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2010年10月18日

「奇妙なベスト盤」

Collected (Dig)


本日はビートルズの赤盤青盤リマスターが世界同時発売!って事で盛り上がっておりましたが、輸入盤のみの四枚組やTシャツ付きなんてのは「アイテム」としては持っていたいけど、音源的な旨味はほとんど無い商品です。てか、自分でCD四枚組のベスト盤を昨年出たステレオとモノのリマスターから再編集でもした方がよっぽど楽しめますよ。

てなわけで、ま、其の内に中古で買うとは思いますけど赤盤青盤リマスターは華麗にスル〜して、何かヘンテコリンなブツはないか?と中古を物色したら「10cc COLLECTED」なる三枚組が税込み1,260円で居たので買いました。2008年に出てたみたいなのですけど、全く知りませんでした。三枚組で全51曲と詰め込んでおりますが、選曲が滅茶苦茶でかなり面白いのです。

オリジナル10ccの1st(1972年作)から半分になってからのアルバムを経て1992年の再結成盤「ミーン・ホワイル」までから、代表曲は押さえてますけど何やらテキトーに選曲し、曲順もランダムで並べられています。其れどころか、分裂したG+Cの曲やグレアム・グールドマンのソロとか、10ccの前身である「Hotlegs」の曲まで入っているのです。

いえ、此れまでも所謂ひとつの「10cc ファミリー」のベスト盤は出ていて、例えば、「Ultimate Collection」とか、「Greatest Hits & More」なんてのが在ります。でも、其れ等は一応は時系列で並べていたのですよ。

曲数的にも、此の「COLLECTED」は三枚組51曲と破格なのですが、余りにもランダムな選曲&曲順の意図するトコがよく分からないのです。英文ライナーを読むと歴史もしっかりと押さえているのですけど、其れでもって此の並べ方って、一体、何?きっと選曲して並べた片にとっては「此の順番でどーよ?」って明確な意味があるのかもしれません。ジャケットなどのアートワークも凝っていますし、CDはピクチャー・レーベルです。いやぁ、実に面白いナァ。

よーするに、此れって「俺様のベスト盤」って奴なんですよね。確かに、ジャケットに偽りなしで、シングルになった代表曲は全部入っています。他の選曲も「Channel Swimmer」なんてシングルB面曲まで押さえてかなりマニアックです。なにせグレアムのサントラ主題歌「Sunburn」(ファラ・フォーセット主演)まで入れてるんですから、相当のマニアがやらかしたのでしょう。好いナァ、こーゆーのって、ファンの夢ですよ。あたくしも片瀬那奈ちゃんで三枚組51曲ベスト盤を作ってみようかしらん。


(小島藺子)


posted by 栗 at 22:54| FAB4 | 更新情報をチェックする

「不滅の男」

ヘイル!ヘイル!ロックンロール(完全限定版 4枚組コレクターズ・エディション) [DVD]


本日(10/18)は、「カタセカイ」では、郷ひろみさんと蜷川実花さんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。其れでもって、ロックの世界だとチャック・ベリーのお誕生日って事になっております。84才になられました。未だ、色んな意味で現役バリバリです。かつて、還暦記念コンサートを記録した映画「ヘイル!ヘイル!ロケンロール」で音楽監督を務めたキース・リチャーズに「真面目にやってくれよ。これは映画になって、俺やアンタが死んだ後も遺るんだぜ」と諭されたら、チャックは「俺様が死ぬわけないだろ」と真顔で云い放ちましたけど、本気だったのですね。

チャック・ベリーと云ったら、そりゃもうエラいのですよ。ロケンロールってのは彼が発明したわけでして、ジョン・レノンも「マイ・ヒーロー!」と紹介して共演した時には涙目になってましたし、「ロケンロールを言い換えるなら、チャック・ベリーだ」とも云っております。ビートルズもビーチ・ボーイズもローリング・ストーンズも、みんなチャック・ベリーなくしては成立しないんですから、此れはもう「ロケンロールの神様」で御座居ます。

でも、何だか本人はあんまりエラソーじゃないのです。80才を超えても現役でドサ回りをやってます。資産はあるのでしょうけど、何だかつまんない事でよく捕まってたりもします。自分の経営するレストランの女子トイレに盗撮ヴィデオを仕掛けたとか、信じられない罪で服役しちゃっているのです。ドサ回りもギター抱えての一人旅ってスタイルが基本で、バンドは現地調達みたいです。其れも、何の曲をやるかなんて教えないらしいです。「俺様がイントロを弾けば、分るだろ?」なのです。

そりゃ、ジョン・レノンも憧れますよね。ジョンも即興ライヴとかやったけど、其れは前衛だったわけで、マトモな実演で即興に近いってのは1969年9月のトロントです。前日に出演を承諾して、当日に現場へ向かう飛行機でリハーサルしただけのぶっつけ本番だった模様はCDやDVDで観賞出来ます。レノン、ガクブルですもん。ま、其れは其れで、カッコいいけどさ。でもですね、其のライヴって「ロケンロール・リバイバル・ショー」ってイベントで、前座でジェリー・ルイスとかリトル・リチャードとか、勿論チャック・ベリーも出てるのよさ。此れは、レノンにとって、物凄いプレッシャーですよ。実際、オヤジどものパフォーマンスは図抜けてます。

ジョン・レノンにとって、一世一代の大勝負だったのでしょう。此のライヴを終えて、英国に帰ったレノンはビートルズ脱退宣言をぶちかますのです。当時のレノンはラリっていて「俺はキリストだ!」発言とか、ポール宅襲撃事件とか無茶苦茶だった様ですけど、此の時の脱退宣言はマジだったのだと思います。

てか、マジでチャック・ベリーは死なないんじゃまいか?そうあって欲しいです。お誕生日、御目出度う御座居ます。


(小島藺子)


posted by 栗 at 00:32| FAB4 | 更新情報をチェックする