w & m:LENNON /
McCARTNEY P:ジョージ・マーティン
E:ジェフ・エマリック
2E:フィル・マクドナルド
録音:1966年6月14日(take 1-4)、
6月16日(take 5-13、take 13 にコーラス、ベース、歌を SI し take 14)、
6月17日(take 14 に歌を SI)
MONO MIX:1966年6月17日(take 14 より 1、ボツ)、6月21日(take 14 より 2-3)
STEREO MIX:1966年6月21日(take 14 より 1-2)
1966年8月5日 英国アルバム発売 (
「REVOLVER」 A-5)
パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)
ポール・マッカートニーの傑作。ビーチボーイズと云うよりもブライアン・ウイルソンの「PET SOUNDS」(具体的には「GOD ONLY KNOWS」)に影響されて書いたと云われていますが、云われても分らない程に「ポール・マッカートニー節が爆裂!」の名曲になっています。ハッキリ云って「REVOLVER」でのポールの最高傑作でしょう。ジョン、ポール、ジョージの三声コーラスも素晴らしく、後にモニターミックスでアカペラを聴いた時には余りの美しさに絶句してしまいました。
ポールの自慢話で、当時ジョンとツアー中に二人部屋(ビートルズのツアーではレノマカが同室が暗黙の了解)で新作「REVOLVER」を聴いていたら、ジョンが「俺は自分が書いた曲よりも、お前が書いた曲の方が好きなんだよ」と云ったって逸話があります。事実、ジョンは此の曲も絶賛していますので、ポールのホラ話ではないのでしょう。つーか、そう云われたのが、よっぽど嬉しかったのでしょうね。「てへへ、ジョンに褒められちゃったよ、ボク」みたいな感じです。ジョン・レノンは、天下のサー・ポール・マッカートニーも憧れ畏怖する程に圧倒的な存在だったのです。
美しいラヴ・ソングで、メロディーも歌詞も完璧です。特に「Running my hand trough her hair」って部分はゾクゾクするほどに美しく切ない気持ちにさせられます。「彼女が、いつもどこでも、ただそばにいてほしい」って歌で、他の何にも見えないほどにメロメロで、彼が彼女の髪をなでるわけですよ。手も握らず、キスもしないんです。髪をなでるだけなのよさ。無茶苦茶にロマンチックじゃないですか。聴くたびに、中学生の様にドキドキします。好いナァ。ちなみに、此の曲のカヴァーをラジオで聴いてエミルー・ハリスのアルバムを買ったら、他の曲がカントリー・ロックで、当時はサッパリ理解できず「失敗した!」と思いました。でも、折角手に入れたから何度も聴いていたらダンダンダンと好くなってきたのでした。
ジョン・レノンは「ポールの最高傑作」とまで賞賛していますが、全く以て其の通りです。常に「今夜は、どのおねえちゃんと、如何にしてやろうか?」なんて事しか考えていなかったポールが、こんなにも繊細で純情な歌を書いてしまうのですから、作者と楽曲は全く別だと思い知らされますね。ポールが書いた数多いラヴ・ソングの中でも、ベストだと思います。こんなにも素晴らしい名曲でも、シングルにもならずベスト盤にも収録されないのですよ。其れが、ビートルズ。
(小島藺子)
さて、本日(11/8)は坂口憲二さん(片瀬那奈ちゃんとは「らんぼう2」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。其れと、昨日の「那奈理名バースデー」記事にコメントを下さった皆さん、有難う御座居ます。「うっぴー☆、アンテツあにい」の三銃士は流石に見つけてくれた様ですけど、通常はコメントを求めていないのに見つけて書いて下さった「あっちサン」本当に有難う。此処を続けるモチベーションが高まりました。
(小島藺子/姫川未亜)