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2012年08月20日

FAB4-177:ONLY A NORTHERN SONG

イエロー・サブマリン [Blu-ray] northern.jpg


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ('67-2/13-4/21)、グレアム・カークビー('68-10/29)
 録音:1967年2月13日(「Not Known」take 1-9)、
    2月14日(take 3 を編集し take 10-12、take 12 に SI 「歌」)、
    4月20日(take 3 に SI 「ベース、トランペット、グロッケン」、take 11 に SI 「歌」)
 MONO MIX:1967年2月14日(take 12 より 1-3)、4月19日(take 12 より 4)、
        4月21日(take 3 & 11 より 1-11)
 STEREO MIX:1968年10月29日(モノ・ミックス 6 より 1、擬似ステレオ)

 初出:1969年1月13日 アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-2)
 アップル(キャピトル) SW 153(ステレオ)

 1969年1月17日 英国アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-2)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


ビートルズ後期のアルバムは、録音時期と発表時期が異なっており混沌としております。簡単に云えば、録音順だと、「YELLOW SUBMARINE」→「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」→「LET IT BE」→「ABBEY ROAD」なのですが、発表順だと、「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」→「YELLOW SUBMARINE」→「ABBEY ROAD」→「LET IT BE」となります。アルバム「YELLOW SUBMARINE」は同名アニメ映画のサウンドトラック盤として、1969年1月に発表されますが、映画の公開は1968年6月でした。ビートルズのオリジナル・アルバムとされているものの、アナログ盤ではA面の6曲のみがビートルズの楽曲で、新曲はたったの四曲しか収録されていません。B面は、ジョージ・マーティンによるスコアです。マーティンは、わざわざレコード用に録音し直しておりますので、映画で使われた音源ではありません。そして、ビートルズの新曲も、1967年2月から1968年2月に録音されたものでした。ビートルズは「ホワイト・アルバム」の録音や発表を優先させ、アニメのサントラ盤なんか眼中になかったのです。

「ONLY A NORTHERN SONG」はジョージ・ハリスンが書いた楽曲で、元々はアルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」のセッションで録音された曲です。結局、ジョージの作品は完全なるソロと云える「WITHIN YOU WITHOUT YOU」が選ばれ、「ONLY A NORTHERN SONG」はボツとなります。然し、ビートルズはアニメ映画の契約も済ませていた為に「出来の悪い曲は、アニメに回そうぜ」となり、完成から二年近く経ってようやくレコード化されました。内容は、ビートルズの楽曲を管理する音楽出版社「Northern Songs」を皮肉ったものです。ブライアン・エプスタインとディック・ジェイムズが作った会社で、ジョン・レノンとポール・マッカートニーはチャッカリと株主になっていましたが、ジョージ・ハリスンは単なる専属ライター扱いだったのです。ゆえに、ジョージは自分の楽曲出版権を持つ「Harrisongs」を立ち上げ、「ホワイト・アルバム」以降の楽曲は自己管理します。アルバム「YELLOW SUBMARINE」に収録されたジョージ作品の「ONLY A NORTHERN SONG」と「IT'S ALL TOO MUCH」は共に1967年の楽曲なので「Northern Songs」管理となっているのでした。

演奏は、ジョージ・ハリスン(ヴォーカル、オルガン、効果音、ノイズ)、ジョン・レノン(ピアノ、グロッケン、効果音、ノイズ)、ポール・マッカートニー(ベース、コーラス、トランペット、効果音、ノイズ)、リンゴ・スター(ドラムス)、のビートルズの四人で行われ、如何にも1967年のビートルズらしいサイケデリックな音に仕上がっています。其れでも、ビートルズはジョージしか参加していない「WITHIN YOU WITHOUT YOU」を選んだのでした。「ボツ曲を回せばええべ」と舐めていたアルバム「YELLOW SUBMARINE」の新曲である四曲中半分の二曲がジョージ作品と云うトコに、当時のジョージの立場があからさまに出ております。二曲とも、名曲なんだけどナァ。ビートルズは流石に新曲が四曲だけではイカン!と思い、更にいくら映画で使われているからと云って「二度売り」もしたくない(「YELLOW SUBMARINE」「ALL YOU NEED IS LOVE(愛こそはすべて)」は、テーマ曲だから外せなかった)ので、コンパクト盤での発売も検討し、「ACROSS THE UNIVERSE」を加えた五曲で出す案もあったそうです。

此の「ONLY A NORTHERN SONG」は、モノラル・ミックスの際に二つのテイクをシンクロさせて完成させた為にステレオ・ミックスを作る事が出来ませんでした。ところがアルバム「YELLOW SUBMARINE」はステレオのみの発売となり擬似ステレオが作られます。英国でのモノラル盤は「擬似ステレオをモノラル化した音源」で、リアル・モノラルは、なな、なんと2009年の「MONO-BOX」まで発表されません。リアル・ステレオはそもそも存在しませんが、1999年のリミックス盤「YELLOW SUBMARINE SOUNDTRACK」でステレオ化されています。映画に使われた楽曲をリミックスして発表したアルバムは賛否両論で、個人的には「ピーター・コビンはイラネ!」と大批判する立場です。シンクロ・ミックスされる前の「take 12」はステレオで「アンソロジー2」に収録されていますが、完成版とはジョージのヴォーカルが違いますし効果音などもダビングされていません。オルガン(ジョージ)、ベース(ポール)、ドラムス(リンゴ)のみの演奏で、なかなか味わいがあります。こーゆーベーシック・トラックを聴くと、ポールとリンゴのリズム隊の凄さがよく分かりますね。


(小島藺子)



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「65万アクセスを抱きしめよう」

ザ・ビートルズ’65BOX(国内盤)


片瀬那奈ちゃんにとって三年振りとなる舞台「サイケデリック・ペイン」が、8月22日より始まります。そして、撮影は昨年(2011年)の夏ですが、映画「闇金ウシジマくん」も遂に8月25日に公開されます。そうした片瀬那奈ちゃんの御活躍の御蔭で、此処のアクセス数も「65万」を超えました。ありがとうございます。何だかアクセスが増えて来ていて、些か困惑してもいるんですよね。

今後も、出来得る限り「片瀬那奈ちゃんの公的活動」を追ってゆこうと思っておりますが、なにぶん単なる「ど素人のファン」が書いておりますので、皆様のニーズに充分には応えられないとは存じます。「つまんねーな」と感じられる方々には、片瀬那奈ちゃんには研音さんの公式サイトなど公的なソースも沢山ございますので、こんなトコよりもそちらの方を御覧になって頂ければと思います。

公式サイトなどは在る程度はリンクしておりますので、此処は中間地点として使って下さい。もしも、あたくしなんぞが書いている記事を面白がって下さる奇特な片がおられるのでしたら、とても光栄です。たぶん、此処を始めて半年くらいのアクセスを考えれば、十人もおられないとは思いますが、たったひとりは確実に存在すると知っています。あたくしは、其の人の為に此処を書いてゆきます。


(小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 00:15| LOOK UP THE # | 更新情報をチェックする

映画「闇金ウシジマくん」公開直前企画「超ヤベーぜ!TVライジング」

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山田孝之生出演!映画『闇金ウシジマくん』公開直前企画「超ヤベーぜ!TVライジング」

ニコニコ生放送 20:00〜22:33

都内某焼き肉店にて生配信

【出演】
 やべきょうすけ(MC)、希崎ジェシカ(MC)、
 山田孝之、林遣都、崎本大海、ムロツヨシ
【VTRコメント出演】
 Superfly、大島優子


昨日(8/19)から本日(8/20)にかけて、ニコニコ動画でドラマ「闇金ウシジマくん」全9話を一挙無料配信しております。全話で四時間弱ですので、六回リピートして延々と流しております。ドラマは本放送も再放送も録画し、DVD箱(ディレクターズ・カット版なので、一寸だけテレビ放映と違う部分があります)も買いましたが、うっかり覗いたら全話観てしまったじゃまいか。流石に、一巡しか見なかったけどさ。そんでもって、24時間リピート放送が終わると此の生中継が始まるらしいです。大久保千秋を演じる片瀬那奈ちゃんが出演される予定はありませんが、モコが出るから見てやるか。

二時間半の生中継で、お酒も入ってフランクなトークが展開されました。片瀬那奈ちゃんは舞台「サイケデリック・ペイン」の稽古を池袋サンシャイン劇場で行っておられたようですので、参加されておりません。VTRコメントもなく、話題にも出ず、相変わらず「ハブにされて」いましたよっ。ま、其れが「大久保千秋の立ち位置」とも云えるかもしれません。映画の撮影が「2011年7月15日〜8月20日」とハッキリと明かされたのは、資料的な価値があります。其の撮影秘話で、当初は「ヤンキーくん」編を題材にしようと考えられていたと云うのも興味深かったです。そうなっていたなら、当然「マサル」が登場したわけで、たぶん「大久保千秋」の出番はなかったかもしれません。

林遣都くんはお酒が入って顔どころか首まで真っ赤になっていましたし、コリスの要望で、山田孝之くんが「ヘビーローテーション」を踊る!なんぞと云うトンデモ映像も生中継でガッツリと放送されてしまいました。てか、孝之くんはノリが好くて面白いですね。現場では「紅一点」だった「モコ」こと「ジェシー」こと「希崎ジェシカちゃん」が、ドラマ版のラスト同様にかなりおいしいトコを持っていってましたけど、ひとりだけお酒を呑まずに頑張って進行役を務めていたのは立派でした。ウシジマくんの「ジェシカ、さいこー!」は本音でしょう。


【参考過去記事INDEX】
 「闇金ウシジマくん」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



山田孝之、林遣都ら『ウシジマくん』メンバーが焼肉屋で大放談!(ぴあ 8/20)
映画「闇金ウシジマくん」公式サイト


posted by 栗 at 22:53| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

FAB4-178:ALL TOGETHER NOW

Recipe Of BEETLES-カブトムシのレシピ- All_Together_Now_cover.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:不在(実質的には、ポール・マッカートニー)
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ('67-5/12)、グレアム・カークビー('68-10/29)
 録音:1967年5月12日(take 1-9)
 MONO MIX:1967年5月12日(take 9 より 1-6)
 STEREO MIX:1968年10月29日(take 9 より 1)

 初出:1969年1月13日 アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-3)
 アップル(キャピトル) SW 153(ステレオ)

 1969年1月17日 英国アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-3)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた「お気楽ソング」ですが、ジョン・レノンもノリノリで歌っております。録音は「MAGICAL MYSTERY TOUR」を制作中の1967年5月12日に行われ、たったの一日でモノラル・ミックスまで完成させてしまいました。ジョージ・マーティンは不在で、かと云ってジェフ・エマリックが代役を務めたわけでもなく、勝手気ままにビートルズがやらかしたのです。最初からアニメ用に回す気でテキトーにやっつけたのでしょう。アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」が発売される前に、既にビートルズは「MAGICAL MYSTERY TOUR」と「YELLOW SUBMARINE」に向っていました。然し、「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」での緻密なプロダクションに疲れたのか、かなり好い加減な録音をやっていくのです。此の時期には「YOU KNOW MY NAME(Look Up The Number)」の録音も行われますが、発表されるのは、なな、なんと、1970年3月です。此の曲では、最後の方で其の場に居合わせた全員によるコーラスが加わるハチャメチャな終わり方をしています。完全に、投げっ放しですね。ま、其処が好いわけだが。

アニメ映画「YELLOW SUBMARINE」では本編の他にエンディングでも使われ、本物のビートルズがチラリと出演しております。そもそもアニメなんぞ小莫迦にしていたビートルズは、「ろくでもない駄曲(ビートルズはそう考えていました)」をアニメ用に回し、吹き替えも声優に任せていました。ところが、出来上がったアニメ映像を観たら思いの外に好い出来栄えだったので、チャッカリと最後に出演する事を決めたのです。1967年6月25日に全世界同時衛星生中継された「ALL YOU NEED IS LOVE(愛こそはすべて)」でポールが終盤で「ALL TOGETHER NOW !」と気合満点で歌い込んでおりますが、どうやらポールはTV番組「OUR WORLD」用に此の曲を書いたようです。其れで、チャッカリと歌い込んだのでしょう。でも、レコード化されるのは1969年1月ですから、ポールの目論見はハズレちゃったわけだ。ホントにマヌケだナァ、ポール。尚、前述の通りアルバム「YELLOW SUBMARINE」はステレオ・ミックスのみの発売となり、英国でのモノラル盤は「ステレオをモノラルにしただけ」です。ゆえに、初出四曲の「リアル・モノラル・ミックス」は、2009年9月9日に発売された「MONO-BOX」でしか聴けません。


(小島藺子)



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「闇金ウシジマくん」第8話、再放送

闇金ウシジマくん ディレクターズカット版 DVD-BOX


TOKYO MX 1:00〜1:30

片瀬那奈 as 大久保千秋


映画公開が迫り、ニコニコ動画で24時間連続でドラマ全話を六回もループ無料配信が行われ、続いて「超ヤベーぜ!TVライジング」が二時間半に渡って生中継されましたので、些か「ゲブリですナ」とも思われそうな「闇金ウシジマくん」でございますが、今宵もしっかりと再放送を観ましょうねっ。大久保千秋を演じた片瀬那奈ちゃんは、明日(8/22)が初日となる舞台「サイケデリック・ペイン」に集中しておられますので、映画「闇金ウシジマくん」のプロモーションには、ほとんど参加しておりません。元々、大久保千秋は原作には登場しない実写版のオリジナル・キャラクターですし、ドラマの最終回で「カウカウファイナンス」を退社してしまったので、映画にも登場すると云うだけでも「大久保千秋推し」のあたくしにとっては「有り難い事なのだ!(杏奈声で)」。

ドラマ「闇金ウシジマくん」は全9話ですので、今回の第8話は終盤です。物語は、原作の「フーゾクくん」編と「サラリーマンくん」編が佳境に入り、うっかり「タクシードライバーくん」編も絡んでいく展開です。前回のラストで正体を見破られた「芳則」が「カウカウファイナンス」で責められる話から始まるのですけど、片瀬那奈ちゃん、いやさ、大久保千秋が仁王立ちして怒鳴るのが迫力満点です。当然乍ら、原作にはこんな描写はなく、ウシジマくんがひとりで芳則を追い詰めます。芳則をクビにする場面は、原作ではウシジマくんと柄崎が担当しているので、千秋は柄崎の役目を奪っているのです。「杏奈を巻き込むなよ!」と最後に千秋が言い放つセリフは、原作にはありません。原作では杏奈が「ホストの輝稀」によろめいて、輝稀が芳則に「杏奈と二度と会うな!」と電話で云う場面があるので、それをアレンジしたのでしょう。

芳則を見捨てた後で、ウシジマくん同様に千秋も鼻で笑うのですけど、えっと、千秋ちゃんのキャラが変わり過ぎていませんかしらん。確かに、大久保千秋は徐々に闇金業に染まって来ました。其れで冷酷な性格に変貌したと云うなら分かるのですけど、「此の人たちは、結局はお金に操られているだけ!」なんぞと云い出すのよさ。先を急ぐと、次回の最終回での「小堀と板橋の顛末」で、大久保千秋は物凄いトンデモ発言を連発しちゃうんですよ。よーするに、大久保千秋って何を考えているのか分からない不安定なキャラクターなのです。心優しく債務者に甘い新人と見せかけて、ここぞとなると豪腕パンチ一発で債務者を殴り倒し、ウシジマ社長の命令には逆らわない様でいて、かなり反抗してもいます。

ほぼ原作に忠実な展開で進みますが、杏奈と芳則の顛末は改変されています。ドラマだと芳則が完全なる「クズのヒモ男」で、杏奈に見捨てられて破滅します。原作では「最後に男を見せた芳則が杏奈を救う為に中国へ売られ、其れを知らされた杏奈は芳則を救う為に沖縄へ売られ、結局二人とも売られてしまう」と云う救い様のない結末を迎えるのだ!(杏奈声で)。ウシジマくんが獅子倉(原作では、熊倉)に呼び出され酒を断るエピソードは、原作の「ヤンキーくん」編から持って来ていて、ビール瓶で殴られるのは它貫ではなく、滑皮です。它貫がホストをゴルフ拷問する場面は、原作の「サラリーマンくん」編に忠実ですが、大久保千秋はいません。ゆえに、其の場面での片瀬那奈ちゃんの演技は完全なるオリジナルです。居た堪れなくなって後ろを向いたり、ボールと共に飛んだ歯を拾って、戻って来て足をバタバタさせているトコなんかは、もう最高ですよっ。

それで、原作だと其のホストは「杏奈に売り掛け金を踏み倒された輝稀」なのです。ドラマの輝稀は、最終回で登場しますが、原作とは全く違う設定となります。そしてドラマの杏奈は、ホストに嵌る事もなく、芳則も切り捨てて、チャッカリ田舎へ帰ってしまうのだ。瑞樹が三千万を捕られてしまうのも原作通りに進みますが、結末は違ってゆきます。「タクシードライバーくん」編の足立の車に板橋が乗ってイチャモンをつけ、瑞樹が移転した店にユカリが勤めているとの設定でリンクさせているのですけど、モコをしおりと合体させて「フーゾクくん」編と「サラリーマンくん」編をリンクさせてもいるので、些かやり過ぎとも感じられます。どいつもこいつも「カウカウファイナンス」の債務者になるのは原作通りですし、そもそも各エピソードでの債務者が主役のマンガとも云えます。でもですね、其の債務者同士がこんなにも絡み合ってしまうのは無理がありますよ。映画では、どーなっているのかしらん。


本放送:2010年12月8日(TBSでの放送日)

【参考過去記事INDEX】
 「闇金ウシジマくん」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



映画「闇金ウシジマくん」公式サイト


posted by 栗 at 01:37| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「読売新聞」夕刊 第49024号(2012年8月21日)

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発行/読売新聞東京本社

「すてきライフ」多趣味 仕事にもプラス
片瀬那奈さん


に登場。5面にカラーで掲載、1面にもワンカットあり。

 聞き手:梅崎正直
 写真:佐々木紀明


いよいよ、明日(8/22)に舞台「サイケデリック・ペイン」の初日を迎えられる片瀬那奈ちゃんのインタビューです。見出しになっている通り、多趣味な那奈ちゃんが仕事にも其れを活かしておられる事を中心に取材されています。其のキッカケとして、幼少時代からの習い事のエピソードを語り、御両親への感謝を述べておられます。「テレビを見ながら、パソコンをいじり、本も読む。私、いつも同時進行なんです。」と云うトコだけは、片瀬クンとあたくしは共通しているんだけどナァ。

写真は、髪型と衣装(「サイケデリック・ペイン」の片瀬那奈ちゃんがリメイクしたと思われるTシャツ)から、おそらく6月23日に行われた「サイケデリック・ペイン」製作発表の時に撮影されたと推測されます。取材も、其の日だったのかもしれません。メインの5面はかなり大きな写真で、カラーですから「絶対に買い!」ですが、一面に載ったカラー写真は、なな、なんと「別カット」を使用しています。

一部「50円」ですので、内容を確認する前に迷わず直売店で「四部下さい!」と購入いたしました。此の内容だったら、10部買っても好かったナ。確かに、舞台「サイケデリック・ペイン」の宣伝にはなっていますが、片瀬那奈ちゃんの御両親に対する深い愛情と感謝が溢れた素晴らしい記事です。もう一度云います。「絶対に、買い!」です。


(小島藺子/姫川未亜)



「読売新聞」公式サイト
「サイケデリック・ペイン」公式サイト


posted by 栗 at 15:44| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」INDEX #1

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2012年1月27日:舞台「サイケデリック・ペイン」に出演決定!

2012年3月7日:「サイケデリック・ペイン」公演日詳細公表!
2012年4月10日:「サイケデリック・ペイン」チケット発売日公表!
2012年4月18日:「サイケデリック・ペイン」ビジュアル公開!
2012年4月23日:「サイケデリック・ペイン」公式ブログ開始!

2012年6月1日:「サイケデリック・ペイン」公式ブログで片瀬那奈ちゃん登場!
2012年6月1日:「サイケデリック・ペイン」公式サイト、本格的にオープン!
2012年6月3日:「サイケデリック・ペイン」東京公演、公式サイト特別先行開始!
2012年6月10日:サイケデリックペイン「神様!アンタに喧嘩を売ってやる!」PV公開

2012年6月12日:「片瀬那奈を聴け!そして見よ!!」
2012年6月19日:「桜井玲奈さんからレディー・パンドラへの道」
2012年6月21日:「続・桜井玲奈さんからレディー・パンドラへの道」
2012年6月23日:「Body+」2012年8月号

2012年6月23日:「サイケデリック・ペイン」製作発表!

2012年6月24日:「サイケデリック・ペイン」製作発表を配信!
2012年7月1日:「サイケデリック・ペイン」東京公演一般発売開始!
2012年7月10日:「NANA DIARY」モバイル版 #092
2012年7月13日:「サイケデリック・ペイン」で「NANA KATASE TV」!
2012年7月27日:「ハピくるっ!」で「サイケデリック・ペイン」インタビュー!

2012年8月6日:「NANA DIARY」モバイル版 #094
2012年8月9日:「ピーチケ♡プチ!」で「サイケデリック・ペイン」インタビュー!
2012年8月13日:「NANA DIARY」モバイル版 #095
2012年8月19日:「カタセカイ・サンデー」
2012年8月21日:「読売新聞」夕刊 第49024号(2012年8月21日)


片瀬那奈ちゃんが「秘密結社“ダークネス”のセクシー・デビル、レディー・パンドラ」を演じられる舞台「サイケデリック・ペイン」の目次「第一部」です。明日(8/22)が初日で、東京で「23公演」、大阪で「5公演」が行われますので、本公演以後は「第二部」として千秋楽後にまとめます。公演までにも多くの記事を書き、上記以外にも言及した記事は数多くありました。

明日の初日を観るまでは、片瀬那奈ちゃんの具体的なビジュアルや役柄も、全く不明です。片瀬那奈ちゃんにとっては、2009年の「僕たちの好きだった革命」再演以来、実に三年振りとなる舞台です。しかも「ロック・オペラ」と謳われておりますので、歌って踊って刀も振り回すとも噂されております。然し乍ら、ドラマ「カエルの王女さま」のエキストラに参加して「歌って踊る那奈ちゃん」を目撃した立場から云えば、全く以って何の心配もしておりません。必ずや、素晴らしい舞台となるでしょう。


(小島藺子/姫川未亜)



「サイケデリック・ペイン」公式サイト


posted by 栗 at 17:17| INDEX | 更新情報をチェックする

「たべものがたり〜彼女のこんだて帖〜」

彼女のこんだて帖


NHK BSプレミアム 23:15〜23:45

初めて彼に作った手料理…母になった日の晩御飯…料理には人それぞれ独自の物語がある。作家・角田光代の「彼女のこんだて帖」に収められたストーリーとレシピを紹介するショートドラマと、女性ゲストのトークで、「思い出と料理」というテーマを深めていく“新感覚の料理番組”。今回は失恋と料理がテーマ。

【出演】
 案内人:片瀬那奈
 ドラマキャスト:浅見れいな、中野裕太
 トークゲスト:光浦靖子、ヨンア

(2012年8月3日収録)


「正直、すまんかった!」と、最初に謝ります。あたくし、相変わらず「BS対応」しておりませんので、此の番組は視聴できませんでした。其れで、アンテツあにいに丸投げしちゃったのです。果たして、アンテツはしっかりとリアルタイム視聴しつつ録画し、DVDに焼いて下さいました。しかも、那奈理奈の「極上空間」もバッチリ収録!ありがたや、ありがたや。

片瀬那奈ちゃんは、案内人として冒頭に登場!何やら民族衣装風の派手な衣装です。髪はポニーテール風にまとめています。そして、浅見れいなさん(片瀬那奈ちゃんとは、「GTOドラマスペシャル(1999年)」、「リセット(2009年)」で共演!)が主演のドラマが始まります。然し、随所でトークが挟まれ、其のパートは片瀬那奈ちゃんと光浦靖子さん、ヨンアさんによって展開されてゆきます。

注目のトーク部分ですけど、イチオー片瀬クンが司会なのでしょうけど、引っ張っているのは光浦さんとの印象です。ま、司会ですから其れで好いと思われます。「彼氏に作ってあげた料理は?」と訊かれた片瀬クンは「ハンバーグとか、ポトフ」と応えると、光浦さんから「ポトフの味が分かる男なんて滅多にいない!」とツッコミが入ります。光浦さんの噺に、オッサン笑いを炸裂させる那奈ちゃんは好いですね。

所謂ひとつの「司会者・片瀬那奈」としての御出演でありました。NHK公式の紹介では、何やら続編も考えておられるかのようにも感じられます。片瀬那奈ちゃんが失恋した時に食べるのは「ニンニクがガッツリ入ったステーキ」だそうです。「もう、どうなったっていいから」との事ですけど、片瀬クンはいつでも普通に何でもガツガツ食っているんじゃまいか?とも思われます。


「THANX 4 アンテツ」(小島藺子)



「たべものがたり〜彼女のこんだて帖〜」NHKネットクラブ


posted by 栗 at 23:47| TV | 更新情報をチェックする

2012年08月22日

FAB4-179:HEY BULLDOG

Butchering the Beatles: A Headbashing Tribute ラスト・サマー


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン(2/11)
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド(2/11)、グレアム・カークビー(10/29)
 録音:1968年2月11日(take 1-10)
 MONO MIX:1968年2月11日(take 10 より 1-2)
 STEREO MIX:1968年10月29日(take 10 より 1-3)

 初出:1969年1月13日 アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-4)
 アップル(キャピトル) SW 153(ステレオ)

 1969年1月17日 英国アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-4)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


ジョン・レノンが書いた作品で、録音は1968年2月11日に「LADY MADONNA」のプロモーション・フィルムを撮影時に行われました。ポール・マッカートニーの提案で「時間が勿体無いから、新曲をレコーディングしよう」と云われたジョンが、書きかけていた「She Can Talk To Me」を発展させ、スタジオで曲を完成させ、録音からモノラル・ミックスまで一気に行ってしまったのです。元々は歌詞に「Bullfrog」が出て来るのですが、ポールが犬の鳴きマネをした事でジョンもノリノリになり「HEY BULLDOG」と最後に連呼し、其れがタイトルになりました。ジェフ・エマリックによれば、ビートルズが四人で一丸となって共同作業を行った最後の曲が、此の「HEY BULLDOG」だったそうです。

アニメ映画「YELLOW SUBMARINE」に回された曲ですが、長らく映画で使用された場面がカットされた米国編集版のフィルムが一般的でした。現在では、しっかりと「HEY BULLDOG」が使われた場面も復刻した映像で市販されています。「LADY MADONNA」のPV用に撮られた映像の完全版を元にして、実際に演奏されていた「HEY BULLDOG」のPVも1999年に制作されました。ジョンとポールが仲良く悪乗りしてゆく様子は、実に微笑ましく幸福だった時代のビートルズを感じさせます。ジョンの曲ですが、アレンジは完全にポールが主導権を握っていて、ポールが弾くベースがガンガンと曲を引っ張っています。間奏のリード・ギターは諸説ありますが、たぶん、ポールが弾いていると思いますし、PVではジョンがピアノを弾いていますが、レコードで聴けるピアノはポールが弾いているようなタッチです。

1999年の「YELLOW SUBMARINE SOUNDTRACK」では定位を変えたリミックスが発表され、発売当時には衝撃を受けました。でも、やっぱりオリジナルの方が好いのですよ。当時は未だビートルズの音源がリマスターされていなかったので、「YELLOW SUBMARINE SOUNDTRACK」のクリアな音にビックリしただけでした。リアル・モノラル・ミックスは、前述の通り2009年の「MONO-BOX」が初出です。ジョンは1968年2月のシングル用のセッションで「ACROSS THE UNIVERSE」と「HEY BULLDOG」を提供したにも関わらず、どちらもボツにしてしまいます。俄かに信じられない事ですが、其れを決めたのは他ならぬジョン・レノン本人でした。「ACROSS THE UNIVERSE」は文句なしの名曲ですし、「HEY BULLDOG」も最高のロケンロールでジョンとポールが躍動しています。其れでも、ジョン・レノンは納得しなかった。いや、ジョージ・ハリスンにB面を譲る為に、アッサリと自作を捨てたのです。実に、リーダーらしくて、立派ですね。とても、ポール・マッカートニーにはマネ出来る事ではありませんよっ。


(小島藺子)



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「サイケデリック・ペイン」東京公演、初日(1/23)

sp-b.jpg With the Beatles (Dig)


18:30開場、 19:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

DEVIL IN HER HEART


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


遂に「サイケデリック・ペイン」の初日を迎えます。舞台は二部構成で、各65分、間に20分の休憩があり、二時間半の長丁場となる模様です。さて、森雪之丞さんと布袋寅泰さんも客席から見守る中、初日の舞台が始まりました。具体的な内容に関しては、未だ初日ですし、ネタバレになりますので語りません。只、皆さんがしっかりと稽古を積んで臨まれた様で、初日から完成度は高かったと思います。東京最終日も観劇予定ですので、今回は片瀬那奈ちゃんについてのみ書きます。

片瀬那奈ちゃんが演じられた「秘密結社“ダークネス”のセクシー・デビル、レディー・パンドラ」は、文句なしに素晴らしかったです。片瀬那奈ちゃんの十八番と云える「愛すべき敵役」で、期待を裏切らないセクシーなビジュアル、コミカル路線での磐石な演技、完璧な歌と踊り、そして素晴らしい殺陣!と魅せました。レディー・パンドラが担当する歌は、かなり表現力を要求される難曲でしたが、実に上手かった。すべて生歌でしたが、声も出ていて凄かったです。那奈ちゃんの生歌を聴けただけで、感動しちゃいましたよ。ほらね、那奈ちゃんはこんなにも歌が上手いのだ!えっへん!

兎に角、片瀬那奈ちゃん、いやさ、レディー・パンドラが初登場した瞬間から受け捲くっておりました。デビューから15年近いキャリアが糧となった、片瀬那奈ちゃんにしか出来ない立派な舞台女優ぶりです。本当に、那奈ちゃんのファンになって応援してきて好かったと、心底思いました。やっぱり、那奈ちゃんは素晴らしいです。最高ですよっ。ひとつひとつの演技が、吹っ切れていて、何の迷いも感じさせません。正に「怪優・片瀬那奈、此処にあり!」との抜群の存在感でした。本日は8列目だったのですけど、3列目が最前列なので表情もしっかりと観れました。片瀬那奈ちゃんは、「シューイチ」での「小窓ちゃん芸」でも御馴染みの表情の変化だけでも、魅せます。滅茶苦茶、おもしろいおねえさんなのだ。

レディー・パンドラは、片瀬那奈ちゃんのファンならば誰もが「いつか、こんな役を演じて欲しいナァ」と思ったことがあるであろう役柄です。其れを、舞台で目の前で生で目撃できるのですから、ハッキリ云って其れだけで「サイケデリック・ペイン」を観劇する価値があり捲くりでしょう。那奈ちゃんが予告された通り、歌って踊って刀も振り回し、ギャグも随所で炸裂させる片瀬那奈ちゃんの王道路線です。圧巻のパフォーマンスは、実に舞台栄えします。本当に、素晴らしい女優さんになって下さいました。那奈ちゃん、いつも感動をありがとう。


(小島藺子/姫川未亜)



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2012年08月23日

FAB4-180:IT'S ALL TOO MUCH

L The Beatles In Mono


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン(6/2、10/12)
 E:デイヴ・シドル('67-5/25-10/12)、ケン・スコット('68-10/16-17)
 2E:マイク・ウェイエル('67-5/25-10/12)、デイヴ・ハリーズ('68-10/16-17)
 録音:1967年5月25日(「Too Much」take 1-4)、
    5月26日(take 4 を編集し take 1-2、take 2 に SI 「歌、コーラス、打楽器、手拍子」)、
    6月2日(take 2 に SI 「トランペット、クラリネット」)
 MONO MIX:1967年10月12日(take 2 より 1-2)、
        1968年10月16日〜17日(take 2 をコピーした take 196 より 1「実質 3」)
 STEREO MIX:1968年10月16日〜17日(take 2 をコピーした take 196 より 1)

 初出:1969年1月13日 アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-5)
 アップル(キャピトル) SW 153(ステレオ)

 1969年1月17日 英国アルバム発売 (「YELLOW SUBMARINE」 A-5)
 アップル(パーロフォン) PMC 7070(モノ)、PCS 7070(ステレオ)


ジョージ・ハリスンが書いた傑作で、録音は1967年5月25日から6月2日に行われています。実に全く「1967年のビートルズ」を象徴するサイケデリックなサウンドで、ジョージ本人がハッキリと「LSDの影響で書いた」と明言しています。ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは、1965年には既に「LSD」を試していたそうです。そして他の二人にも勧めたのですが、リンゴ・スターはすぐに仲間に入ったものの、ポール・マッカートニーはなかなか参加しなかったのです。ところが、ようやく1967年になってポールも「LSD」を試した途端にマスコミが嗅ぎ付け、ポールに「麻薬をやらかしてるんじゃねーの?」と取材したら、アッサリとポールは「やってるけど、其れを報道するかどーかは、アンタらの責任だぞ!天下無敵のビートルズ様がそんな事をやっているからって、未来あるファンがマネしたらどーするの?」と、まるで片瀬那奈ちゃん演じる小早川妙子に「カナさんを好きになって、カナさんと寝たんでしょ?」と問い詰められた小早川伸木が開き直って「ああ、寝たよ!」と言い放ったが如く応えたのです。ま、そのまんま報道されちゃったわけですけどね。ポールってば、相変わらず「天然」過ぎです。其の経緯を元にして、ジョージは「SEE YOURSELF」と云う曲を書きますが、発表されるのは約十年後のソロ・アルバム「33 1/3(1976年)」まで待たなければなりません。

冒頭のフィードバック・ギターは、ポールがジミ・ヘンドリックスの影響でやらかしたようです。ジョージ・ハリスン(リード・ヴァーカル、ハモンド・オルガン、ギター)、ジョン・レノン(ギター、コーラス)、ポール・マッカートニー(ベース、ギター、コーラス、カウベル)、リンゴ・スター(ドラムス)、のビートルズ四人による演奏にトランペットとクラリネットが加えられ完成されます。ちなみに、トランペットで「PENNY LANE」にも参加したデヴィッド・メイスンも再び参加していますが、「ジョージ・ハリスンが指揮したけど、彼は何をやりたいのか、自分でも分かっていなかったようです」と語っています。最初からアニメ用として録音されていたようで、正式なミックスは1968年10月16日〜17日の「ホワイト・アルバム」最終セッションまで放置されていました。映画ではクライマックスで使われ、其れは公式盤には含まれない歌詞も含む別ヴァージョンになっています。リアル・モノラル・ミックスは、2009年の「MONO-BOX」が初出となります。

ジョージが書いたビートルズの楽曲では最も長い「6分28秒」もあり、前述の通り映画用では更に長くなっています。然し、後半部は混沌とし、ジョンとポールによる悪乗りコーラスが目立ちます。「ALL TOGETHER NOW」「HEY BULLDOG」でのエンディングにも共通する出鱈目な展開は、セッションでは他の楽曲でも頻繁に行われていました。但し、完成版では其れはカットしてキチンとまとめていたわけです。アニメ用の曲だからと、ビートルズはテキトーに投げ出してしまったから、こんな滅茶苦茶な仕上がりとなったのかもしれません。でも、其れまでは明かされなかった部分が見えてしまった事が、「ボツ音源」四曲を収録したアルバム「YELLOW SUBMARINE」の価値でしょう。端からアニメ用として制作された「IT'S ALL TOO MUCH」での好い加減さは、すこぶる魅力的です。たった四曲しかビートルズの新曲が入っていないのに、やっぱり買わなきゃイカンわけですよ。ま、「MONO-BOX」を買えば「リアル・モノラル・ミックス」で四曲が入っているんですけどね。しかも、アルバム「YELLOW SUBMARINE」で初出の四曲には、ミックス違いは在りません。ん?「YELLOW SUBMARINE SOUNDTRACK」は違うだろって?だから、あんなのは「ど素人がやらかしたリミックス海賊盤」と変わらんざんしょ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「レディー・パンドラ vs 大久保千秋」開戦なのだ。

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ドラマ「闇金ウシジマくん」、5日間限定の無料配信スタート!!(CINEMA TOPICS ONLINE 8/22)
ドラマ「闇金ウシジマくん」無料動画(GyaO! 8/22-8/26)
AKBこじはる「借金の取り立てに負けない優子もかわいい」大島優子の演技を大絶賛!(シネマトゥデイ 8/22)


昨日(8/22)は、片瀬那奈ちゃんが「秘密結社“ダークネス”のセクシー・デビル、レディー・パンドラ」を演じられる舞台「サイケデリック・ペイン」の初日でしたので、そちらに集中しておりました。イチオー、ウシジマ社長が怖いので「ホンマでっか!?TV」も留守録しましたけどね。映画公開へ向けて、ドラマ「闇金ウシジマくん」は、先日のニコニコ動画24時間ループ無料配信に続きまして、GyaO!での5日間限定の無料配信も昨日から始まっております。片瀬那奈ちゃん演じる大久保千秋が大活躍するドラマ版を、此の機会にガッツリと無料でお楽しみになっては如何でしょうかしらん。

「こじはる」が映画「闇金ウシジマくん」を絶賛!と云う記事は、何ゆえ沢山いる「AKB48」のメムバーから「こじはる」なのか?との疑問が湧くかもしれません。然し!此処的には、「こじはる」は片瀬那奈ちゃんとドラマ「美男ですね」で共演し、「コリス」は片瀬那奈ちゃんとドラマ「カエルの王女さま」と映画「闇金ウシジマくん」で共演しているからなのだ!(杏奈声で)と論破できます。となりますと、ドラマ「桜からの手紙」で片瀬那奈ちゃんの妹役を演じた「ともちん」が、花火見物の時みたいに「ハブにされている」とも云えますね。「ともちん」でらでらカワイソス。

さてさて、昨日が初日だった舞台「サイケデリック・ペイン」に関しても触れておきましょう。シーサーちゃんのメンテナンスが入るので、昨晩は取り急ぎ「片瀬那奈ちゃんを絶賛する記事」を書きました。余りのベタ褒めに「褒め殺しか?」と勘ぐられる片もおられるかもしれませんが、マジっすよ。てか、片瀬那奈ちゃんを絶賛する事で色んな核心に触れるのを避けたとも云えます。「幾ら、片瀬那奈を賛美する狂信的なファンが書いている処とは云え、アレじゃサッパリ分からん!」と云う御意見もあるので、なるべくネタバレをしないように、もう少しだけ初日の様子をリポートしましょう。

会場へ着くと、入り口の辺りで、演出のいのうえひでのりさんと、脚本の森雪之丞さんが談笑されておりました。いのうえさんは、相変わらずヘビメタ系のTシャツ姿でした。布袋寅泰さんが森雪之丞さんと共に客席に現れたのは、開演直前でしたが、拍手が凄かったので振り返ったら布袋さんが入って来たのが見えました。やっぱ、デカイから目立つんですね。開演までのBGMは、デヴィッド・ボウイの「ジギー・スターダスト」、THE WHO の「トミー」、T-REXの「ザ・スライダー」などから選曲されていました。T-REX は、カーテンコール時にも流れていましたけど、客出しはキング・クリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」でして、あたくしは其れまでの盛り上がりが一瞬にして吹き飛び、思いっきり重たいムードで退場しましたよっ。ま、大抵のお客さんは、キング・クリムゾンなんて知ったこっちゃなかったでしょうけどね。

「何ゆえ、T-REX がカーテンコールに流れるのか?」も、おそらくほとんどのお客さんは分かっていなかったと確信を持って云えます。でも、あたくしは「森雪之丞、布袋寅泰、いのうえひでのり」の気持ちが痛いほど分かった!とだけは、云っておきます。肝心の本編ですけど、えっと、まぁ、ロック・オペラでした。福士誠治くんはとても歌が上手かったし、前川紘毅くんと松田翔くんのリズム隊は本職ですから、演奏もしっかりしていて、かなり盛り上がれると思います。綾野剛くんのギターと内田朝陽くんのキーボードは、被せも多かったけれど、俳優さんなのだから致し方ないでしょう。布袋さんのギター・ソロを弾け!とは云えませんよ。初日でしたし、特にギターを弾く場面が多い綾野くんはダンダンダンと腕が上がってゆくのではないかしらん。役柄的にも非常に重要ですし、綾野くんに掛かる比重がたぶん一番大きいと思います。

北乃きいちゃんも歌手もやっておられるだけあって、歌もしっかりとしていました。ロック・オペラと謳われていますけど、簡単に云えばミュージカルですから、歌がキチンとしていなければなりません。布袋さんが書き下ろした楽曲は、どれも好い出来で、しかも随所に60年代から70年代のロックへのオマージュも入れてあり、ロック好きには楽しいと思います。ま、そんな薀蓄もほとんどのお客さんには知ったこっちゃないでしょうけど、其れでいいのです。あっ。其れから、舞台では恒例の花ですけど、どうやら「サイケデリック・ペイン」は辞退されたのか全く飾られていませんでした。話題作ですから、誰からも贈られていなかったからではないと思います。会場の事情とかもあるのかしらん。(気になって調べたら、震災時の動線確保の為に、ロビーにお花を飾れないのだそうです。)

片瀬那奈ちゃんは、えっと、コレを云っちゃうとネタバレになるのでアレなのですが、在る事情で、かなりハードな舞台となっております。イヤハヤ南友、まさか舞台であーゆー事をやらかして下さるとは、恐れ入りました。歌って、踊って、刀も振り回すってトコまでは明かされておりましたが、レディー・パンドラのビジュアルも含めて、大きな見どころとなっている重要なサプライズがあります。是非、劇場に足をお運びになって、吃驚仰天して頂きたい。客席は、ほとんどが「サイケデリック・ペイン」のメムバーのファンであろう女性で埋め尽くされておりました。そんな中でも、片瀬那奈ちゃんの演技は大受けしていました。あたくしは、其れだけで充分に満足です。そんでもって、橋本じゅんさんが流石に面白過ぎですので、覚悟なされて観劇されて下さいませ。


【参考過去記事INDEX】
 「闇金ウシジマくん」INDEX
 「サイケデリック・ペイン」INDEX #1


(小島藺子/姫川未亜)



映画「闇金ウシジマくん」公式サイト
「サイケデリック・ペイン」公式サイト


posted by 栗 at 10:30| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2012年08月24日

FAB4-181:GET BACK

Beatles_Get_Back.jpg ドリス・トロイ Getback-1.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン('69-1/27-4/7)、フィル・スペクター('70-3/26)
 E:グリン・ジョンズ('69-1/27-30、4/7)、ジェフ・ジャラット('69-3/26)、ピーター・ボーン('70-3/26)
 2E:アラン・パーソンズ('69-1/27-30)、ジェリー・ボイズ('69-4/7)、ロジャー・フェリス('70-3/26)
 録音:1969年1月27日(シングル、アルバムに使用)、
    1月28日(シングルに使用)、
    1月30日(映画で観れる「ルーフトップ・コンサート」を敢行)
 MONO MIX:1969年3月26日(1/27-28 のテイクから 1-4)、4月7日(1/27-28 のテイクから 5)
 STEREO MIX:1969年4月7日(1/27-28 のテイクから 1)、
         1970年3月26日(1/27、30 のテイクから 1-5、3と5を編集し 3)

 1969年4月11日 シングル発売(最高位:英米1位)
 アップル(パーロフォン) R 5777(モノラル)

 1970年5月8日 アルバム発売 (「LET IT BE」 B-6)
 アップル(パーロフォン) PCS 7066(ステレオ)


ポール・マッカートニーが書いた楽曲で、所謂ひとつの「THE GET BACK SESSIONS」のテーマ曲と云うべき作品です。1969年1月2日から1月31日まで行われたビートルズのセッションは、ポールが分裂危機を打破する為に「原点回帰」を提案し、オーヴァー・ダビングを行わず生演奏だけでアルバムを制作し、久しぶりのライヴ・ツアーを行うとのコンセプトから始まりました。「オーヴァー・ダビングをしない生演奏」を提案したのは、ジョン・レノンだった(ジョージ・マーティン証言)とも云われています。其れが後に、大問題に発展します。ポール以外の三人はコンサート・ツアーには反対し、レコーディング過程からフィルムに収めて「TVショウ」を制作する方向で、トゥイッケナム・フィルム・スタジオでのリハーサルが開始されました。リハーサル中にポールが「(Don't Dig )No Pakistanis」と云うかなり政治的な楽曲を披露し、ジョン・レノンも協力して「GET BACK」となります。

然し、トゥイッケナムでのリハーサルは更にビートルズの関係を悪化させ、1月10日に、ポールとの口論をキッカケに、ジョージ・ハリスンが脱退してしまいます。ジョージがスタジオを飛び出した後で、やけっぱちになってワインをガブ呑みした三人が演奏する「GET BACK」は、在る意味、鬼気迫るものがあります。ジョージは復帰する条件として、「TVショウ」は制作中止にする事を要求します。そして、険悪なグループ間の関係を緩和する為に(たまたま、アップルのロビーにいたところ、ジョージに誘われたと云われる)ビリー・プレストンを加入させ、1月22日からアップル・スタジオでの録音となりました。「TVショウ」の企画はなくなりましたが、全てのレコーディング過程をドキュメンタリー映画とする事になり、延々と撮影が続けられます。

面白いのは「THE GET BACK SESSIONS」のテーマ曲とも云える「GET BACK」が、セッションの途中で現場で作られた事実です。前述の通り、此の曲は初めは「イギリス国民の職を奪うパキスタン人は、とっとと自分の国へ帰れ!」と云う過激な内容でタイトルは「(Don't Dig )No Pakistanis」だったのですよ。それじゃ洒落にならないと歌詞を変えたわけですが、正式レコーディングになってジョージ・マーティンに「何て云うタイトルだい?」と訊かれたポールは「SHIT だよ!SHIT take 1」と応えやがったのでした。マーティンは、またしても怒りを堪えるのに必死だったでしょう。正直、「こんなバカとはやってられん!」と思ったかもしれません。だから、最終的にはグリン・ジョンズに丸投げしてしまったのでしょう。

1月30日には伝説の「ルーフトップ・コンサート」が公開ゲリラ・ライヴ・レコーディングとしてアップル屋上で敢行され、翌1月31日のスタジオ・セッションで「THE GET BACK SESSIONS」は終了しました。ビートルズとジョージ・マーティンは膨大な録音素材をグリン・ジョンズに丸投げし、4月11日にシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」が発表されました。演奏者名は両面とも「ザ・ビートルズ・ウィズ・ビリー・プレストン」となっており、此れはビートルズ史上、最初で最後の事です。ビリー・プレストンは「とても光栄なことだ」と語っております。実際にビリーが弾くエレクトリック・ピアノは印象的で、「GET BACK」のソロはビリーが書いていますし、カヴァーしてヒットさせてもいます。此のシングル・ヴァージョンに関しては、プロデューサー表記がなく、ジョージ・マーティンなのかグリン・ジョンズなのかよく分かっておりませんが、おそらくグリン・ジョンズでしょう。シングル盤は1月27日に録音されたテイクが元になっていますが、ブレイクして再び始まる部分は1月28日の録音のようです。

グリン・ジョンズは他の楽曲もプロデュースし、アルバム「GET BACK」を完成させます。ところが、ビートルズは二度も却下し「幻のアルバム」となってしまいます。更に、ビートルズは再びジョージ・マーティンやジェフ・エマリックと組んで(当然乍ら、ポールが二人に数々の非礼を詫び、頭を下げてお願いしたわけだが)「ABBEY ROAD」を制作してしまうのでした。映画の公開は決まっており、サントラ盤が必要となりますが、もうとっくにビートルズは「THE GET BACK SESSIONS」を投げ出しておりました。1970年1月27日に、ジョン・レノンが「プラスティック・オノ・バンド」としてのシングル「インスタント・カーマ」のレコーディングを行い、ジョージ・ハリスンも参加します。ジョージの推薦で、フィル・スペクターがプロデュースを担当し、ジョンとジョージは其の手腕を高く評価し、「THE GET BACK SESSIONS」のプロデュースを依頼するのです。ポール・マッカートニーには、何の相談もありませんでした。

フィル・スペクターがプロデュースしたアルバム・ヴァージョンは、シングルと同じ「1月27日の録音」を元にし、オープニングに1月27日テイクからジョンの替え歌、エンディングに1月30日の「ルーフトップ・コンサート」でのセリフを加え、ライヴ風に仕上げてあります。シングルとアルバムでは別テイクとの説もありますが、基本的には同じテイクを元にしていると思えます。1月30日の「ルーフトップ・コンサート」で最後に演奏されたテイクは「アンソロジー3」に収録されました。警官の介入によって途中でジョンとジョージのギター・アンプが切られてしまい、演奏がベース、ドラムス、エレピのみになってしまいます。映画を観ると臨場感がありますけど、音源だけだとマヌケですね。リード・ギターはジョン・レノンが担当し、内容もポールがジョンに呼びかけたとされますが、ポールがヨーコに「帰れ!」と云っているとも云われています。どっちにしろ、ジョン絡みの問題ではあります。


(小島藺子/鳴海ルナ)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「NANA DIARY」モバイル版 #096

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サブタイトル:「サイケデリック・ペイン」


本日(8/24)、舞台「サイケデリック・ペイン」二日目へ臨む片瀬那奈ちゃんからのメッセージです。「初日来てくれた方、本当にありがとう!!」と感謝の意を表しますが、「デカイから、私だって見つけやすいでしょ?」って、、、。まあ、確かに遠目でもすぐ分かりますけどね。布袋さんもビックリだっ。

そして、「メイクしてるときは、舞台前というより、試合前みたいな気分になるのよ♪」と来ましたよっ。おやおや、片瀬クン、

「遂に、レスラー転向宣言か?」

いや、さりげなく「どや顔」の番宣もされているのでしょう。片瀬那奈ちゃんの文章って、弾けていますね。


(「THANX 4 うっぴー☆」:小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 18:18| 7D | 更新情報をチェックする

「サイケデリック・ペイン」東京公演、二日目(2/23)

sp-b.jpg GUITARHYTHM II


18:30開場、 19:00開演 サンシャイン劇場

片瀬那奈 as レディー・パンドラ

DEVIL'S SUGAR


「サイケデリック・ペイン」公式サイト


片瀬那奈ちゃんが、其の真髄を遺憾なく魅せ付けたロック・オペラ「サイケデリック・ペイン」は、初日(8/22)の翌日は休演で、本日(8/24)が二度目の公演となります。初日に関しては、ヒロインのソフィ役を演じる北乃きいちゃんがブログで「サイケデリックペイン初日」と初舞台初日の感想を語っておられます。あたくしは、きいちゃんは勿論、きいちゃんファンのコメントにも、グッと来ました。2007年の片瀬那奈ちゃん初舞台「僕たちの好きだった革命」の時を思い出しちゃったじゃまいか。そっか、きいちゃんファンもイベントや歌手としてのきいちゃんには逢えたけど、女優として演技するのを、「サイケデリック・ペイン」初日で初めて生で目撃したんですね。其の時の感動って、凄いよね。あたくしも、2007年2月28日の衝撃は忘れられません。

今回の舞台で、片瀬那奈ちゃんは新たなる挑戦をしています。「歌って、踊って、刀を振り回す」と予告されたよりも、もっと凄いのが其れかもしれません。確かに、女優として舞台であんな事をやらかすのは初めてです。でもね、那奈ちゃん、僕たちは歌手だった時の那奈ちゃんのステージもいっぱい観たんだよ。アノ時の経験が、確かに糧になっていると思いました。僕は、もっともっと沢山の人に那奈ちゃんの舞台を観て欲しい。那奈ちゃんの舞台を生で観たら、きっと、みんなが那奈ちゃんを好きになる。レディー・パンドラは悪魔だけど、チビッ子からお年寄りまで、誰もが好きにならずにいられないキャラクターです。よくぞ、演じて下さいました。心の底から、大絶賛するしかありませんよっ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 19:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする