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2010年12月16日

FAB4-128:WITHIN YOU WITHOUT YOU

Daydream Nation (Reis) (Dlx) レコード・コレクターズ増刊 オール・シングス・アバウト・ジョージ・ハリスン ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ+13


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ
 録音:1967年3月15日(「Untitled」take 1)、3月22日(take 1 に SI、編集し take 2)、
    4月3日(take 2 に SI 「シタール、歌、ギター」)、
    4月4日(リミックス に SI 「笑い声」)
 MONO MIX:1967年3月22日(take 2 より 1)、
        4月3日(take 2 part 1 より 1-3、take 2 part 2&3 より 4-5)
        4月4日(take 2 part 1 より 6-11、take 2 part 2&3 より 12)
 STEREO MIX:1967年4月4日(take 2 part 1 より 1-3、take 2 part 2&3 より 4-5)

 1967年6月1日 英国アルバム発売 (「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」 B-1)
 パーロフォン PMC 7027(モノ)、PCS 7027(ステレオ)


アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」は、アナログ盤で「レコード盤、ひっくり返せばB面へ(大瀧師匠声で)」とするとですね、いきなりだナァ、で此の楽曲から始まります。作者は、当然の如く「ジョージ・ハリスン」です。印度風味が満載の此の曲には、ジョージが歌とタンブーラで参加した以外には他のメムバーは一切関わっていません。よーするに、ジョージのソロですね。

だったら此れは単なる印度音楽の模倣なのか?と云えば「違う」のです。此のアルバムは最も「ジョージ・マーティン色」が濃い作品だとは既に書きましたが、此の一聴すると印度音楽にしか聴こえない楽曲を仕切ったのはマーティンです。印度楽器と西洋弦楽器の見事な融合をお聴き下さい。「アンソロジー2」にはインスト版が収録されていますので、此の奇妙奇天烈な音楽をより深く堪能出来ると思います。此の曲は、二人のジョージによる、前代未聞のトンデモ音楽でございます。

録音に参加しなかった他の面子からの評価も高く、ジョン・レノンなんか大絶賛しております。此のアルバムのセッションでは、ジョージの曲は「ONLY A NORTHERN SONG」もレコーディングされたのに、ボツになりました。後にアニメ映画「♪いえろ、さぶまりん、パンパン♪(リンゴ声で)」に収録され陽の目を観た其の楽曲は「正真正銘のビートルズ」が演奏しています。其れでも、彼等は此の時点で「ジョージしか参加していない」楽曲の方を選びました。

ジョージは、自作曲がなかなか採用されない事に不満でした。でもですね、師匠格である「レノマカ」の的確なシゴキが彼を成長させたのではないのか?

 ジョン「ジョージの今回の壱曲は、どっちが好い?」
 ポール「そりゃ、印度っぽい方じゃん。ま、僕らは演奏してないけどさ」
 ジョン「うん、俺もアレが好きだな。あいつだけでもビートルズ、で好いよな?」
 ポール「ま、ジョンがそう云うならいいんじゃないの、うん(ソワソワ)」
 ジョン「あっ。其れはお前が始めた事だったけ?♪イエスタデ〜♪ケケケ」
 ポール「アノね、、、」

てな感じなんじゃまいか。此の連中って、懐が深いのだ。ちなみに、最後に「笑い声」が入っているのは「レコーディングに参加していないジョージ以外の三人が揶揄している」と考えられたりもしましたが、そうではありません。なんてったって、最終ミキシング段階で其の「笑い声」を入れる事を要望したのは、他ならぬジョージ・ハリスンなのです。


(小島藺子)



で、今宵の「医龍3」最終回は、録画予約しました。確定した片瀬那奈ちゃんの番組は24時間前を目安に「ひと足先に」予告記事をアップする様にしていますが、不確定なモノも何となく予告しとくべきだと思っております。此れまでも、こっそりとうっかり書いています。今宵は、新ドラマの予告が流れるのは確定ですけど、片瀬クンが出るか否かは分りませんよ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:32| FAB4 | 更新情報をチェックする