nana.812.png

2010年11月17日

FAB4-115:DOCTOR ROBERT

All This & Heaven Too The_Beatles_-_Butcher_Cover.jpg YesterdayandTodayalbumcover.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド(4/17、19、5/20、6/21)、ジェリー・ボイズ(5/12)
 録音:1966年4月17日(take 1-7)、4月19日(take 7 に歌を SI)
 MONO MIX:1966年4月19日(take 7 より 1-3)、5月12日(take 7 より 4)、
        6月21日(take 7 より 4-6、6 に編集)
 STEREO MIX:1966年5月20日(take 7 より 1、2)

 初出:1966年6月20日発売 (「YESTERDAY AND TODAY」 A-4)
 キャピトル T 2553(モノ)、ST 2553(疑似ステレオ)

 1966年8月5日 英国アルバム発売 (「REVOLVER」 B-4)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


ジョン・レノンの作品で、データで書いた通りに、「I'M ONLY SLEEPING」「AND YOUR BIRD CAN SING」、「DOCTOR ROBERT」の三曲のジョン・レノン作品が、何故か米国キャピトルの要望で英国よりも一ヶ月半も前に編集盤「YESTERDAY AND TODAY」に収録されてしまいます。挙げ句の果てに、米国盤の「REVOLVER」は其の三曲を抜いた「11曲入り」で発売されたのでした。米国盤だと、ジョンは「REVOLVER」にたったの二曲しか提供していないって事にされてしまったのだ。アノですね、そりゃイカンでしょ。

「YESTERDAY AND TODAY」は、数ある米国編集盤での最もハチャメチャな内容で、アルバム「HELP !」、「RUBBER SOUL」、「REVOLVER」、そしてシングルから寄せ集めた11曲入りで、なな、なんと、2曲もリンゴが歌う曲が収録されています。怒り狂ったビートルズは伝説の「ブッチャー・カヴァー」で不満を爆発させますが、発売禁止となり「トランク・カヴァー」に変更された為に、ヘッポコ内容なのにジャケットの希少性のみで高額なコレクターズ・アイテムとなってしまいます。そんな不幸な運命に逢ってしまったジョン・レノン作品のひとつである此の楽曲なのですが、そんな経緯が在った御蔭で別ミックスが聴けるってマニアには嬉しい展開にもなるわけです。米国編集盤の「YESTERDAY AND TODAY」のモノでは、エンディングでジョンが「オーケー、ファブ」と云っているのが聴けます。其れはやはり「OK ! FAB」なのでしょう。正に、自画自賛。そして、ジョンが如何にビートルズと云うバンドを愛していたのかが伝わって来る「ひとこと」です。

詩は、当時のジョン・レノン楽曲に共通するドラッグ体験を直接的に連想させる内容です。実在のモデル(ロバート・フライマン)もいて、ビートルズとは面識はなかったものの、其の筋では有名な人物でした。楽曲も、これまた此の時期のジョンが凝っていた「単調なマイナー7コード中心で展開するブルージーなロケンロール」ですが、ミドル8はおそらくポールが手伝ったと思われるメロディーも顔を出します。其れでも、ジョンの屈折度が半端じゃないです。アルバム「REVOLVER」でのジョン・レノンは、たぶん、壱番、トンでます。其の後も益々トビまくるわけですが、其れを楽曲へ昇華させたピークは1966年だったと思います。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:02| FAB4 | 更新情報をチェックする

「闇金ウシジマくん」第6話

闇金ウシジマくん 16 (ビッグコミックス)


TBS 0:25〜0:55

■ キャスト

 山田孝之 :丑嶋 馨(24)

 片瀬 那奈:大久保千秋(26)

 やべきょうすけ :柄崎(24)
 崎本大海  :高田(26)
 かすみりさ :瑞樹
 横山美雪 :杏奈
 希崎ジェシカ :モコ
 、ほか

■ スタッフ
 原作:真鍋昌平「闇金ウシジマくん」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
 脚本:福間正浩、山口雅俊(ヒント)
 音楽:吉俣良
 主題歌:鴉「巣立ち」(トイズファクトリー)
 演出:山口雅俊(ヒント)、川村泰祐
 企画・プロデュース:山口雅俊(ヒント)、木村元子(DHE)、竹園元(毎日放送)
 プロデューサー:幹九郎、佐々木博之(DHE)、丸山博雄(毎日放送)
 製作:「闇金ウシジマくん」製作委員会・毎日放送



早くも後半に突入したドラマ「闇金ウシジマくん」ですが、片瀬那奈ちゃん演じる「ドラマ・オリジナル・キャラ」で在る「大久保千秋」は、ずっとヒロインで居ます。此れは、原作を読めば分るのですけど、大久保千秋は原作に沿って動いていて、しかも原作での結構好いトコを頂いちゃってんのよさ。

だからこそ、かなり難しい役どころなのです。大久保千秋は、原作での「高田」や「マサル」の役割どころか、風俗嬢と関わる展開では「杏奈」や「モコ」の役割も果たし、更には主役である「ウシジマくん」の台詞すら奪っているのです。そんな複雑怪奇な役割を、片瀬那奈ちゃんは津軽弁でホッコリと演じているのですよ。素晴らしいっ。

あたくしは、片瀬クンが出演するドラマや映画の原作は必ず事前に読んでいるのですけど、此の「大久保千秋」は参ったネ。大久保千秋ってオリジナル・キャラを見事に溶け込ませたスタッフの功績もあるのだけど、其れを演じ切ってしまう「片瀬那奈」が凄いです。ドラマは原作のストーリーとほぼ同じで進んで居て、千秋以外のキャラも原作通りに動いて居て、千秋だけが「ドラマのみ」のキャラなのです。しかも、其の役割は「原作の多くのキャラの美味しいトコを担当しなければならない」のですよ。

「こんな役は、片瀬那奈ちゃんにしか出来ません」(キッパリ)


(小島藺子/姫川未亜)



「闇金ウシジマくん」MBS公式サイト


posted by 栗 at 00:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「3か月トピック英会話」で内山理名ちゃん!#08

NHKテレビ3か月トピック英会話 2010 11―聴く読むわかる!英文学の名作名場面 (NHK CD)


NHK教育 23:10〜23:30

シャーロット・ブロンテ「ジェイン・エア」


三ヶ月は「あっ。」と云う間でして、内山理名ちゃんと真面目に学ぶ英会話も二ヶ月分終ってしまいました。今回も、とっても為になる内容でしたね。ホント、理名ちゃんの発音は綺麗だナァ。

片瀬クンは秋に続いて「都のかほり」に御出演で、今度は京都へ行かれた御様子ですけど、また「那奈理名」だと好いですね。失神するかもしれませんけど、一度で好いから「那奈理名タッグ揃い踏み」を生で目撃してみたいものです。あたくしにとって「那奈理名」は「銀河系最強タッグ」なのです。


(小島藺子/姫川未亜)



「3か月トピック英会話」NHK公式サイト

posted by 栗 at 23:37| RINA | 更新情報をチェックする

2010年11月18日

FAB4-116:I WANT TO TELL YOU

Da-A-Ance: The Anthology レコスケくん COMPLETE EDITION


 w & m:HARRISON

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド
 録音:1966年6月2日(「LAXTON'S SUPERB」「I DON'T KNOW」take 1-5、
    take 3 に SI 「歌、コーラス、タンバリン、マラカス、ピアノ」、
    更に take 3 を take 4 へ編集)、6月3日(take 4 に SI 「ベース」)
 MONO MIX:1966年6月3日(take 4 より 1-4)
 STEREO MIX:1966年6月21日(take 4 より 1-2)

 1966年8月5日 英国アルバム発売 (「REVOLVER」 B-5)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


アルバム「REVOLVER」でジョージ・ハリスン作の三曲目です。前述の通りに「REVOLVER」には唯一三曲もジョージの曲が収録されましたが、1966年には彼もソングライターとして成長しておりまして、後のソロ三枚組「ALL THINGS MUST PASS」(1970年)に収録された楽曲のほとんどはビートルズ時代に書いたモノです。此の頃には「ART OF DYING」が既に書かれていました。

タイトルが「I WANT TO TELL YOU」に決定するまでには「LAXTON'S SUPERB」と呼ばれていましたが、それはマーティンがジョージに「何てタイトルなんだ?」と訊いたら「シラネ(I DON'T KNOW)」と応えた為にエマリック(彼は、一般的にはエメリックと表記されますけど、あたくしは発音により近いエマリックで通しています)がテキトーにテープボックスに書いた仮題だそうです。ジョン・レノンは「お前の曲はいつも題名がないナ」とからかっています。

ビートルズ時代にはライヴで披露されていませんが、1991年のソロ初来日公演で意外なオープニング・ナムバーとして演奏されました。其の時には「TAXMAN」も演ってくれたし、他のビートルズ時代の曲も惜しみなく(アノ「PIGGIES」まで飛び出した!)歌ってくれまして、バックを務めたクラプトン・バンドもオリジナルに忠実な演奏で素晴らしかったです。ジョージは、1974年の北米ツアーで「IN MY LIFE」などで改変をやらかして不評でしたが、大人になったのでしょう。ま、此の曲は「I WANNA TELL YOU」になっていましたけどね。

ジョージ作品で異常に張り切るポール・マッカートニーによるベースとコーラスが目立ちますが、元々のポールの相棒はジョージだったのです。「マッカートニー・ハリスン」で共作してたのに、ポールはジョージを捨ててジョンに走ったのでした。ポールの傲慢とも思える自作曲への介入や、ギター・プレイに対するダメ出しなどが鬱積し、1969年1月の「THE GET BACK SESSIONS」で爆発し「ジョージ脱退事件」へと繋がるのです。


(小島藺子)



posted by 栗 at 13:42| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月19日

「あたしゃ、カックン!」

グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ‾ベスト・ヒッツ・ライヴ デラックスエディション


ポールのリマスター盤シリーズ第壱弾「BAND ON THE RUN」の出来映えが素晴らしかったので、1年前に発売された最新ライヴ盤の豪華版(CD二枚+DVD二枚)を一昨日にようやく買いました。ポールのアルバムは出たら普通はすぐ買うのだけど、此処のとこ毎年みたいに実演盤がCDやDVDで出ていた(海賊盤を含めたら月刊ペースです)ので、昨年の此れは保留にしていたのです。現在68才のポールは此のライヴ時に67才ですから「もう好いじゃないか、ポール!」と叫びたくなる様な映像は観たくないわけですよ。其れに、昨年は「ビートルズ・リマスター祭り」でしたから、ハッキリ云って、此の作品が発売された事実も半年後位に気付いたのでした。

ところがですね、DVDを観て、あたくしは何度も「カッコイー!」と声に出してしまったのです。一体、何なんだ此のジジイはっ。CDでも聴ける本編は全33曲!(メドレーも在るから、実質的には35曲)当然乍らポールは出ずっぱりでビートルズ、ウイングス、ソロ、ファイアーマンの全キャリアから珠玉の名曲を演奏し歌いっ放しです。70才近いジジイが「ヘルター・スケルター」を絶叫しちゃうだけでも驚愕なのですけど(しかも、散々歌いまくった後のアンコールで絶唱!)、此の時には最新作だった2008年のファイアーマン「ELectric Arguments」からの「Highway」と「Sing The Changes」をバンドで演ってしまう格好よさ!現役感バリバリ!!ベース、エレキ・ギター、アコギ、マンドリン、ウクレレ、ピアノと演奏楽器も相変わらず八面六臂です。曲の途中で楽器を変えたりなんかもしちゃうのだ。ジョンに捧げた「HERE TODAY」では、ポールが「マジ泣き状態」になってしまうのですけど、其れが余りにも感動的なのです。こんなポールは観た事が在りません。67才になったからこその熱唱でした。「A DAY IN THE LIFE」から「平和を我らへ」と繋いだレノン・メドレー最新版には、思わず涙が溢れてしまいました。

そして、ボーナスDVDが此れまた好い。本編は伝説の「シェイ・スタジアム(ビートルズが大衆音楽史上初めてのスタジアム・コンサートを行った場所)」の後継として新設された「シティ・フィールド」のこけら落としで昨年に行われたショーなのですが、こちらでは其のパブでNY市内の野外特設ステージで行われたフリー・ライヴが観れます。思いっきり「THE GET BACK SESSIONS」での「アップル屋上ライヴ」を彷彿とさせる演出で、ポールもヘフナー・ベースで一曲目が「GET BACK」なのだ。もうね、ジーンと来ちゃうよ。

壱番古いナムバーだと、1963年のビートルズのデビュー・アルバム「PLEASE PLEASE ME」の初っ端を飾った「I SAW HER STANDING THERE」(NY公演って事で、ピアノと歌でビリー・ジョエルが客演)から始まって、ビートルズ時代の名曲は20曲も披露しているのだけど、全く以て「懐メロ」ショーにはなっていないのが凄過ぎます。ポールは「オリジナル通りのアレンジで演奏してるよ。ファンは其れを望んでる」と云いますし、確かに原曲のイメージを崩さないからこそ観客も大合唱しているのでしょう。しかし、其処に立ちパフォーマンスして居るのは、紛れも無い「現在の、70才近いポール・マッカートニー」なのです。ライヴならではのグルーヴ感が堪りません。未だ未だイケルじゃん。嗚呼、ポール、また来日してくんしぇい。

最近のポールは、普通にしてるとめっきりと老け込んだ「70才近いおじいちゃん」に見えるのだけど、ステージに立って演奏する姿は正に「神」ですね。やっぱ、此の人は常人じゃないよ。化物だ。本当に、スゲぇ。永遠に、あたくしの偉大なるアイドルで居て下さい。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「検事・鬼島平八郎」第5話

読め!


テレビ朝日、朝日放送 21:00〜21:54

片瀬那奈 as「スリの常習犯・新村慶子」!!


現在大ヒット公開中の映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」では「美人鬼検事マリリン」を演じている片瀬那奈ちゃんですが、此のドラマ(友情出演)では真逆で検事に取り調べを受ける「スリの常習犯」で「結婚詐欺の前科もアリ」と云う犯人役で登場です。此の振幅の広さこそが、片瀬クンの真骨頂だっ。いくら現在レギュラー出演中の連ドラ「闇金ウシジマくん」が先撮りだったとは云え、同クールの別の連ドラにも出てしまうって事だけでも凄いんだけど、其の役柄も全く別です。素晴らしいね。

此のドラマは、主要キャストがほとんど片瀬那奈ちゃんとの共演歴がある、所謂ひとつの「カタセカイ住人」です。此れだけ多くの「カタセカイ住人」が居ると「一体、誰の友情出演なのよさ?」と思ってしまいますが、ま、みんなの友情でしょう。そもそも「友情出演」ってクレジットは「特別出演」とおんなじで「本来なら主役級の俳優さんが、脇役やゲストやカメオ出演する」って時に使われるものです。ですから、エンド・ロールで「片瀬那奈(友情出演)」って出た時には、グッと来るもんが在りました。

浜ちゃんとの絡みが中心で、取り調べでのコントの様な掛け合いが見どころでした。此の辺は、バラエティで数多く共演した仲ですし、そもそも片瀬クンがバラエティ開眼したのは「浜ちゃんのおかげ」とも云えます。夫婦漫才の様な絶妙の掛け合いで笑いを取り、物語の重要な仕掛けにも関わるのです。其の「逆スリ」場面での「悪女どや顔」も最高!でした。

変幻自在で七つどころか幾多の顔を持つ「片瀬那奈」は、今や「多羅尾伴内」も「怪人20面相」もお手上げでしょう。実に好い女優だっ。片瀬クンは、本当に「何でもアリ」になったね。今後も、大いに期待させて頂きます。近年の片瀬那奈ちゃんの演技は、どんなに大きな期待をしても大丈夫だ。其れどころか、常に、期待を超えてしまう。久しぶりに、御唱和ください。

「片瀬那奈ちゃん、最強!」


(小島藺子/姫川未亜)



「検事・鬼島平八郎」朝日放送公式サイト

posted by 栗 at 21:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2010年11月20日

FAB4-117:GOT TO GET YOU INTO MY LIFE

ベリー・ベスト・オブ・EW&F グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ‾ベスト・ヒッツ・ライヴ デラックスエディション


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド
 録音:1966年4月7日(take 1-5)、4月8日(take 6-8)、
    5月18日(take 8 に SI 「歌、ブラス」、更に take 8 を編集し take 9-11 を作り、
    take 9 に SI)、6月17日(take 9 に SI 「ギター」)
 MONO MIX:1966年5月18日(take 9 より 1-2)、6月17日(take 9 より 3-7)、
        6月20日(7 に take 8 から SI 「ブラス」し、8)
 STEREO MIX:1966年6月22日(take 9 より 1)

 1966年8月5日 英国アルバム発売 (「REVOLVER」 B-6)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


タムラ・モータウンを意識したポール・マッカートニーの傑作です。「アンソロジー2」で聴ける初期テイクでは、オルガンが主体のビートリーなサウンドでしたが、リメイクした公式テイクは大胆にブラスを取り入れたサウンドに変貌します。イントロから「いきなりだナァ(片瀬那奈ちゃん声で)」とトランペットとサックスが鳴り響く斬新なアレンジは、後の「ブラス・ロック」の先駆けでしょう。実際に、此の曲はシカゴやブラッド・スウェット・アンド・ティアーズに影響を与えカヴァーされています。しかし、作者のポールは「ビートルズは世界最強の盗作集団さ!」と元ネタの存在を隠しません。其の「何でもアリ」な精神こそが、ビートルズを怪物にしたのです。

ジョン・レノンはアルバム「REVOLVER」のポール楽曲に関しては手放しで絶賛しており、此の曲も「ポールの傑作のひとつだろ。歌詞が好いし、しかも書いたのは僕じゃないんだから」と彼らしく褒めちぎっております。其のジョンも賞賛する歌詞ですけど、タイトルにもなった決めフレーズが素敵ですね。直訳すると「僕の人生に君を入れちゃうよ」って事で、よーするに「結婚しよう」ってプロポーズです。それにしても浮かれすぎてますけど、其れはマリファナをガッツリとキメて書かれたからでしょう。

ポール自身もお気に入りの曲で、ウイングス時代から現在まで実演の定番曲になっています。現在ヘビロ中の昨年の最新ライヴ「GOOD EVENING NEW YORK CITY」でも、序盤でしっかりとやらかしてくれますが、イントロだけで気分が昂揚する最高の楽曲です。オリジナルのステレオとモノでは、エンディングのポールのアドリブが全く違っているのもマニアには堪りません。また、EW&Fによるカヴァーは、数多在るビートルズ・カヴァーの中でも傑作と云える出来映えです。確かに、アルバム「REVOLVER」のポールは素晴らしい。満点ですね。


(小島藺子)



posted by 栗 at 08:52| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月21日

FAB4-118:TOMORROW NEVER KNOWS

801 Live Tomorrow_Never_Knows_Cover.png


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド(4/6、7、22、27、6/6)、ジェリー・ボイズ(6/22)
 録音:1966年4月6日(「MARK I」take 1-3)、4月7日(take 3 に SI 「テープ・ループ」)、
    4月22日(take 3 に SI 「シタール、歌」)
 MONO MIX:1966年4月27日(take 3 より 1-9)、6月6日(take 3 より 10-12)
 STEREO MIX:1966年6月22日(take 3 より 1-6)

 1966年8月5日 英国アルバム発売 (「REVOLVER」 B-7)
 パーロフォン PMC 7009(モノ)、PCS 7009(ステレオ)


ジョン・レノンの怪作で、アルバム「REVOLVER」の末尾を飾ります。データでお分かりの様に、レコーディングは此の曲から始まっており、当初からビートルズは全く別次元へと向かっていたのです。基本的には1コードで展開し、レノンお得意の単音進行ヴォーカルがレズリー・スピーカーを通し不気味に響きます。バックではリンゴのバスドラムとポールの極太ベースが鳴り響き、ジョージのシタールとタンブーラが絡み付き、主にポールが作ったテープ・ループが飛び交う摩訶不思議な音楽絵巻は、発表から半世紀近く経た現在でも余りにも前衛的です。所謂ひとつの「サンプリング」を、1966年に発明してしまったわけです。エンディングでフェイドアウトしていく時に、おそらくマーティンが弾いたピアノが唐突に現れるのも魅力的です。

此の様な其れまでには考えられなかったサウンドを、あくまでも「三分間のポップス」として成立させてしまったビートルズの底知れぬパワーを感じます。詩と曲はレノンですが、タイトルになった歌詞には登場しない文法を無視した「TOMORROW NEVER KNOWS」は、「A HARD DAY'S NIGHT」同様に「リンゴの云い間違い(リンゴは幼少時に病弱でマトモに学校へ行けず英文法が分っていないのです)」をレノンが拝借したものですし、演奏は完璧なビートルズ+マーティンの熱演です。さらに、ポールが中心になったサウンド・エフェクトや、レノンの無理難題を実現させたマーティンとエマリックの功績も大きいでしょう。

ビートルズの楽曲は、昨年リマスターされた際に「ホワイト・アルバム」まではステレオとモノラルで発売されました。彼等にはテイク違いはほとんど存在しませんが、データでお分かりの様に1968年まではステレオとモノラルで別ミックスをしていたのです。ゆえに多くのミックス違いが存在し、少し上級のマニアにとってはお宝となりました。ビートルズはモノラルを重視していて、モノ・ミックスには立ち会っていますが、ステレオはマーティンたちにお任せでした。「ビートルズは、やっぱ、モノだよね」と云えたなら、貴方も立派な「ビーヲタ」です。此の複雑怪奇な楽曲も当然乍らステレオとモノでは違いますが、英国初回モノ盤の一部(マトリクス XEX606-1)では、全く別のモノ・ミックスが収録されています。音源自体は海賊盤で容易に聴けますが、原盤の価格は凄いよ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 07:59| FAB4 | 更新情報をチェックする

「片瀬那奈さんはすごく綺麗で、きっと売れます」

裁判長!ここは懲役4年でどうすか 8 (BUNCH COMICS)


寺田体育の日 27年ぶり映画出演で片瀬那奈が綺麗と語る(アメーバ・ニュース 11/20)


絶賛公開中の映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」の関連記事ですが、寺田サン、好い事云うじゃん。そうだ、そーです、其の通り!片瀬那奈ちゃんはデラ綺麗で、もっともっと売れるのだよ。長年、片瀬クンを追っかけてますけど、常に現在進行形で魅力を増し続けて下さっておりましてですね、ドキドキワクワクがとまらないのです。

今週は「ウシジマ」がお休みの様ですが、「劇場版 TRICK 霊能力者バトルロイヤル」のDVDが出ますね。「カオナシ・園子」ちゃんと再会するのも楽しみですけど、今回の映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」はとっても面白かったので、ふたたび映画館に足を運ぼうかと思っています。ちなみに「デスノート」と「きみにしか聞こえない」も、それぞれ二回は映画館に行って観てます。つまり、他は映画館では「一回観れば充分じゃん」だったわけでして、えっと、堤カントク、御免なさい。


(小島藺子/姫川未亜)



映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」公式サイト

posted by 栗 at 09:52| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2010年11月22日

FAB4-中入り「オールディーズ」

Oldies.jpg


御蔭様で「THE BEATLES 全曲解説」の「FAB4」も、所謂ひとつの「赤盤」時代まで書き終わりました。赤盤と青盤ってのは、流石はジョージ・ハリスンが選曲しただけあって、其の区切りを1966年にしたのがツボをついてます。1966年に革新的なアルバム「REVOLVER」を発表したビートルズは、8月29日のキャンドルスティック・パーク公演を最後に実演活動をヤメます。11月からは後に「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」と呼ばれる次作の録音に没頭します。ゆえに、ライヴと併行して録音していたのが「赤盤」で、録音に専念してしまったのが「青盤」と簡単に云えば分けられるのです。

ところが、ビートルズには「年間に二枚のアルバムを出す」と云う契約が在りました。1966年には「REVOLVER」しか発表しておらず、当然乍ら次作となる「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」は更なる高見を目指していたので「やっつけ仕事」で録音なんか出来ないわけです。其れで、クリスマス・シーズンに合わせて現役時代には唯一のベスト盤である「A COLLECTION OF BEATLES' OLDIES」を発売します。此の作品は、あたくしが生まれて初めて買ったLPです。内容は以下の通り。


 Side A

 1. SHE LOVES YOU (シングル)1963年
 2. FROM ME TO YOU (シングル)1963年
 3. WE CAN WORK IT OUT (シングル)1965年
 4. HELP ! (シングル、アルバム「HELP !」)1965年
 5. MICHELLE (アルバム「RUBBER SOUL」)1965年
 6. YESTERDAY (アルバム「HELP !」)1965年
 7. I FEEL FINE (シングル)1964年
 8. YELLOW SUBMARINE (シングル、アルバム「REVOLVER」)1966年

 Side B

 1. CAN'T BUY ME LOVE (シングル、アルバム「A HARD DAY'S NIGHT」)1964年
 2. BAD BOY (英国未発表曲)1965年
 3. DAY TRIPPER (シングル)1965年
 4. A HARD DAY'S NIGHT (シングル、アルバム「A HARD DAY'S NIGHT」)1964年
 5. TICKET TO RIDE (シングル、アルバム「HELP !」)1965年
 6. PAPERBACK WRITER (シングル)1966年
 7. ELEANOR RIGBY (シングル、アルバム「REVOLVER」)1966年
 8. I WANT TO HOLD YOUR HAND (シングル)1963年

 1966年12月9日 英国アルバム発売
 パーロフォン PMC 7016(モノ)、パーロファン PCS 7016(ステレオ)


2010年の現在では、カラフルなイラストのジャケット位しか魅力が無い編集盤と思えるでしょう。あたくしが買った時(1974年だったと思います)でも、既に「赤盤」と「青盤」が出てしまったので「中途半端なベスト盤」みたいに云われていました。でもですね、1966年の発表時を考えれば、通常なら14曲入りとしていたアルバムに16曲も詰め込み、其の内シングルのみでの発売で初アルバム収録曲が7曲!(当然乍ら、マスターが消された「SHE LOVES YOU」以外は初ステレオ化!)英国未発表曲「BAD BOY」も収録!!と半数が此の作品でしかアルバムでは聴けなかったわけで、正に「ベスト盤の鑑!!!」と呼ぶべき豪華絢爛なサービス盤なのです。ビートルズは多くのシングル曲をアルバムには入れなかったので、こんなトンデモなベスト盤が成立してしまったのだっ。

中学生だったあたくしが此れを選んだのは、何度も書いてますけど「16曲も入っている」って事と、「イエスタデイ(あたし好きだな by 片瀬那奈ちゃん)」と「ミッシェル」が入っている!ってのが重要だったのですけど、当時は二枚組で高い「赤盤」以外では「シー・ラブズ・ユー」も「抱きしめたい」も「恋を抱きしめよう」も此れにしか入ってなかったからってのもあったのです。其れが何故なのかを知るのは、もう少し後の事でした。あたくしの「ハジレコ」である「オールディーズ」は、未だに「嬉し恥ずかし」って気分にさせてくれる宝物です。此処から、目くるめく広大な世界へ誘われたのです。ゆえに、あたくしは名盤だと強く思います。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする

「好いぞ!ウシジマ」

闇金ウシジマくん 17 (ビッグコミックス)


ドラマ『闇金ウシジマくん』DVD-BOX、特典に10ページの描き下ろし漫画(マイコミジャーナル 11/22)
「ウシジマくん」DVD-BOXに、真鍋昌平の描き下ろしマンガ(コミックナタリー 11/22)
DVD特典初! 闇金ウシジマくんのDVDに原作者書き下ろし漫画(ウオーカープラス 11/22)
DVD特典初の描き下ろし漫画 『闇金ウシジマくん』未公開エピソード収録(ORICON STYLE 11/22)
ウシジマくんDVDに限定漫画封入決定!(TV LIFE 11/22)


12月15日に早くも発売される「闇金ウシジマくん」のDVD箱に、原作マンガの描き下ろし新作がオマケで付いてしまうみたいです。既に公式の「K-SHOP」サンでも予約を受け付けておりまして、あたくしは「K-SHOP」サンで販売するDVD箱はどんなに密林ちゃんで格安でも、必ずしっかりと「K-SHOP」サンで購入しております。今回も、速攻で予約済みです。特典が当たるかもってのも在りますけど、直接的に片瀬那奈ちゃんにお金が回ってゆきそうだと思えるのは「K-SHOP」サンですからね。

其れにしても「ウシジマ」は色々と新しい試みをしていますね。内容も面白いけれど、スタッフの挑戦が感じられるこうしたトライは素晴らしいと思います。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 22:02| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2010年11月23日

FAB4-119:STRAWBERRY FIELDS FOREVER

Strawberry Fields Pennystrawps.jpg


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン、デイヴ・ハリス(12/8)
 E:ジェフ・エマリック、デイヴ・ハリス(12/8)
 2E:フィル・マクドナルド
 録音:1966年11月24日(take 1)、11月28日(take 2-4)、
    11月29日(take 5-6、take 6 を編集し take 7、take 7 に SI 「歌」)
    12月8日(リメイク take 9-24)、12月9日(take 15 と take 24 を編集し
     take 25、take 25 に SI 「打楽器、ドラム、ソードマンデル」)、
    12月15日(take 25 に SI 「管弦楽器」、編集し take 26、
     take 26 に SI 「歌」)、12月21日(take 26 にSI 「歌、ピアノ」)
 MONO MIX:1966年11月28日(take 4 より 1-3)、11月29日(take 7 より 1-3)、
        12月9日(take 25 より 4)、12月15日(take 26 より 5-9)、
        12月22日(take 7 より 10、take 26 より 11、二つを編集し 12) 
 STEREO MIX:1966年12月29日(take 7 より 1、take 26 より 2、4、
        1 と 2 を編集し 3、1 と 4 を編集し 5

 1967年2月17日 英国シングル発売(最高位:英国2位、米国8位)
 パーロフォン R 5570(モノ)


実演活動をヤメたビートルズは、スタジオに篭ります。此処から始まる所謂ひとつの「青盤時代」は、レコードを作る事だけに賭けた、余りにも真摯なビートルズが居ます。1966年11月に、ビートルズは新しいアルバムのレコーディングを開始しました。其れは、後に「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」という、ロックの金字塔と賞賛され続ける作品となります。新作の録音となれば、当然乍らジョン・レノンの自信作から始まりました。然し乍ら、シングルを発売しなければならない契約から、此の曲と「PENNY LANE」が先行発売されたのです。

ジョン・レノン作の大傑作!両A面のポール・マッカートニー作「PENNY LANE」と合わせて、銀河系史上最強シングルと断言します。ところが、此のシングルでビートルズは英国チャートで三枚目の「FROM ME TO YOU」から続けていたチャート首位記録を途絶えさせてしまったのです。ビートルズが現役時代に出したシングルで、此の時までに英国で首位を獲得出来なかったのは、デビュー曲の「LOVE ME DO」(英国17位、後に米国ではどさくさ紛れに首位を獲得)と「PLEASE PLEASE ME」(英国では最高2位ですが、ローカル・チャートでは首位)と此れだけなのよさ。ゆえに英米どちらかで首位になった曲だけを収録した「1」には、なな、なんと「PLEASE PLEASE ME」も「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」も入ってないのだ!(杏奈声で)

「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE」が首位を取れなかった!何じゃそりゃ?(「PENNY LANE」は米国では首位になっています。)

新しいアルバムは、当初は「子供時代を懐古する」ってテーマで行こうって事になっていたらしいのです。其れで、ジョンの此れとポールの「WHEN I'M SIXTY-FOUR」や「PENNY LANE」が録音されてゆきます。結局はポールのアイデアで「SGT. PEPPER'S」になり、ジョン・レノンの(そしてポール・マッカートニーの)大傑作「A DAY IN THE LIFE」が生まれてしまいまして、大いに方向転換されます。ゆえに、無理強いで「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE」が先行シングルとして独立したのは「結果オーライ」になっちゃったのよさ。此の辺が、正に「ビートルズ・マジック」です。

四人の演奏によるビートリーなテイクが録音されましたが、ジョンは納得せず、管弦楽を加えたヘビーなリメイクを行います。普通なら、そのどちらかを選ぶのですけど、ジョンは「どっちも好いから、ひとつにまとめてよ」とマーティンに云ったのです。マーティンは「ジョン、其れは無理だよ。だって、キーも違うんだから」と返すと、ジョン・レノンは、

「君なら、出来るだろ?」

と云い放ったのでした。たぶん、あたくしがジョージ・マーティンの立場でも、ジョン・レノンにそんな事を云われたら、やります。かくして、マーティンは全く異なる二つのテイクをひとつにしてしまったのです。「未だに、繋いだ部分を聴くとドキドキするよ」とマーティンは語ります。確かに、其のつなぎ目が分ってしまうと、二度と此の曲は「ひとつの曲」には聴こえなくなってしまいます。其れでも、そうなったとしても、此の楽曲の美しさは決して失われません。此れは、ビートルズのジョン・レノンが放った稀代の名曲です。二つを繋ぐ為に「片方のキーを下げ、もう片方のキーを上げた」ので、ジョンのヴォーカルはどちらも通常速度ではありません。

エンディングでフェイドアウトしてふたたびフェイドインするのは、リンゴが激しいドラミングを叩き損ねたミスを隠す為に苦肉の策で行われたミックスなのですが、其れが実に幻想的な効果を生んでしまいました。ジョンの「クランベリー・ソース」と云う呟きは、「アイ・ベリード・ポール」と空耳されて所謂ひとつの「ポール死亡説」に発展します。後にも語りますが「ポール死亡説」って、絶対にビートルズ自身が仕掛けたトラップだったと、あたくしは思います。


(小島藺子/鳴海ルナ)



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2010年11月24日

FAB4-120:PENNY LANE

あの頃ペニー・レインと デラックス・ダブルフィーチャーズ [DVD] Silver Morning


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:フィル・マクドナルド
 録音:1966年12月29日(「Untitled」take 1-6)、
    12月30日(take 6 を編集し take 7、さらに take 7 に SI 「歌」)、
    1967年1月4日(take 7 に SI 「歌、ピアノ、ギター」)、
    1月6日(take 7 に SI 「ベース、ギター、ドラム」、編集し take 8、
    take 8 に SI 「ピアノ、手拍子、コーラス」、編集し take 9)、
    1月10日(take 9 に SI 「効果音」)、1月12日(take 9 に SI 「管弦楽器」)、
    1月17日(take 9 に SI 「ピッコロ・トランペット」)
 MONO MIX:1966年12月29日(take 6 より 1-2)、12月30日(take 7 より 1-2)
        1967年1月9日(take 9 より 5-6)、1月12日(take 9 より 7-8)、
        1月17日(take 9 より 9-11)
 STEREO MIX:1971年9月30日

 1967年2月17日 英国シングル発売(最高位:英国2位、米国1位)
 パーロフォン R 5570(モノ)


奇跡の両A面シングル「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE」の片面を飾ったポール・マッカートニーの大傑作。ジョン・レノンが「STRAWBERRY FIELDS」と来れば、ポール・マッカートニーが「PENNY LANE」と返す。此の絶妙のコムビネーションがレノマカの真骨頂です。レコーディングに専念すると決めたビートルズの意気込みは、半端ではありませんでした。たった三分間の歌に賭けた膨大な時間をデータで感じ取って頂きたいです。彼等をこんな偏執狂的な録音集団へと変貌させたのは、やはりライバルの「THE BEACH BOYS」いやさ「ブライアン・ウイルソン」の存在が大きいでしょう。彼は、1966年10月10日に発表し全米及び全英で首位を獲得したシングル「GOOD VIBRATIONS」の録音に、なな、なんと300時間も費やし、録音した90時間を編集し三分間のポップスへと昇華させたのです。ポール・マッカートニーが、萌えないわけがありません。

ポールは、ジョンほどには滅茶苦茶な要求はせず、最初から完成型と同じ形態で録音は進みます。ポールお得意の下ネタを交えた歌詞も、メジャーとマイナーを行き来するメロディーも素晴らしい。しかし、音楽大好きなポールはクラシック・コンサートをBBCで観て、バッハの「ブランデンブルク協奏曲第2番ホ長調」を聴きましてですね、翌日、マーティンに「凄い高い音を出すトランペットを聴いたよ。アレを新曲に入れたいのだ!」と天才バカボンのパパ声で云い放ったのです。それで、マーティンはトランペット奏者のデヴィッド・メイスン(実際にポールが観た番組で演奏していた!)を呼び、ポールが「小鳥がさえずる様な感じでさ、ふん、ふん」などと即興で鼻唄するのを現場で採譜してメイスンにピッコロ・トランペットを吹かせたのでした。

「おいおい、ポールも思いっきり無茶苦茶な要求をしてるじゃん!」

アメリカとカナダでのプロモーション盤ではエンディングにオマケのトランペットが入っていて、其れはミックス違いの魔境に進むキッカケのひとつとなりました。また、此の最強シングル「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE」は秀逸なプロモーション映像も制作されまして、二曲とも演奏シーンが無く連動したカタチになっているのですけど、幻想的な「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」も好いけど、何と云っても「PENNY LANE」が凄い。ポールの曲なのに、何故かジョンが一人で歩く映像から始まり、四人が合流して馬に乗ったりするのですけど、最後にはふたたびジョンがひとりぽっちで街を歩く場面で終るのです。其の丸眼鏡をかけたジョン・レノンの「もう、どーだって好いや」と顔に書いてある表情が凄過ぎるのだ。此れは「達観してしまった人の顔」です。当時のジョン・レノンは26才。こんな顔をするには、余りにも早過ぎるっ。

