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2010年09月11日

「虹を渡ってきた男」

ガチョーン伝説


“ガチョ〜ン”の谷啓さんが死去、78歳(デイリー 9/11)

谷啓さんがお亡くなりになりました。悲しいです。御冥福をお祈り致します。


(小島藺子/姫川未亜/鳴海ルナ)



【追記】9/12

クレイジーキャッツとは幼少時代に「シャボン玉ホリデー」で出逢いましたが、レコードを買える様になった頃には音源が廃盤になっていて、大瀧師匠が「Go!Go!ナイアガラ」で何度も特集を組み其れをエアチェックして楽曲を聴いておりました。そんな時に大瀧師匠の発案で復刻シングルが発売されまして、2セット10枚で六千円は当時としては高額な買い物だったものの即買いし、鬼の様に聴きまくり仲間内にもカセットに編集して配りまくって極地的な大クレイジー・ブームが巻き起こったものです。

谷さんはキーが高いので、合唱する曲だと1オクターブ高い声で歌っているのが、只それだけで面白いんですよ。ソロの「愛してタムレ」とか「あんた誰?」なども愉快痛快で、「ガチョン侍」の様なホラ話や、「正しいガチョンのやり方」なんて企画も大好きです。植木屋の「スーダラ節」が「分っちゃいるけどやめられない」と物事の摂理を説いていますが、谷さんの「ガチョン」も万物をつかみ取ると云う哲学的なギャグでありまして、勿論、トロンボーン奏者としての音楽的な実力も兼ね備えた素晴らしい喜劇人です。

クレイジーの音楽は、あたくしにとっては「THE BEATLES」と同等の影響を受けた聖典と云えます。植木屋が逝った時もショックでしたけど、谷さんも植木屋と同じく「死なない人」だと思っておりましたので、突然の訃報には驚きました。改めて、慎んで御冥福をお祈り致します。「ビロ〜ン!」や「ムヒョ〜!」も忘れません。


(小島藺子)


posted by 栗 at 17:05| ONDO | 更新情報をチェックする

「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#009

鉄板少女アカネ!! DVD-BOX


「そうなれば、瀬戸内海は、わたしのモノよ!」

(「鉄板少女アカネ !!」2006年)


引き続き、西豪寺エレナ様のセリフです。第2話で明石へ向かったミクロちゃんの前にヘリコプターに乗って現れたエレナ様は、鯛バトルを開催すると宣言するのです。勝利を確信しているエレナ様ですが、其の鯛バトルで優勝して、西豪寺チェーンの店舗が拡大ってトコまでは何となく理解出来るものの、何ゆえ「瀬戸内海を征服」って野望へと飛んでしまうのかは理解不能です。

おそらく、エレナ様の脳内では緻密な計画があってですね、此の「明石・鯛バトル」の帰着点が「瀬戸内海制圧」って絵図が出来ていたのでありましょう。若くして西豪寺グループのトップに君臨するエレナ様は、非常に頭脳明晰で先の先まで読んでおられるのです。それで、うっかりこんなトンデモ発言を発してしまうのですよ。

其れにしてもですね、エレナ様は瀬戸内海を手に入れて何がしたかったのでしょう?普通ですね「関西制覇」とか「四国制覇」とか、陸地を云いますよね。何故に「海」なのよさ。エレナ様は、どっか狂っているんですよ。ま、そこが可愛いんですけどね。

エレナ様は、全国行脚するミクロちゃんが行く処に必ず現れます。其れはミクロちゃんの父親である「神楽鉄馬」を探さなければいけないからなのでしょうけど、意識的にミクロちゃんを追うのではなく偶然に出逢う展開になっております。必ず各地でエレナ様が主催する料理対決が行われるわけでして、エレナ様が誘っている様にも感じられますが、実はエレナ様もミクロちゃん同様に「事の真相」を全く知らずに踊らされているのでした。

此のドラマは、ミクロちゃんとエレナ様のライバル・ストーリーとして展開しますが、驚愕的な「オチ」を二人とも知らずにガチンコでぶつかり合うからこそ美しい。二人とも純粋に真剣勝負をしたからこそ、奇跡のタッグ結成へと向かうのです。今年(2010年)に放映された「プロゴルファー花」は、厳しく云えば、題材を変えた焼き直しとも云えます。「ミクロちゃん vs エレナ様」と「花 vs リコちゃん」は、とっても類似点がありました。ゆえに、片瀬クンが演じた作品で最高のライバルは「ミクロちゃん」との評価は、未だ変わりません。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 03:49| ERENA | 更新情報をチェックする

「片瀬那奈ちゃん名セリフ集」#008

「鉄板少女アカネ!!」オリジナル・サウンドトラック


「はじめまして。わたくし、このビルのオーナー、西豪寺エレナと申します。よろしくね、ミクロちゃん」

(「鉄板少女アカネ !!」2006年)


今回は、片瀬那奈ちゃんの当たり役「西豪寺エレナ様」が、堀北真希ちゃん演じる「神楽アカネ」と初めて逢った場面で発せられたセリフです。エレナ様には名セリフが多いので、今後も何度か取り上げると思います。

エレナ様は、初対面でエスカレーターを降りてくるアカネを高見から見下ろして仁王立ちになりまして、礼儀正しく自己紹介をします。問題は其の後でありまして、何故か勝手にアカネを「ミクロちゃん」と命名してしまうのです。以後、ずっとエレナ様はアカネを「ミクロちゃん」と呼びつづけますが、劇中で其の呼称を使っているのは当然乍らエレナ様だけでした。例外的に北村が「ミクロ!」と呼び捨てにする場面がありますが、定着はしません。初期設定では北村がエレナ様の寝首をかく野望を抱いていたらしく其の名残なのでしょうけど、エレナ様の暴走が凄過ぎて北村の野望はどっかへ消えてしまいました。

堀北真希ちゃんは公称160cmで、そんなに小さくはありません。共演している「ゆず・みかん」役の双子の「奈津子(公称161cm)、亜希子(公称160cm)」と並んでも、若干ミクロちゃんの方が背が高く見えます。確かに片瀬クンは公称172cmでミクロちゃんよりも背が高いのですけど、親友でミクロちゃんの先輩である内山理名ちゃんは公称157cmとミクロちゃんよりも更に小さいのです。何ゆえ、エレナ様は「ミクロちゃん」と命名してしまったのでありましょうか。ミクロちゃんも、いきなりだナァで呼ばれて「ミクロちゃん?」と怪訝そうです。

此れはですね、西豪寺グループの社長であるエレナ様にとって、門前月町で鉄板焼き屋を営むアカネなど「取るに足らない小さな存在」だと云う事を表現しているのでしょう。単に身長差の問題ではなく「わたくしはビッグなのよ、うわっはっはっは」と、トシちゃん風に驕っておられるのですよ。兎も角、此の「ミクロちゃん」と云う呼称はインパクトがありましてですね、我々「カタセ・メイニア」の間では、以後「ミクロちゃん」が堀北真希ちゃんの呼び名として定着しました。

原作での「西豪寺エレナ様」は、1エピソードに登場するだけの端役です。勿論、アカネを「ミクロちゃん」などと呼んだりもしません。原作にも登場する人物ですが、共通するのは名前くらいでほとんどオリジナル・キャラクターと云って差し支えない存在です。片瀬クンは其れを自由奔放に演じ、見事に魅力的な役柄にしました。回を追うごとに暴走度が増してゆく様は、正に「水を得た魚」です。此の役を演じなければ、その後の「女優・片瀬那奈」は全く違っていたと思われます。「鉄板少女アカネ !!」と云う作品は、もしかしたら存在しなかったかもしれない「危うい経緯」で成立しておりますので、千載一遇のチャンスを片瀬クンは掴んだと云えるでしょう。

さて、本日(9/11)は、片瀬クンと「はねるのトびら」の「オシャレ魔女アブandチェンジ」(2009年5月13日放送)で対決した北陽の虻川美穂子さんのお誕生日です。御目出度う御座居ます。片瀬クンが演じた事がある夏目雅子さんの命日でもあります。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:02| ERENA | 更新情報をチェックする