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2012年06月14日

「カエルの王女さま」#10

君は誰と幸せなあくびをしますか。


フジテレビ 22:00〜22:54

夢か仲間か運命の選択…私は私の夢を叶える!ブロードウェイからの突然のオファー!夢のステージと仲間とのコンサート、決断の時!恩師の想いに報いる彼女の答え

■ キャスト
 天海祐希 :倉坂澪
 石田ゆり子 :井坂忠子
 大島優子 :野々村まひる
 大島蓉子 :馬場みぞれ
 菊地美香 :皆川玉子
 福原美穂 :羽田南
 千葉雄大 :高垣忍
 玉山鉄二 :乾一希
 片瀬 那奈 :桜井玲奈
 濱田マリ :熊園桜
 小泉孝太郎 :井坂哲郎
 久野綾希子 :森香奈絵
 草刈正雄 :ピート佐藤
 岸部一徳 :井坂清忠
 、ほか

■ スタッフ
 脚本:吉田智子
 演出:田中亮
 音楽:山崎耀(「フジオカ」役でドラマにも出演)
 主題歌:家入レオ「Shine」
 プロデュース:渡辺恒也、大木綾子
 制作:フジテレビドラマ制作センター



片瀬那奈ちゃんが「歌って踊る桜井玲奈さん」を演じるドラマ「カエルの王女さま」も、いよいよ今回と次回で終わってしまいます。既にスタジオ撮影もロケも終了したと思われますが、ドラマは残り二話がクライマックスです。チラリホラリと小耳にはさんでいる「素晴らしいシャンソンズのショークワイア」に期待が高まりますねっ。前回では、シャンソンズの最大なる敵と思われていたサリー市長が「歌のチカラ」であっさりと陥落!イチオー、音楽堂取り壊しは撤回しなかったものの「心はすっかりシャンソンズ派」となってしまいました。となりますと、「新たなるラスボス」でも登場しての大波乱も考えられますね。香奈絵先生が倒れてしまいましたし、予告ではピート佐藤が登場しておりました。う〜む、楽しみだ。

香奈絵先生は、手術が必要な心臓疾患でした。「シャンソンズのコンサートが観たい」と澪コーチと忠子さんの手を握り手術を受ける覚悟を決める香奈絵先生の言葉を、こっそりと陰で聞いていたサリーは「シャンソンズが採算を取れる公演を実現出来るならば、音楽堂の取り壊しは撤回しよう。ま、君たちの歌に金を払う価値があればの話だがね」と、思いっきり「シャンソンズの味方なのに、敢えて叱咤するオジサン」となってしまいました。「どんなときも。」をレッスンしながら、チケットを売るシャンソンズ。おっと、パンフレットは玲奈さんが作っているじゃまいか。ダンスでも玲奈さんがセンターで躍動しております。最後に倒れるトコなんか、まどか先生を彷彿とさせて「もう、サイコーだねっ。」なのだ。そして、脱ぼんくら亭主を香奈絵先生の代わりに臨時館長へ任命したサリー。もうサリーは、トコトン、シャンソンズに手を貸し捲くりです。

其処へ、やって参りましたよ、草刈正雄、いやさ、ピート佐藤。澪コーチをクビにしたのに、手のひらを返して「ブロードウェイから主役でオファーが入ったよ〜ん」とスカウトに来たのでした。コンサートへ向けて、シャンソンズは特訓し「浪漫飛行」と「Don't Stop the Music」がBGMで流れております。ところが、カメラ・テストに受かった澪コーチは、本格的にブロードウェイへ復帰するチャンスを得てしまいました。しかも、ピートから「香奈絵先生は、澪がクビになると知ってシャンソンズのコーチに迎え、ずっと僕に澪の近況も伝え、ブロードウェイ復帰を望んでいる」と知らされてしまいます。香奈絵先生の手術は成功しますが、ピートは忠子さんにも「澪をニューヨークへ帰してやって欲しい」と頼みます。

「ブロードウェイ復帰のチャンス(自分の夢)」を取るか「シャンソンズの復活コンサート(みんなの夢)」を取るか、澪コーチは悩みます。其処で、病床の香奈絵先生へ向けて「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌ってしまうわけですが、感動的なシーンなのでしょうけど、えっと、だから、普通、歌わないってばさ。シャンソンズのメムバーは「澪コーチの夢を実現して欲しい」と決めます。香奈絵先生が図書館へ移動させられた前回から童話「かえるの王さま」が唐突に絡んで来て、強引に「澪コーチとシャンソンズの関係性」に当て嵌めてしまいましたね。玲奈さんは、相変わらず美脚全開の派手なスタイリングで、とっても宜しい。玲奈さんとまひるちゃんが二人でダンス・レッスンをしておりますが、まひるちゃんが玲奈さんにダメ出ししちゃってますよっ。おいおい、、、。澪コーチがいなくとも平気とアピールするシャンソンズですが、澪コーチは「貴方たちと歌いたい」と「ブロードウェイよりもシャンソンズを選んだ」のでした。

ま、そーならないと今回が最終回になってしまいますから当然なのですけど、澪コーチの葛藤と其れを知ったシャンソンズの健気な行動は泣けましたね。シャンソンズは市内放送で「ハピネス」の公開練習を放送し、町中の人々を巻き込んでの宣伝活動を展開。其のプロモーションでも、玲奈さんはまひるちゃんと二人で歌い踊っております。う〜む、遂に「かたちん」も「AKB48」に加入するのでありましょうかっ。いや、そーじゃなくって、桜ママがシャンソンズに加入しちゃってますよっ。町中で、そりゃもう大騒ぎとなりましたから、コンサートの成功は確実でしょう。玲奈さんの笑顔がサイコー!ですねっ。おいおい、すっかりハッピー全開モードじゃん!と思わせて、エンディング・ロール後に突然に音楽堂の取り壊しが開始されてしまいました。「すっかりシャンソンズ寄りとなって大甘になったサリー市長」も知らない何者かが命令した模様です。一体、何が起こったのでありましょうか。さあ、大変!となって、ゲロゲロとつづく。

う〜む、次回は最終回なのですけど、此処に来て、かなり唐突に「謎のラスボス」が居たとの展開となりました。予告を見ても、サリーは完全にシャンソンズに転んでいる様子ですし、何が何だかサッパリ分かりません。考えられるとしたら、ラスボスはミッキーしかいませんけどね(ぼそっ)。玲奈さんは今回も色々と見せ場がありましたし、コンサートへ向けて澪コーチとシャンソンズの絆がより深まる展開は好かったです。然し乍ら、余りにもラストの引きが強引ですね。サリーを陥落させるまでに九話も掛かっているのに、来週の最終回だけで見えないラスボスを倒せるのでありましょうかしらん。面白いんだけど、何だかナァってムーブが多過ぎなんだよナァ。いきなりだナァと「レイン・メーカー」でベルトを獲ってしまう「平成プロレス」みたいなのよさ。特に前回とか今回とかの「めでたし、めでたし、の直後に大事件勃発でゲロゲロとつづく」って、三丁目の紙芝居じゃないんだからさぁ。


【今回の玲奈さんの歌】
 「どんなときも。」槇原敬之(シャンソンズ)
 「浪漫飛行」米米CLUB(シャンソンズ)←BGM
 「Don't Stop the Music」オリジナル楽曲(シャンソンズ)←BGM
 「ハピネス」AI(シャンソンズ)



(第10話視聴率「8.8%」)


(小島藺子/姫川未亜)



「カエルの王女さま」フジテレビ公式サイト


posted by 栗 at 22:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「カエルの王女さま 公式パンフレット」

カエルの王女さま 公式パンフレット


発行/扶桑社


「シャンソンズラストコンサート in 由芽市立音楽堂」とサブタイトルがある通り、「ドラマで使われたシャンソンズ・ラストコンサートのパンフレット(帯より)」の形態をとったドラマの公式本です。桜井玲奈さんを演じる片瀬那奈ちゃんも、バッチリと登場しております。

オールカラーで92頁のボリューム!表紙も加えれば96頁でカバー付きなので、百頁と云ってもいいでしょう。ドラマのパンフレットは、ほぼ確実に発売される映画や舞台と違い、あまり多くはありません。内容は資料的な価値が充分にある出来栄えで、シャンソンズ・ファンは絶対に買い!です。「パンフレット&プログラム」INDEXを参照して頂ければお分かりでしょうが、コレが映画や舞台のパンフレットだったら、とても「税込み、1,365円」で売られるとは思えません。ま、アッチが高いわけだが。

数字は高くないドラマなのに、此れだけ丁寧な作りの公式本が発売されたのは素晴らしいですね。作品に対するスタッフやキャストの愛が溢れています。ファンにとっても、ドラマ「カエルの王女さま」は特別に思い入れがある作品になっていると思います。公式ブログでのリクエストにも真摯に応えたと思われる内容は、文句なしでしょう。此れは、片瀬那奈ちゃんのファン向けと云うよりも、シャンソンズを愛するファンへの贈り物です。


(小島藺子/姫川未亜)



「カエルの王女さま」フジテレビ公式サイト


posted by 栗 at 13:11| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

「片瀬那奈ちゃんバラエティ出演録」#05(2004-part2)

ラスト・クリスマス


2004年9月20日:「英語でしゃべらナイト」(NHK)
2004年9月22日:「トリビアの泉〜素晴らしきムダ知識〜」(フジテレビ)

2004年8月に「女優回帰」が発覚した片瀬那奈ちゃんは、9月になってテレビに還って来ました。「英語でしゃべらナイト」ではミラ・ジョヴォヴィッチさんに英語でインタビューし、プレゼントを渡す時にうっかり「あたしをあげます!」と云い間違え、ミラさんとハグしました。「トリビアの泉」では、音楽と映画のトリビアに「満へぇ」を出します。


2004年10月2日:「もしもツアーズ 秋のおいしいとれたてドラマツアーズ」(フジテレビ)
2004年10月4日:「笑っていいとも!2004秋の祭典☆スペシャル」(フジテレビ)11/6 再放送
2004年10月11日:「笑っていいとも!」(フジテレビ)
2004年10月18日:チャンネルα「ラストクリスマススペシャル」PR(フジテレビ)
2004年11月27日:「もしもツアーズ」(フジテレビ)
2004年11月29日:「今夜恋が急展開!!ラストクリスマススペシャル」(フジテレビ)

2004年10月から12月に放送されたドラマ「ラストクリスマス」で、片瀬那奈ちゃんは女優活動を再開しました。其れに伴って、フジテレビのバラエティ番組に番宣でガツンガツン!と御出演されます。特筆すべきなのは2004年11月27日:「もしもツアーズ」でしょう。女優回帰した片瀬那奈ちゃんは、以前とは違う「クールビューティー」なお嬢様路線の役柄を演じましたが、「もしもツアーズ」では「汚れ」を嬉々として受け持つ大いなるギャップを魅せます。片瀬クンの本質は、「もしもツアーズ」での「豪快さん」です。


2004年10月に、満を持して「女優回帰」となった片瀬那奈ちゃんですが、与えられた役柄は「藤澤律子」と云う「かつての片瀬那奈ちゃんが演じていた溌溂としたイメージとは正反対のクールビューティー」でした。出番も少なく、ストーリー展開からも乖離してゆく「どーでもいいキャラ」で「別に片瀬那奈でなくともええじゃまいか?」と思われる存在です。二年半振りの連続ドラマ出演としては、余りにもガッカリとさせられる展開となってしまいました。新たなる「女優・片瀬那奈」を打ち出す為に、敢えてキャスティングされたのかもしれませんが、折角頑張って来た音楽活動を休止してまで臨んだのですから、ファンとしての失望感は大きかったのです。

そんな中で「もしもツアーズ」への出演が、ひとすじの光明と感じられました。「月9女優」のイメージを星一徹が卓袱台を引っくり返すが如く、木っ端微塵に砕いてしまった「汚れ街道まっしぐら」な「おもしろいおねえさん」である片瀬那奈ちゃんの魅力が炸裂しております。当時の片瀬クンは、テレビから消えた時期も含めて文化放送のラジオ番組「レコメン!」に月イチでレギュラー出演しており、そこでも「ものまね」を披露するなど「面白イズム路線」を貫いていました。ドラマ「ラストクリスマス」や「AUBE」のCMでの「クールビューティー路線」の裏で、着々と「バラエティ路線」を狙う片瀬クンが爪を研いでいたのです。

あたくしは「ラストクリスマス」を、片瀬那奈ちゃんが出演されたドラマで「最悪の駄作」だと断じております。然し乍ら、繰り返し「ラストクリスマス」と「藤澤律子」を語り続けてもいるのです。何ゆえ、片瀬那奈が歌手活動を志半ばで休止し二年半振りに女優活動を再開したのが「ラストクリスマス」であり、役柄が「藤澤律子」だったのか?との謎が解けません。あたくしが此処を始めたのは、其の不可解な展開に対する「激しい憤り」からでした。そして、フジテレビは、ちっとも変わっていません。ぷんすかぷんぷん!なのだ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:21| SMiLE | 更新情報をチェックする