nana.812.png

2011年09月14日

「我が愛のフィルム」

10cc ― オリジナル・サウンドトラック+2(紙ジャケット仕様)


片瀬那奈ちゃんの映画出演に関しては、既に何度も検証して参りましたが、最新作が「荒川アンダー ザ ブリッジ(2012年)」になると云う危機的状況に陥った今、再び振り返ってみましょう。いえ、其れほどまでに「荒川」がダメなわけでは在りません。今年(2011年)の役柄としては「マリア様」はベストでしょう。然し乍ら、より高見を望むのがファンです。

さて、片瀬那奈ちゃんの銀幕デビューは「冷静と情熱のあいだ(2001年、東宝)」でした。此れは長く黒歴史とされ公式プロフィールなどからも抹消されておりましたが、理由は出番が僅か数十秒しかない「カメオ出演」だったからでしょう。ゆえに、片瀬那奈の銀幕デビューは「デスノート the Last name(2006年、松竹)」とされるのが一般的になっています。其れは、マンガ原作を大いに改変して片瀬クン演じる「高田清美」を事実上のヒロインにしてしまった「ガメラ・金子」監督の執念が感じられる「片瀬那奈の為の映画」となった怪作で御座いました。

「デスノート the Last name」の撮影は、クランクインもクランクアップも片瀬那奈ちゃんの出演場面であり、ガメラ・金子は撮影期間中ガッツリと片瀬クンを拘束しやがったわけです。そんな中、片瀬クンはチャッカリと別の映画の撮影にも臨んでおりました。其れが「きみにしか聞こえない(2007年、ザナドゥー)」です。あくまでも推測ですが、「デスノート the Last name」と「きみにしか聞こえない」は、2006年7月に三浦海岸で併行して撮影されていたと思われます。「きみにしか聞こえない」に関しては、実写撮影は壱日でアフレコが壱日の合計二日間で片瀬クンの出番は終わったのでしょう。出番は少ないものの「きみにしか聞こえない」は、名作です。先日またDVDで観たら、スタッフに原桂之介さんのお名前を発見しました。おっと、うっかり「荒川」と繋がってしまったぞ。

さて、此処からは「20世紀少年(2008年、2009年、東宝)」三部作から「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年、東宝)」と四作連続で堤カントク作品へ連投する悪夢が始まりました。「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」は兎も角として「20世紀少年」は「カメオ出演」でしかないので、銀幕出演歴に堂々と居座っているのは「インチキ」です。個人的にはエキストラ出演して「片瀬那奈ちゃんと同じ映画に出た!」と自己満足に浸れる作品ですが、映画は駄作でした。片瀬クンは「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」では鬱憤を晴らすかの様な怪演をやらかしますが、如何せん映画がつまらない。然し、片瀬クンは同時に「裁判長!ここは懲役4年でどうすか(2010年、ゼアリズエンタープライズ)」と「ジーン・ワルツ(2011年、東映)」と三本の映画に挑み演じ分けておられたのでした。公開は別々になりましたが、此の三作は全て2009年11月頃に同時進行で撮影されています。

公開順では最新作となる「ジーン・ワルツ」は「カメオ出演」と云える作品でしたが、特筆すべきなのは「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」でしょう。個人的には、片瀬那奈ちゃんが出演された映画で現時点での最高傑作だと断言します。近年の那奈ちゃんが演じた役柄でのベストはドラマ「闇金ウシジマくん(2010年、毎日放送)」での「大久保千秋」だと思いますが、「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」で演じたマリリンこと「長谷部真理」も新たな魅力を伝えて下さいました。ところが、公開時期は同じ頃だったものの「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」の撮影は2009年だったのです。つまり「マリリン」が先に在ったからこそ「大久保千秋」が出現したのでした。

「マリリン」や「大久保千秋」こそが、此れからの片瀬那奈が新たな当たり役としてモノにすべき方向性を示していると思います。かつて「西豪寺エレナ様」で爆裂した那奈ちゃんは「エレナ様は暫く封印する」と云い放ち、事実、其の後は「ここぞ!」と云う時に「年に壱度」くらいしか披露しませんでした。そんな伝家の宝刀が「美月うらら」や「高瀬リコ」だったから活きたのです。然し乍ら「テレビでスペイン語」の「姫様」で半年もハイテンションな定番技を出し惜しみなく炸裂させ、現在の「RINA」と「マリア様」も其の「十八番路線」を求められる侭に魅せて下さっております。其れは那奈ちゃんの必殺技ですが、些か連発されると「晩年の猪木の延髄斬りか?」と思えてしまうのでした。片瀬那奈ちゃんは、もう其れだけでは無く多くの技をお持ちなのですよ。

来るべき銀幕作品として公表されているのは前述の通り「荒川アンダー ザ ブリッジ(2012年)」です。撮影はドラマと併行して行われ、春には終了しています。例えスットコドッコイな映画でも、大スクリーンで片瀬那奈ちゃんが拝めるのは嬉しいですし、お約束の舞台挨拶も在りますのでドドンガドンドン!と銀幕にも出捲くって頂きたいっ。さっさと、映画「闇金ウシジマくん」のキャスティングも公表して欲しいですね。「マリア様」も好いけど、矢張り「大久保千秋」に大スクリーンで再び逢いたいです。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 23:20| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「荒川アンダー ザ ブリッジ」第8話

荒川アンダー ザ ブリッジ Blu-ray BOX


TBS 0:55〜1:25

■ キャスト

 林遣都:リク
 桐谷美玲:ニノ
 小栗旬:村長
 山田孝之:星
 城田優:シスター
 片瀬 那奈:マリア
 安倍なつみ:P子
 平沼紀久:ビリー
 有坂来瞳:ジャクリーン
 徳永えり:ステラ
 末岡拓人、益子雷翔:鉄人兄弟(鉄雄、鉄郎)
 駿河太郎:ラストサムライ
 手塚とおる:シロ
 上川隆也:市ノ宮 積
 、ほか

■ スタッフ
 原作:中村光
 監督・脚本:飯塚健、原桂之介
 撮影:相馬大輔
 照明:佐藤浩太
 録音:田中博信
 特殊造形:百武朋
 音楽:海田庄吾
 VFXスーパーバイザー:小阪一順
 製作:AUTBパートナーズ、毎日放送



えっとですね、前回の数字が「1.1%」ってどーゆーこと?

いくら映画公開が決定しているからって、こりゃないでしょ。もう堕ちないと云いたいトコですけど、どうやら世間は此のドラマに興味を持っていない様です。あたくしは好意的に評価して来たドラマですが、たぶん片瀬那奈ちゃんが出ていなかったなら「毎週わざわざ深夜に観る」って事にはならなかったと思います。ゆえに、今回は厳しい目で語りましょう。

さて、もう佳境に入ったであろう第8話は、序盤から片瀬那奈ちゃん演じる「マリア様」の出番が在って嬉しいですね。てか、リクのテントに村民全員が集結しているって状況だったのですけど、マリア様が随所で決める場面がありました。マリア様のお召し物も別ヴァージョンでしたから、其れは嬉しいです。さらに後半には、シスターを苛め損ねるマリア様の名場面もあり、「おおっと、流石は那奈ちゃんだっ」と那奈ちゃんが前に出て下されば、此処的には思うしかありません。が、果たして「此のドラマは何なのか?」との疑問が、いよいよ終盤になり深くなって参りました。

ドラマは初回から、毎回3エピソードくらいに分けられて壱話としています。アニメの「サザエさん」の様な構成なのですが、それぞれのエピソードで明らかに演出家が自己満足しています。本筋はリクとニノの物語なのでしょうけど、其の展開になると最も「つまらない」エピソードになってしまうのだ。だからと云って、他の村民がメインのエピソードは面白いけれど、何が何だか分からないのですよ。色んな演出で愉しみたいって演出家のエゴが、TV桟敷の視聴者に同じ様に伝わるとは到底思えません。タラちゃんの映画を観直したので、益々そんな感想になってしまいました。そもそも、マンガ原作ソックリの実写化って時点で「だから、どーした?」と思える作品なのですけど、此れじゃ数字は取れませんよ。

片瀬那奈ちゃんの演技に関しては別に文句はないのですけど、こちらの期待が大き過ぎるのかもしれませんが、此の作品での「マリア様」も「美男ですね」の「RINA」も、及第点は超えていますが特筆すべき役どころとは思えません。「片瀬クンなら、当然だよね」としか思えないのです。つまり、ズバリ云ってしまうと「過去の焼き直し」なのだ。いえ、あの、「荒川」も「美男」も未だ終わっていませんので、迂闊に結論は出せません。でも、今期クールで那奈ちゃんが連ドラ二作にレギュラー出演されると知った時の期待感は、残念ですけど無惨にも打ち砕かれてしまいました。其れでですね、

「此れ、マジで映画公開するんですか?」

(今回の数字は「1.9%」でした。相変わらず、低いのぉ。)


(小島藺子/姫川未亜)



「荒川アンダー ザ ブリッジ」公式サイト

posted by 栗 at 01:27| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「カタセカイ列伝」# 049「桐谷美玲」

Sweet&Bitter


桐谷美玲は、1989年12月16日生まれの女優です。2005年に「いきなりだナァ」とばかりに地元・千葉で「携帯に直電」でスカウトされ、固辞しようとするも「まあまあ、こんな感じだから」とうっかり誘われ後に先輩となる「内山理名ちゃんの撮影現場」を見学し「やってみたいかも」と思い、芸能界入りしました。う〜む、流石は、狙った逸材は逃さない「甘力」で御座います。2006年から「SEVENTEEN」専属モデルとなり2011年に卒業するまで務め、女の子から絶大なる支持を得ます。2010年からはドラマや映画に立て続けに出演、ドラマ「女帝 薫子(2010年、テレビ朝日)」や映画「乱反射(2011年)」「スノーフレーク(2011年)」などで主演し、今後も多くの出演作が予定される若手注目女優です。

片瀬那奈ちゃんとは、映画「ジーン・ワルツ(2011年、撮影は2009年)」で絡みは無いものの名を連ね、公開時(2011年)の舞台挨拶では共演されました。そして、ドラマ「ザ・ミュージックショウ(2011年、撮影は2010年、日本テレビ)」さらに現在放送中のドラマ「荒川アンダー ザ ブリッジ(2011年、撮影も2011年、毎日放送)」と来年公開予定の映画「荒川 アンダー ザ ブリッジ(2012年、撮影は2011年)」と、怒涛の如く共演されております。片瀬クンにとっては「恋人・内山理名ちゃん」の後輩で在りますから、そりゃあもう「愛い奴じゃ」と可愛がっておられるのでしょう。「荒川」には直属の大先輩である有坂来瞳ちゃんも居りますので、同じ「SEVENTEEN」専属モデル先輩である「9ちゃん」とおんなじ様に「たっぷりと愛された」と思われます。「荒川」は、裏「泣かないと決めた日」かもしれません。

で、桐谷クンと云ったら「女帝 薫子」ですね。何ゆえ、女の子のアイドルである「SEVENTEEN」専属モデルの初主演連続ドラマが「女帝 薫子」だったのか未だに全く理解不能ですが、あたくしは完全に嵌って毎週大爆笑し乍ら全話録画保存致しました。てか、此れにも有坂来瞳ちゃんが出ていらした。前作とも云える「女帝」でのローサちゃんによる「ふざくんな」ほどは流行らなかったみたいですけど、桐谷クンの「オレ、まげね!」「やめてけれ!」も素晴らしかったですよっ。片瀬クンとの共演作でも「ジーン・ワルツ」や「ザ・ミュージックショウ」は、なかなか魅せて下さった。其れに比べると「荒川」は如何なものか、と思えます。いえ、まあ、「荒川」は作品自体が些かアレになって来ているのですけど、其れに関しては「荒川」の記事で書きます。

さて、桐谷クンと戸田さんが歌合戦をし片瀬クンが審査した「ザ・ミュージックショウ」で主演されたのが、(つづく)


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:18| KATASEKAI | 更新情報をチェックする