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2010年05月14日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 023「横田めぐみ」

めぐみ―北朝鮮拉致ドキュメンタリーコミック (双葉文庫)


 出演作:『再会〜横田めぐみさんの願い〜』(日本テレビ系)
 放映日:2006年10月3日(火曜日 21:00〜22:54)視聴率 9.1%


此の作品も、大変厄介な案件です。片瀬那奈は前作の「夏目雅子さん」に続いて、実在の人物「横田めぐみさん」を演じました。御存知の通り拉致被害者である彼女の半生を描いた作品で、13才から15才までの少女時代を福田麻由子ちゃんが演じ、19才から28才を片瀬クンが熱演しました。

異国に拉致され極限状態まで追い詰められてゆく姿を、真摯に片瀬那奈は演じ切りました。「夏目雅子さん」役にも云えますが、実在の人物を演じるのは過酷な挑戦です。そんな中でも「横田めぐみさん」は最大の難役でしょう。此の作品に挑んだ事実だけでも、大いに評価出来ます。片瀬那奈が女優であるからとか、僕が彼女の大ファンだからとかを超えて、人間として片瀬那奈は立派だと賞賛します。

番組は、当時の政権に対するプロパガンダが大いに感じられる生臭い内容も含むのですが、未だ解決に到らない拉致問題を考える機会になるドラマ部分は是非DVD化して然るべきだと思います。


(小島藺子)


posted by 栗 at 02:17| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 022「夏目雅子」

夏目雅子写真集 HIMAWARI


 出演作:『ニッポン人が好きな100人の偉人・美女編』(日本テレビ系)
 放映日:2006年9月23日(土曜日 21:00〜23:18)


此の作品を女優歴に加えるのは如何なものか?とも思えますが、バラエティ特番の中での再現ドラマで「夏目雅子さん」を演じた片瀬那奈は確かに女優でした。

拾った紙コップのコーヒーを飲み干す場面や、役を降ろされ演出家の和田勉さんに詰め寄る場面など、全てが事実に基づいた「夏目雅子ストーリー」を忠実に再現したものです。「夏目雅子さん」はランキングで見事に首位に輝いた為、片瀬クンの演じるドラマも「落ち」で放映されました。

「もしもツアーズ」では何度もスカされ捲る片瀬クンの「入浴場面」も、此の時は実録物ならではの演出ゆえに大盤振る舞いで披露されました。「2001年のおとこ運」や「ビバ!山田バーバラ」でも麗しい姿は魅せて下さったものの、此処まで素っ裸(まぁ、当然肌色の水着は着ておりますが)で挑む姿を晒して下さったのは余りにも貴重です。正に「ヴィーナス誕生」だっ。そして、其れ等の作品は押し並べて映像作品化されず、伝説と化してゆくのでした。桂由美せんせいのファッション・ショーでの晴れ姿を、真っ正面から拝んだ直後にアンテツ&うっぴー☆に発したコトノハを、もういちど云わせて下さい。

「伝説は、真実です」

真実は、常に現場に在るのだ。


(小島藺子)


posted by 栗 at 02:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 021「山田バーバラ」

ビバ!山田バーバラ(3)<完> (講談社コミックスキス)


 出演作:『ビバ!山田バーバラ』全2話(テレビ朝日系)
 放映日:2006年6月30日〜7月7日(毎週金曜日 23:15〜24:10)


「小早川妙子の変」に続いて、2006年の片瀬那奈は二本の映画(後に詳述)の撮影と同時進行で主演ドラマに挑みました。其れは前年に主演した「香港バタフライ」と「いい男はマーケティングで見つかる」では燻っていた片瀬クンの真価がようやく炸裂した作品となります。原作は鈴木由美子さんの同名漫画で、正に「マンガ女優・片瀬那奈」の快進撃が始まるのです。

片瀬クンが演じた山田バーバラは、かつてはトップモデルだったものの42才になった現在は太ったオバさんに成り果てています。人生に疲れコンビニの冷蔵庫で凍死自殺を試みたところ20代の若かりしスタイル抜群の美人時代に戻ってしまい、再びブイブイいわせようとしますが、水に濡れると元のオバさんに還ると判明します。若いバーバラで純クン(内田朝陽クン)に積極果敢にアタックするバーバラでしたが純クンの父親が元カレ・天(杉本哲太さん)と分り、冷蔵庫で変身を繰り返しては濡れて元に戻る二重恋愛ドタバタ喜劇を繰り広げるのでした。原作では「ふしぎなメルモ」さながらに焦ってうっかり10才の少女になったりもしますが、ドラマでは其処までは描かれず結末も違っています。

オバさんになったバーバラを中島唄子さんが演じ、若いバーバラを片瀬クンが演じる「二人一役」ですが、バーバラの心象を吐露する全体のナレーションも片瀬クンが担当しています。海に入り太ってしまう場面では下半身だけ肥大化する特殊メイクを披露したり、内面が42才のオバさんゆえの過激な台詞や大胆な行動も厭わず演じ切り、其の後のコメディエンヌ路線を決定付ける基点となった作品でした。ようやく主演作でも「片瀬那奈、此処にあり」を大いに印象付ける艶姿です。マブダチ星村麻衣クンがエステシャン役で「うっかり女優デビュウ」していたりもしますが、何故か長州小力を始めとする「西口プロレス」の面々が多数出演しております。何で毎度毎度、片瀬クンにはプロレスが擦り寄ってくるのよさ。

単なる美人女優の一人と認識していた世間一般の方々には、2006年の片瀬那奈は大きく変貌したと映ったかもしれません。でも第一期女優時代から片瀬那奈を愛したファンにとっては、此の路線での爆裂は正しく待望していた事でした。「片瀬クンはやる時はやるのだ」と、遂に其の眞なる姿を魅せてくれたと、拍手喝采大絶賛となりました。此の作品の前編がオンエアされた翌日の2006年7月1日に、映画「デスノート完結篇」への出演が公表されます。「おおっ!銀幕でも那奈ちゃんが大活躍かっ」と盛り上がり、翌7月2日に名古屋で行われたトークショーに駆けつけた流星ブラッドベリーズ(未亜&うっぴー☆)に、片瀬那奈は無情にも「結婚引退宣言」を云い放ちます。「結婚したら仕事はヤメます!」とハッキリと明言したのです。「片瀬那奈24才、最後の暴走!」と考えれば、なるほど2006年前半の躍進は納得がゆく展開でした。「ならば良し、其の輝きをしっかりと最後まで見届けよう」と、僕たちは誓ったのでした。

が、未だ未だこんなもんじゃなかった。怪優・片瀬那奈は其の正体を垣間見せたに過ぎなかったのだと、怒涛の2006年後半に僕たちは思い知らされるのです。


(小島藺子/姫川未亜)


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「テレビでスペイン語」#06 本放送

NHK テレビでスペイン語 2010年 05月号 [雑誌]


NHK教育 0:00〜0:25

「値段を聞く」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ


(小島藺子)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト


posted by 栗 at 00:27| TV | 更新情報をチェックする