手塚治虫先生は、雑誌連載時を「原作」と呼び単行本化の際に描き直してしまう事が多かったのは有名なお話です。しかも、単行本が再版される時にも改変してしまい、多くの「別ヴァージョン」が存在します。其れも半端なモンではなく、例えば「ロック冒険記」では連載時に生き残ったはずの主人公ロックが単行本では死んでしまったり、「鉄腕アトム」で弟のコバルトが連載では死んだのに単行本では生き残ったりと、大胆過ぎる改変をやらかしていました。「奇子」のラストも連載時には生き埋めにされた中で奇子以外にも何人か生き残っていたのに、単行本では奇子以外全員死んでしまいます。
有名な「火の鳥」でも多くの改変があり、特に後半の「マンガ少年」や「野生時代」に連載された作品は、もう滅茶苦茶に変えられました。「望郷編」は連載時と違う展開のラストで単行本化されますが、再版の角川版ではノルヴァ(雌雄単体宇宙人)のエピソードが全て削除されたダイジェスト版に変貌しています。「乱世編」も同じ様に変わり、角川版では義経の最期が全く違うし、清盛と義経が猿と犬に転生する重要なエピソードなども削られています。そもそも此の「望郷編」と「乱世編」は「COM」で連載されたものの中断し、全く別の構想で描かれた経緯もありました。其れにしても文庫本にもなって広く読まれている角川版は酷いナァ。「マンガ少年」での「火の鳥」は駄作だと云われますが、其れはスットコドッコイなダイジェスト版である角川版の「望郷編」と「乱世編」のせいって部分もあると思います。ま、其れも手塚先生が改変しちゃったんだから仕方ない。
「生命編」のラストも連載と単行本では全く別ですが、最も違っているのは「火の鳥」の最後となってしまった「太陽編」かもしれません。過去と未来を行き来する構成の此の作品は、連載時と単行本で其の並べ方が全く違っています。ヒロインの名前まで別になっていたり、御茶ノ水博士が出て来なかったりと、もうやりたい放題の描き直しなのだ。「人間ども集まれ」の様に単行本と連載時を合わせて出版されたり(此の「人間ども集まれ」のラストも全く違うので驚かされます)、描き直しを検証した書籍も何冊も出版されています。手塚先生の描き直しに関して語ると延々と続いてしまいますが、興味の在る片は読み比べてビックリして下さいね。正に「あっちょんぶりけ」となるでしょう。
えっと、そんな偉大なる手塚先生ほど大した志ではないのですけど、此処も色々と日々ビミョーに書き直しています。いえ、正確に云えば、此処の場合は「書き足している」のです。本来、ブログとは日々の記録でしょうから、結構「一過性」のものと思われますが、此処は「片瀬那奈ちゃんの記録」です。あたくしが「片瀬那奈ちゃんを見ている」と云う事を書いているわけで、単なるファンですから公に出て来られた姿を「見たまんま」しか書けません。ゆえに、リアルタイムでは分からなかった事実などが判明した場合には、当該記事に付記せねばなりません。例えば、最近は結構「片瀬那奈ちゃんがテレビ番組で着ていた服」を知りたくて訪れる方々も多いのですけど、リアルタイムで実況状態で書いている時点ではブランド名まで分かりませんよ。後に追々と検証して「あっ。10月16日の「シューイチ」はグレースコンチネンタルの「ボーダーファーOP ピンク」で袖のファーを外していたんだ」とか分かるのだ。「マネ日記」は何故にそんなニーズに応えないのでありましょうかしらん。ま、探る方が「あたくしは面白い」んだけどね。
そんでもって、本日発売の「駅」ちゃん情報によると、片瀬那奈ちゃんはレギュラーに加えて「ありえへん∞世界(テレビ東京)11/8(火)19:00〜19:54」にゲスト出演される模様です。(【付記 11/8】駅ちゃんには珍しく誤報でした。)其れと、内山理名ちゃんが10/31(月)の「徹子の部屋(テレビ朝日)13:20〜13:55」に御出演されます。こちらは理名ちゃんの公式サイトでも告知されていますから確定ですが、片瀬クンが絡むかは不明です。あたくしは内山理名ちゃんが御出演されるので録画予約しましたけど、片瀬クン目当ての方々も如何でしょうかしらん。
(小島藺子)