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2011年01月19日

「あきれて物も言えない」

PLEASE


えっとですね、あたくしは此れまで「新マネくんは不慣れだし、悪気はないのだ」と思っていたのですよ。でもですね、今回の「黒田」に関する一連の「マネ日記」を読んでいますとですね、どーやら「意図的にファンを莫迦にしているのではないのかしらん?」としか思えなくなって参りました。

初回放送後に初回予告を送信したのも「事前に送ったなら、虚偽の煽りになっちゃう」って及び腰ゆえだったんじゃねーの?「第1話での登場を待っていたみなさん、すみませんでした!」って、おいおい、、、どの口が云ってんのよさ。

実際には放送後に届いたけれど、文面的には完全に初回放送前に書いたと思われる文章で「登場をお楽しみに♪」ってぬかしたのは誰よ?アノですね、片瀬クンが初回には出演しないって事は多くの信頼出来る情報源から確実だったのだよ。昨年の「名古屋の悪夢」も、やっぱりわざといい加減な告知をしやがったんだな。

もう、おまいに云うことは何にもないよ。勝手にしやがれ。


(小島藺子/姫川未亜)


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「コピコン・リマスターズ」#01(2005年5月)

Let It Be


名著「レコーディング・セッション」は1970年5月8日の記述で終わる。其れは、アルバム「LET IT BE」の発売日であります。

此のアルバムは発売順こそ最後だけど、実際には「ABBEY ROAD」よりも前に録音されたモノであって、ビートルズのラスト・アルバムでは無いと云われています。近年は「NAKED」が発売されて、其の存在意義すら危うくなってしまった可哀想な作品です。日本で一番売れたアルバムって話も、たぶん「1」に抜かれてしまったんじゃないでしょうか。

でも、此の作品には本当の意味でのビートルズのラスト・レコーディング曲「I ME MINE」(ジョン不参加)が収められて居るし、フィル・スペクターがミキシングを担当したのは1970年3月末からでありまして、完成したのは「ABBEY ROAD」よりも後なんですね。何でこんなことになったのかと云うと、此れが映画のサントラ盤だからでして、どーしても発売しなきゃいかん事情があったわけですな。「DIG IT」や「MAGGIE MAE」とか会話の断片が入っているのは、サントラらしくする為なんでしょうけど、スペクター流の音の壁とのギャップが妙な感じになってしまいました。映画の音との明らかな違いは、一体ビートルズ(決してスペクターの責任ではありません)が何を考えていたのか、理解に苦しみます。此れを世に出したのは、フィル・スペクターではなく、ザ・ビートルズなのです。

「NAKED」の様なカタチで出すつもりなら「GET BACK」として「ABBEY ROAD」より前に出してしまえばよかったのだけど、出来が悪いと云う理由で却下され続けたんです。そんなクズ音源をフィル・スペクターに押しつけて置いて、ジョンはヨーコとわけわかんない平和運動、ポールはリンダと宅録、リンゴはちゃっかりスタンダード・ナムバーのゴージャスなソロ・アルバム発売、ジョージは来るべき三枚組の下準備、とてんでばらばらに勝手なことをやってたんですから、つーかたぶん、ビートルズは「ABBEY ROAD」を作ったことで、此のマテリアルの存在を意図的に忘れてしまったんじゃないのかね。

名曲の誉れ高い「LET IT BE」は、1969年1月31日の録音が元になっていますが、ブートレグを聴けば分るのですけどポールが歌詞を完成させたのは、正に其のレコーディング中のことです。すげえ、やっつけ仕事。そりゃ、ほったらかしにもするわ。でも名曲、其れがビートルズ。


「LET IT BE」で終わったはずのザ・ビートルズですけど、世の中そんなに甘くはなかった。以前も途中まで言及しましたけど、その後のザ・ビートルズの新作状況を列記してみます。一気に現在まで行くつもりだったけど、無理でした。此れは解散したバンドのリリース・ペースでは在りません。当然のことですけど、此れ以外にも妖しげなモンや各ソロ作品がドカンドカン!と出ていたんですからね。

 1973年 「THE BEATLES 1962-1966」「THE BEATLES 1967-1970」(通称「赤盤」「青盤」)
      ジョージ・ハリスン選曲の2枚組2セット(計54曲)の初の全キャリア・ベスト。

 1976年 「ROCK'N'ROLL MUSIC」ロケンロール・ナムバーを集めた2枚組コンピ盤。
      米国盤はジョージ・マーティンがリミックス。未CD化。

 1977年 「THE BEATLES AT THE HOLLYWOOD BOWL」初の公式ライヴ盤。未CD化。

 1977年 「LOVE SONGS」バラッド中心の2枚組コンピ盤。未CD化。

 1978年 「THE BEATLES COLLECTION」
      初のボックス、14枚組(英国オリジナル・アルバムすべて+レアリティーズ)。

 1979年 「RARITIES」ボックスに入っていたアルバム未収録曲集のバラ売り。未CD化。

 1980年 「RARITIES」(US版) キャピトル・アルバム未収録集。未CD化。

 1980年 「THE BEATLES BALLADS 20 ORIGINAL TRACKS」バラッド集。「LOVE SONGS」の二番煎じ。

 1980年 「THE BEATLES BOX」8枚組(126曲)ベスト。MIX違いを多く収録。

 1981年 「THE BEATLES E.P.s COLLECTION」英国オリジナルEP集。15枚組ボックス。

 1982年 「REEL MUSIC」映画に使用された曲を集めたコンピ盤。
      メドレー・ブームに便乗したシングル「MOVIE MEDLEY」も出た。

 1982年 「20 GREATEST」元祖「1」的なシングル・ベスト。英米で別選曲。

 1982年 「THE BEATLES SINGLE COLLECTION」英国オリジナル・シングル+α、27枚組ボックス。


さてさて、このへんでCDが登場するのですが、なかなかザ・ビートルズのCD化は実現しません。ようやく、1987年から全世界統一規格でCD化がスタート(東芝さんはフライングして回収しましたね)、ちなみにCD化をじらして居る間にリリースがなかったのは、ジョンの件が在ったからです。そりゃあ、もう、ジョン関連の新作?をガンガン出してましたからね。1988年には補足盤「PAST MASTERS Vol.1&2」が出て、全曲収録17枚組「THE BEATLES」や、「CD SINGLE COLLECTION」「CD E.P.s BOX SET」と来て完結。

いや、ホントに世の中は、そんなに甘くはなかった。怒濤の90年代以降は、また今度。


さて、つづきです。

1987年にザ・ビートルズのCD化が開始されたのは、「SGT. PEPPERS」の20周年に合わせたかったからだと思います。なんせ♪ It was 20 years ago today ♪ですからね。

で、CD化されたと同時にジョージが名盤「CLOUD NINE」で大復活!1988年には「GOT MY MIND SET ON YOU」で全米1位を獲得してしまいます。となるとポールも負けじとコステロと組んだプロジェクトなどで勢いをつけて、1989年からはビートルズ・ナムバー満載のワールド・ツアーを開始。リンゴもアル中から復帰して、オールスター・バンドでビートルズを歌いまくる様になります。ジョージの「FAB」のプロモでは、ジョージ、リンゴに「せいうち」のコスプレをしたポール、そしてジョンのジャケット写真を加えた疑似再結成まで実現。こーなると、最早、誰もザ・ビートルズを止められません。

1989年リンゴ、1990年ポール、1991年ジョージとソロでの来日公演も実現し、正に時代はビートリー!!そんな展開で本家の新作リリースも騒がしくなっていきます。

 1993年 「赤盤」「青盤」CD化。売れた。初期音源がCDで初ステレオ化されたりして、単なるCD化ではなかった。

 1994年 「THE BEATLES LIVE AT THE BBC」ラジオ音源を集めた2枚組。
      純粋な意味での新作と云うなら、1977年の「LIVE AT HOLLYWOOD BOWL」以来17年振り。売れた。

 1995年 「ANTHOLOGY 1」ついに始まった「アンソロ」プロジェクト!公式海賊盤だが、凄く売れた。
      新曲「FREE AS A BIRD」で仮想再結成までしてしまった。

 1996年 「ANTHOLOGY 2」内容的には「アンソロ」で最も充実した作品。仮想新曲「REAL LOVE」も良い。
      当然のことだが、また売れた。

 1996年 「ANTHOLOGY 3」新曲は無いけど、またまた売れた。重要曲を敢えて外したトコに不安が。
     「アンソロ」は、当時TV放映もされ、ビデオとLD版も発売、とにかく売れた。

 1998年 「THE BEATLES」(ホワイト・アルバム)発売30周年記念で紙ジャケCD化。限定50万枚、即完売。

 1999年 「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」初のリミックス盤。賛否両論だったが、売れた。

 2000年 「1」チャートで1位になった曲を集めた27曲入りのベスト盤。リマスターもされて居る。
      此れはもう、兎に角、売れた。日本だけで300万枚、全世界で2000万枚って、なんだかなぁ。
      挙げ句に、2001年の全米年間トップ・セールスなんですよ。おいおい、此の30年は何だったんだ?

