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2010年05月08日

「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」公開!!

いつの間にやらまるっと10周年! トリック大感謝祭オフィシャルBOOK (TJ MOOK)


片瀬那奈 as 杉尾園子サマ


てか、那奈ちゃんも舞台挨拶に出てるじゃん!

仲間由紀恵、「TRICK」10周年に感無量も、声援を“かんだ”ファンにツッコミ! (ハリウッドチャンネル 5/8)

さて、先行試写会にハズレて、初日の舞台挨拶も事前には片瀬クンと戸田さん以外の那奈名しか明かされないトリックにまんまと引っ掛かり逃してしまいましたが、ちゃんと映画館に足を運んでまるっとすっかり観ましたよ。

内容に関しては、上映中でネタバレになってしまいますので、いずれ「怪優・片瀬那奈・進化論」で詳しく語ります。たぶん「act 54」あたりに登場する事になるでしょう。

片瀬クンが演じた「杉尾園子」は、以前から予告などを拝見して言及した通りの「出落ち女王」です。扮装から佇まいや所作や台詞回し等の全てが「へんちくりん」で、出て来ただけで笑ってしまいました。但し、片瀬クンの場合は此の手の役柄は十八番で、どんなにやり過ぎに見えても本人が嬉々として演じているのが伝わってきます。逆に最近ではシリアスな役どころの方が意外性がある程です。

「わ〜けわけ」の絶妙な言い回しや、こまわりくんの「死刑!」を彷彿とさせる奇怪なポージングなど、やりたい放題でしたけど、何と云いましても只立って居るだけの姿が変でした。丸っきり妖怪みたいな役柄です。ホント、片瀬クンは何でもやるナァ。本編では「20世紀少年」三部作から四本連続して堤作品への登板となり、あたくしも気付けば此の三年間は映画館で堤カントクの映画ばっか観て来たわけですが、敷島ミカでスカされ捲った鬱憤は晴れました。片瀬クンが大好きな「例の場面」を三回も繰り返し魅せて下さったのですから、満足しましょう。紫頭巾を止めているブローチが「ともだちマークのパチモン」みたいだったのも好かったですよ。

普通だったら此処までやってくれたら満点なのですけど、何せ片瀬クンは現在「高瀬リコ様」でもっともっとおかしな事になってますので、「片瀬クンなら此のラベルは当然でしょ」と思えてしまいます。本人がどんどん自分でハードルを上げまくっているわけですから、ファンといたしましては見守ってゆく他に手だてはありません。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 12:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 012「荒木理恵子」

プリティガール ― オリジナル・サウンドトラック


 出演作:『プリティガール』全9話(TBS系)
 放映日:2002年1月9日〜3月6日(毎週水曜日 22:00〜22:54)平均視聴率 9.9%

 映像作品:ヴィデオ「プリティガール」1〜3
      (TBS、ビクター TVE-389〜391)2002年6月28日発売


些細な醜聞などナンのソノで、2002年も片瀬那奈ちゃんは軽やかにスタートします。「野山花(稲森いずみサン)」「倉井歩美(米倉涼子サン)」と共に、堂々の三人娘として「荒木理恵子」は登場しました。そうです、此れが伝説の、

「デカイ!片瀬」です。

すっかりコメディ路線への登板が常連化した片瀬クンは、此の作品でも存分に其の魅力を放ち捲くってくれました。理恵子は、花や歩美も勤める百貨店アンドリュースの受付嬢です。三人いる受付嬢は同じ制服姿なので、片瀬クンのデカさがより好く目立ちます。サイドには長谷川京子サンを従えております。此の時点では、那奈ちゃんがハセキョーよりも明らかに「配役ランクが上」だったのです。

容姿端麗で自信満々な理恵子は、仕事よりも恋に生きたい22才の明るい今時の女の子です。第三話では取引先大手銀行の御曹司にプロポーズされ、玉の輿に乗ろうと「秘書」だと偽ったりしますが、結局は花の導きで自分自身を取り戻し御曹司を振ってしまいます。其の御曹司を演じる湯江健幸サンは「新宿暴走救急隊(2000)」で片瀬クンが演じた村井ひろみのお見合い相手でもありました。前回は「下着マニアの変態」と発覚し破談になり、今回も見事に撃沈したのでした。しかも別の相手と結婚するエピソードで「理恵子さん、今度生まれ変わったら一緒になりましょう」なんぞと未練がましく迫り、当然乍ら叩き潰されます。「何だか可愛そうだナァ、、、」と思ってしまうのは、永遠に届かぬ想いを抱き続ける那奈ヲタの代弁者に映るからでしょうか。

理恵子は、歩美に想いを寄せる同期のコブこと「古武屋太郎(吉沢悠くん)」が気になっています。いつも喧嘩してばかりの関係なのですが、第六話で専務と歩美のデートを二人で尾行している時に、いきなりだナァでコブが理恵子にキスをします。(ハイ!「アンテツ・いつか殴る手帳」に吉沢くんも掲載決定ですよっ)理恵子はコブが好きだったのだけど、何だか分んないドサクサ紛れのアプローチに戸惑うのです。挙げ句に理恵子を「バカ」呼ばわりしてコブは走り去ってゆきます、、、てな展開での理恵子は、気絶するほど可愛い!!てか、此れまでも那奈ちゃんは何回もキス・シーンを演じましたが、此のコブにいきなりやらかされた場面で、あたくしは初めて相手役に殺意を覚えました。「できちゃった結婚」の巧ブッキーも「いきなりだナァ!」とキスしやがる場面があったけど、物語上での必然性があったので耐えられたのです。でも、此れは、、、

「コブ、てめえ、一体何やらかしとんのじゃっ!!」

と、「FRIDAY」や「FLASH」での醜聞なんぞ比較にならない程に、ジェラシーの炎が燃え盛ったのでした。(其の「那奈ヲタ怨念」に屈したのか、コブは一時期俳優を休業してしまいました、、、)其れ程までに、僕たちは荒木理恵子に恋い焦がれていたのでしょう。こんなに魅力的なキャラクターを演じてくれる片瀬那奈ちゃんには、今後も益々女優として頑張って欲しいと切に望みました。

主人公である稲森いずみサン演じる「野山花」も好きで、結末で歩美に専務(田辺誠一さん)を譲りひとり去ってゆく展開には納得がゆかず、思わず曲まで書いてしまった程にのめり込んだ作品です。絵に書いた様なシンデレラ・ストーリーを成し遂げてしまうヒロイン「歩美」を演じる米倉涼子サンも、其の後の悪女路線など考えられない様な地味で消極的な役どころを熱演しています。三者三様の正しく「プリティガール」が織りなす傑作コメディです。

終盤には、当時ヒクソンに敗れ引退し俳優に転身した船木誠勝がレギュラーで出ています。小川もトホホでしたけど、船木の演技も目も当てられません。こーゆープロレスラーのスットコドッコイな演技を観る度に「プロレスってドラマじゃないんだナァ」と逆説的な証明がなされます。在るレスラーが「プロレスに筋書きが在るって?おいおい、俺たちが脚本なんか覚えられるわけないだろ!がっはっはっは」と云い放ったのは真実です。ま、兎も角、本当に毎週楽しみにしていたドラマでした。

此れまでの流れで、片瀬那奈ちゃんは年間2クールは連続ドラマにレギュラー出演するとの保障がありました。「プリティガール」では制作発表やオープニングでも稲森サンや米倉サンと同等の扱いで登場していましたし、「柚木さくら〜有森みさと〜荒木理恵子」と連なった那奈ちゃんの魅力的な助演振りを観て、次はいよいよ主演か?との期待が大きく膨らんでいました。ところが、此の「プリティガール」を最後に「女優・片瀬那奈」は唐突に沈黙します。いえ、女優ばかりでなく、グラビア・アイドルも勝手に卒業しちゃいます。当時の那奈ちゃんは「未だ二十歳」です。でも、本人にとっては「もう二十歳」だったのかもしれません。

僕たちがようやく「女優・片瀬那奈」の未来を本気で夢想した時、敢え無く片瀬那奈ちゃんは女優活動を休止しました。其れは、すぐには分らなかった。僕たちが気付いたのは、当然次回作が在るべきの2002年4月期にも7月期にも10月期にも、連続ドラマに「片瀬那奈の名前を見つけられなかった」時でした。「何だよ、今期も那奈ちゃんのドラマは無いのか、、、」と落胆し「其れじゃ、みーたん&さっちんのドラマでも観るか、、、」と予告映像を観た時に、聴き間違えるわけが無い声を聴いたのです。

片瀬那奈ちゃんは、歌手に転身していたのでした。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
中入りの参:「2001」

片瀬那奈写真集 「ナナノナツ」


2001年3月14日、当時19才の片瀬那奈は「三代目きれいなおねえさん」を襲名しました。2010年の現在に至るまで片瀬那奈の代名詞のひとつとなった「きれいなおねえさん」が誕生したのが2001年です。そして、片瀬那奈が三代目だったのは翌2002年までの二年間に過ぎなかったのですが「片瀬那奈=きれいなおねえさん」は、永遠不滅の呼称として定着します。其れは「三代目きれいなおねえさん」こそが、片瀬那奈にとって初めての大ヒット作品だったからでしょう。

例えば、サー・ポール・マッカートニーさんは還暦を超えた現在でも堂々と若かりし日に書いた「YESTERDAY」を実演します。アノ天下無敵のマドンナさんですら、彼女を四半世紀以上も前の初期に有名にした「LIKE A VIRGIN」をセットリストから外せないのです。アーティストが世間に認知された最初の印象は、どんなに彼等が成長しても決して忘れられない宝です。一時期、大ファンで在る僕は「一体、世の中はいつまで那奈ちゃんを『きれいなおねえさん』としか認識しないのだっ」と大いに憤りを感じていました。でも、其れは間違いだった。那奈ちゃんは永遠の「きれいなおねえさん」なのです。歴代の「きれいなおねえさん」で、其の看板を守り続けているのは三代目だけなのです。

2010年の現在でも、TVトーク番組やトークショーの場で片瀬那奈ちゃんは「水着キャンギャル出身」も「きれいなおねえさん」も堂々と履歴として何恥じる事無く明かし、当時のエピソードを披露します。本人にとって屈辱的な出来映えだった「最後のデート」がデビュウ作だった事実も、決して黒歴史にはしません。僕たちファンは其の全てをリアルに体感し、其の都度に心底熱狂したのではなかったのか。ファンが片瀬那奈の歴史を全肯定せずに誰がする?永遠の「きれいなおねえさん」上等!と僕たちファンこそが高らかに誇るべきなのです。ビートルズのエセマニアが超有名曲である「YESTERDAY」や「LET IT BE」などを蚊帳の外に置くが如き「愚」を犯してはなりませんよっ。ぜいはあ、、、

「きれいなおねえさん」になった2001年の片瀬那奈は、ドラマでも「柚木さくら」と「有森みさと」と云う魅力的なキャラクターを見事に演じました。正に順風満帆、高校を卒業した18才からは実家を出て愛犬マロンも飼い始めました。多忙な仕事に追われ乍らも、若き十代の片瀬那奈は青春を満喫していたのでしょう。そして、若干19才での三代目襲名にマスメディアが飛びつかないわけがなかった。

2001年11月7日、片瀬那奈が二十歳の誕生日を迎えた記念すべき日に、彼女は初めてのスキャンダル写真を撮られます。其れは因縁の「FRIDAY」誌に掲載されますが、後の展開を考えると「FRIDAY」はもっとトンデモなネタを持って居たわけで、、、。でも、当時の那奈ちゃんはアイドルですから、充分に衝撃的な報道でした。更にほとぼりが冷め掛かった翌2002年春には「FLASH」誌で別のスキャンダルが報じられます。「出る杭は打たれる」を絵に書いた様な展開にファンはヤキモキするのですが、当の片瀬那奈本人はもっと上手でした。

来るべき2002年に、僕たちは本当に「あっ。と驚くタメゴロー」になるのです。些細な醜聞など、片瀬那奈の変貌の前には「屁の河童!アンタ河童を信じるかい?あたいは信じるふみかだよっ」となってしまう「劇的な時」が始まろうとしていました。


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする