ。何とかならんのか?

あたくしは、此の「Oh ! どや顔サミット」と云う番組に対しては、パイロット版から徹頭徹尾「批判的立場」を取り続けて来ました。其れは、浜ちゃんと片瀬クンが絡んだ過去の番組がとても面白かったので「大いに期待したものの見事にスカされた」との理由もあります。でもですね、今にして思えば「どや顔」も初期の方がまだマシでした。現在のカタチになってから、もっと酷くなってしまったのだ。回を重ねるごとに、ダンダンダンと悪くなってゆくんですから、呆れ返ってしまいます。但し、此の番組に関してはオリジナル版は遺さず、ズタズタに斬り捲くった「片瀬那奈ちゃんヴァージョン」にしています。其れを観ると、片瀬クンのリアクションや表情が実に好いのだ。

つまり、片瀬那奈ちゃん、そして浜ちゃん&西村さんの司会陣は、しっかりと好い仕事をされているのです。取り上げるネタも、他のバラエティ番組にパクられたりしていますので、着眼点は決して悪くないはずなのです。嗚呼、それなのに、何ゆえこんなにも酷い番組になっているのでありましょうかしらん。あたくしは、原因はハッキリと分かっておりますが、其れを明かす事はしません。批判も宣伝になっちまうからね。リアルタイム視聴で我慢して「居なかった事に編集」すると、とっても「快適な番組」に変貌するのですよ。ま、編集する手間が勿体ないので、最初から居ない方がいいって事です。


(小島藺子/姫川未亜)



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2012年09月15日

FAB4-203:LET IT BE

レット・イット・ビー This Girl's in Love With You Letitbe_single.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン('69-1/31、3/10、12、5/28、'70-1/4)、クリス・トーマス('69-4/30)、
   フィル・スペクター('70-3/26)
 E:グリン・ジョンズ('69-1/31、3/10、12、5/28)、ジェフ・ジャラット('69-4/30)、
   フィル・マクドナルド('70-1/4)、ピーター・ボーン('70-3/26)
 2E:アラン・パーソンズ('69-1/31)、ニック・ウェブ('69-4/30)、スティーヴ・ヴォーン('69-5/28)、
    リチャード・ランガム('70-1/4)、ロジャー・フェリス('70-3/26)
 録音:1969年1月31日(take 20-27)、
    4月30日(take 27 に SI 「リード・ギター」)、
    1970年1月4日(take 27 に SI 「コーラス」、編集し SI 「ブラス」し、take 28-30、
    take 30 に SI 「リード・ギター、ドラムス、マラカス、チェロ」)
 STEREO MIX:1969年3月10日、3月12日、5月28日(take 27 より)、1970年1月4日(take 30 より 1-2)、
         3月26日(take 30 より 1-4)

 1970年3月6日 シングル発売(最高位:英国2位、米国1位)
 アップル(パーロフォン) R 5833(ステレオ)
 
 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 A-6)
 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた大傑作!ズバリ云って、あたくしがビートルズで最も好きな曲です。「はあ?レット・イット・ビーが最高って、お前は俄かファンかよ」と云われそうですが、本当なのですから仕方ないのだ。何せ、あたくしはポールのライヴに三回行ったけど、一度も此の曲だけはあまりにも感動してしまい、一緒に歌えなかったのです。正に「天国から奏でられた音楽」でした。ポールは現在でもライヴの定番曲にしておりますが、わりと近年、確かもう21世紀になってから「LET IT BE」を歌っていたら、客席で父娘が肩を抱き合って泣いていたのだそうです。其れを見たポールは「あれれ?ボクってみんなを感動させる仕事をしちゃってるのかしらん」と初めて気付いたのだよ。アノですね、サー・ポールは如何に自分がスゴイのかを、根本的に全く理解していないぞ!

アルバム「ABBEY ROAD」で終わったはずのビートルズでしたが、彼らには1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」と云う膨大な未発表録音がありました。1969年4月にシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」が発売され、アルバム「GET BACK」が1969年5月にグリン・ジョンズによってまとめられます。然し、ビートルズは其れを却下し、「ABBEY ROAD」を制作し1969年9月に発売してしまいます。前述の通り、ジョン・レノンは「脱退宣言」をぶちかまし、事実上ビートルズは終わってしまいました。でもですね、映画も撮影しちゃったし、アラン・クラインは「GET BACK」の視聴盤をアメリカで配っちゃったし、もう何としてでも「GET BACK」を出さなきゃ収まりがつかなくなってしまいます。それで、グリン・ジョンズが1970年1月に改訂版「GET BACK」を完成させますが、またしてもビートルズは発売を認めません。特に、ジョン・レノンが「グリン・ジョンズがプロデューサーとして名前を載せて欲しいと主張した事」に難色を示したとも云われます。ジョンには「金よりも名を取る」と云うグリン・ジョンズの考え方が、理解不能だったらしいです。

そんなこんなで、ようやくシングル「LET IT BE」がジョージ・マーティンのプロデュースで1970年3月に発売されます。元になったのは、1969年1月31日に録音された「take 27」で、ポール・マッカートニー(歌、ピアノ)、ジョン・レノン(六弦ベース、コーラス)、ジョージ・ハリスン(ギター、コーラス)、リンゴ・スター(ドラムス)、ビリー・プレストン(ハモンド・オルガン)によるライヴです。映画で観れるのも「take 27」ですが、実は「take 27」は二度続けて演奏されており、レコードの元になったのは最初のテイクで、映画に使われたのは二度目のテイクです。1969年4月30日にジョージ・ハリスンのリード・ギターをオーヴァー・ダビング(此の時点で、既に「GET BACK」のコンセプトから外れてしまっている)し、さらに1970年1月4日にブラスやコーラス(リンダ・マッカートニーも参加)などをオーヴァー・ダビングし捲くったミックスで完成しました。ジョージ・ハリスンのリード・ギターも再度録音されましたが、シングルには1969年4月30日の方が使われました。1970年1月4日のレコーディングには、ポール、ジョージ、リンゴの三人が参加し(ジョンは休暇中でデンマークにいて不参加)、ビートルズがバンドとして行った最後の日となりました。

さてさて、1970年3月23日からフィル・スペクターにアルバムは委ねられます。其れで、アルバム「LET IT BE」には別のヴァージョンが収録されるのです。然し、元となったのはシングルと同じ「take 27」です。スペクターは編集で、最後のリフを追加し、リンゴのハイハットにディレイをかけ、ジョージのリード・ギターは1970年1月4日のテイクを大フューチャーし(間奏後もずっと前面に出ている)、ポールのヴォーカルにもエコーをかけ、ブラスの音も大きくするなど、正しく「音の壁」と云われた独自の手法でミックスしました。シングルはマーティンがポールの意向に沿ってプロデュースしており、対してアルバムはポールには無断でジョンとジョージがスペクターに依頼しリンゴも従ったわけで、全く同じ素材なのにこんなにも違った印象になってしまったのです。但し、注目したいのは、ポールが望んだマーティンによるシングル・ヴァージョンでもブラスやコーラスなど多くのオーヴァー・ダビングがされている事実です。ポールも「原点回帰」と云う初期コンセプトなんか、もうどーだってよくなっていたのですよ。

フィル・スペクターがジョージ・ハリスンのリード・ギターを目立たせたのは、明らかな贔屓でしょう。ジョージは熱心にスペクターのミックス現場を見学し、其の手腕を高く評価し、1970年11月に発表される三枚組の傑作アルバム「ALL THINGS MUST PASS」のプロデュースを任せます。ジョン・レノンもフィル・スペクターの仕事に大いに納得し、「ジョンの魂(1970年)」や「イマジン(1971年)」などの傑作アルバムでガッツリとタッグを組むのです。過去の輝かしい栄光や、ジョンやジョージのソロで見せた腕前は、流石は天下のフィル・スペクター!と思えますし、アルバム「LET IT BE」も「よくぞ、ここまで聴ける様にしたもんだ」と評価されていいでしょう。然し、ハブにされたポール・マッカートニーは当然乍ら面白くなかった。ポールがアルバムを酷評したのは、アレンジが勝手に改変されたとか云うよりも「ボクをハブにしやがって!」との子供じみた怨念としか思えません。挙句に四半世紀近く経って「LET IT BE...NAKED」なんてもんまで出しやがったんだから、ポールは相当に執念深いですね。

ところで、此の「LET IT BE」と云う大傑作は、なな、なんと、レコードになった1969年1月31日に9テイク(take 20〜take 27、前述の通り take 27 は二回続けて演奏)を録音中にようやく歌詞が出来ました。「アンソロジー3」で聴ける1969年1月25日のテイクでは、まだ三番がありません。更に、映画に使われた「take 27」の二回目ヴァージョンでは「There will be no sorrow」と云うフレーズが加わっています。よーするに、ポールはビートルズとしてはたったの一回しか完成版の歌詞を歌っていないのだ。何じゃ、そりゃ。そんでもって、あたくしが最初に入手したビートルズのシングル盤は当然「LET IT BE」の日本盤ですが、其れは「ステレオ」と書いてあったのに「モノラル」だったのだ。モノラル・ミックスなんて行われていないから、「ステレオをモノラルにしただけ」のインチキ・ミックスだったのだ。おいおい、またしても「盤落とし」だったんじゃねーだろーな。青盤を聴いて、シングル・ヴァージョンが普通にステレオだったからひっくり返ったぞ。「LET IT BE」は日本で一番売れたビートルズのシングルで、138万枚も売れたってゆーじゃまいか。其れがインチキ・ミックスって、酷すぎるぞ。


(小島藺子/姫川未亜)



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「匿名探偵」予告、第二弾!

探偵物語 VOL.2 [DVD]


テレビ朝日 0:11(「花の冠」終了後)


片瀬那奈ちゃんが「冴島響子」役で出演される連続ドラマ「匿名探偵」は、10月12日(金)スタートと公表されました。そして、新たな予告篇が流れましたよ。今回も主演の高橋克典さんだけが出ているヴァージョンでしたが、野外ロケ・シーンが加わり、テロップで片瀬那奈ちゃんの名前もバッチリと出ている「完全なる別ヴァージョン」です。コレは、毎週狙っていないとイカン!でしょう。そんでもって「だましゑ歌麿II」の予告も捕獲できました。こっちの予告も、以前とは違うヴァージョンで内山理名ちゃんの妖艶な姿が映っております。

う〜む、やっぱり此の秋はテレ朝から目が離せないぞ。後は「どや顔」を改善して頂ければ、文句なしだ!どーすれば良くなるかなんて、ハッキリと分かっているのですから簡単ざんしょ。ちなみに、其の前に「僕らの音楽」で「麦のごちそう」の「じゃんけん」篇改訂ヴァージョンも、ふたたびしっかりと捕獲しております。本日(9/15)は「だましゑ歌麿II」を録画しますので、麒麟さん提供の「美の巨人たち」も「先輩 ROCK YOU」もスル〜なので、保険をかけておりました。


(小島藺子/姫川未亜)



「匿名探偵」テレビ朝日公式サイト


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