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2012年05月21日

「贔屓の引き倒しで、稀勢の里の負け」

オリジナル・サウンドトラック サタデー・ナイト・フィーバー


世の中は「金環日食」でフィーバーしちゃってましたが、ビージーズのロビン・ギブがお亡くなりになりました。1960年代後期の日本では「ビートルズよりも人気があった」と云われるビージーズは、1970年代にはディスコ・ブームに乗ってイメチェンし復活しました。「愛はきらめきの中に(How Deep is Your Love)」なんかは、初期のメロディアス路線とディスコ路線を融合した傑作だと思います。ビージーズはバリーだけになっちゃったナァ。御冥福をお祈り致します。

其れで「金環日食」で折角の「旭天鵬37歳、涙の初優勝!」の話題も霞んでしまいましたが、あたくしは拘ります。いえ、もう「横綱が一人と大関が六人もいて、平幕同士の優勝決定戦って、何だ?」とか「もしも、旭天鵬も本割りで負けて栃煌山が不戦勝で幕の内最高優勝となったら、どーする気だったのかしらん」とか「キセノンはこーゆートコでズッコケると分かっているし、旭天鵬だって絶対に勝てるとは思えない状況なのに、ドッチラケな展開にしちゃって、琴欧洲が悪いで済む事態じゃないじゃん!」とか「千秋楽だってゆーのに、無気力相撲のオンパレードで白鵬まで人情相撲と来て、チャッカリとパレードに参加して、何じゃ、そりゃ?」とか、もうグダグダと云わずにですね、素直に「旭天鵬おめでとう!」と讃えます。

其れよりも気になったのが、実況アナなのだ。解説の北の富士と舞の海がどんなに私情を剥き出しても、別に構いません。其処を冷静に諌めて粛々と実況をするのが、天下の日本放送協会のアナウンサーの務めでしょう。昨日の千秋楽では、序盤には北の富士が「琴欧洲の当日休場」に御立腹で、舞の海も乗っかっておりました。然し乍ら、起きてしまった事にいつまでもグダグダと云っても仕方ないわけで、解説の二人の話題は土俵上へと移るのです。ところが、実況アナが蒸し返し「立場が逆で自分の優勝が掛かっていたなら、琴欧洲は出ていたでしょうね」と大問題発言をぶちかましました。コレって、北の富士や舞の海が云うのとは全く別です。北の富士は「まだ勝ち名乗りの前なのだから、琴欧洲が出て来るかもしれませんよ」などと「プロレスじゃあるまいし」なギャグで返していましたけど、実況アナがトンデモだと分かりましたよっ。

挙句の果てには、キセノンに「押せっ!!」ですよ。フルタチの「猪木、やった、やったーっ!」とか「ハッキリ云って、新日贔屓だっ!」とか、辻の「そうだっ、橋本には水面蹴りがあるぞ。水面蹴りだ!イケイケ!UFOを粉砕!!」とか、プロレス実況では御馴染みの「贔屓実況」ですけど、天下の日本放送協会での国技大相撲中継では前代未聞だと思います。そもそも、琴欧洲を実況アナが叩き捲くるって何だ?北の富士が叩くから、乗っかって云ってるだけじゃん。怪我したんだから、仕方ないざんしょ。「横綱は怪我をしても出ているのに」って、骨折した手で吊れるんだから話は別でしょ。琴欧洲は前から膝を故障していて、前日に旭天鵬にぶん投げられて明らかに怪我しちゃってたじゃん。此の実況アナが風邪とかで喉を壊して仕事を飛ばしたらボロクソに叩かれても、絶対に文句は云えませんよっ。「不戦勝にこんなにも大きなブーイングが起こったのは、初めてです!」とか、余りにもコトノハが軽いのよさ。もう、昨日のアナウンサーは大相撲の実況はやめてはくれないか。


(小島藺子)



posted by 栗 at 19:28| KINASAI | 更新情報をチェックする

「鬼ヶ島」

鬼ヶ島(紙ジャケット仕様)


僕は、片瀬那奈ちゃんが御出演された舞台を此れまで「40公演」観ました。「僕たちの好きだった革命」初演(2007年)を9回、「フラガール」(2008年)を27回、「僕たちの好きだった革命」再演(2009年)を4回です。今年(2012年)は三年振りに片瀬那奈ちゃんが舞台「サイケデリック・ペイン」に挑まれますので、何回か足を運ぶ予定です。

2008年には、映画「20世紀少年」にエキストラで参加しまして、三部作全てに出演しました。でも、片瀬那奈ちゃんが演じた敷島ミカとは共演出来ませんでした。「同じ映画に出た」との自己満足を得ただけです。かつての歌手時代のライヴ映像や、舞台「僕たちの好きだった革命」や、テレビ「土曜スタジオパーク」などで、観客として片瀬那奈ちゃんと同じ場に居て映った事もありました。

歌手としてのステージや、トークショーなどのイベントや、舞台で演じる片瀬那奈ちゃんは、軽く百回以上は生で目撃しましたが、未だに映画やドラマを撮影している片瀬那奈ちゃんを観たことがありません。でも「20世紀少年」の時に「やっぱりファンは完成形を観るべきで、メイキングに関わってしまうのは反則かしらん」とも思いました。ドラマ「鉄板少女アカネ !!」で初回のミクロちゃんによる「ダイビング土下座」や映画「デスノート the Last name」で高田清美が「逮捕される時に倒される場面」とかが「スタント」だと明かされると、ガッカリしてしまいます。とは云え、海賊盤に魅了される様に、撮影現場を壱度は見てみたいナァとも思ってしまうのです。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 15:58| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「旭天鵬の初優勝に水を挿し捲り!お相撲さんの世界」

八百長―相撲協会一刀両断


大相撲夏場所は、平幕の旭天鵬が37歳で涙の初優勝と云う感動的な結末を迎えました。両国国技館も超満員札止めで、盛り上がりましたね。然し乍ら、確かに旭天鵬の優勝は好かったけれど、ハッキリ云って「昭和の新日本プロレスだったら暴動が起こっていた」としか思えないトンデモな千秋楽でもあったのだよ。

14日目が終わって、三敗が三人で四敗が三人と六人が優勝の可能性を残す大混戦となったものの、なな、なんと、琴欧洲が当日ドタキャン!栃煌山が不戦勝で三敗を守ることとなり、白鵬などの四敗力士の優勝は消滅してしまったのでした。もしも、コレで旭天鵬と稀勢の里が負けたら「不戦勝した栃煌山が優勝」と云うスットコドッコイな結果になってしまうのだ。キセノンは千載一遇のチャンスを見事に逃すガチンコぶりで脱落し、平幕二人での優勝決定戦となりました。旭天鵬が勝ってなかったら、マジでドッチラケでしたよ。

大いに盛り下げてくれた琴欧洲が、お相撲とはあまり縁の無い片瀬那奈ちゃんと共演歴がある「カタセカイ住人」である事実も遺憾ですけど、千秋楽の取り組みが北の富士も苦言を呈し捲くりのトホホぶり。栃煌山の不戦勝にはブーイングの嵐で、別に栃煌山が悪いわけでもないのに完全にヒールです。北の富士は「琴欧洲も師匠もダメだな。這ってでも出なきゃならん!もしかしたら来るかと思ったが、来なかったナァ」と激怒し、舞の海は「コレで栃煌山が優勝だけは避けて欲しいですね」なんぞと云い、実況アナに至ってはキセノンに「押した!押してゆく!押せっ!!」と明らかに私情丸出しの贔屓ぶりです。期待を裏切らずキセノンが負けた時の、国技館のドンヨリとした空気感には、テレビ桟敷で観戦していたあたくしもドン引きしました。

そして、何となく陰に隠れてしまいましたけど、骨折発覚と同時にいきなりだナァと強くなった白鵬が、明らかな「人情相撲」で日馬富士に寝たって何だよ。こんな酷いブックはプロレスでもお目に掛かれません。白鵬は「琴欧洲が休場と聞いて、正直そこで肩の力が抜けました。私も人間です」と嘯き、北の湖理事長も名指しで「琴欧洲が悪い」とぬかしやがりましたが、おいおい、違うだろ。実況アナは「立場が逆で自分の優勝が掛かっていたなら、琴欧洲は出ていたでしょうね」なんぞと信じられない「仮病疑惑発言」までしておりました。琴欧洲に全責任を負わせるって、酷過ぎです。坂口みたいに「やっぱり、オレ、出るよ」とでも云えばよかったのかしらん。「昨日なら割り返しした」とか白々しいのよさ。当日でも、割り返ししろっつーの。八百長の語源がお相撲ってのは本当なのだ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 02:31| KINASAI | 更新情報をチェックする