 2003年 「ANTHOLOGY」DVD BOX化。2001年にジョージが他界し停滞して居たが、更に売れた。
    
 2003年 「LET IT BE...NAKED」ついにポールの念願達成盤、やりすぎ、でも売れた。

 2004年 「THE CAPITOL ALBUMS VOL.1」禁断の米盤をCD化。売れた。しかも「VOL.1」でつよ。


てなわけで、ザ・ビートルズ名義だけでもこんなに出てるんですなぁ。てか、此れ以外にもDVDとか、沢山出て居るんですけど、音源中心に主要なモンだけ列記してみたんだわさ。でね、驚くべきことにこんなに出して居るのに、未CD化のアルバムやミックス違いがゴロゴロ残っているんですよ。オリジナル・アルバムのリマスターすらやってないわけですよ。(【注】此れは、2005年時点での事です)映画「LET IT BE」も、未だDVD化されてないんですよ。(【注】此れは、2011年時点でも変わってないのだ、、、)先日入手したブートDVDには、観たこともない演奏シーンが含まれてました。一応、あたしは30年以上追っかけてるんですけどね、困ってしまうよ。

誰か、こいつらの暴走を、いい加減止めてくれませんかね?にやにや。


(小島藺子)


初出「COPY CONTROL」
 「DIG IT」(2005-5-8)
 「IT'S NOT THE END」(2005-5-9)
 「DON'T STOP」(2005-5-10)



【付記】

「COPY CONTROL」の記事を当時のまんまで復刻してみようと思いました。片瀬那奈ちゃんを語った「NANA」は全て既に此処へ移していますし、「FAB4」「ONDO」「KINASAI」などのカテゴリもほとんど引越しさせたのですが、「コピコン」って其れだけじゃなかったと気付いたのですよ。えっとですね、コレって手抜きじゃないのよさ。掘り起こすってさ、大変なんですから。


(鳴海ルナ)


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2011年01月20日

「コピコン・リマスターズ」#02(2005年9月)

アビイ・ロード


何故ビートルズのCDが、同じタイトルのモノばかり棚に並ぶのかってぇのは、MIX違いが在るからです。あたしはコレクターでもマニアでも無いので、全然持ってない方なんだけど、どうしたってステレオとモノの二枚くらいは集めないわけにはいきません。

例えば「RUBBER SOUL」と云う1965年に発表されたアルバムが在ります。現在、何処のCD屋さんに行っても買える作品ですけど、此れはCD化された時にサー・ジョージ・マーティンがリミックスしたステレオ盤です。ですから、現行オフィシャルCDでは、当時の「RUBBER SOUL」は聴けないのですよ。(【注】2009年に発売されたリマスター「モノ箱」を買えば、一応、聴ける様になりました。)

其処で、そばに並ぶ「Another tracks of RUBBER SOUL」なんて妖しげな二枚組を見てみましょう。此れは全60曲入りで、まずオリジナル・モノ盤が全曲、其の後には「RUBBER SOUL」セッションでの様々なミックス違いやアウト・テイクが並んでいます。(私は所有していませんけど、4枚組の「RUBBER SOUL SESSIONS」なる代物も存在します。)(【注】1987年の公式初CD化の際に「全世界統一規格」となりまして、長い間「公式CDではひとつのミックスしか聴けない」と云う状況が続きました。米盤などの多種多様な各国盤ばかりか、本国・英国盤もモノもしくはステレオのどちらかに統一されていたのです。そんなつまんない世界を、海賊盤業界が見過ごすはずはなく、アナログ落としのブートCDが蔓延る事になったのでした。)

此れでええじゃん、と思ったら「HELP!/ RUBBER SOUL」なんてのも並んでました。なんだべさ?と思ったら米盤仕様のステレオ盤なんですよ。当然「YESTERDAY AND TODAY」のモノとステレオ盤も並んでますね。更にジャケット違いのモノ盤やオリジナル・アナログ落としのステレオ盤、挙げ句にデジパックのロシア盤なんかが仲良く並びます。

英国オリジナル盤と米編集盤(「RUBBER SOUL」と「YESTERDAY AND TODAY」)のステレオとモノ、そして現行CD、計那奈枚でとりあえずはコンプリ、他は同時期のシングルやEP、編集盤での別ミックス、スタジオ・レコーディングの別ミックスに関してなら其れで充分でしょう。なんだかんだで10数枚は在るのだけど、たぶんすべてのミックス違いは在ると思います。アナログ盤にこだわる方は、もっともっと大変な道なので、全く大したことでは在りません。音源としての違いを求めて集めた結果が、同じタイトルの羅列です。其れが面白いのか?と云うと、やはり面白いわけですね。(【注】此の後の記述にも関わる事ですが、ミックス違いってのは奥が深いってゆーか、単なる莫迦ってゆーか、こだわると大変です。此処で語っている「RUBBER SOUL」なんかは、アナログでは「ラウド・ミックス」と呼ばれる盤も存在しておりますが、其れは厳密には「ミックス違い」ではなく「カッティング違い」だと思います。当然乍らアナログとCDでは耳で聴いた時に明確な違いもありますしCDのリマスターもまた別音源として響きますが、元のミックス的には同じだったりもするわけです。)

で、片瀬那奈ちゃんはどーなんだ?ってぇと、例えば今年(【注】此の「今年」とは、当然乍ら記事が書かれた「2005年」を指します。)出た「Reloaded」と云うベスト盤が、棚には5種並んで居ます。此れはどーゆーことなんだって話ですよ。市販されたのは三種で、初回限定DVD付きと通常初回生産盤と通常盤です。そして、私が所有するのは其の内の二種で、通常盤はまだ買っていません。となると残りの三枚って何なんだ?片瀬クンの此の作品は、私が知る限りで最低でも10種類の同名異作品が在ります。当然DVD版を含めないでのことです。其れを、効率良く入手した結果が5種類なんですよ。たぶん、もっと増えるけどさ。ね、だから、私はコレクターでもマニアでも無いので、此の程度で我慢出来るんですよ。頑張れ!コンプリちゃん。(【注】「突然カタセ固め」に出てしまうイコ姐さんは、既に此の時点で「片瀬音源を解明する」作業に入っていた様子です。かつてアントニオ猪木は「国会にプロレスを持ち込み」と非難されましたが、小島藺子が正に其の轍を踏み出したと思える記述です。)


前言をいきなり撤回するけど、あたしは「ABBEY ROAD」のCDを一枚しか持っていない。「THE OTHER WAY OF CROSSING」と云うアウトテイク集は在るけど、其れは未発表音源集なので公式音源としての別モンとは云えない。(【注】なんかエラソーに云ってますけど、「THE OTHER WAY OF CROSSING」ってのはブートですし、小島は他にも「ABBEY ROAD」関連ブートをしこたま買いました。)

1969年以降発表されたビートルズのオリジナル・アルバムは厳密に云うとステレオ・ミックス盤しか存在しない。其れは簡単に云うと、サントラ盤が二枚と「ABBEY ROAD」ってことになる。「YELLOW SUBMARINE」と「LET IT BE」は、サントラ盤なのだ。でも映画とは違う音源が発表されて居るので、と云うか、此の二作は語り尽くせない程の別音源が在るわけだよ。(【注】またしても上から目線で語っておりますが、小島が云ってる「別音源」ってのは、ほとんどがブート音源です。)

唯一「ABBEY ROAD」だけが、現行CDでも聴けるミックスのみしか存在しない彼等のアルバムだ。コレクターなら、フライングCD化した日本盤を買うのもええだろう。アナログも各国盤でマテリアルとしての魅力は在る。ピクチャー盤も出ていたはずだ。でも、音源的には「たったひとつ」なんだ。今後、此の作品だけは(勿論、他の作品もと云いたいのだけど、既に遅いわけで。。。)リマスターはして欲しいけれど、リミックスだけはしないでくれ。もしやるなら、別の作品として発表してくれ。

1969年9月26日「ABBEY ROAD」発売。此れは、やはり、ザ・ビートルズのラスト・アルバムだ。此れだけは、一枚あれば充分だ。

「ABBEY ROAD」には明確な違いが在るオリジナル公式別音源は無い。(【注】色々と御託を並べてはいますが、確かにステレオのミックスしかない「ABBEY ROAD」もアナログでの各国盤とかプロユース盤とかCDになってからのリマスター前と後とか、明らかに聴いた印象が違いますので「此れだけは、一枚あれば充分だ。」とか云ってる小島の発言の信憑性は限りなく無いでしょう。)

モノ盤はステレオをモノにしただけのインチキ盤だ。ん?モノラルなんて全部そーなんじゃないのかって?あのね。。。そーだなー、例えば「PET SOUNDS」のモノとステレオ 2 in 1 ってのが売ってるから聴いてみてよ。話は其れからだ。ん?アレのステレオは後にミックスしたんだろって?良く知ってるじゃん。感心だな。じゃあ、バナナのモノとステレオが入ってる二枚組を聴いて頂戴。別に他のでもええよ。リアルタイムでモノとステレオが在った時代のモンなら何でもええから、聴き比べて御覧よ。最近じゃ便利な 2 in 1 が沢山出てるじゃん。何でアレが商売になるのかってのは聴けば分るよ。(【注】えっと、確かに違いはありますけど、普通に健やかな生活を送られていらっしゃる音楽好きの方々は、小島のこんな発言に惑わされてはいけません。踏み入れてしまったら、トンデモな世界が待っていますよっ。)

話を「ABBEY ROAD」に戻すとだ、今では「ANTHOLOGY 3」に入ってる別音源ってのが在る。此れは公式海賊盤みたいな代物なんだけど、ずっとブートを聴いてきた連中への配慮が伺える選曲になっていますな。所謂御馴染みの別音源が明らかにオミットされてる。其れは、例えばエンディングのコードが切れない「HER MAJESTY」だったり、延々とジャム・セッションに繋がる「SOMETHING」だったりするのだけど、此れはもう確信犯でしょう。「はいはい、ブートに無いのも持ってますよー!だって公式だもんねー」ってトコだな。

ブートってのは、本物もあればフェイクもある世界で、「ABBEY ROAD」で有名なフェイクでは、アナログB面のメドレーを捏ち上げたってのがありますなぁ。

公式発表されたレコードの最後に「HER MAJESTY」が付け足されたってのは、有名な話で、本来なら「MEAN MR. MUSTARD」と「POLYTHENE PAM」の間に入ってたのを、メドレーを編集中に聴いたポールが「やっぱ、いらね、あぼーん」と云ったので、切ったのはええんだけど、エンジニアは「ビートルズの音源は絶対に捨てるな!」って上司からのお達しに怯えて、ブランクの後にテープを繋いで残してしまったと。だから、あの突然始まる「ジャーン!」ってのは前の曲のエンディングで、途中で切れるのも次の曲の頭に被ってたからだってわけだ。で、ラフミックスを聴いたポールが「グッジョブ!」って認めちゃったわけですよ。

でもって、何時の頃からか、ブートでは「HER MAJESTY」が元の位置に収まってるメドレーが当たり前の様に収録されたんだよね。御丁寧にラフミックスのメドレー音源に繋いでるのよ。いや、ホントにピッタリ収まるんだなぁ。以前はメドレー前のセッションをツギハギした涙ぐましいフェイクなんかを聴いてましたから、此の完成度はすぎょい!

