「今頃、冷凍人間になってたりして」(「泣かないと決めた日」2010年)
本日(9/21)は、並樹史朗さん(片瀬那奈ちゃんと「ブラッディ・マンデイ」「ハンマーセッション!」で共演)と有坂来瞳ちゃん(片瀬那奈ちゃんと「天国のKiss」「2001年のおとこ運」「泣かないと決めた日」で共演)のお誕生日です。御目出度う御座居ます。故・松田優作さんのお誕生日でもあります。
今回取り上げたのは今年(2010年)に放送されたドラマ「泣かないと決めた日」第1話からのセリフです。「泣かないと決めた日」では、片瀬那奈ちゃん演じる藤田千秋は「主人公:9ちゃん(榮倉奈々ちゃん)」を苛めまくる役どころでしたが、万引きを目撃されたのをキッカケに9ちゃんとタッグを組み、一時的に味方になります。ところが、へび娘の策略で信頼を失い、ふたたび9ちゃんを苛めまくる展開になるのです。しかし、最後には偶然にすべてが誤解だったと知りましてですね、率先して9ちゃんをフォローするって「コロコロ変わりまくる役どころ」を演じました。
千秋サマがメインだった第3話や、最終回でコロリと9ちゃん派に転ずるあたりにも当然名セリフはあるのですけど、初回の終盤で冷凍庫に閉じ込められた9ちゃんを置き去りにしてバスで帰ってしまう場面の「つぶやき」を選んでみました。本当に9ちゃんは冷凍庫に閉じ込められているのですけど、其れを知っているのは「実行犯」のへび娘だけなのです。そんな中、唯一、千秋サマだけが其れを予想して口走るわけですよ。千秋サマは、かなり頭が好い様子です。
其のコトノハを聞いて、杏子さん(有坂来瞳ちゃん)だけが異常に反応しています。杏子さんは、千秋サマの隣ではなく反対側の窓際に座っているのですが、他の連中がほとんど無反応なのに大仰にビックリ顔で千秋サマを見るのです。その後の展開で、千秋サマと杏子さんはそれぞれ9ちゃんをサポートする役柄ですので、初回から伏線を入れていたのかもしれません。そーゆー細かいトコで上手い事やってんのに、大筋が出鱈目過ぎるからスットコドッコイなドラマになっちゃったのよさ。
本編も酷い出来映えでしたけど、調子こいて制作されたスペシャル版の「絶対泣かないと決めた日」は更に目も当てられない様な駄作でした。いえね、本当に片瀬那奈ちゃんを始め俳優陣は熱演しているのですよ。でもですね、脚本が酷過ぎるのよさ。ホンがダメなんだから、どーにもなんないざんしょ。ホントに♪冗談じゃないわ♪ですよ。
(小島藺子/姫川未亜)