TBS 22:00〜22:54
運命のキスと奇跡の告白!!
■ キャスト
瀧本美織 :桜庭美男、美子(二役)
柳沢慎吾 :馬淵始
高嶋政伸 :安藤弘
小嶋陽菜 :NANA
片瀬 那奈:RINA
、ほか
■ スタッフ
原作:韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」(韓国SBS)
脚本:高橋麻紀、ほか
演出:坪井敏雄、平野俊一、大澤祐樹
音楽:市川淳、michitomo
プロデュース:高橋正尚
協力プロデュース:加藤章一
制作:TBSテレビ
いきなりだナァ、とばかりにタイトルから始まった「美男ですね」の第那奈話は、急展開の模様です。でもですね、前回の続きのはずなのに片瀬那奈ちゃん演じる「RINA」は何ゆえ消えてしまったのでしょう。モブ・シーンでもどうにもこうにも御姿が確認出来ませんし、「A.N.JELL」の楽屋に、馬渕マネと社長が来ますが、どうして「RINA」は来ないのですか。前回あれほど「美男(ホントは美子)」を心配していて、しかも他のメムバー全員に「美男(ホントは美子)」が実は女の子だとバレてしまった時に、真っ先に駆けつけるのは「RINA」ではないのでしょうかしらん。専属スタイリストと云う重要なポジションに就いていながら、どうにもこうにも「RINA」は大事な時に不在って事が多過ぎますね。
物語は「美男(ホントは美子)」が女の子だと分かった他のメムバー三人(とは云え「廉」と「柊」は先刻ご承知で、今回初めて知ったのは「勇気」のみ)が彼女を巡っての「恋愛バトル」へと進みます。「勇気」の相変わらずなマイペース妄想野郎ぶりは微笑ましいのですが、「廉」まで勝手に妄想し暴走!強引に「美男(ホントは美子)」にキスをして「めでたし、めでたし」と思いきや「NANA」の横槍でグチャグチャになり、またしてもスッポカされた「柊」は遂に爆発!かと思わせて結局「鎮火」してしまいます。てな感じの「何やってんだ?こいつら」の展開がつづくのでした。
片瀬那奈ちゃん演じる「RINA」は中盤に登場しました。思いっ切り髪型も変えて来ましたが(此れがまたお似合いでお美しい!)、御馴染みの「トラブルメイカー」としての役割はしっかりと務めます。在ろう事か「NANA」如きにまんまと乗せられ「美男(ホントは美子)」に女の子メイクとスタイリングをし、「柊」と逢わせるのでした。見事に役目を果たしたと思われましたが、其れによって「廉」の気持ちが爆裂し「美男(ホントは美子)」と急接近!てなトコで「次週へつづく」となりました。那奈ちゃんは、相変わらず僅かな出番でも「実に味のある演技」で好かったです。馬渕をぶっ飛ばした「一瞬の技」や、パパラッチを粉砕した「どすこい突っ張り」は、見せ場でしたね。「RINA」は「間抜けなトラブルメイカー」ですが、其の行動は罪がなく、基本的には正義感溢れる人です。こうした人間味の在る演技を、若手には是非、学んで頂きたい。特に「こじはる」演じる「NANA」は「単なるイヤな女」でしかなく、観ていて情けないです。折角「敵役」と云う「最高の役柄」を得たのですから「悪役だけど憎めない」って主役を食う様な役作りをすべきだったでしょう。かつて片瀬那奈ちゃんは、そうしていましたよ。
そんでもって、此処まで来ると「柊」の三枚目振りには「泣ける」を超えて「笑える」のですよ。どんだけ「噛ませ犬」なのだ。ようやく「長州力」になる絶好のチャンスも逃してしまったっ。此の侭の展開で「美男(ホントは美子)」と「廉」がくっついたら、「柊」は哀れ過ぎますね。何となくそんな感じで進みそうですけど、「柊」目線で見ると「結構怖ろしいドラマ」です。他の「勇気」や「NANA」がステレオタイプの「単なる脇役」なだけに、「柊」の怨念が光ります。流石は「下北サンデーズ」と、何となく注目しておりますよ。
(小島藺子/姫川未亜)
「美男ですね」TBS公式サイト