尚、ステレオ・ミックスが行われたのが「1971年9月30日」と云うのは本当です。2010年の現在では、アルバム「MAGICAL MYSTERY TOUR」に入っている曲と思われているでしょうけど、アレは米国キャピトルが出した編集盤で、元々はA面になった曲を収めた二枚組のEPとして英国では発売されます。ゆえにアルバム「MAGICAL MYSTERY TOUR」B面は、全曲が英国ではシングルのみ!と云うビートルズらしい潔い楽曲を集めた「1967年シングル集」です。だから、此の曲も当初はシングル用のモノ・ミックスしか行われなかったのです。本来なら「MAGICAL MYSTERY TOUR」と云う素晴らしいアルバムは存在しなかったわけですよ。1967年のシングルとEPをまとめただけなんだけど、瓢箪から駒って感じで「米国キャピトルのお手柄」かもしれません。でも、米盤はシングルの数曲が擬似ステレオで、最初にそれらのステレオが収録されたのは「西ドイツ盤」なのよさ。やっぱ、キャピトルはスットコドッコイです。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:35| FAB4 | 更新情報をチェックする

「3か月トピック英会話」で内山理名ちゃん!#09

NHKテレビ3か月トピック英会話 2010 12―聴く読むわかる!英文学の名作名場面 (NHK CD)


NHK教育 23:10〜23:30

ジェイムズ・ジョイス「ダブリン市民」


今週は「ウシジマ」がお休みなので、楽しい「那奈理名DAY」で在る水曜日が一寸淋しい感じです。でも、内山理名ちゃんと真面目に学ぶ英会話はちゃんと放送されますよ。そー云えば理名ちゃんの公式サイトで画像付きで「都のかほり」への出演が発表されましたね。やっぱ、冬の京都篇も片瀬那奈ちゃんとの「ラヴラヴ紀行」が放送される様です。来年(2011年)1月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ(金曜 21:00〜)「悪党〜重犯罪捜査班〜」にヒロインの「飯沼玲子」役で出演される事も公表されました。理名ちゃんは、近年は舞台や映画が中心で、民放地上波の連ドラにレギュラー出演は久しぶりです。

2011年1月からの連ドラと云えば、フジテレビ系(木曜 22:00〜)「外交官・黒田康作」に片瀬那奈ちゃんも「佐々木藍子」役でレギュラー出演します。1月〜3月も「木金」で華麗なる「那奈理名リレー」が楽しめますよっ。嬉しいナァ。何が嬉しいかって「二つのドラマがバッティングしなかった」って事が何よりですよ。片瀬クンは、相手が大切な親友・理名ちゃんでも、容赦ないっすから。

さて、全12回の此の番組も三冊目の最後の月に入ってしまいました。本日は「ユリシーズ」で有名なアイルランドのジョイスが書いた「ダブリン市民」が題材です。毎回云ってますけど「勉強になるナァ」、、、いえ、決して片瀬クンの「テレビでスペイン語」が勉強にならなかったとは申しておりませんよっ。理名ちゃんのレギュラーは今回を含めて残り4回、う〜む、せめて半年は続けて欲しい!ま、理名ちゃんの連ドラも決まったので好いんですけどね。

やっぱ「那奈理名」には、最低でも週一でTVでも逢いたい!

片瀬クンも理名ちゃんも、お互いが出演した番組をチェックしたりしているのでありましょうか?片瀬クンは「理名とは仕事の話はしない」と語っていますが、其処は矢張り「親友」で「ライバル」なのですから、片瀬クンの性格から考えても「理名ちゃんの動向は常に追っている」と思われます。いつの日か、お二人がガップリと四つに組んだ「女優としての共演」を望んでおります。那奈理名がデビューして早10余年、しかし、

「お楽しみは此れからなのだ!」(杏奈声で、ダブル・ミーニング)


(小島藺子/姫川未亜)



「3か月トピック英会話」NHK公式サイト

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2010年11月25日

FAB4-121:SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band サタニック・マジェスティーズ


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ
 録音:1967年2月1日(take 1-9)、2月2日(take 9 に SI 「歌」、編集し take 10)、
    3月3日(take 10 に SI 「オーケストラ」)、3月6日(take 10 に SI 「歓声」)
 MONO MIX:1967年2月2日(take 10 より 1)、3月6日(take 10 より 2-3)
 STEREO MIX:1967年3月6日(take 10 より 1-8)

 1967年6月1日 英国アルバム発売 (「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」 A-1)
 パーロフォン PMC 7027(モノ)、PCS 7027(ステレオ)


1966年11月から開始された新しいアルバムのレコーディングは、実に複雑怪奇な展開となります。1966年8月で実演活動を休止したビートルズは、其れまでツアーに明け暮れた時間を休息へとはせず、鬼の様にスタジオに籠って録音する事へ移行しました。ジョンの新曲「STRAWBERRY FIELDS FOREVER」、ポールの旧作「WHEN I'M SIXTY-FOUR」と新曲「PENNY LANE」、さらにはレノマカのトンデモ過ぎる新曲「A DAY IN THE LIFE」と録音が進むのですが、ポールが「架空のバンドが演奏したショーをアルバムにするのだ!」と天然バカボン振りを全開のアイデアを思いつき、さっさとテーマ曲を書いてしまいます。前述の通り、契約上で新しいシングルを出さなければならなかったので「STRAWBERRY FIELDS FOREVER / PENNY LANE」を発売し、恒例通りに其の二曲はアルバムには入れない方針で進められるのでした。

アルバムの冒頭を飾ったのは「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」のコンセプトの発案者であるポール・マッカートニーが書いたテーマ曲です。イントロのオーケストラがウォーミング・アップしている様子は1967年2月10日に行われた「A DAY IN THE LIFE」のセッションで録音された音源で、何度も入る歓声は1964年8月23日と1965年8月30日のハリウッド・ボウル公演(1977年に二公演を編集してレコード化、未CD化作品)からオーヴァー・ダビングされています。楽曲そのものはストレートなロケンロールなのですが、其れ等の効果音や間奏のホルン、そして「直接ミキサーに通して録音した!」ポールのリッケンバッカー・ベース、更にはジョンとジョージの絶妙なコーラス等が、此れから始まる全く新たな世界を予感させます。

コンセプト・アルバムの元祖と云われる「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」ですが、最初と最後に此の楽曲を配し、曲間を無くしたメドレーと感じさせる構成になっているものの、個々の楽曲は関連性は在りません。但し、アンコールの「A DAY IN THE LIFE」までのサウンドは正しくトータリティーに貫かれています。正直、個々の楽曲だけを取り上げるとビートルズとしては弱いと思われる作品もあるものの、此のアルバムが「ロックの最高峰」と未だに語られるのは「アルバム全体でひとつの世界観を創造した」と云う事実からでしょう。ポールが主導権を握った作品だとの評価もありますが、此の時点でのビートルズはマーティンやエマリックを含めて、正に一丸となっていました。1967年、バンドとしてのビートルズの最後の輝きです。色んな意味で頂点を極めてしまった。

ところで、大瀧詠一師匠の名盤である「ナイアガラ・カレンダー」と「A LONG VACATION」の構成が全く同じだと看破したのは弟子である山下達郎あにさんですが、其の構成って「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」とおんなじなのよさ。大瀧師匠って、ソロ・デビュー作「大瀧詠一」の構成も何気に「ジョンの魂」だったりして、とってもビートリーな人でもあります。「せめて、エルヴィスとビートルズを聴いていないんじゃ、話にならないね」と云う御尤もな発言もありますよ。ステレオとモノの聴き比べでは、此の「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」と英国公式アルバムでは次作となる1968年の「THE BEATLES(ホワイト・アルバム)」が特にオススメです。誰もが分る違いが満載ですので、ステレオの箱しか買っていない片は、騙されたと思って限定モノ箱も是非とも買って下さい。泥沼のミックス違い道へハマる事は確実です。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:48| FAB4 | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

FAB4-122:WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS

With a Little Help From My Friends Basie on the Beatles Odyssey & Oracle


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ
 録音:1967年3月29日(「Bad Figer Boogie」take 1-10、take 10 を編集し take 11、
    take 11 に SI 「歌」)、
    3月30日(take 11 に SI 「ギター、タンバリン、ベース、コーラス」)
 MONO MIX:1967年3月31日(take 11 より 1-15)
 STEREO MIX:1967年4月7日(take 11 より 1-3)

 1967年6月1日 英国アルバム発売 (「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」 A-2)
 パーロフォン PMC 7027(モノ)、PCS 7027(ステレオ)


リンゴ用にレノン・マッカートニーが書いた楽曲です。基本的にはポール・マッカートニーが書いたと思われますが、何故か「リンゴの歌」だとジョン・レノンもノリノリで協力しますので、此れは合作でしょう。解散状態になった1973年に発表されたリンゴのソロ最高傑作「RINGO」の冒頭を飾ったジョン・レノン作の「I'M THE GREATEST」では歌詞に「そうさ、俺様はビリー・シアーズだ!おまいら前から知ってるだろ?」と此の曲の続編となっておりますし、演奏するのも「ジョン、ジョージ、リンゴ、ビリー・プレストン、クラウス・フォアワン」と「ポール抜きのビートルズ」になっておりましてですね、当時は「ポールの代わりにクラウスを加えて再結成か?」なんて噂されていました。

アルバム「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」は、最初のテーマ曲から此の曲へとメドレーで展開した時点でイメージを決定されてしまいます。架空のバンドである「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」のテーマ曲のオチが、ビリー・シアーズことリンゴ・スター如きのバック・バンドだと云うレトリックが凄い!其れで此の後に延々と「ビリー・シアーズ(リンゴ)」のショーが展開されたなら困ってしまうのですけど(其れをやったのがアルバム「RINGO」で、其れは大成功しちゃうわけだが、、、)、ビートルズは架空のバンドになりすまして、今までとは全く違う世界を提示したかったのです。其の為に、敢えてテーマ曲から主役をリンゴへと云う「あっと驚くタメゴロー」な裏技で来たわけですよ。次につづくジョンの「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」からは全く別の意味合いを持つ楽曲が連なるのに、冒頭のメドレーですっかり誤魔化されてしまうのでした。

リンゴの実演には、1995年の来日公演に行きました。亡くなったジョンは観れなかったけど、ポールとジョージは観れたので「リンゴも観とくか」って気分で、今は亡き「NKホール」へ足を運んだのです。会場は六分の入りで、アリーナ前方の客だけが異様に盛り上がっていました。あたくしは二階席で、ガラガラなのよさ。二階席の客を数えられた位ですからね。大体、あたくしもリンゴよりもオールスター・バンドの面々(其の時は、ビリー・プレストン、フェリックス・キャバリエ、マーク・ファーナー、ランディ・バックマン、ジョン・エントウィッスル、等)がお目当てだったのです。だってさ、リンゴはハンドマイクでタコ踊りしながら宴会芸みたいに「いえろ、さぶまりん!パンパン、いえろ、さぶまりん!」とかやってんですよ。ところが、アンコールで「おまえらも一緒に歌えよ、げへへ」なんぞとぬかして、此の曲を演奏しやがったわけです。「仕方無いナァ、最後くらいは盛り上げましょうか」と一緒に歌い出した途端に、あたくしは突然に何かが込み上げ、号泣して歌えなくなってしまったのです。

「流石、ビートルズ!」


(小島藺子/姫川未亜)



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「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」DVD発売!

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル 超完全版 (2枚組) [DVD] 劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル 通常版 [DVD]


販売元:東宝


片瀬那奈ちゃんが「杉尾園子」役で怪演している映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」が通常版と超完全版の二種でDVD化され発売されました。詳細に関してはジックリと観賞してから書きますが、とりあえず、買うなら二枚組の超完全版がオススメです。


そんでもって今週は関東(TBS)ではお休みだった「ウシジマ」ですけど、、、

彼女がキレイな理由:片瀬那奈さん 野菜作りとガンプラ作りにこだわり 「闇金ウシジマくん」出演(毎日 11/25)(消失)
彼女がキレイな理由:片瀬那奈さん 第1回 こだわり 庭で野菜作り ガンプラ制作も ドラマ「闇金ウシジマくん」に出演(毎日KiReI 11/25)(消失)
片瀬那奈 : 趣味が多彩 ハマっているのは「野菜作りとガンプラ制作」 「闇金ウシジマくん」に出演(毎日 11/26)(消失)


なんてトンデモな記事が出てるじゃん!画像満載!!なんじゃこりゃっ。おいおい、公式告知したの?してたら驚かないんだけどさ、、、。えっ?「第1回」ですか。そーですか、つづくのね。嬉しいナァ。


(小島藺子/姫川未亜)



消える前に、引用します。

「片瀬那奈さん 第1回 こだわり 庭で野菜作り ガンプラ制作も ドラマ「闇金ウシジマくん」に出演」

 女優の片瀬那奈さんが、違法な高金利で金を貸す闇金を舞台に格差社会を鋭く描いたドラマ「闇金ウシジマくん」で新入社員の大久保千秋を演じている。原作は真鍋昌平さんが04年から「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載、累計250万部を発行しているマンガで、片瀬さん演じる千秋は、原作にはない視聴者の目線に立った“普通の感覚”を持ち合わせている新鮮なキャラクターだ。公開中の映画「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」にも出演中の片瀬さんはさまざまな趣味を持っているが、最近ハマっているのは「野菜作り」と「ガンプラの制作」だという。片瀬さんの細かなこだわりについて聞いた。(細田尚子/毎日新聞デジタル)

 多彩な趣味を持つ片瀬さんは最近ハマっているのは自宅の庭でのガーデニング。「だいたい私、男っぽい趣味しかないんですけど、唯一女性っぽいというか、今年からガーデニングを始めたんです。野菜を作ったり、花を植えたり」と土いじりを好んでしている。とくに野菜は「夏はトマトと枝豆、ナス、バジル、ハーブ、ベビーリーフなどを作りました」といい、「自分が作ったからというのもあって、おいしく感じますね。やってみると野菜作りって大変なんだなと思いました。今まで野菜を家で作ったことなんかなかったので、小学校の授業でやったくらいで、こんなに大変だったんだって」と野菜作りの難しさに気づいた。「今年の夏は暑かったので、水をあげてもあげてもなくなっちゃうし、変な時間にあげると熱湯になっちゃって逆に育たなくなっちゃう。かなり枯らしてしまって、本当に大変でした」と実感した。

 それでも一番おいしかったのは、「枝豆が好きなんですけど、よくスーパーで大量に売ってますけど、実が付くのはすごく早いけれど、量はとれないんですよね。日に当てるのがいいといわれて、いっぱい当ててたらぐんぐんと育って、丸いのが育ちました」とうれしそうに語った。

 そんな野菜を大量に入れたポトフを週1回は食べているという。「自分で作った野菜を死ぬほど入れて、おとといも昨日もポトフを食べました」と笑顔で語った。「季節の野菜を基本的にたくさん入れますね。野菜だけで十何品目も。季節ごとにレンコンとかタケノコ、冬になったらダイコンとか根野菜が多いかな」と歯応えのあるものが好きだという。また、飲み物のこだわりとしてはお茶を1日4リットル程度と大量に飲むこと。またお風呂の入り方も、60度くらいのお湯をシャワーで出して蒸気で汗をかき、独自の方法でアカすりをする、と個性的だ。

 野菜作りのほかにもう一つ、今ハマっているのは「ガンプラ(ガンダムのプラモデル)」を作ること。「2年に1回くらいの周期でマイブームが来るんですよ。5個くらいドンと買って、それを順々に作っていくんです。1個作るのに、集中すると2時間くらいで作り終わってしまうんです」と笑う。作ったものは少し飾ったら捨ててしまい、また新しいのを買うという。「だから同じものを何個も作るんですよ。一番好きなキャラクターは『Zガンダム』のキュベレイ。あ、また作りたいと思うんです。作り終わるとどうでもよくなっちゃって」とコレクターではなく、純粋にプラモデル作りを楽しんでいる。

 次回は、出演しているドラマ「闇金ウシジマくん」の撮影エピソードや女優の仕事について聞いた。



posted by 栗 at 01:26| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2010年11月27日

FAB4-123:LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS

Here & There Lucy With Glasses: The Very Best of


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ジェフ・エマリック
 2E:リチャード・ラッシュ
 録音:1967年3月1日(take 1-7、take 7 を編集し take 8)、
    3月2日(take 8 に SI 「歌、コーラス、ベース、ギター」)
 MONO MIX:1967年3月2日(take 8 より 1-11)、3月3日(take 8 より 1-4)
 STEREO MIX:1967年4月7日(take 8 より 1-5)

 1967年6月1日 英国アルバム発売 (「SGT. PEPPER'S LONELY HEART'S CLUB BAND」 A-3)
 パーロフォン PMC 7027(モノ)、PCS 7027(ステレオ)


ジョン・レノンが、当時は幼稚園児だった息子のジュリアンが描いた絵をヒントに書いた曲です。たまたま頭文字が「LSD」になっていたのは、偶然なのか狙ったのかは謎です。曲を書いたのはジョンですが、アレンジやコーラスでのポールの活躍ぶりも素晴らしく、完成形は合作に近いとも思えます。「レノン・マッカートニー」とクレジットされた楽曲のほとんどは実際にはどちらか片方が書いた作品も多いのですが、常に明らかにもう片方の影響も伺えます。当然の話ではあるのですけど、ジョン・レノンとポール・マッカートニーは同じバンドに居て、二人で曲を書き、歌い演奏していました。

アルバムでは三曲目の此の楽曲から、世界はとってもカラフルに感じられます。色彩感があるんですよ。其れがドラッグによるものだったとしても、サウンドとしてキラキラする音像に昇華してしまったのは「ビートルズの才能」です。ジョン曰く、ルイス・キャロルに影響された詩(「万華鏡の瞳の女のコ」とか「新聞紙で出来たタクシー」とか、ゾクゾクします)を、独特のレノン節(ジョンの歌唱法は、語り掛ける様に自然で、しかも音節に見事に収めてしまうんです)で歌うだけでも、充分に幻想的です。

ビートルズのオリジナル・ヴァージョンはシングル化されなかったものの、1974年のエルトン・ジョンによるカヴァー・シングルにはジョン・レノンがギターとコーラスで参加し全米首位を獲得しました。当時、日本盤のシングルを買いましたが、ドーナッツ盤なのに「45回転」ではなく「33回転」でした。そんでもって「エルトン・ジョン・レノン」とか書いてありました。更に、其のお返しでエルトンが客演したジョンの「真夜中を突っ走れ」が彼のソロとしては初めて全米首位になり、ジョンはエルトンのライヴに客演し、此の楽曲も披露されました。

エルトンはジョンの親友で、ショーンの名付け親にもなっています。ジョンが育児休暇で「主夫」をしてた時代(実際には、単に遊んでいただけなんですけど)に、エルトンと一緒にベイ・シティ・ローラーズのライヴを観に行ったら、ファンの女のコに「エルトンの隣にいるオヤジは誰?」と云われたらしいです。1970年代には五年も引退状態では天下無敵のビートルズのリーダーであるジョン・レノンですら「あの人は今」だったのですね。エルトン・ジョンとビリー・ジョエルがジョイントで来日した1998年のコンサートには、あたくしも足を運びまして、アンコールで此の曲も演奏されました。ジョンのパートをビリーが受け持った構成でしたけど、感動したナァ。そー云えば「ルシ☆スカ」って居たナァ。どーしてんのかナァ。


(小島藺子/姫川未亜)



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「未亜たん夢日記」其の肆

Good Evening New York City (W/Dvd) (Dig) (Ocrd)


ポール・マッカートニーの楽屋に居る。どうやら、僕ともうひとり(知って居る様で知らない、友人の様で他人みたいな人)と二人でバックステージに招待された様だ。ポールが「君たちは楽器は弾けるの?」と云うので、僕ももう一人も「ええ、少し、、、」と応えたら、いきなりだナァでポールが「じゃあ、来てくれ」と僕をステージに引っ張り出した。

会場は宮崎県のグラウンドで、グラウンドには観客を入れず、スタンドが満席。ドラムのアブラハムが「ラスティーが食あたりでプレイ出来なくなっちゃったのよ。だから代わりに演奏してネ」と巨体を揺さぶらせながら、赤ら様なオネエ言葉で云った。(勿論、会話は全部英語で進行中。)ベースが在ったので、取ろうとしたらブライアンが「おいおい、此れは俺が弾くんだよ」と云って、レスポールのエレキ・ギターを渡された。曲は「GETTING BETTER」、ガクブルで全く弾けない。なんとかカッティングすると、ポールが「違う!お前は高い音を出すんだよっ。使えないナァ」と怒鳴った。

「おまい、クビね」とポールに云われて退場すると、もう一人の奴が入って来て普通にラスティーの代役を務めた。「なんだ、あいつ、奥田民生じゃん」と、ようやく正体に気付いたけれど、傷ついた心は癒えない。「宮崎県なんだから、そのまんま東を探そう!」と涙を流し乍らスタンドの観客を観ている。ポールが「おい、こっち来い」と云ってふたたびステージに行くと「此れなら弾けるんだろ?」とウクレレを手渡した。これなら弾ける!と「RAM ON」を弾いた。いつの間にか、場所は楽屋に変わっていて、「そうか、夢だったんだな、僕はポールの楽屋で夢をみていたのだ」と認識する。すると「此れは、ジョージにもらったウクレレだ。お前にやるよ」とポールに云われ、サイン入りのウクレレを抱きしめて、僕は号泣した。


(姫川未亜)


posted by 栗 at 16:44| MIAMIA | 更新情報をチェックする

「ヤマハブラザーズよ、永久に!」

昭和プロレス [DVD] 13cmFigureDX 星野勘太郎 (魔界マスク付き)


元プロレスラーの星野勘太郎さんが死去(デイリー 11/27)


盟友・小鉄の後を追う様に、星野勘太郎が逝ってしまったっ。

もっと、もっと、「ビッシビシ!」と、若手をしごいて欲しかったっ。

慎んで、御冥福をお祈り致します。


(小島藺子/鳴海ルナ/姫川未亜)


posted by 栗 at 18:29| KINASAI | 更新情報をチェックする