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2011年11月03日

「テレビでスペイン語」再び!#05

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NHK Eテレ 23:25〜23:50

「知らないものを尋ねる」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ



今回の第5課から二ヶ月目に入った「テレビでスペイン語」の再放送です。テキストも11月号に変わりました。再放送のテキストは昨年の本放送時のリニューアル版で、表紙にもそれぞれ昨年版時の別ショットが使われていますが、先月も今月も再放送時の別ヴァージョンの方が好い写真だと個人的には思います。此の第5課は、本放送時はゴールデン・ウイークに重なったので四回リピートされています。ゆえに今回は再々再々放送で五回目となります。但し、本放送時には何故か夜の放送を観れず、朝だけ録画しておりましたので、三度目の録画となりました。

片瀬那奈ちゃんの「ムッチリ感」が半端ではなくなっておりますね。なるほど「高瀬リコちゃん」と同じ時に撮影されたと分かります。「プロゴルファー花」と「闇金ウシジマくん」は同時進行で撮影されましたが、クランクアップは「闇金ウシジマくん」の方が先だったと思われますので、同時期の「テレビでスペイン語」ではドドンガドンドン!と「高瀬リコ」化してゆく片瀬クンがいます。

ナビゲーター時には、カメラに向かって指をさすトコがゲロマブです。視聴者を指差した様に感じられ、結構「ドッキンコ」としますね。メインの姫様は、益々ぶっ壊れてきましてですね、冒頭の「絵が見たい!絵が見たい!早く見せるのじゃ!」からテンションが尋常ではありません。フリオへの無理難題も「アノ牛を連れてまいれ」だけでもトンデモなのに「牛の背中に乗って連れてまいれ!」と無茶苦茶な事を絶叫しております。やはり「姫様が最強」かもしれません。

第5課では、ナビゲーター時と姫様で「同じ薄いピンクのネイル」なので、此の回に関しては「同じ日に撮影された」と推察できるでしょう。どんな進行で撮られていたのかは分かりませんが、「同日にナビ役と姫様を演じ分けた時が確かに何度かは在った」のは確実で、其れは結構「どえらい事実」だと思います。エンディングの「アスタレゴ〜!」で手を振る時にも、毎回片瀬クンだけ腕を上に上げて大きく振っていて目立ちます。兎も角、此の「テレビでスペイン語」での片瀬クンは始終テンションが高く、元気溌溂なのが印象に残ります。


本放送:2010年4月30日
再放送:2010年5月6日
再々放送:2010年5月7日
再々再放送:2010年5月13日

【参考記事】
 2010年4月29日「プロゴルファー花」#04
 2010年5月6日「プロゴルファー花」#05


(小島藺子/姫川未亜)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト


posted by 栗 at 23:57| TV | 更新情報をチェックする

「AFTER THE BEATLES」其の那奈

ロックン・ロール Venus & Mars ジョージ・ハリスン帝国


1975年1月に、ようやく法的に「ビートルズ解散」が確定されました。但し、ビートルズとしてのEMIとのレコーディング契約は翌1976年2月まで残っており、四人は其れまではアップル・レーベルから作品を発表してゆきます。1975年2月に、ジョンは前作「心の壁、愛の橋」から半年足らずでアルバム「ロックン・ロール」を発表しました。此の作品は、実際には「心の壁、愛の橋」よりも前から制作していたカヴァー集です。ビートルズ時代の作品「COME TOGETHER」がチャック・ベリーの「You Can't Catch Me」の盗作だと版権者(モリス・レヴィ)から訴えられそうになり、版元の楽曲を三曲カヴァーする条件で示談になりました。ジョンは、問題の「You Can't Catch Me」を堂々とカヴァーしております。

所謂ひとつの「失われた週末」に入った直後の1973年10月から12月までフィル・スペクターのプロデュースで録音されますが、発狂したスペクターがマスター・テープを持って失踪します。海賊盤を聴くとジョンもへべれけに酔っ払っていて、無茶苦茶なセッションだったと思われます。テープは1974年6月にジョンの元へ還って来ますが、ほとんど使い物にならないと判断したジョンは1974年10月に三分の二に及ぶ9曲を再録音しました。ところが、アルバム完成間近の音源が盗まれ、1975年初頭に「ROOTS」として通販で販売されてしまいます。当然ジョンは訴え後に勝訴しますが「こっちが本物だ!」とばかりに「ロックン・ロール」を発売したのでした。ジャケットには1961年のメジャー・デビュー前にハンブルグで撮影されたショットが使われ、ジョンの前を横切っているのは「ポール、ジョージ、スチュ」です。原点回帰とも云えるロケンロールのカヴァーは「やはり、ジョンはビートルズだ」との印象を強く受ける傑作となったのでした。

発売当時のインタビューで「今回はカヴァー集ですから、レノンさんには印税が入らないのですけど、マッカートニーさんには入るって知ってますか?彼はバディ・ホリーの版権を持っているんです」と訊かれたジョンが「それは知らなかったな。でも、誰か知らない奴が俺のレコードで儲けるよりも、ポールが儲けた方がずっといい。あいつは、俺の兄弟だからな」と応えているのは、結構ぐっとくるエピソードです。其のポールは1975年5月に新生WINGSとしてのアルバム「ヴィーナス・アンド・マース」を発表し、前作に続き大ヒットを記録します。9月からは世界ツアーを開始し来日公演も発表されますが、麻薬の前科を理由に入国拒否となり中止されました。然し乍ら、遂に名義を「WINGS」と認めさせたのですから、もうポールはイケイケドンドン状態へと向かいます。しかも、ポールは一足先にアップル・レーベルから抜けております。先行シングルの「あの娘におせっかい」(なんと云う邦題!)から、ポールだけはアップルではなくなっているのです。反してリンゴは1975年7月にモーリンと離婚し、イケイケ状態だったソロ活動も低迷してゆきます。

さて、ジョージは1975年9月に先行シングル「二人はアイ・ラヴ・ユー」(トンデモ邦題!)とアルバム「ジョージ・ハリスン帝国」(もっとトンデモ邦題!)を発表します。「YOU」(「二人はアイ・ラヴ・ユー」の原題)は名曲ですが、実は1970年の「ALL THINGS MUST PASS」の頃にロニー・スペクターの為に書いた楽曲で、バッキング・トラックも当時の録音を流用した作品でした。第二弾シングル「ギターは泣いている」も明らかにビートルズ時代の二番煎じで、「ビートルズが解散して最も得した男」の称号に翳りが見えて来ました。既に自分のレーベルを持っていたジョージは、契約上でアップルから出さなければならない事でダラケていたのかもしれません。レーベルには芯だけになった林檎マークが描かれ、オリジナル・アルバムとしてはビートルズ四人の最後の作品となりました。う〜む、ダンダンダンと主役がポールからジョージに代わってきた感じもしますね。此の頃にはポールは大成功しちゃったので、落ちぶれてゆくジョージの方が面白くなるんですよ。あたくしは「苦しみの中から立ち上がる物語」が好きなんです。


(小島藺子)



posted by 栗 at 17:45| FAB4 | 更新情報をチェックする

「テレビでスペイン語」再び!#04 再放送

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NHK Eテレ 13:30〜13:55

「決める」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ



「テレビでスペイン語」第4課の四度目の放送です。出だしからタメグチ全開でエラソーな片瀬クンが、ノリノリで御座居ます。くるくる変わる表情も好く、何度観ても楽しめる番組となっております。現在よりも些かムッチリしておられる「一年半前の片瀬クン」もステキですね。矢張りメインは「姫様」ですが、片瀬那奈ちゃんは、こーゆー衣装も実によくお似合いです。見栄えのする長身でスタイル抜群ですし表情も豊かで全身を使った演技も出来て、正に「舞台向き」とも云えるでしょう。

こうして「テレビでスペイン語」が再放送されていますと、是非ともドラマの再放送もやって頂きたいと願わずにはおれません。特に現在はレギュラー司会番組とバラエティ番組へのゲスト出演しか本放送がない状況ですので、こんな時期にこそ「温故知新」とばかりに過去の作品を再放送して欲しいのです。「シューイチ」や「どや顔」そして再放送の「テレビでスペイン語」で片瀬那奈ちゃんに興味を持った方々に、「女優・片瀬那奈」を知る機会をつくってはくれないか。あたくし達ファンは個人的に「勝手に再放送」していますけどね。


本放送:2010年4月23日
再放送:2010年4月29日
再々放送:2011年10月27日

【参考記事】:2010年4月22日「プロゴルファー花」#03


(小島藺子/姫川未亜)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト


posted by 栗 at 13:57| TV | 更新情報をチェックする

「カタセカイ列伝」# 056「西村雅彦」

DECO


西村雅彦は、1960年12月12日生まれの俳優です。大学を中退し専門学校を卒業後、22歳の時に地元・富山でアマチュア劇団に参加した事をきっかけに役者を志し上京、「劇団文化座」の研究生となり入団します。「劇団文化座」で脚本家の大石静と出会い演劇を学びますが、1987年に同世代の三谷幸喜と出会い彼が主催する「東京サンシャインボーイズ」に入団しました。劇団は人気を博し成長しますが、1994年に活動を休止します。其の後、活動の場をテレビドラマや映画に広げ、1994年から始まった三谷脚本ドラマ「古畑任三郎シリーズ」での「今泉慎太郎」役で知名度が上がりました。映画「マルタイの女(1997年)」では数多くの助演男優賞を受賞し、三谷監督映画「ラヂオの時間(1997年)」では「日本アカデミー賞最優秀助演男優賞」を獲得しています。現在まで、シリアスからコメディまで様々な役柄を演じられる「演技派俳優」として、舞台、映画、ドラマで活躍し、司会、CM、大学客員教授など幅広い活動を続けています。

片瀬那奈ちゃんとは、ドラマ「熟年離婚(2005年、テレビ朝日)」で「義兄と妹」役で初共演し、「検事・鬼島平八郎(2010年、テレビ朝日、朝日放送)」「ボクら星屑のダンス(2011年、テレビ東京)」でも共演されました。但し「検事・鬼島平八郎」では「浜ちゃん演じる鬼島からスリをした片瀬クン演じる新村慶子を追う西村さん演じる武藤巡査」と云う流れなので、お二人が同時に画面に映る場面はありません。また、映画「20世紀少年 第2章 最後の希望(2009年)」と「ジーン・ワルツ(2011年)」でも絡みはありませんが名を連ねています。そして、バラエティ番組「Oh!どや顔サミット(2011年〜、朝日放送)」(パイロット版は2010年)では御一緒に司会を務めています。

「ボクら星屑のダンス」では上司と部下として「完全なるシリアス演技」での共演でしたが、「どや顔」の印象が強くお二人が登場しただけで笑ってしまいました。「熟年離婚」は基本的にはシリアスな作品なのでしょうけど、此処で何度も指摘した様に無茶苦茶な展開で最終回直前まで家族が大問題を抱えてゆくのに、ラストで信じられないハッピーエンドを迎える「問題作」で、DVD化されていないのが勿体無いトンデモ爆笑ドラマです。西村さんは「古畑任三郎」や「王様のレストラン」で人気者になった頃に、うっかりCDデビューしています。一曲目のキング・クリムゾンのカヴァー「21世紀の精神異常者」から全編イカレた内容の怪作ですが、本人は真剣そのもので挑んでおられ爆笑必須です。

さて、デコと映画「GTO(1999年)」ドラマ「竜馬におまかせ!(1996年、日本テレビ、三谷脚本、浜ちゃん主演)」「ワンダフルライフ(2004年、CX)」「ロト6で3億2千万円当てた男(2008年、テレビ朝日)」などで共演されたのが、(つづく)


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 12:30| KATASEKAI | 更新情報をチェックする