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2011年09月21日

「君は東京ドームに行った事がないのかい?」

見るまえに跳べ (新潮文庫)


後楽園ホールで初めてプロレス観戦をしたのは1992年8月15日で、全日本女子プロレスの「豊田VS山田」の敗者髪切りマッチがメインエベントの興行でした。当日券を求めて後楽園ホールへ行き何とか自由席を確保したのですけど、同日は昼夜興行で「WAR」も行われる事になっていて、北側の良席が残っていたのでうっかり購入してしまったのです。其れで、後楽園観戦デビューでいきなりだナァと「全女」と「WAR」の梯子を敢行したのでした。

当時の「全女」は対抗戦ブーム前夜のイケイケ状態で、観客も超満員札止めでした。あたくしは自由席なので後楽園ホールの汚い階段に並び南側最後列の後ろの柵越し一番前で立ち見出来たのですが、後で考えればバルコニーに行くべきでした。何せ初めての後楽園ホールだったので、其の辺の旨味は未だ理解していなかったのです。其れでも後楽園ホールは最後列でも充分にリングサイドと云える狭い会場ですから、充分に試合は楽しめました。

夕方からの「WAR」は北側の指定席で、もうリングは間近です。天龍とカブキくらいしかお目当てのレスラーはいなかったけど、新間が猪木の「天龍戦受諾書」を持って現れると云う見せ場がありました。ま、そんな事よりもですね、天龍の親友である楽太郎師匠(現・円楽師匠)のお弟子さんが前振りで出て来て「今日は満員ですねぇ、1,200人くらい入っているそうです」とガチ発言をしたのが引っ掛かったのだよ。確かに、後楽園ホールの客席数は「1,403」なのだ。どんなに詰め込んでも「2,005」がマックスで、消防法の規定だと「1,600」くらいなのです。

同じ様に「東京ドーム」は「46,314人収容」でありましてですね、アリーナ(グラウンド)を開放したとしてもせいぜい「55,000人」と云われています。「東京ドーム」のグラウンド面積は「1万3千平米」ですから、其処には「一万人も収容出来ない」のです。其れで考えたのですけど「明治公園」の集会広場に、果たしてどれだけの人が入れるのでしょうかしらん。全体の面積は「5万7千3百9.34平米」と広大ですが、其の大部分は「東京体育館」などの施設です。実際に人が集まる「広場」は、たった「1万平米」でありましてですね、「東京ドーム」のグラウンド面積よりも狭いのだよ。

もしも其処に「四万人」入ってしまったなら、スタンドに四万那奈千くらい座席もある「東京ドーム」には「十万人」近く入ってしまうよね。アノ広場には、せいぜい「16,000人」しか入らないよ。しかも、立錐の余地も無い状態でね。それなのに「広場に四万人で、溢れた人も含めれば軽く六万人」って、おいおい、頭、大丈夫か?空撮で沢山人がいるってのを見て「四万」って思うのは分からんでもないけどさ。少なくとも、ドームのスタンドからアリーナ席を観た事があるのなら、アレで「四万」とか、ましてや「六万」なんて数は出て来ないぞ。いやぁ、世の中には「プロレスよりも酷い水増し」ってのもあるんだナァ。

そもそも何万人集めようが「実現不可能な妄言」を垂れ流して、お祭り騒ぎみたいに闊歩する事で、一体何が変わるのよさ。「脱原発」は、ほとんどの国民の総意だし、みんな代替エネルギーを確保して原発を失くす方向に向かっています。いきなり「全廃」とか云って、其の後はどーすんの?なーんも考えてないじゃん。そんなもんで世の中は変わらないって、未だ分からないのかしらん。其れとも、単に騒ぎたいだけか、何らかの利権とか在るんですか?フジテレビ・デモの方が、未だ分かり易くて好いですよ。

だってさ、少なくともフジテレビ・デモでは「組織で人を集めて、交通費を支給もしくはバスツアーとか組んで、挙句に日当まで出した」なんて噺は聞こえてこないもんね。全体の六割以上とも云われている「召集された方々」の交通費や日当って、一体どこから出てるのかしらん。そんな巨額なお金が在るなら、義捐金にしたら好いんじゃまいか。でも、どうしても「大規模なデモを実現させたかった理由」が在るわけざんしょ?其れは本当に「反原発」なのですか?あたくしは、ライトもレフトもどっちにも賛同はしませんよ。なんちゃら思想とかって、何だかおっかねぇナァ。オラ、関わりたくないだ。ノンポリと蔑んでもらって大いに結構です。あたくしは「跳ぶまえに見る」よ。


(小島藺子)


posted by 栗 at 22:48| KINASAI | 更新情報をチェックする

「荒川アンダー ザ ブリッジ」第9話

荒川アンダー ザ ブリッジ Blu-ray BOX


TBS 0:55〜1:25

■ キャスト

 林遣都:リク
 桐谷美玲:ニノ
 小栗旬:村長
 山田孝之:星
 城田優:シスター
 片瀬 那奈:マリア
 安倍なつみ:P子
 平沼紀久:ビリー
 有坂来瞳:ジャクリーン
 徳永えり:ステラ
 末岡拓人、益子雷翔:鉄人兄弟(鉄雄、鉄郎)
 駿河太郎:ラストサムライ
 手塚とおる:シロ
 上川隆也:市ノ宮 積
 、ほか

■ スタッフ
 原作:中村光
 監督・脚本:飯塚健、原桂之介
 撮影:相馬大輔
 照明:佐藤浩太
 録音:田中博信
 特殊造形:百武朋
 音楽:海田庄吾
 VFXスーパーバイザー:小阪一順
 製作:AUTBパートナーズ、毎日放送



先週も「1.9%」と破滅的な数字を叩き出しつつも、既に映画公開も決まっており「カルト・ドラマ」として残ろうと企んで居るとも思われる「荒川アンダー ザ ブリッジ」です。気が付けば来週がドラマ版の最終回なのですけど、前述の通り「映画へ続く」と分かっているので其れ程ワクワクしません。あっ。ちなみに「美男ですね」第10話の数字は「11.1%」と微妙に上がりました。明後日の最終回次第では、「平均二桁」も期待出来るトコまで持ち直したと云えるでしょう。

さて、「荒川」です。繰り返しますが「来週で最終回」だと云うのに、相変わらず訳が分からない噺が展開されております。荒川河川敷村でのお話なのですが、何故か片瀬那奈ちゃん演じるマリア様が不在で進んでゆきます。村長、P子、シロもいませんが、何ゆえ彼らが不在なのかは全く分かりません。村に出現したスズメバチの巣を何とかしようってだけで、二つのエピソードを費やしてしまいました。何だかナァ。予告だとマリア様も出られていたので、後半に期待しましょうかしらん。

後半は天体観測の噺で、村民も全員勢揃いしました。何故かリクを引っ叩きたくなったマリア様が追いかけると、リクがコケて、シスターとマリア様が偶然にもキス!と云うハプニングになります。シスターがマリア様を慕っているのはずっと描かれて参りましたが、余りにも唐突なラヴ・シーンですね。「うっかり」とは云えシスターとチュー!してしまったマリア様は、いつもの「どS女王」振りは何処へやらで「恥らう乙女ちゃん」になってしまわれた。見事な「ツンデレ」演技で御座いました。シスターを慕うステラがしょげてしまいますが、何が何だかよく分かりません。

物語は巻き戻され、リクが何故「荒川」へ来たのかが明かされます。再三再四繰り返しますが次回はドラマ版の最終回ですから、一応の決着を見せなければいけないでしょう。兎も角、荒川に不法占拠している村民達をリクは追い出さなければいけないみたいです。然し乍ら、ドップリと村に馴染んでしまっているわけで、とても次回の30分で解決するとは思えません。それぞれの村民の過去も、明かされていない部分が多過ぎます。あっ。映画に続くのでしたね。其れにしても、贅沢なドラマですね。こんなの数字を取れるわけないじゃん。なのに此の豪華キャストで、端から映画化も決定!って、よく企画が通ったと感心致します。在る意味、すげぇ。

第9話の数字は前回と同じ「1.9%」で、余裕で平均「1%」台をキープしました。矢張り、第那奈話の「1.1%」が効きまくっております。次週の最終回で「2.4%」以上取らないと平均「1%」台の「奇跡の神ドラマ」が確定します。「2.4%」なんてチョロイチョロイと云うなかれ。「荒川」は過去9回で「2.4%」以上は二回(第2話「3.0%」現在まで最高、、、と、第4話「2.5%」)しかありません。いえ、それどころか第1話「2.0%」と第5話「2.1%」を加えた四回しか「2%」以上もなく、他の半分以上の五回は「1%」台を叩き出しているトンデモなドラマなのです。枠的にも過去平均「2%」を超えたのは「闇金ウシジマくん」のみ!(其れでも平均「2.28%」)と云う「鬼門」です。今回の「荒川」も、深夜ドラマでも「ぶっちぎりの最下位」で在り乍ら、キャスティングは「無駄に豪華」と云う凄まじい作品です。此れは「伝説」になるかもしれません。


(小島藺子/姫川未亜)



「荒川アンダー ザ ブリッジ」公式サイト

posted by 栗 at 01:27| ACTRESS | 更新情報をチェックする