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2010年07月21日

「乾かぬ舌の根」

激白〜長州力の30年 [DVD]


片瀬那奈ちゃんが出演している「マイティア」のCMはCG合成で、片瀬クンはブルーバックで宙吊りになって撮影しています。ネットで配信されているメイキング映像では、吊られておどけた動きをする可愛い「かたちん」の姿が観れますが、其処で「吊られた事はありますか?」と質問されると、片瀬クンは「釣りはした事がありますけど、吊られた事はあまりないですね」とオッサン乗りで応えております。

でも、ジョージアの「未来からの使者」篇で「銀色案山子星人」を演じた時も思いっきり吊られていましたので、スポンサーに気を使ったリップサービスなのでしょう。「いえ、こないだもジョージアのCMで吊られましたよ」なんて云ったらマズいですよ。かつて「クリオス」のCMをやっていた時にラジオ公録でファンから差し入れされたのに食べなかったのでナビゲーターに「片瀬サンも召し上がって下さいよ」と振られたら、莫迦正直に「あたし、甘いモノはあまり好きじゃないから」と生放送で発言した大失態を教訓としているのかもしれません。

さて片瀬クンは発言にブレが無いのも魅力で、その場しのぎのテキトーな発言はほとんど在りません。相手に気を使った曖昧な表現はありますが、信念は曲げません。まぁ、此処までが枕で本題はプロレス・ネタに突入します。過激な仕掛人・新間は「プロレスは還暦過ぎてもやれるんですよっ」と素晴らしい発言をぶちかましましたが、確かに鉄人・ルー・テーズは70才を過ぎてもリングに上がっていました。テリー・ファンクとか大仁田なんかは何度も引退して復帰しています。

レスラーの発言もかなり好い加減で、猪木が「こんなプロレスを続けていたら10年持つ選手生命が1年で終わってしまうかもしれない(キリッ」と云い放ったのは1974年ですが、引退したのは1998年です。四半世紀も持ってしまったじゃまいか。よくプロレスには筋書きがあると云われますけど、映画やドラマみたいにしっかりしたシナリオが在るとは到底思えません。あるレスラーが「試合にシナリオ?おいおい、そんなもんを俺たちが覚えられると思うか」と云ったのは真実でしょう。おそらく、勝ち負けは決まっていて、プロセスはアドリブだと思います。

初対決の相手とは事前にリハーサルをやる事もあるとピーター本にも書かれていましたけど、あたくしが観た試合で最もカラクリが剥き出しだったのは「北斗vs神取」の第一戦です。1993年に女子プロレスのオールスター戦で行われた名勝負で、三万円もする特リンで生観戦した時には感動しました。其れで高価なヴィデオを購入して再び観たら、北斗が場外で大流血する時に「マリン・ウルフ」のパートナーである「みなみ鈴香」が思いっきり北斗の額を切ってるじゃないのよさ。

いえ、流血ギミックは珍しい事じゃないので其れは好いとして、初対決でリハもしていなかったと思われる北斗は試合中に何度も神取に指示を出しているのです。例えば「掟破りの逆ノーザン」を神取が放つのは名場面ですが、其の直前に北斗は神取に「ノーザン行け」と耳打ちしています。他の展開も全て北斗が決めていて、リングサイドのマイクが其のやり取りを全部拾っているのです。ま、其れで幻滅したかと云えばそうではなくて、其の後も北斗と神取の試合はほとんど生観戦したんですけどね。

プロレスラーの発言が如何に好い加減なのかを思い知らされたのは、長州力のインタビューでした。確かデビュー20周年記念の総集編ヴィデオ「パワーホール」って箱モノだったと思います。デビューからの名勝負を収録して、間にインタビューが入ってるって作りで、寡黙な長州が結構上機嫌で語りまくるのです。新日と云えばカール・ゴッチの元へ修行に出されるのが通例でしたが「長州は一週間で逃げ出した」なんて噂がありました。其の真相を訊くわけですよ。

するとですね、長州は「逃げた?違うよ。俺にはゴッチさんのトコにいる意味が分らなかった。何も学ぶべきものがなかったんだよ。うん、俺はさ、ゴッチさんからは何ひとつ学んでないぞ」と云い放つんです。なるほど、アマレスで五輪に出た長州ですから、ゴッチイズムには染まらなかったと説得力もあります。ところが、続けてデビュー戦の話になります。長州の代名詞とも云うべき「サソリ固め」をデビュー戦で初披露して勝った試合です。インタビュアーが「此のサソリ固めはどうやって編み出したんですか?」と訊きます。長州は笑顔満開で「ん?アレはゴッチさんだよ。ゴッチさんに教わった」と平然と応えたのでした。おいおい、思いっきりゴッチから学んでるじゃまいかっ。


(小島藺子)


posted by 栗 at 13:08| KINASAI | 更新情報をチェックする

「流浪のかたちん」

タモリ2


第三水曜日なので、早朝にコンビニに行って「駅」を買いました。あたくしはTV情報誌は「駅」に決めているのですけど、其れは単純明快に「かたちん」こと片瀬那奈ちゃんの番組スケジュールが載っているからです。

スペースが狭かったので「テレビでスペイン語」しか無いのかしらん、と思ったものの、「タモリ倶楽部」の文字列が目に飛び込んで来ました。どうやら、8月6日深夜、つまりは8月7日の午前0時20分から放送される「タモリ倶楽部」に「かたちん」がゲスト出演するみたいです。

見どころを紹介する頁にはロケの写真も載っていて、確かに「かたちん」も写っています。ん?写真が掲載されているって事はだ、撮りはとっくに終っているわけじゃまいか。全くもう「かたちん」のマネジャーは何をサボりまくっているのでありましょうか。

他に気になる番組は、うっぴー☆が指摘してくれた様に「バラエティ番組の未公開映像蔵出し」ですね。「ダウンタウンDX」の7月29日分には「永久保存版の未公開シーンが満載」と御丁寧に書かれていました。こないだ出たからもうない、とは限りませんね。

其れにしても、片瀬クンの新作はどーなってんのよさ。あたくしは女優の場合は「片瀬クン」で、バラエティとかは「かたちん」と呼ぶ事にします。出よ!片瀬クン。


(小島藺子)


posted by 栗 at 05:44| TV | 更新情報をチェックする