「おおっ!!此れが最初のメドレーかっ!!!!!!!」神様ありがとー♪ぼくにブートをくれーてー♪

なんて騙されると思ってんのか?そんなもんは無いんだよ。ラフミックスは確かに存在するけど、其の時にはもう「HER MAJESTY」は外されてたんだもんな。完全な捏造ですよ。(【注】とか云っている小島も、最初に聴いた時には本当に「おおっ!!此れが最初のメドレーかっ!!!!!!!」と、コロリと騙されたのでした。)

以前は、もっともっと稚拙なフェイクが罷り通って居て、明らかに別人が演奏してたり、片チャンネルだけ入れたり、ニール・イネスだったり(此れは嬉しい)、そりゃもー酷い目にあったもんですよ。現在は、ど素人でも簡単にフェイク音源なんか作れちゃう。もう、騙されないぞっ!

いや、絶対騙されます。。。だって、あたし、フェイク音源も大好きなんだもん。愛がなきゃ、出来ないからね。(【注】最早「イソップの狐」みたいになってしまった姉御です。どんだけフェイク音源に騙されて来たのかが分かりますね。良い子のみんなは、決して海賊盤とかゆー非合法な代物には嵌らずに、アーティストが発表した公式音源を大切に聴きましょうね。公式でも、各国盤とか、なんちゃらかんちゃらとか、いっぱいありますけど、全部おんなじだと思って下さいね。跨がない方が絶対に好いと思います。「またぐなよ、またぐなよ」って長州風に云いたいです。「ウチはもう、跨いじゃったから。」←大久保千秋声で)


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「大人買いはしないの☆」(2005-9-25)
 「ABBEY ROAD」(2005-9-26)
 「ケーフェイ」(2005-9-27)



(【注】執筆:鳴海ルナ 2011-1-20)


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「外交官・黒田康作」第2話

天使の報酬


フジテレビ 22:00〜22:54

「今夜いよいよ東京編スタート!!」


■ キャスト

 織田裕二 :黒田康作
 柴咲コウ :大垣利香子
 鹿賀丈史(特別出演) :安藤庸介
 夏帆 :霜村瑠衣
 紺野まひる :霜村倫世
 香川照之 :霜村 毅

 片瀬 那奈:佐々木藍子(今回からは出ますよ!)
 、ほか

■ スタッフ
 原作:真保裕一
 脚本:古家和尚、池上純哉
 音楽:菅野祐悟
 演出:西坂瑞城
 企画:臼井裕詞
 プロデュース:牧野正
 制作:フジテレビドラマ制作センター



はい、お待ちかねの「片瀬那奈ちゃん演じる佐々木藍子が初登場」する第二話です。正直に申しましてですね、あたくしは此のドラマには過大な期待はしておりません。但し、片瀬那奈ちゃんの「シリアス演技」に関しては大いに興味を持っています。

片瀬クンのコメディエンヌ路線は、例えば「西豪寺エレナ様」や「美月うらら姫」そして「高瀬リコちゃん」などで磐石の評価を得ております。更には近年の「長谷部真理」や「大久保千秋」で魅せたシリアスとコミカルを内包した「人間味溢れる演技」で、新境地も開発していると思います。そんな成長著しい「女優・片瀬那奈」が「どシリアス」な役柄を如何に演じるのか?う〜ん、ワクワクするね。

とは云え、多くの出演者が絡み合う此のドラマには、所謂ひとつの「カタセカイ住人」も多く登板しておりまして、其れは其れで嬉しいのですが、どーしても過去の共演作を思い出してしまうのだ。と申しますのはですね、今回は本当に「佐々木藍子が初登場」って場面しか出番が無かったからです。「事件に食いついて来て、刑事にも正面切って突撃取材するフリーライターが絡んで来ましたよ」だけですから、評価のしようがありません。

ドラマ自体も、未だ序盤です。此れは「一話完結のシリーズ」ではなく、正しく「連続ドラマ」なわけでして、まだまだ何とも云えないですよ。云えるとすれば「那奈ちゃんは普通に別嬪さんだな」とか「紺野まひるちゃんは初回も今回もマトモに顔が映ってるのは遺影写真だけだった」とかしかないです。今後の展開に期待しちゃって好いのかナァ。


(小島藺子/姫川未亜)



「外交官・黒田康作」フジテレビ公式サイト

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2011年01月21日

「恋する日本語」第1話

谷村美月写真集「LANKA」 (BOMB特別編集)


NHK総合 0:15〜0:45

「新たな出会いに」


先週に再放送されたパイロット版につづきまして、いよいよ連続ドラマとして「恋する日本語」が始まりました。前述の通り、此の作品は毎回ゲストヒロインが変わる趣向で、片瀬那奈ちゃんが出演するのは第5話(2/18放送)です。初回のヒロインは谷村美月さん。「美月」と云えば「うらら」ってのは、こっちの勝手な想いです。次回予告も在りましたので、第4話からは録画した方が宜しいと思われます。

あたくしといたしましては、一話限定とは云え「片瀬那奈ちゃんの出演作」となるわけですので、出来得る限りは視聴も録画もする所存で御座居ます。ま、裏番組に片瀬クンがうっかりバッティングしない事を願うばかりですね。後述しますが、本日から始まる内山理名ちゃんがヒロインを演じる「悪党」は、もう全話録画は諦めました。

本業の女優でドラマや映画が目白押しの片瀬那奈ちゃんですが、バラエティへの出演も来週からも「○○な話」とか「アド街」とか「VS嵐」とか、ひっきりなしに続きそうです。はい、分かりました。もう、ドラマは片瀬クン出演作だけで好いです。他を追っても、片瀬クンのバッティングで潰されますからね。


(小島藺子/姫川未亜)



「恋する日本語」NHK公式サイト

posted by 栗 at 00:58| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「悪党〜重犯罪捜査班」事案1で内山理名ちゃん!

日活映画音楽集~スタアシリーズ~宍戸錠


朝日放送、テレビ朝日 21:00〜21:54

内山理名 as 飯沼玲子


久しぶりの地上波連ドラでヒロインを内山理名ちゃんが演じる「悪党」は、毎週録画予約を完了しておりました。が、やっぱり「親友・片瀬那奈ちゃん」の横槍が入ってしまったっ。

えっとですね、初回の裏で日テレちゃんが「デスノート」を放送します。もう三回目か四回目か忘れましたけど、まぁ、前編はどーだっていいやなのだ。でもですね、来週(1/28)には「デスノート the Last name」を放送するんだってさ。ええ、DVDも持ってますし、此れまでに地上波放送された時も全て録画した映画ですよ。でもですね、、、

「片瀬那奈ちゃんが例え再放送であろうとも出演している番組の、裏番組を優先するわけにはイカンのだっ!」

と云うわけで、来週は早くも此のドラマは録画出来ません。

さて、初回です。此れがですね、困った事に面白いのだ。シリアス風なのですけど、マンガなんだもん。理名ちゃん以外のキャスティングもなかなか興味深いのですが、此処的に注目すべき処は「滝沢氏」が「事件に関わっているフリージャーナリスト:森川明日香」役で御出演ってトコでしょう。片瀬クンとキャンギャル同期で同い年の彼女が、同時期の連ドラで「基本的にはおんなじ役柄を演じる」わけですよ。「理名&滝沢」包囲網に相対する「片瀬那奈」って図式ですから、此れはもう堪んないっすよ。素晴らしいライバル関係だっ。

注目の内山理名ちゃん演じる「飯沼玲子」は凛としたクールな女刑事ですが、DVもアリのヒモと同居中って「難役」みたいですね。まぁ、理名ちゃんは「嫌われ松子」でも堂々と主演されたので、全く以って問題なく「女優魂」を魅せて下さっております。どうやら、こちらは「黒田」とは違って事件は毎回解決するって感じみたいですが、全体を通した伏線も毎回に明かされてゆくって趣きの「初回」でした。えっとですね、此れは「毎週録画」しなきゃダメじゃん。

其れでも、あたくしは、来週「デスノート the Last name」を選ぶのだ。もう「内山理名ちゃん、御免なさい!」なんて云いません。すみませんでした。あたくしは「片瀬那奈ちゃん絶対主義者」です。ど真ん中は、いつもいつだって、未来永劫、片瀬那奈ちゃんです。


(小島藺子/姫川未亜)



「悪党〜重犯罪捜査班」朝日放送公式サイト


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2011年01月22日

「コピコン・リマスターズ」#03(2006年1月)

