読売テレビ、日本テレビ系 23:58〜24:38
「第2章開幕!プロの恐怖賞金0円の現実」
花はプロテストに合格し、借金返済に向け意気込む。だが、トーナメントの本選に出場するためのマンデー予選を通過できない日々が続き、賞金を得ることができない。醍醐は、2週間後に行われるトーナメントの主催者推薦をもらってきたことを花に伝える。トーナメントには本選から出場できるが、開催コースは多額の交通費が掛かる熊本だった。花はこのトーナメントに出場する資金を稼ぐため、アルバイトに明け暮れる。そんな中、リコは今出川に、両親から結婚の段取りを決めるようせかされていることを明かす。しかし、今出川はリコに結婚する気がないことを伝え、花が好きだと告白する。
■ キャスト
加藤ローサ :野宮 花
片瀬 那奈:高瀬リコ様
高梨 臨 :戸田あゆみ
上野なつひ :福島百合子
高橋真唯 :尾口ミチル
ムロツヨシ :鶴田三郎
佐藤二朗 :野木毅
石野真子 :野宮加奈子
井上正大 :今出川 順
石黒 賢 :醍醐一馬
、ほか
■ スタッフ
脚本:福田雄一
演出:岡本浩一
音楽:瀬川英史
主題歌: ステレオポニー「OVER DRIVE」(gr8! records/Sony Music Records)
挿入歌:May J.「Believe」(rhythm zone)
チーフプロデューサー:堀口良則(ytv)
プロデューサー:尼子大介(ytv)、森谷 雄(アットムービー)
制作協力:アットムービー
制作著作:読売テレビ
楽しく愉快な「高瀬リコ様劇場」も、残すところ四回と終盤に近づいて参りました。物語は第2章となり、花ちゃんは遂にプロゴルファーになったのです。「プロゴルファー花」と云う題名なのに、第10話にしてようやくプロになったわけですが、其れは「スポ根」の定石です。例えば「巨人の星」では、飛雄馬が巨人軍に入団するまでどれほどのストーリーが描かれたでしょう。現在も連載されている「ドカベン」では、主人公の山田太郎が野球をする前に柔道で活躍する姿が延々と描かれたのです。
其れにしたって、いきなりぶっ飛ばして「リコ様と花ちゃんがプロになりました」って部分を簡潔に説明してしまった強引な脚本はお見事ですね。プロになったものの予選落ちを続け賞金が稼げない花を尻目に、リコ様は「カンラカラカラ、カンラカラカラ」とボディケアに勤しんで居りますが、相変わらずただでは終りません。しっかり笑いを取ってしまうのです。リコちゃんが登場すると、全部持ってっちゃうのよさ。強いナァ、やっぱり。
追い続けた今出川に残酷にも「僕は花ちゃんが好きなんだ。リコくんと結婚する気はないっ(キリッ!)」と云い放たれたリコ様は、復讐に燃えます。基本的なストーリーは主人公である花を中心として家族愛や友情を描くのですが、遂に花に宣戦布告したリコ様の本気モードが強く印象に残ります。其のガチンコで対峙する姿は「天国のKiss」での名場面を彷彿とさせ、うっかり「土下座するんじゃねーか?」とまで思わされる程にシリアスです。上手いナァ、やっぱり。
高瀬リコを演じる片瀬クンは、盤石です。絶賛する以外の術は在りません。此れ程までに自らハードルを上げてしまった片瀬クンの今後は、一体どうなってしまうのでしょう。本編の結末よりも、片瀬那奈の今後を刮目せずにはおれません。確かに、現時点では「高瀬リコ」が最高傑作です。されど、確実に片瀬那奈は其の上を目指し超えるのでしょう。ハッキリ云いますけど、10余年前にあたくしは片瀬クンに其処まで過大な期待を抱いておりませんでした。「参りました、御本尊様」と素直に云わせて頂きます。片瀬クン、君は素晴らしいよ。
(小島藺子)
※次週はお休みです。
「プロゴルファー花」読売テレビ公式サイト
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