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2010年05月10日

「週刊ポスト」2010年5月21日号

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発行/小学館

表紙!カラー1頁、目次にもモノクロ1カットあり。

 撮影/渡辺達生
 ヘアメーク/青山理恵(ヌーデ)
 スタイリスト/大沼こずえ(kind)


弐号連続で「週刊ポスト」に片瀬クンが登場!今度は表紙ですよ。

「ズバリ云って三冊買い決定!!」



(小島藺子)



「Weekly POST.com」

posted by 栗 at 09:28| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 014「藤澤律子」

ラストクリスマス DVD-BOX


 出演作:『ラストクリスマス』全11話(フジテレビ系)
 放映日:2004年10月11日〜12月20日
     (毎週月曜日 21:00〜21:54、初回15分、最終回30分拡大)
     平均視聴率 21.6 %

 映像作品:ヴィデオ「ラストクリスマス」1〜6
      (ポニーキャニオン V-045942〜045947)2005年4月20日発売
      DVD「ラストクリスマス DVD BOX」
      (ポニーキャニオン PCBC50699 )2005年4月20日発売


約二年間歌手活動に専念した片瀬那奈ちゃんは、2004年秋に女優回帰しました。「プリティガール」から二年半、歌手時代に例外的にゲスト出演した「こちら本池上署 2ndシーズン」第2話からでも壱年半、かくも長き沈黙を経て「女優・片瀬那奈」は復活したのです。其の舞台は「月9」のレギュラー出演!と此れ以上無い待遇で、正に華々しい凱旋に思えました。然して其処で片瀬那奈ちゃんが演じた「藤澤律子」は、「プリティガール」まで培った「第一期女優時代」の面影など欠片も無い「クールビューティー」な役柄でした。「女優回帰=歌手活動停止」が既成事実となる中で、再び「片瀬那奈のイメージ戦略」は完全なる方向転換を余儀なくされていました。「藤澤律子」を演じる傍らで、那奈ちゃんは「AUBE」のイメージ・キャラクターとして大量にメディア露出します。其れ等に共通するのは「大人っぽいお嬢様路線」でした。「三代目きれいなおねえさん」は、其の呼称に反して「おもしろいおねえさん」な片瀬クンの魅力を観る者に強く印象づけましたが、女優回帰した「新生・女優・片瀬那奈」は本当の「きれいなおねえさん」に成り下がってしまったのです。

藤澤律子は、主人公である春木(織田裕二さん)が勤務する会社に関わる新進気鋭の若手イラストレーターで、美大時代の同級生であるデザイン部門の日垣(玉木宏さん)と共に仕事をしています。日垣は学生時代から4年越しで律子に想いを寄せていますが、律子は死んでしまった恩師で婚約者を忘れられずに拒否して来ました。其れでも日垣の一途な求愛に心を動かし、目出度くカップルになるのですが、亡くなった婚約者が託したニューヨーク行きに再び心が揺れて、、、てな恋愛ドラマを主人公たちと共に彩ってゆきます。天下の「月9」ブランドにも翳りが見えていたので、夢よもういちどとばかりに「東京ラブストーリー」の主役やスタッフを総動員して描いたベタベタなラブストーリーは、思惑通りに高視聴率を記録しました。

2004年夏に片瀬那奈ちゃんが女優回帰すると知り、当然乍ら「荒木理恵子」のつづきをあたくしは求めていました。歌手時代のステージでも明るく愉快な那奈ちゃんは不滅でしたから、また楽しい演技を魅せてくれると信じて疑わなかった。なのに、其処に居たのは「別に那奈ちゃんじゃなくたって誰でも出来そうじゃん」としか思えない「藤澤律子」でした。しかも、一本気な性格の片瀬クンは歌手活動に専念した時と同じ様に「今後は女優に専念する」と平然と云い放ったのです。

「こんなつまんない役の為に、片瀬那奈は歌手をヤメるのかっ」

底知れぬ怒りが込み上げて来ました。「片瀬那奈は一体どこまでファンの気持ちを踏みにじれば気が済むのだっ」と、「もう那奈ちゃんに振り回されるのは沢山だよっ」と、「てゆーか、こんなんじゃ片瀬那奈はおしまいじゃん!」と、長い那奈ヲタ歴で最大の危機的状況を迎えたのです。「あたくしが愛した片瀬那奈は、こんなもんじゃねーんだよっ」と荒ぶる想いに突き動かされ、PCに向かい「the diary of nana katase」を鬼の様に打ち込みました。2004年の終わりに、此処は突然、既に100記事を超えるブログとして公開されます。あたくしは「藤澤律子やAUBEが、那奈ちゃんのすべてではないのだ」と云いたかった。つまり、此処を創ったのは余りにも不甲斐ないと映った「藤澤律子」なのです。決して、那奈ちゃんの演技が稚拙だったわけでは在りません。逆に普通に上手く収まってしまったからこそ、あたくしは許せなかったのでしょう。此の路線でゆくと云うのなら、もう捨てられても構わないと思いました。「単なる美人女優」を求めて、那奈ちゃんを好きになったんじゃないんだ。折角満を持して女優回帰してくれたのに、此れじゃ悪夢じゃまいか。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
中入りの伍:「2003」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付)


片瀬那奈が歌手活動に専念したのは公的な活動では、初実演の2002年11月から最後のフルサイズ実演を行った2004年7月までで、僅か壱年半強の短い期間でした。歌手時代をもう少し広く考えても、其れは「TELEPATHY」セッションが開始された2002年春からベスト盤が発売された2005年春までとなります。2002年初頭には未だ女優やグラビア活動も行っており2004年秋からは女優回帰しますので、片瀬那奈が丸一年間歌手に専念出来たのは2003年だけです。其の「第一期歌手時代」に関しては既に「片瀬那奈がきこえる」で詳しく全曲解説を行いましたので、そちらを参照して下さい。(尚、「片瀬那奈がきこえる」は「第一期歌手時代」の終幕で中断しておりますが、未だつづきがあります。)

2003年の世界で、片瀬那奈はコアなファンを除く一般人には「あの人は今?」と揶揄されておりました。ファンにとっては歌手になって其れまでとは比較にならない程に片瀬那奈本人と生で逢える機会が増えていたのですが、活動の場を何もかも変えてしまった片瀬那奈を世間が観る機会は逆に激減したのです。当時のTVレギュラーはBSの「真夜中の王国'03」のみ、CMも御馴染みだった「三代目きれいなおねえさん」は降板し、掲載誌もグラビアを卒業して「Ray」誌上で「Pieces of Rainbow」を連載していました。余りにも潔い方向転換です。毎月どころか毎週、いや毎日の様に那奈ちゃんに逢えていた2003年に、ガールフレンドから「未亜ちゃんが大好きなカタセさんって、最近ドラマに出ないけど、引退したの?」と真顔で云われたりもしました。

前述の通り片瀬那奈が2003年に演じたのは、あくまでも歌手活動のプロモーションとしてゲスト出演した「こちら本池上署 2ndシーズン」第2話のみです。其のひとときの夢を観た時に、2002年3月6日「プリティガール」最終回で女優・片瀬那奈は終ったのだと確認するしかありませんでした。こうなったら、思う存分に歌手活動を邁進してもらおうじゃまいかっ、と取り憑かれた様に現場に通う日々が続きます。そして、其の日々は輝いていました。

歌手として那奈ちゃんが僕たちの前に立ち続けた日々の記憶は、永遠に消えません。公式BBSに毎日の様に書き込みをして、出来得る限り現場に駆けつけ、多くの同志と知り合い夜通しで那奈ちゃん談義を交わし、うっかり「片瀬那奈全記録」を始める事になる「那奈ヲタ狂想時代」でした。片瀬那奈が歌手活動をしなかったなら、此処は絶対に存在していません。僕たちは、ステージで歌い踊る那奈ちゃんを全身全霊を賭けて愛しました。那奈ちゃんが「来てね!」と呼び掛ければ、僕たちは何処へでも駆けつけた。那奈ヲタにとって、最も甘く夢の様な時代でした。僕らの世界は、歌手・片瀬那奈を中心に回って居たのです。

嗚呼、其れなのに、翌2004年に再び片瀬那奈は僕たちに、「ジャイアント・スイングを炸裂」するのでした。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする