原作漫画「荒川アンダー」生かせぬ半端映画―主人公リク常識人に描きすぎ(J-CASTニュース 2/14)
映画「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」は、公開前には「壮絶にズッコケル」と予想しておりましたが、先日の「王様のブランチ」での週間ランキングで「8位」と、ソコソコにヒットしているみたいです。そうなりますと批判的な記事も出てくるわけですが、此の記事は以前の「サイゾー」の好い加減な感想文(絶対にアレを書いた輩は、映画を観ていない)に比べれば「マトモ」ですね。
「リクはもっと奇人として描かれるべきだった」は、よーするに、原作と違うって事なのでしょうけど、泣かせる展開に持ってゆく為には仕方なかったとも思えます。あたくしは、原作がそんなに面白いとは思わないので、実写版は「常識人であるリクが奇人集団と関わって成長してゆく」って噺なのでしょうから、リクはアレで好かったと思いました。そもそも「コスプレ・ショー」じゃないんですから「原作そっくり」って、つまんないでしょ。正直に申しますと、原作通りに描かれたら堪ったもんじゃなかったですよ。マンガと実写は違うのだ。村長や星だって、コスプレしているけどマンガと違うじゃん。
「前半部分はテレビ版の再編集」との批判は、あたくしも含めた「ど素人のブログ」でも書かれている事ですけど、あたくしとしましては以前も書いたように「何故に再構成部分が、ドラマと映画で違うのか?」の方が気になっています。其処が在る意味「マニアックな見どころ」と喧伝されたりもしていますが、ドラマと映画で重複させたと云う事は「物語で重要な意味がある場面」のはずで、其の展開が違ってしまうのは如何なものかしらん。ハッキリ云って「あ〜あ、また飯塚カントクが遊んでるよ」としか思えませんでした。ま、片瀬クンの別ヴァージョン演技が観れるのは嬉しいんですけどね。
「後半のオリジナルストーリーもステレオタイプで期待以下」に関しては、言及すると「ネタバレ」になりそうなのですが、ストーリー展開としては「ステレオタイプ」だったかもしれませんが、どー考えてもリアリズムの欠片もない「お伽噺」なのですから、大筋を「ステレオタイプ」にしなければ「ドラマ同様に訳が分からない駄作になった」と思いました。ま、そんなに目くじらを立てて批判する様な映画ではないでしょう。「ゴジラ」とか「ガメラ」とかと「おんなじ」なんだからさ。
ま、最後では「見て損はない」と持ち上げて下さったし、片瀬那奈ちゃんの名前も出して下さったので、宜しいんじゃないでしょうかしらん。手放しで絶賛するような作品とは思っておりませんし「ドラマみたいな展開だったら、キツイなぁ」と全く期待しておりませんでしたので、意外にもマトモで安心しましたよ。あたくし個人といたしましては、片瀬那奈ちゃんが御出演されていなければ、ドラマは途中で脱落したでしょうし、映画もわざわざ四回も映画館へ足を運ぶ事もなく、DVDをレンタルする事もなく、たまたまTV放送で観る程度だったでしょうね。でもですね、此処を踏んで下さっている方々には是非とも映画館で観て頂きたいと願っております。大スクリーンに映る片瀬那奈ちゃんが居るのですから、価値は「在り捲くり」ですよっ。少なくとも、あたくしが四回も観たのは「其処に片瀬那奈ちゃんが居る」からで、他に理由は在りません。
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「荒川アンダー ザ ブリッジ」INDEX
そんでもって、2/2発売の「WORLD SOCCER KING」に掲載された記事が、ネットにアップされましたのでご紹介いたします。
サッカー好き女子代表片瀬那奈さんが体験 サッカーショッピング at UEFA CHAMPIONS LEAGUE OFFICIAL STORE !!(サッカーキング 2/14)←「あっ。」と云う間に消失!
(小島藺子)