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2011年09月20日

「人々に勇気を」

POWER TO THE PEOPLE - THE HITS


ビートルズが解散状態になって、ジョン・レノンは「ジョンの魂(1970年)」「イマジン(1971年)」と後世に遺る傑作アルバムを発表しました。然し、1971年秋にニューヨークへ移住した事で何かが変わってしまいました。多くの反体制活動家と知り合い、政治的な活動へのめりこんでゆくのです。シングルとして発表した「Power to the People」や、1972年のアルバム「Some Time in New York City」などで顕著な様に、其れは音楽作品にも大きく反映されました。現在市販されている「Power to the People」のPVでは、レノンが米国各地でデモ行進を先導する映像が観れます。

レノンには「前衛音楽作品」などもあり、其れは「大衆音楽家・レノン」を愛するファンは勿論、一般人には「聴くに耐えないゴミみたいな音源」です。でも、其れはまだ「許せるお遊び」だったと思うのです。レノンの最大なる失敗は「音楽に政治を持ち込んだ」事でしょう。確かに、流石はレノンだけあって政治色満載の「Power to the People」や「Woman Is the Nigger of the World」なども「力強いロケンロールの名曲」として聴かせてしまいました。特に「Power to the People」は本来の意図した内容を超えて、楽曲として遺ってしまった名曲でしょう。

当のレノンは毎度の事ですが「政治的活動」も「マイ・ブーム」のひとつに過ぎず、其の後は別のテーマで曲を書く様になりますが、何せ天下無敵のビートルズのボスがやらかしたお騒がせの数々を米国政府が「はい、そうですか」と無かった事にはしませんでした。レノンは国外退去命令を受け、永住権を得るまで何年も闘わなければならなくなりました。其の間は流石のレノンも荒れて、所謂ひとつの「失われた週末」と云われるロスでの日々を送ったりもしますが、其の時期の音源が結構「お気楽」で好かったりもします。其の後、ニューヨークに戻ったレノンは引退し、五年以上の「ニート」生活を経て復帰した直後に射殺されました。

近年のデモにおいても「Power to the People」が歌われたりしますが、レノンは「反体制とか左翼の人」ではありません。たまたま「Power to the People」を作った頃にそんな気分になっていただけで、事実、レノンは特定の団体を支持した事もないのです。世界で最も有名なバンドのボスだったウブなロケンローラーが、政治的な団体に上手く利用されてしまったのかもしれません。レノンが、例えばベッドインしても、ドングリを送っても、世の中は何も変わらなかった。そして、実際にデモ行進の先陣をきっても、変わったのは「レノンの立場」だけでした。レノンは純粋な人なので常に色んな活動を本気でやりましたが、少なくともリアルタイムでは「またジョンが変になった」としか思われていませんでした。

あっちのデモもそっちのデモも、あたくしは賛同しません。主張に賛成出来ても「デモでは何も変わらない」と思います。デモに駆り出されたレノンは、ピエロです。彼がやるべきなのはデモの先導者ではなく、音楽を奏でる事じゃないですか。「Power to the People」は、イカレタ歌です。現にレノンも、晩年はちゃっかりレーガン政権を支持する保守派に変節しています。平和ソングと呼ばれる「イマジン」が誇大妄想狂の世迷言である様に、レノンの歌は出鱈目なのです。一貫した思想性なんて、全く在りません。只の「大衆音楽」です。其れをどう捕らえようとも、レノンの知ったこっちゃないのです。


(小島藺子)


posted by 栗 at 18:51| FAB4 | 更新情報をチェックする

「美男ですね」に関するアレコレ

「美男(イケメン)ですね」 OFFICIAL PHOTO BOOK (TOKYO NEWS MOOK 249号)


片瀬那奈ちゃん演じる「RINA」が毎回「チラリ」と技を魅せて下さるドラマ「美男ですね」も、いよいよ今週(9/23)が感動の最終回を迎えます。舞台化も決定し、A.N.JELLのCDデビューも決まりましたが、舞台は全く別のキャスティングだし、「A.N.JELLのCD」もサントラがオマケに付くらしいけど此処で取り上げる程ではないかと思われます。其れで、毎週「A.N.JELL」が生出演して来た音楽番組「Coming Soon !!」もチェックはするものの記事にはして参りませんでした。

今週は最後の出演と云う事で何となく眺めておりましたが、先日(9/15)発売された「美男ですね / OFFICIAL PHOTO BOOK」の紹介がありましてですね、司会の中居くんがペラペラと頁を捲る時に片瀬那奈ちゃん演じる「RINA」の御姿が映ったのでした。登場人物紹介の頁らしく、主要人物をそれぞれカラー1頁で取り上げているみたいです。那奈ちゃんはポスターで御馴染みのポーズの様に見えましたが掲載されて居るのは確かですから、現物でチェックしておかねばならないでしょう。

最終回の日(9/23)の昼(13:55〜15:50)に予定されていた再放送も、どうやら正式決定した模様です。再放送されるのは、第9話「最終章別れ…残酷な運命!!」と第10話「最終話前編−衝撃の真実!!」と決まった様で、夜の最終回と合わせて「最終回三部作」が一挙に観れるみたいです。二時間枠なので、此れまでのダイジェストを放送する手もあったとは思いますが、まあ無難な選択でしょう。

ところで、エキストラ募集情報を見ますと「美男ですね」の撮影は本日(9/20)まで予定されておりました。いやはや、撮って出しですね。


(小島藺子/姫川未亜)



「美男ですね」TBS公式サイト

posted by 栗 at 01:45| ACTRESS | 更新情報をチェックする