イエロー・サブマリン


よくビートルズはジャンルを超えているとか云われても居るのですけど、ホントは単純なんです。演ってるのはロケンロールそのもので、誰でも解るってくらい一貫しています。それなのに何故にアルバムごとに違う顔を魅せるなんてことが可能だったのかってぇと、「二番煎じ」はやらんぞっ!って強い意志があったからなんですよ。役者魂とでも云うのでしょうか、てか、ビートルズってアイドル上がりの女優なんだよなぁ。え?何云ってんのか分らないって?じゃ、解説しましょう。

常に新しい試みをやってやるぞっ!との野心を持ちつつ、過酷な顔見せツアーもこなすアイドルとしても頑張っていた 1966年に確信犯的に「REVOLVER」を作ってしまい、もはやアイドルなんてやってらんねーっ!とスタジオに籠り、翌年にはスタジオ版ビートルズとしての最高傑作(それは、つまり世界一ってことです)をモノにしてしまった女優にとって、その後ってのが重要でした。

そこで制作されたのが「THE BEATLES」でして、それは途轍も無い傑作となります。箍が外れたってのは、これでしょう。それまではビートルズはビートルズであって、例えポールしか参加していない「YESTERDAY」ですらビートルズ以外の何者でもなかった。すべてはビートルズが核となっていたのです。

ところが、ここでは個人が核になっています。ジョン、ポール、ジョージ、(リンゴ)が、主役なのです。その集合体としてビートルズがあると云う、当たり前の話をアルバムでやっちまったんだな。「THE BEATLES」ってタイトルに偽りは無くバンドを構成する各人のてんでバラバラな30曲を「ひとつの世界」にしたってわけなんだけど、そんな発想をするバンドはそれ以前も以後もいません。つーか、普通あんなもんまとめられないでしょう。それを成し遂げたのですから「大女優の誕生」です。

果敢な挑戦はまたしても成功したのだけど、さて次は一体どーすんだよ?ってことになって「原点回帰」ってトコにいっちゃったのが、天下無敵のビートルズにしては「お粗末」ですね。それをやっちゃあ、おしまいだよっ!ってのは、当然本人たちが一番わかっていたのでしょう。大女優は作品を選ばなきゃダメなの。だからこそお蔵入りにして「ABBEY ROAD」で決着をつけるのです。事実、当時の感覚ならサントラの「♪いえろさーまりん♪」を外せばホワイトの次は「ABBEY ROAD」が出たわけで。

つまり、何を云ってんのかってぇと「ゲバ」ってのは、大女優が「なかったことにして」って消し去りたい過去だったのです。完成盤に「NAKED」ってタイトルは内容にそぐわないなって気もしていたのだけど、実は最も相応しかったんですね。ホワイトでビートルズは脱いだけど、裸にはなっていなかったんだな。女優が仕事で脱いだってのが、ホワイト。でも、それよりも先があったわけだ。そりゃ見せられないね。それが「ゲバ」です。お宝じゃん。


そんな混沌の時期である1969年1月17日、アルバム「YELLOW SUBMARINE」が発売されました。ビートルズのオリジナル・アルバムの中で、最もいや唯一、魅力に乏しい作品でありまして、1999年には「YELLOW SUBMARINE SONGTRACK」が発売された為「イラネ」と判断されそうです。このアルバムだけで聴けたビートルズの曲はたったの4曲です。今やそれらはすべて新たな「サントラ」で聴けるし、アニメ映画で使用された他の曲も含めて15曲も良い音で収録されたそれは、内容も好意的に云えば「中期ベスト盤」の魅力的なアイテムです。

でも新盤はリミックス盤なので、当時のもわ〜っとした混沌状態が好きなオヤジは「なんじゃ、こりゃ」となるわけです。いえ、アレはアレで楽しいのですけどね。と云うのもこのアルバムから、ビートルズはモノラル・ミックスをやめてしまったからです。この作品にはモノもありますが、それはステレオをモノにしただけなのですから、ミックス違いを楽しめなかったわけでして、ま、それでも、もともとサントラだから違うミックスもあったんだけどね。

これはマテリアルとしては1969年の作品とは云えません。既発曲も含めた6曲で、最も新しい録音である「HEY BULLDOG」ですら1968年2月で、他の新曲はすべて1967年の作品です。これは何故かと云うと、よーするに新曲である4曲ってのはボツ音源なんだな。ビートルズはアニメなんて莫迦にしていて、出来の悪い曲を「これはアニメ用だな」ってな感じで渡したのです。アニメでは吹き替えも声優が担当しました。ところが、完成したアニメを観たら「クール」だったので、慌ててラスト・シーンに出演したってわけだ。しかしながら、アニメで使われた曲のほとんどは既発曲で、二度売りをしないビートルズは「ホワイト」に没頭し延び延びになって、中途半端なカタチで発売することとなりました。アナログのB面を担当したジョージ・マーティンだけはノリノリだったのかもしれませんね。「ホワイト」には半分匙を投げていたのに、B面のスコアは全部録音しなおして映画版は使ってないんですって。なんだよ、じゃあ、これはもうサントラじゃないじゃん。

なんといっても、1969年の1月と云えば「ゲバ」をやっていたんですから、こんな昔のボツ音源なんて知ったこっちゃなかったんですよ。そのうえ、その「ゲバ」自体も壮大なボツ音源になっちゃうんだからね。てか、働きすぎですよ。以前も書きましたけど「ホワイト・アルバム」を出したのって、1968年11月22日なんだからね。二枚組ですよ。休めよ。なんで1969年1月17日に次のアルバムを出さなきゃイカンのだ?なんで1969年1月2日には、もう其の次のアルバムのリハーサルをやらなきゃならんのだ?どーかしてるよ。


1969年1月と云えば、アルバム「LED ZEPPELIN」がアメリカで発売されています。本国であるイギリスでは3月まで発売されていませんが、「ゲット・バック・セッション」の実質的なプロデューサーであったグリン・ジョンズは、1968年10月にオリンピック・スタジオで行われたそのデビュー盤のレコーディングにエンジニアとして参加していました。

「ゲバ」は当時の会話まで残されているので、LED ZEPPELIN のデビュー・アルバムに関する話題をジョンズがジョージにふるなんてのも聴けるんです。こんな感じ。

 グリン:ジョージ、ジミー・ペイジが新しく結成したバンドのアルバムは聴いた?

 ジョージ:ジミー・ペイジ?ヤードバーズの?(デレクの次はジェフだよな、あいつベースじゃなかったっけ?)

 グリン:最高だよ。ジョン・ポール・ジョーンズがベースなんだ。

 ジョージ:ジョン、ポールって。。。(ハァ?オレは?)

 グリン:ジョーンズだよ、セッションマンとして有名で、まだ若いけどベースがとても上手いんだよ。で、太鼓はジョン・ボーナムって無名の若僧なんだけど、ありゃ凄いぞ。

 ジョージ:(( ´_ゝ`)フーン、どーでもええよ、んなもん。早くオレの新曲やりてーなー)

 グリン:(なんせ俺様がエンジニアだもんな、てへへ)そんでもってね、

 ジョージ:((∩゚д゚)ワーワーきこえなーい)


GET BACK SESSIONS とは1969年1月2日から1月31日までの「30 DAYS」を指すのですが、正式にレコーディングされたのは1月22日からです。そして、その日からバンドに5人目のメムバーが加わりました。

ビリー・プレストン。

ビートルズ史上、正式に参加した5人目は彼以外にはいません。事実、シングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」のレーベルには「THE BEATLES with Billy Preston」と表記されています。こんなことはクラプトンでもありえなかった快挙です。

彼は、わずか10歳の時にナット・キング・コール主演映画で端役ながらデビュー、ビートルズとは彼等のデビュー当時(1962年)にリトル・リチャードのバンドに参加していて出逢って以来の仲で、その時でもまだ16歳です。その後もサム・クックやレイ・チャールズをサポートし、ファンキー大好きジョージ・ハリスンの誘いでビートルズに参加、アップルからソロ・デビューも果たし、70年代にはローリング・ストーンズのレコーディングやツアーにも参加、アレサ・フランクリンやスライ・ストーンとも共演、ソロでも全米一位の大ヒットを飛ばし、解散後のジョン、ジョージ、リンゴのアルバムにも当然参加、ジョージのバングラデシュ・コンサートや北米ツアー、リンゴのオールスター・バンドでも大活躍と、ロックとソウルを繋ぐ最重要ミュージシャンのひとりです。

そんな彼の仕事で見落とされがちなのが、名曲「You Are So Beautiful」の作者だと云うことでしょう。ん?そんなこたぁ知ってるって、じゃあ「With You I'm Born Again」でシリータとデュエットしてるってのはどう?マイルス・デイヴィスとも共演してるぞ。全部、常識か。

ま、ともかく、たまたま1月22日にアップルのロビーにいたのをジョージが誘って、そのまんまビートルズに客演って話なんだけど、出来過ぎてますね。いろんな話があって、1962年にはもうビートルズへの参加要請があったので念願だったとか、どうも既に「ホワイト・アルバム」にも参加していた(公式サイトのディスコグラフィーに載っています)とか、つまり話は出来てたんでしょうね。これほどの才能の持ち主を「たまたまいた」から「来いよ」って云って、10日間も拘束するなんて、いくら天下のビートルズでもありえない。

でも、話としちゃ、たまたま居たって方が良いね。実際、ホントなのかもしれないよ。だって、相手はビートルズだもん。断る阿呆はいませんな。


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「じゃ、脱いでみようか」(2006-1-15)
 「YOU'RE TOO MUCH」(2006-1-17)
 「Communication Breakdown」(2006-1-18)
 「You Are So Beautiful」(2006-1-22)



「THE BEATLES=片瀬那奈」と云う仮説を、懸命にでっち上げ様としていた「小島の悪戦苦闘ぶり」が伝わる文章です。おそらく小島は、此の当時には「洒落でこじつけていた」と思われるのですが、ダンダンダンとマジになってゆくのでした。

(鳴海ルナ)


posted by 栗 at 02:30| FAB4 | 更新情報をチェックする

「戦慄の王女」

戦慄の王女 (紙ジャケット仕様)


「駅」ちゃん情報で得た片瀬那奈ちゃんの「TV出演番組予定」で、来週の予約をしました。「黒田」は既に毎週録画に設定されておりますので、三度目の地上波放送となる「デスノート the Last name」(1/28)と「人志松本の○○な話」(1/28)と「出没アド街ック天国(東陽町篇)」(1/29)までは入れとこうってわけです。「ジーン・ワルツ」チームで御出演の「VS嵐」(2/3)は未だ「般若弐号」が認識してないのだ。

其れでですね、DVDも持っていて過去の地上波放映版も録画した「デスノート the Last name」を選択したので、当然乍ら内山理名ちゃんがヒロインの「悪党」毎週録画は解除したのです。いざとなれば親友をも斬る片瀬クンの非情な女王ぶりを、今回も見事に示して下さったっ。ところがですね、あたくしも莫迦なんですけど、おいおい、「デスノート the Last name」と「仁志松本の○○な話」がバッティングしてるじゃまいか!

「恐るべし、バッティング女王・片瀬那奈」

通常なら「金曜ロードショー」は「22:54」で終わりますので「23:00」から始まる「○○な話」とは被りません。されど、「デスノート the Last name」は今回も拡大版で「23:24」までつづくのでした。嗚呼、完全なるバッティングだっ。ま〜たやりやがったよ、片瀬クン!(てか、責任所在は「チーム片瀬」なわけだが。)

其処で、あたくしが採った手段は「高田清美はDVDも持っているんだから、あっさりと今回はスル〜して、内山理名ちゃんの二回目と『○○な話』にしとくか」ではなかったのだ。時刻指定で「デスノート the Last name」の録画終了を「22:59」に変更し、「○○な話」へ繋ぐことに、何の躊躇もなく決め実行しましたよ。

高田清美は、ご存知の通り、映画の中盤で死にます。前回(2009年1月9日)放送時のCMをカットした放送時間は「154分」中「122分(実際の映画は140分)」で、高田清美が犬死したのは「87分」でした。つまり、残りが「35分」あるわけです。其の「35分」にCMやマツケンの「GANTZ」煽り(今回の「デスノート」放映は其れが目的でしょう)も加わるわけで、今回の拡大版の放送時間は「144分」でCM以外は「128分」とされておりましてですね、間違いなく「高田清美は22:59よりも前に死ぬ!」と断定できます。此の読みには、「決まりだ!」にんまり、と、月もLも賛同してくれるでしょう。(ぜいはあ、、、)

ゆえに、厳密に云えば「片瀬クンはバッティングしない」のだ!

♪エライぞ那奈ちゃん、イカスぞ那奈ちゃん、デカイぞ那奈ちゃ〜ん!月月火水木金金♪

すいません、自分で書いてて情けなくなってしまいました。片瀬クン、バッティングはやめてけれ。(美玲声で)


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 19:54| TV | 更新情報をチェックする

2011年01月23日

「コピコン・リマスターズ」#04(2005年7月)

噂


ロック・スターには豪快なことを云って欲しいし、実際莫迦なことを云ったりやったりするもんです。

例えば、ストーンズだとインタビュアーに「貴方はもう億万長者なんだから、いつまでも新作を作ったり、ツアーに出たりしなくてもええでしょう?そんなに稼いでどーすんの?」とか失敬な質問をされたミック曰く

「あのなぁ、金ってのは幾ら在ってもたりねーんだよ、ガッハッハッハ!!」とかね。

ヘロイン中毒で全身の血を入れ替えて九死に一生を得たキースが

「なんだ、こんないい治療法があるんじゃねーか。こりゃ薬やめらんねーな、ぶわっはっはっは!!」と云ったとかさ。

ビートルズも負けてないよ。ジョンとジョージは神様になっちゃったけど、生きてる頃から発言に重みが在るみたいに思われてたもんです。でもポールを批判した「HOW DO YOU SLEEP ?」なんてとんでもない曲を書いたうえに、其のアルバムにポールの「Ram」のジャケットを小馬鹿にしたポートレート(羊のかわりに豚を使ってる)を付けたりするジョンは、悪意の権化ですよ。「キリストより有名だ」と云っといて「オレ様はキリストだ」(ビートルズの末期、丁度髪と髭を伸ばし放題になってた時期に、突然アップルで重大会議をやるぞっ!って人を集めておいて、ひとこと「オレは、キリストだ」って云ったらしいよ。ヘロイン中毒状態とは云え、莫迦すぎる、、、)とか云うし。

ピアノの弾き語りで喜々として「眠れるかい?」(ポールは目が大きいから、昔からこー云って莫迦にしてたらしい)をジョージに聴かせて、ジョージが「まさか、コレをレコードにするなんて云わないよね?」と訊くと「げへへへ、するに決まってんだろ?」って映像(「Gimme Some Truth - The Making of John Lennon's "Imagine" album」で観れる)には、背筋がぞっとしました。其れが入ってるアルバムが「イマジン」なんだから笑う。生涯最高のパートナーをこきおろして、何が「世界平和」だよ?キリストなら、まずは「隣人を愛せよ」なんですよ。

其の点じゃ、ジョージは聖人なんて云われてて、デレクとのいとしのレイラ(パティ)を巡るドロドロでも「大人の対応」だ、なんてことになりました。なんせ元奥さんと間男クラプトンの結婚式に出席したばかりか、ポールとリンゴも連れてってビートルズを演奏したらしいからね。アホか?でもエヴァリーの「BYE BYE LOVE」を、マイナー調で恨みがましく歌ってるレコード「Dark Horse」が在るじゃねーか。つーか、クラプトンに寝取られる前に、ジョージはリンゴの嫁(モーリン)と浮気しちゃってますから。ジョージ、リンゴ、クラプトンって、昔から矢鱈と仲がええんだけど、そーゆーことかい、、、隣人愛し過ぎ。

ま、真の天然「天才バカボンのパパ」って云ったら「サー・ポール」だね。サーになって最初の発言が「大麻を合法化してくれ」だったしな。スモーキング・モジョ・フィルターズ(ポールとポール・ウェラー、ノエル・ギャラガーの変名ユニット)だって、ホントはウェラーとノエルでやってたら、「おまえらこそこそ何やってんだよ?ん?カム・トゥゲザーをカヴァーするってぇ?おいおい、それじゃオレ様が居なきゃしょーがねーだろ?」とか云って、挙げ句に「駄目だダメだ、ジョンはそんな風には歌わない。よし、オレ様が手本をみせよーじゃねーか」と出しゃばりまくって、ギター、ピアノ、バック・ヴォーカルとやりたい放題。プロモで、うんざりした顔のウェラーとノエルを観て、涙が出たよ。(てか、げらげら笑った。)ジョージの追悼ライヴでも、自分を揶揄された曲を喜んで演奏してたもんなぁ。あれだけ莫迦だと、まわりも逆に気を使うんだろーなぁ。だからコステロと組んだ時に「おまえの書く曲はゴミだな」とか云われて、感動したりするのね。裸の王様なのよ。

そー云う話だと、クラプトンがフィル・コリンズにプロデュースしてもらった時にギター・ソロを弾いたら、フィルに「うーん、なかなか良かったけど、もう一回弾いてよ」と云われて愕然としたってのがええな。ギターに駄目出しされたの、初めてだったらしい。「『何故だ?!』と激しく落ち込んだんだよ、むふふふ」と得意げに語る禿げコリンズも戴けなかったけどな。コリンズが子役時代に「ハード・デイズ・ナイト」に出たって自慢話も、とほほだったぞ。「もう最高だったよ、ビートルズは観れたし、弁当も出たんだ」だってさ。弁当って、、、。

段々しょぼくれた話になっちゃったな。豪快な我侭野郎はおらんのか?あ、いたいた。御大チャック・ベリー。還暦祝いの映画「ヘイル・ヘイル・ロックンロール」は大笑いしたなぁ。キース・リチャーズが仕切ってんだけど、我侭やり放題なんですよ、あのじじい。あのキースが顎でこき使われて泣き入っちゃうんだもん。「チャック、頼むから真面目にやってくれよ」ってキースに云われたくねーよな。

リンダ・ロンシュタットが出てくるとケツを追っかけまわすエロじじいぶり全開(十八番のダッグ・ウォークでリンダの周りをぐるぐる廻るんだけど、視線はお尻に釘付けなんだよね)だし、ジュリアン・レノンと「ジョニー・B・グッド」を感動的に共演しといて「昔、お前のオヤジとも演奏したっけなぁ、似てるな。」ジュリアン号泣。感動の名場面だ。

で、とどめのひとこと

「あ、そーだ、帰ったらオヤジによろしくな☆」

おいおい、もういねーよ。


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「RUMOURS」(2005-7-27)



posted by 栗 at 03:41| FAB4 | 更新情報をチェックする

「ラッキープールが聴こえる」

The Great Escape


気が付けば早いもので今年(2011年)も睦月が下旬となりました。来る如月には、待望の「ジーン・ワルツ」が公開されます。此の映画は、御存知の通り一昨年(2009年)にクランクインしました。出演した片瀬那奈ちゃんは、同時進行で「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」(2010年5月公開)と「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」(2010年11月公開)にも挑んでおられたっ。既に他の二本は公開されましたが、遂に真打の登場です。

此処でも「2009年11月13日」に第一報を伝えておりました。当時「今、みっつの台本を読んでます」との片瀬クンのコトノハに、まさか、同時に「三本の本編に挑まれていた」なんて思いもしなかった。全く以って、読みが甘すぎなのです。

さて、其の「ジーン・ワルツ」ですが、当初は「2010年秋公開」と謳われておりました。何らかの事情で公開時期が延びましたが、撮影から一年余も経ていよいよ公開されるのです。映画の内容も楽しみですが、矢張り、映画公開となれば「片瀬那奈ちゃんが舞台挨拶に登壇するのではないか?」と色めき立ちます。

結論から申しますと、2/5の初日に片瀬那奈ちゃんは舞台挨拶を行う予定みたいです。場所は「丸の内TOEI」って事も分かりました。既に昨日よりプレリザーブも始まっているみたいです。おっと、少ししゃべりすぎたかしらん。


(「THANX 4 アンテツ」:小島藺子)



「ジーン・ワルツ」公式サイト

posted by 栗 at 19:56| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2011年01月24日

「コピコン・リマスターズ」#05(2005年5月)

THE BEATLES 1962 - 1970


ジョン・レノンの「イマジン」は、今でこそ世界平和を歌う世紀の名曲などと云われるけれど、1971年の発表時には本国で在る英国ではシングル発売されなかった。ジョンのシングルは「コールド・ターキー」や「マザー」が既に放送禁止になっていた時代だけど、「イマジン」は所謂「発売禁止」だったのですね。「天国はない」(キヨシロー訳)って頭の歌詞だけでお話にならねーよってことだったみたいです。ジョンは美しい曲を書くひとだったので、多くの曲が現在でも親しまれて居ます。でも、彼自身の歌声でないと魅力が無いって曲が大半です。普遍的で単純な歌詞の様で、其処には本人しか表現出来ない「何か」が在るのでしょう。「イマジン」って過激な歌なんだよね、アルバムを聴けば分るよね。てか、オリジナル・ミックスの「もわー」っとしたイントロなんてヤバイもんな。

同じ時代にジョージの「マイ・スウィート・ロード」や「ギヴ・ミー・ラヴ」が大ヒットして居ます。「神よ おお神よ 絶対あいたいです」とか「愛をください 此の世に平和をください 神様お願い」なんて云う「完全にいっちゃってる」歌詞なんですけど、こーゆーのはええわけだ。こっちの方が、かなりヤバイと思いますよ。

何かね、ジョンとかジョージって思想が在るとか云われてたんですよ。其れって違うよね、ただ「いっちゃってた」だけですよ。ポールも本質的には同じってゆーか、もともと天然なんで一番「危険が危ない」方なんですけど、どーしても大好きな下ネタに走ってしまうんで「ただのお莫迦」扱いされてました。で、開き直ったのが「心のラヴ・ソング」って歌で、「くだらない愛のうただよーん、ねーちゃん好きで悪いか?ごらぁっ!」ってな感じです。

ん、リンゴはどーしたって?太鼓を叩いてたんじゃないの?(ま、ホントはソロで売れてしまって勘違いしてた頃だな。)で、今じゃ息子がTHE WHOやオアシスで太鼓を叩いてるよ。息子と叩くとこは観たから、今度は孫と三人で叩いて欲しいね。

1970年代前半ってのは、世の中「ジョンとジョージ」でした。あと、意外にも「リンゴ」が売れてました。そして「ポール」は悪役でした。

ジョンはセールス的にはいまいちだったけど、世紀の名盤「ジョンの魂」で大きな衝撃を与え、常に変化し続ける「ビートルズ」の核はやはり「ジョン・レノン」だったんだと世間に知らしめます。挙げ句に、レコード会社との契約を更新せず主夫になってしまったこと(つまり引退したわけですな)までが、「流石はレノン」などと云われたんですからね。てか、ジョンがレコードを出さなかったのは約5年間で、正確には1976年1月にEMIとの契約が切れて1980年9月にゲフィンと契約します。当時の此のブランクは「完全引退」を思わせましたけど、現在ではインターバルが5年なんて別に珍しくないですね。

ジョージは、解散して一番得したひとになりました。いきなり三枚組ですからね。ネタがいっぱいあったわけですな、なんせビートルズではアルバムに2〜3曲しか自分の曲を取り上げてもらえなかったんですからね。もうイケイケでレコードを出しまくり、全部大ヒット!ところが、だんだんネタが尽きて来るわけです。先を急ぐと80年代にはオリジナル・アルバムが三枚。90年代はライヴ盤のみ。そんでもって次は、亡くなってからです。晩年のインターバルは15年!!だから、アルバムに2〜3曲だったんだって証明しちゃいました。あ、私、ジョージ・ヲタですよ。

リンゴなんて、アルバムに1曲のひとですからね。其れが売れた。70年代前半のリンゴって滅茶苦茶に売れてたんですよ。何故か?そりゃね、リンゴのアルバムには他の三人はもとより、豪華ゲストが満載なんですよ。そのうえ自作とクレジットされてる「明日への願い」なんてジョージのデモがあるんですよ。おいおい、此れはジョージの曲だろ?映画「レリビー」でも「蛸庭」をジョージが手伝って作ってるシーン(いや、もっと正確に云うと手伝う振りしてジョージが作曲しちゃうんだけど)がバッチリ映ってますからね。で、まぁ、勘違いしたリンゴも落ちぶれるわけです。飽きられちゃったんだね。だから現在のオールスター・バンドは、正にリンゴにとって最良の方法です。でも、何で此のひとにはみんな手を貸してあげちゃうのかなぁ。人徳って云われるけど、結構シニカルなひとだと思うよ。だって、こいつもビートルズだからね。

さて、ポールです。此のひとは常にレコードを作らないと、発狂してしまうんでしょうね。えっ?もともとだって?いや、そりゃそーなんだけどさ。ビートルズの音楽ってのは、簡単に云ってしまうとポール・マッカートニーの音楽なんですよ。特に中期以降は、ポールが音楽面でのリーダーだったので、ポールにはビートルズ以外の引き出しが無いんです。其れは今でもそうです。だからこそ、ポールには「他の誰か」が絶対に必要だったんです。ジョン、ジョージ、リンゴのレコードを聴いて、物足りないって感じはしないんだけど、ポールの其れは「何かが足りない!」って思わせるんです。そして、其れが「ジョン・レノン」で在ることは明確です。だから、ポールの音楽はずっとずっと「せつない」のです。

ジョンが凶弾に倒れた時、私は二十歳で、翌年に予定されて居たツアーを心待ちにして居た。ビートルズのファンになって那奈年、でも其の内の5年近くはジョンが引退して居たわけでして、リアル・タイムだと「マインド・ゲームス」「心の壁、愛の橋」「ロックン・ロール」「シェイヴド・フィッシュ」(インターバル)「ダブル・ファンタジー」あぼーん!ですよ。あんまりだよね。

何が云いたいかってゆーと、あたしみたいなオッサンでもジョンを体験出来た期間ってのが短かったってことなんだな。でもベスト盤から遺作までの5年間ってのは、そんなに長くは感じなかったよ。目の前には膨大な過去の作品が在って、ビートルズの編集盤やライヴ盤もドンドン発売されてて、WINGSやジョージ、リンゴもバリバリの現役だったからね。で、そろそろジョンの新曲も聴きたいなぁって頃には「どーも復活するらしい」って話が出てた。

ジョンが亡くなって四半世紀。生前にファンだった期間をとっくに超えてしまったし、自分自身がジョンの歳を超えてしまった。でも、きっと私は「生きているジョン」を体験したから、彼のファンで在り続けるんだと思う。若いファンと話しても決定的に違う何かを感じるのは、仕方がないんだろう。ジョンは「愛と平和の歴史的な偉人」なんかではないって、私は本当に知って居る。「神様」になる前のジョンを、私は選んだんだもの。

「スターティング・オーバー」を初めてFMで聴いた時の昂揚感って云ったら、なかった。私はきっと、もう二度とあんなに新作を待って、其れに感動するなんてことはないんだろう。でも、其れでいい。


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「1970年代ビートルズ物語」其の壱(2005-5-25)
 「1970年代ビートルズ物語」其の弐(2005-5-26)
 「1970年代ビートルズ物語」其の参(2005-5-27)


posted by 栗 at 02:59| FAB4 | 更新情報をチェックする

「美玲ちゃんは、好いコだね」

美玲さんの生活。super!


此処もチマチマと設定を変えたりしております。最近は、カテゴリや年月日での表示を「古いものから」に変えました。最近のデータをお求めの片には不便になったかもしれませんけど、データ集として考えたなら此の方が分かり易いと考えました。TOP画像も最近は自分で加工したモノにしています。修作を載せているわけでして、結構コロコロと変えると思います。

さて、此処ではデータをより詳しく載せるのが「全記録」と謳っている限りは重要な要素となります。以前は「女子マネちゃん」が随分とマメにスタッフしか知りえない「撮影日時」などを明かして下さいましたが、担当マネジャーが変わってからは不慣れなのかそうした美味しい情報漏洩は激減しました。其れならば、もうマネジャー日記は当てにせずに他から引っ張るしかありませんね。

例えば、2/3に放送される「VS嵐」には、片瀬那奈ちゃんは「ジーン・ワルツ」チームとして御出演されます。此れは、TV情報誌などで明かされていますが、具体的な撮影日は分かりません。然し乍ら、今年最初のドラマ「ザ・ミュージックショウ」でも共演し「ジーン・ワルツ」でも共演している「甘力」の「やめてけれ:桐谷美玲ちゃん」がブログ、其の名も「ブログさん」2011年1月18日にて「1/18に収録した」との事実を片瀬那奈ちゃんも含めた写真入りで明かして下さった。エライぞ、美玲ちゃん。此れには、

「やめてけれ!」とは云えませんね。

こーゆーのって、凄くポイントが高いんですよ。美玲ちゃんを応援したくなるのでした。


(姫川未亜)



そー云えば「盟友・うっぴー☆」から、昨夜(1/23)の「行列のできる法律相談所」に「過去に片瀬那奈ちゃんが出演された時の映像が使われていた」との連絡を頂きました。全く以って「那奈ヲタ同志諸君」の嗅覚の鋭さにはシャッポを脱ぐしかありません。「怪しいナ」と思ったなら、とりあえず録画するしかないです。「新マネくん」は「不慣れ」ですからね。


(小島藺子)


posted by 栗 at 23:29| TV | 更新情報をチェックする

2011年01月25日

「コピコン・リマスターズ」#06(2004年12月)

Let It Be... Naked [Bonus Disc]


最も長く聴き続けて居るのは THE BEATLES なわけで、当然所有する音源も彼等のモノが圧倒的に多い。沢山いっぱい数え切れないほど彼等のレコードやCD、Video、LD、DVDを購入した。書籍やその他のグッズも買ったけれど、やはり音源が聴きたい。よーするに在るモンは全部聴いてみたいわけだ。

彼等のレコーディング・テープは驚くほど数多く残されて居て「ANTHOLOGY」でボツやライヴの一部も公式化されたし、其れに入らなかったモノもほとんどがブートで聴くことが出来る。それはどーゆーモノかと云うと、例えば「HELP!」はtake1からtake12まで通して聴ける。「それがどうした」と云われたら「ハイそれまでヨ」の展開だけど、此れがええんだよ、うん。とは云えこんな状況になったのは1988年以降のことで、かつていわゆる「海賊盤レコード」なんてモノを聴いた者にとって今は夢の様な時代なのだ。なにせ当時(1970年代から1980年代中頃までのいわゆるアナログ時代)のブートは「高価でデザインも音質も劣悪で、しかもフェイク」ってな代物。CD時代になって「ウルトラ・レア・トラックス」を聴いた時の衝撃は凄かった。其れまで延々公式音源だけを聴き続けて居たんだからね。昔は「ACROSS THE UNIVERSE」の Bird version(「パストマスターズvol.2」収録)ですら「幻の音源」だったのだ。

其れで、今まで一番多く聴いて来たのは、ズバリ「THE GET BACK SESSIONS」なんですなぁ。理由は簡単で「音源」がほとんどすべて残ってしまったからなのね。彼等は此の時「映画」の為に撮影されて居たので、1969年1月2日から31日までが「リハーサルから会話から何もかんも全部」映像と音声で記録されてしまったのよ。プライベートなんて、ないないない。で、此のセッションは「酷い」ってことになった。

だけど、ぼくらは此のセッションを限りなく愛して居る。こんなに壮絶な崩壊をすべて魅せたバンドは、他に居ない。そしてぼくにとって12月から1月までが、ビートルズの季節だ。たったの二ヶ月だけど、つまり其れはすべてなのだ。

1968年5月20日から29日にかけてジョージの自宅に集まったビートルズは、数多くのデモを制作する。32曲(ジョージ・マーティン談)にも及ぶ其れらの新曲は、ほとんどがインドで書かれた。1968年2月にシングル用の「LADY MADONNA」と其の関連(B面「THE INNER LIGHT」、世紀のボツ音源!!「ACROSS THE UNIVERSE」、プロモ撮影時に時間が勿体無いからと録音!!「HEY BULLDOG」)をレコーディングした後、4人はインドへ行ったのだけど、瞑想したり遊んだりして居たわけではなく日々曲作りに勤しんでいたわけだ。

其れを叩き台にして、いよいよ5月30日から本格的なレコーディングに入り10月14日まで続く。其れは11月22日に「THE BEATLES」(通称「ホワイト・アルバム」)として発表される。2枚組30曲入りの大作だが、先行シングル「HEY JUDE / REVOLUTION」(8月30日発売)は未収録、なのに30曲、しかも在った曲を全部入れたわけではなく「POLYTHENE PAM」「MEAN MR. MUSTERD」「JUNK」「CHILD OF NATURE(後のJEALOUS GUY !)」「WHAT'S THE NEW MARYJANE ?」「NOT GUILTY」「CIRCLES」「SOUR MILK SEA」などは温存(と云うかボツ!)、ともかく現在に於いてすら「問題作で大傑作」で在る。

てんでバラバラな音楽をやって居る様でも、ジョンとポールが曲順を決めただけ在って妙な整合性が在り、なおかつ狂気が漂う。此れをビートルズの最高傑作だとする意見も決して少なくはないのだ。11月にはジョージのソロ(サントラ盤)とジョンとヨーコの前衛アルバムも出て居るのだから、しばらく休んでもバチは当たらない。

しかし、此処からがビートルズだ。以前も詳しく書いたけれど「ホワイト・アルバム」が発売された翌月、ジョンが暴走する。ビートルズの新曲を別のバンドで再現し、バンド名は「ポールいらね」だ。其処でポールは早くも「THE GET BACK SESSIONS」を考案する。ジョンのライヴ重視と云う意見を聞き入れて「原点回帰」をテーマにアルバムを作ろうと云うわけだ。此処までの展開は、一ヶ月も経たないうちに起こった。リハーサルは年明け早々始められる。彼等にとって発売後一ヶ月半も経って居ない「ホワイトアルバム」など、最早過去のモノだった。

ビートルズは急いで居た。其の理由は、映画でポールがジョンに云った此の言葉で充分だろう。「君と一緒なら、いくらだって演奏するよ」

「THE GET BACK SESSIONS」 を元にして、1969年4月11日にシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」が先行シングルとして発売された。続いて5月28日にはグリン・ジョンズの編集でアルバム「GET BACK」が完成するが、ビートルズは発売を承諾せず、無視するかの様に2月から別のレコーディングに没頭してしまう。映画の完成も遅れたため「GET BACK」は忘れられて行き、9月26日には「ABBEY ROAD」が先に発売されてしまうのだ。しかし映画のサントラ盤として「GET BACK」は必要だったので、翌1970年1月3日と4日にジョン(前年9月に極秘に脱退宣言していた)以外の三人で追加レコーディングした「I ME MINE」(結果的に最後の録音)を差し替え、映画に沿った内容の「GET BACK」第二版がグリン・ジョンズによって1月5日に完成。だが既に解散状態のビートルズから承諾を得られず、此のふたつの「GET BACK」はお蔵入りとなった。此の幻のアルバムは、基本的にオーバー・ダビングを行わないスタジオ・ライヴ・レコーディングに近いモノで、現在では一部は公式盤「アンソロジー3」で聴けるし、多くのブートで全貌も明かされている。

1970年3月6日にシングル「LET IT BE / YOU KNOW MY NAME」が発売されるが、ベースとなった録音はA面が1969年1月でB面は1967年5月のモノだった。此処で初めてフィル・スペクターが登場する。3月中旬にジョンとジョージに依頼されたスペクターは「THE GET BACK SESSIONS」の膨大なテープと格闘しオーバー・ダビングを繰り返す。もはや当初の意図など全く意味がなくなり、5月8日にタイトルも「LET IT BE」と変更され発売されるわけだ。映画も公開され「THE GET BACK SESSIONS」は一年半近く経ってようやく完結。同時にビートルズも終わった。

ところが此の作品に対して納得して居ない人物が居た。其のひとの名は「サー・ポール・マッカートニー」と云う。彼は長い間チャンスを伺って居た。「物語はまだ終わっていないのだ」と思い続けて居た。そして2003年11月「LET IT BE...NAKED」が発売された。レコーディングから35年近い時間が経過して居たが、ポールにはどうしても此の作品を完成させる「理由」があったのだろう。タイトルに反して内容は最新テクノロジーを駆使したリミックス盤だったけれど、ポールの意図は明確だった。

ポールが1968年12月に「THE GET BACK SESSIONS」を考案した「意図」とは「ビートルズの再生」であり、其の為に「原点回帰」が必要であり、其れを可能にする唯一の方法が「ライヴ・パフォーマンス」だったのだ。ポールは、どんな手段を講じても「1969年1月に再生したビートルズのライヴ」を作らなければならなかった。何故なら「1968年12月にジョンがダーティー・マックをやった」からだ。「そうじゃないんだ!君が居るのは其処ではなく、此処だ」と云いたかったのだろう。幾ら本人が否定しようが「THE GET BACK SESSIONS」でのポールの曲は、すべて「ジョンへのラヴ・レター」にしか聴こえない。「TWO OF US」「GET BACK」「LET IT BE」「THE LONG AND WINDING ROAD」「TEDDY BOY」「I'VE GOT A FEELING」と歌いかける先には、ジョン以外の誰がいるのか?

35年も賭けた執念は凄まじい。しかし最も聴いて欲しかったひとは、もう居なかった。


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「GET BACK」(2004-12-6)
 「ONE BEFORE GET BACK」(2004-12-7)
 「KUM BACK ! JOHNNY」(2004-12-8)



posted by 栗 at 00:17| FAB4 | 更新情報をチェックする

「ラッキープールが聴こえる」のつづき

The Great Escape


いよいよ来週末に公開される映画「ジーン・ワルツ」ですが、公開前の試写会も全国各地で行われている様子です。中でも注目すべきなのが、来る1月30日(日)に「帝国ホテル 孔雀東の間」で行われる「特別試写会」です。

どうやら、此の「特別試写会」でも舞台挨拶が敢行され、主演の菅野美穂さんを始めとした出演陣の登壇が予定されている模様です。豪華な出演陣の中で、はたして他には誰が登場するのか?

結論から申しますと、片瀬那奈ちゃんも「登壇予定」と云われております。ま、あくまでも「予定」ですよ。初日舞台挨拶も「確定」ではなく「予定」ですからね。


(小島藺子)



「ジーン・ワルツ」公式サイト

posted by 栗 at 23:09| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2011年01月26日

「コピコン・リマスターズ」#07(2004年12月)

Get Back - The Beatles' Let It Be Disaster


アルバム「LET IT BE」にまとめられる「THE GET BACK SESSIONS」が始まったのは「レコーディング・セッション」によると1969年1月22日である。つまり正式に録音されたのは其れからで、30日の伝説のルーフトップをハイライトに翌日のポール中心のスタジオまでの十日間になる。となるとそれほど酷いセッションではないし、アルバム「GET BACK」もお蔵入りするほど悪くは聴こえない。

だが「THE GET BACK SESSIONS」は「1月2日から始まった」ことになって居る。トゥイッケナムでのリハーサルや21日のアップル・スタジオはレコーディングされていないから「レコーディング・セッション」には記載されない。なのに其のすべてが音源として残された為、とんでもないことになった。何故リハーサルばかりか会話までもが残って居るかと云うと、撮影されて居たからで、ブートで出回って居るのはほとんどが此の映画撮影用の音源だ。

通称「ゲバロール」(いや命名イコだけど)はAロールとBロールがあって、ルーフトップではCロールとDロールにBロールのサブがふたつの計6ロールもある。まぁ当然ルーフトップは8トラックで正式にレコーディングもされているけど、其の侭のカタチでは公式に発表されていない。よーするに沢山の音源が残っていて、例えばAロールだけでもCDで70枚以上もある。残っているなら全部聴いてみたくなるのだけど、実際に聴くと「ぐったり」してしまうんだな。

でも「THIRTY DAYS」と云う編集盤がある。此れを聴けばええ。まとまった演奏を中心に曲単位でトラック分けされているのも便利だ。でもでもCDで17枚もある。ビートルズの公式盤よりも多い。でもでもでも、例えば一枚モンの「LOVE ME DO」じゃ物足りないし、ゲバロール全部聴き返すのは老後の楽しみでもええ。贅沢な悩みだなぁ、嗚呼、楽しいな。

映画「LET IT BE」は、何故か商品化されていない。海外でレーザーディスクが発売されたことが在るけれど、当然廃盤だ。てかレーザーディスクって何だか知らないひとも多いだろう。かつては名画座でよく上映されたし、フィルム・コンサート(死語)や「ビートルズ祭」でも定番だったし、70年代にはかまやつひろしのナレーション入りでテレビ放映もされ、80年代には字幕ノーカットでも放映された。余談だけど「HELP!」は吹き替えで放映されたこともあった。

観ようと思えば観れる時代なので、あたしは何故か字幕入り(粗悪なブートだね)とレーザーディスク落としの鮮明なヴィデオ(ALL GREENのモノです。モノクロ映像のアウトテイクも満載のヤツね)二本と、DVDを持っている。但しDVDは「LET IT BE...NAKED」仕様のモノで2003年のプロモはともかく、CD音声を映画のシーンにかぶせた編集は面白いのか御苦労さまなのか、よく分らないね。(【注】其の後も延々と公式発売されていない「LET IT BE」は、2011年の現在では、鮮明な本編や労作過ぎる未公開映像集なども多くブートDVDで観る事が出来ます。)

此の映画や膨大なゲバロールが面白いのは、ビートルズがどうやって曲を作っていたのかを観たり聴いたり出来る点に尽きる。映画は暗いと云われるけれど、最後のルーフトップの素晴らしさですべて帳消しになる。とにかく屋上の映像だけでも正式に発売しなければイカンだろう。

「THE GET BACK SESSIONS」と呼ばれ、当初はアルバムも「GET BACK」だったのに、リハーサルが始まった時点で「GET BACK」と云う曲は存在していない。ゲバロール音源を聴き進めると、此の曲の誕生の瞬間に立ち会うことが出来る。他の楽曲もすべて変貌していくし、映画でも見られるポールとジョージの口論も生々しい。簡単に云うとポールがジョージのギターに駄目出しをして、切れたジョージが「分ったよ云う通りに弾くし、弾くなって云うなら俺はやめる」とトンズラこく。ジョンは「ええよ、代わりにクラプトン呼ぶべ」とぬかす。挙げ句に酒をしこたま呑んだジョン、ポール、リンゴは三人で滅茶苦茶な演奏を展開する。

さて、だらだらと「THE GET BACK SESSIONS」について書いておりますが、此れはハマると抜け出せません。良い子はおとなしく「LET IT BE」と「LET IT BE...NAKED」だけを聴いて、あとは「ANTHOLOGY3」のDISC2-1〜12、21(一応22もか)とシングル「GET BACK / DON'T LET ME DOWN」「LET IT BE」を聴いて、そのうち発売される映画「LET IT BE」DVDを待つことですね。

それで満足出来ない方は、もう諦めて「THIRTY DAYS」を聴きましょう。17枚組ですけど、現在では一万円位で新品が買えます。ほとんどが70分前後目一杯詰め込んであります。DISC14と DISC16とDISC17だけ収録時間が短いのは、ルーフトップ完全版のこだわり編集(DISC14)と、31日の完全版をDISC15と16に収録したのと、最後はアルバム「GET BACK」第一版の復刻盤だからでして、いやとにかく全部聴くのに20時間近くは掛かりますな。そんなに聴いてられませんよね。でもゲバロールを全部聴いたら軽く100時間は超えるので、くれぐれも「DAY BY DAY」とか「B ROLLS」なんてモノには手を出さないのが賢明です。

同じ様にBBC音源もオフィシャルの二枚組で充分ですよ。ウチには何故か10枚組の箱がありますけど、いらないいらない。いつ誰が聴くんだよ。ジョンの「LOST LENNON TAPES」なんかも、おとなしくヨーコ様が編集して下さった4枚組のBOXとか、今年(2004年)に出たCCCD「アコースティック」とかで満足しましょう。あれだけ全部聴くのだって偉い時間が掛かりますからね。「CHILD OF NATURE」が入ってないぞ!とか云って「LOST LENNON TAPES」を延々30枚以上聴くなんてことは止めましょう。

ビートルズの未発表音源なら「ANTHOLOGY」で充分です。6枚も在るしDVDは10時間も在るんですからね。まあ「ANTHOLOGY」だと1枚目の22曲目にはデビュー曲の「LOVE ME DO」に到達しますけど「THE BEATLES COMPLETE」ってのだと3枚目の22曲目ですね。つまり58曲目になりますけど、気にしないことです。36曲の差は何なんだ?とか絶対に考えてはいけませんよ。ほら「THE CAPITOL ALBUMS VOL.1」も出たじゃないですか。みんなで仲良くCCCDの日本盤を聴きましょう。ブートは違法ですよ。輸入盤も違法になりますよ。ぐぐってダウソしたりしないでね。

「ゲバ音源」で初めて手に入れたのは「SWEET APPLE TRAX VOL.3」だったと思う。「ブラックアルバム」も欲しかったのだけど、とんでもなく高価で、当時は「海賊盤辞典」すら発売されていなかったから曲名でなんとなく判断するしかなくて、もう博打だったんだ。ぼくが入手した「SWEET APPLE TRAX VOL.3」は2枚組で、音が悪くて、其れでも何回も聴いて居た。当時は分らなかったけれど、きっと他のアレとかナニとかがフェイク音源満載だったけど「ゲバロール」だけは本物だったからなんだろうな。

CD 時代になって驚愕の音源が沢山聴ける様になり、狂った様に買い漁ったけれど、一番大きな買い物は「THE GET BACK JOURNALS」だった。内容はもう充分理解していて、そんなものに三万円も払うのはどーかして居た。CDで8枚組で、全部聴くのに9時間以上掛かった。其れで、もう此の音源を聴くのはやめようと決意した。

だけど「THE ULTIMATE COLLECTIONS」が出た時は、三箱(CD12枚ですね)を一気に買ってしまい、たまたま一緒に居た全くビートルズに興味がない友人に「あんたは莫迦か?」と真顔で云われた。「DAY BY DAY 」を買って居た頃には、よりによって店員さんに「本気で全部集めるつもりなんですかぁ?こんなもん聴いて面白いんですかぁ?」と云われたけど、随分と親切なひとだったなぁ。そーいえば、彼を最近見かけなくなったけど、どーしちゃったのかなぁ。

確かに「THIRTY DAYS」を聴くと、もう此れでいいじゃないか、と思える。そうだ、あの時店員さんにも「いえ、もうホントは『THIRTY DAYS』で充分なんですけどね」と答えたのだ。こんなに良い音で聴ける様になるなんて思ってなかったよ。ルーフトップを聴かせた若いコは「素晴らしいけれど、音が悪い」と云ったけどさ、そりゃ分らないよな。何だか「戦後の食料が無い時代」を知らないからどーのこーのって云ってた人の気持ちが分った気になるよ。

「THE GET BACK SESSIONS に熱を入れているファンでなければ、これだけ持っていれば事足りるのではないかと思われる」とまで書かれた名作「THIRTY DAYS」を聴きながら、僕は思う。

「もっともっと、ビートルズを!」


(小島藺子)



初出「COPY CONTROL」
 「LOVE ME DO」(2004-12-9)
 「NO PAKISTANS」(2004-12-10)
 「SWEET APPLE TRAX」(2004-12-11)
 「VEGEMITE」(2004-12-12)


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