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2010年11月19日

「検事・鬼島平八郎」第5話

読め!


テレビ朝日、朝日放送 21:00〜21:54

片瀬那奈 as「スリの常習犯・新村慶子」!!


現在大ヒット公開中の映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」では「美人鬼検事マリリン」を演じている片瀬那奈ちゃんですが、此のドラマ(友情出演)では真逆で検事に取り調べを受ける「スリの常習犯」で「結婚詐欺の前科もアリ」と云う犯人役で登場です。此の振幅の広さこそが、片瀬クンの真骨頂だっ。いくら現在レギュラー出演中の連ドラ「闇金ウシジマくん」が先撮りだったとは云え、同クールの別の連ドラにも出てしまうって事だけでも凄いんだけど、其の役柄も全く別です。素晴らしいね。

此のドラマは、主要キャストがほとんど片瀬那奈ちゃんとの共演歴がある、所謂ひとつの「カタセカイ住人」です。此れだけ多くの「カタセカイ住人」が居ると「一体、誰の友情出演なのよさ?」と思ってしまいますが、ま、みんなの友情でしょう。そもそも「友情出演」ってクレジットは「特別出演」とおんなじで「本来なら主役級の俳優さんが、脇役やゲストやカメオ出演する」って時に使われるものです。ですから、エンド・ロールで「片瀬那奈(友情出演)」って出た時には、グッと来るもんが在りました。

浜ちゃんとの絡みが中心で、取り調べでのコントの様な掛け合いが見どころでした。此の辺は、バラエティで数多く共演した仲ですし、そもそも片瀬クンがバラエティ開眼したのは「浜ちゃんのおかげ」とも云えます。夫婦漫才の様な絶妙の掛け合いで笑いを取り、物語の重要な仕掛けにも関わるのです。其の「逆スリ」場面での「悪女どや顔」も最高!でした。

変幻自在で七つどころか幾多の顔を持つ「片瀬那奈」は、今や「多羅尾伴内」も「怪人20面相」もお手上げでしょう。実に好い女優だっ。片瀬クンは、本当に「何でもアリ」になったね。今後も、大いに期待させて頂きます。近年の片瀬那奈ちゃんの演技は、どんなに大きな期待をしても大丈夫だ。其れどころか、常に、期待を超えてしまう。久しぶりに、御唱和ください。

「片瀬那奈ちゃん、最強!」


(小島藺子/姫川未亜)



「検事・鬼島平八郎」朝日放送公式サイト

posted by 栗 at 21:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「あたしゃ、カックン!」

グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ‾ベスト・ヒッツ・ライヴ デラックスエディション


ポールのリマスター盤シリーズ第壱弾「BAND ON THE RUN」の出来映えが素晴らしかったので、1年前に発売された最新ライヴ盤の豪華版(CD二枚+DVD二枚)を一昨日にようやく買いました。ポールのアルバムは出たら普通はすぐ買うのだけど、此処のとこ毎年みたいに実演盤がCDやDVDで出ていた(海賊盤を含めたら月刊ペースです)ので、昨年の此れは保留にしていたのです。現在68才のポールは此のライヴ時に67才ですから「もう好いじゃないか、ポール!」と叫びたくなる様な映像は観たくないわけですよ。其れに、昨年は「ビートルズ・リマスター祭り」でしたから、ハッキリ云って、此の作品が発売された事実も半年後位に気付いたのでした。

ところがですね、DVDを観て、あたくしは何度も「カッコイー!」と声に出してしまったのです。一体、何なんだ此のジジイはっ。CDでも聴ける本編は全33曲!(メドレーも在るから、実質的には35曲)当然乍らポールは出ずっぱりでビートルズ、ウイングス、ソロ、ファイアーマンの全キャリアから珠玉の名曲を演奏し歌いっ放しです。70才近いジジイが「ヘルター・スケルター」を絶叫しちゃうだけでも驚愕なのですけど(しかも、散々歌いまくった後のアンコールで絶唱!)、此の時には最新作だった2008年のファイアーマン「ELectric Arguments」からの「Highway」と「Sing The Changes」をバンドで演ってしまう格好よさ!現役感バリバリ!!ベース、エレキ・ギター、アコギ、マンドリン、ウクレレ、ピアノと演奏楽器も相変わらず八面六臂です。曲の途中で楽器を変えたりなんかもしちゃうのだ。ジョンに捧げた「HERE TODAY」では、ポールが「マジ泣き状態」になってしまうのですけど、其れが余りにも感動的なのです。こんなポールは観た事が在りません。67才になったからこその熱唱でした。「A DAY IN THE LIFE」から「平和を我らへ」と繋いだレノン・メドレー最新版には、思わず涙が溢れてしまいました。

そして、ボーナスDVDが此れまた好い。本編は伝説の「シェイ・スタジアム(ビートルズが大衆音楽史上初めてのスタジアム・コンサートを行った場所)」の後継として新設された「シティ・フィールド」のこけら落としで昨年に行われたショーなのですが、こちらでは其のパブでNY市内の野外特設ステージで行われたフリー・ライヴが観れます。思いっきり「THE GET BACK SESSIONS」での「アップル屋上ライヴ」を彷彿とさせる演出で、ポールもヘフナー・ベースで一曲目が「GET BACK」なのだ。もうね、ジーンと来ちゃうよ。

壱番古いナムバーだと、1963年のビートルズのデビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME」の初っ端を飾った「I SAW HER STANDING THERE」(NY公演って事で、ピアノと歌でビリー・ジョエルが客演)から始まって、ビートルズ時代の名曲は20曲も披露しているのだけど、全く以て「懐メロ」ショーにはなっていないのが凄過ぎます。ポールは「オリジナル通りのアレンジで演奏してるよ。ファンは其れを望んでる」と云いますし、確かに原曲のイメージを崩さないからこそ観客も大合唱しているのでしょう。しかし、其処に立ちパフォーマンスして居るのは、紛れも無い「現在の、70才近いポール・マッカートニー」なのです。ライヴならではのグルーヴ感が堪りません。未だ未だイケルじゃん。嗚呼、ポール、また来日してくんしぇい。

最近のポールは、普通にしてるとめっきりと老け込んだ「70才近いおじいちゃん」に見えるのだけど、ステージに立って演奏する姿は正に「神」ですね。やっぱ、此の人は常人じゃないよ。化物だ。本当に、スゲぇ。永遠に、あたくしの偉大なるアイドルで居て下さい。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする