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2012年08月30日

「サイケデリック・ペイン」東京公演、那奈日目(9/23)

sp-b.jpg Hatful of Hollow (Remastered)


18:30開場、 19:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

HANDSOME DEVIL


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


片瀬那奈ちゃんが、連日連夜ガッツリと悪魔メイクで気合充分のレディー・パンドラ様を熱演中のロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、本日(8/30)も夜公演が行われます。そりゃもう、片瀬那奈ちゃん演じる悪魔は魅力的でありまして、ストーリー展開上でも説得力が在り捲くりなのだ。北乃きいちゃん演じる可愛らしい天使「ソフィ」と対立する図式は、そのまんま「神楽アカネ vs 西豪寺エレナ様」や「野宮花 vs 高瀬リコちゃん」と通じていて、エレナ様やリコちゃん同様にレディー・パンドラもトリオを組んでおりますので絶妙の「トリオ芸」も魅せます。

現在、フジテレビでは夕方に反町さん版「GTO」を再放送しておりまして、其のスペシャル版「GTO ドラマスペシャル」(1999年)は、片瀬那奈ちゃんの女優デビュー二作目でした。デビュー作である「美少女H2 最後のデート」(1999年)での屈辱(御本人が「なんてブスで酷い演技なんだ!」と語るほど酷くはありませんけど)をバネにして、本気で女優業へ向った作品です。其のドラマでも、片瀬那奈ちゃん演じる山口梨香は、結花(清水千賀ちゃん)&もえ(浅見れいなちゃん)とトリオを組んでおりました。いえいえ、デビュー作である「最後のデート」でも、中沢純子ちゃん&小谷美裕ちゃんとのトリオだったのです。

「女優・片瀬那奈」の最新作であり、舞台と云う生で演技を目撃できる「サイケデリック・ペイン」は、走馬灯の様に片瀬那奈ちゃんの歴史を思い起こさせつつ、全く新たなる片瀬那奈ちゃんの魅力も炸裂しております。片瀬那奈ちゃんを舞台へと導いた鴻上尚史さんは「俳優を育てるには、舞台がイチバン!」と「シューイチ」で断言されておりましたが、ファンの立場でも大いに納得できます。初舞台だった「僕たちの好きだった革命」(2007年)、初主演の「フラガール」(2008年)、「僕たちの好きだった革命」再演(2009年)と観劇し、舞台を経た後で、ど素人の単なるファンであるあたくしでも、明らかに片瀬那奈ちゃんの成長を実感しました。

されど、僕たちファンには特権があります。デビュー時からずっと那奈ちゃんを観て来た僕たちが舞台を観る時、其処には確かに現在の成長した「女優・片瀬那奈」が燦然と輝いています。でも、僕たちは其の晴れ姿に過去のデジャヴも感じるのです。水着キャンペーン・ガールも、グラビア・アイドルも、アイドル女優も、CMアイドルも、歌手時代も、女性ファッション誌でのモデルも、女優回帰後の苦闘も、怪優開眼した時も、司会やバラエティにも進出し活躍の幅を広げた時も、何もかも全ての過去が、確かに現在の片瀬那奈には在る。僕たちは、もう15年近く片瀬那奈ちゃんを追っかけて来たのです。いや、そうじゃないな。まだ、15年近くしか追っかけていないんだよね。マサ斎藤声で叫びましょう。

「まだだぁ〜!那奈ちゃん」

さて、本日(8/30)「サイケデリック・ペイン」の公式サイトでは「ダイジェスト映像」と「舞台写真」が公開されました。片瀬那奈ちゃん演じるレディー・パンドラが歌う動画や写真も、チラリと観れますよ。本当に「ダイジェスト映像」の名に恥じないチラリズムで、舞台を観ておられない片には何だかサッパリ分からないかもしれませんが、少なくともレディー・パンドラ様のビジュアルだけはバッチリと確認できます。公式で明かされた部分に関しては、此れからは堂々と書けますね。どーですか、此のレディー・パンドラのメイクと衣装!片瀬クンは、思いっ切りやらかしてくれましたよ。ま、実際に観たら、もっともっとスゴイんだけどさ。トンデモなサプライズもありますので、是非とも劇場で御覧になって下さい。


(小島藺子/姫川未亜)


サイケデリック・ペイン/カーテンコールの様子を動画で公開(エントレ 8/30)
福士誠治、綾野剛、朝ドラ男子ロックオペラで大暴れ「サイケデリック・ペイン」(エキレビ! 8/30)

↑片瀬クンが完全にスル〜されております。レディー・パンドラも千秋と一緒で「ハブ」ですかっ。

「ぱんどら」(Hiro-King 8/30)

↑準は、エライぞ。然し、パンドラ様がキョーレツ過ぎです。


posted by 栗 at 19:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

FAB4-187:MAXWELL'S SILVER HAMMER

Two Views Get Back - The Beatles' Let It Be Disaster


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:フィル・マクドナルド、トニー・クラーク(8/6)、ジェフ・エマリック(8/12-25)
 2E:ジョン・カーランダー(7/9-8/12)、アラン・パーソンズ(8/14-25)
 録音:1969年7月9日(take 1-21)、
    7月10日(take 21 に SI 「歌、ピアノ、ハモンド・オルガン、ギター、鉄床」)、
    7月11日(take 21 に SI 「歌、ギター」)、
    8月6日(take 21 を編集しながら SI 「モーグ・シンセサイザー」し、take 22-27)、
    8月25日(「オープニング用効果音」未使用)
 STEREO MIX:1969年7月10日(take 21 より 1-13)、8月6日(take 27 より 14-26)、
         8月12日(take 27 より 27-36)、8月14日(take 27 より 37、34 と 37 を編集)

 1969年9月26日 アルバム発売 (「ABBEY ROAD」 A-3)
 アップル(パーロフォン) PCS 7088(ステレオ)


ポール・マッカートニーがお得意の物語風でコミカルが楽曲ですが、詩の内容はかなり怖ろしく、マックスウェルズくんによる殺害場面が何度も出て来ます。「ホワイト・アルバム」の録音終盤だった1968年10月には既に曲が出来ていて、1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」でもリハーサルされました。其の模様は、映画「LET IT BE」で観ることが出来ますが、他の三人にコードを教えながらひとりでノリノリのポールに対して、ジョン、ジョージ、リンゴが思いっ切り「うぜぇ」と丸っきりやる気がないのがハッキリと分かります。ポールは此の曲が相当気に入っていたらしく、シングル化まで目論んでいたらしいのですが、ジョンとジョージは「あんな下らない曲に付き合わされて最悪だった」と語っております。

正式なレコーディングは、1969年7月9日から開始されました。其の日は、交通事故で入院していたジョン・レノンが復帰する日だったのですが、ジョンはトンデモな行動に出ます。なな、なんと、重傷で妊娠中でもあったヨーコが心配だったジョンは、アビイロード・スタジオにベッドに寝たヨーコを運び込んだのだ!そして、スタジオを移動する度にヨーコが寝たベッドも連れて行ったのです。おいおい、ジョン・レノン、交通事故に遭って遂に狂ったか?挙句に、ジョンは「MAXWELL'S SILVER HAMMER」の正式録音には参加した形跡がありません。「THE GET BACK SESSIONS」でのリハーサルだけで、もうウンザリだったのでしょう。でも、可哀相なのは、ポールの下らない曲に付き合わされ、ジョンの暴挙にも耐えた、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターですよっ。

ポールはそんなこたぁ知ったこっちゃなく、自信作なのでノリノリで何度も演奏し、たっぷりと時間を掛けて完成させました。8月6日には、ポールがモーグ・シンセサイザーでソロを弾いており、アルバムの曲順からだと此の楽曲がビートルズ史上初のシンセザイザー導入曲となります。でもですね、録音順だと其の前日(8/5)に行われた「BECAUSE」が最初なのです。其の時にモーグ・シンセサイザーを弾いたのは、ジョージ・ハリスンです。ジョージは、伊達や酔狂で「電子音楽の世界」なんてガラクタ盤を発売したわけじゃなかったのよさ。しっかりとモーグ・シンセサイザーの奏法を学び、ビートルズへ導入したのです。でも、ポールは楽器の天才なのだ。アラン・パーソンズが「ポールはどんな楽器でも、二、三日でマスターしてしまいます」と語るように、ジョージの努力を一瞬で粉砕する見事なソロを弾いてのけたのでした。嗚呼、ジョージ・ハリスン、踏んだり蹴ったりだっ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする