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2010年05月07日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 011「アイハラ」

冷静と情熱のあいだ(通常版) [DVD]


 出演作:『冷静と情熱のあいだ』(フジテレビジョン、角川書店、東宝)
 公開日:2001年11月10日

 映像作品:ヴィデオ「冷静と情熱のあいだ」
      (東宝ビデオ)2002年10月25日発売
      DVD「冷静と情熱のあいだ」
      (ポニーキャニオン PCBE-50313)2002年6月19日発売


「冷静と情熱のあいだ」は、片瀬那奈ちゃんの初出演映画作品です。主演の阿形順正を演じる竹野内豊さんとは「月9」作品の「氷の世界(1999年)」と「できちゃった結婚(2001年)」でも共演しており、翌2002年からは正式に所属する研音の先輩でも在ります。と云うか、初めから片瀬クンは研音への出向所属が決まっていたとしか思えません。「GTO ドラマスペシャル(1999年)」時の「伝説の台本」エピソードも明かされておりますし、第一期女優時代はインセント時代とも云えるのに、余りにも研音主導作品への抜擢が多過ぎます。

ま、そんな「片瀬那奈マネ日記」みたいなウラ話なんか、どーでもええわけで、兎にも角にも僕たちの那奈ちゃんは銀幕デビューを果たしたのでした。が。完全なる端役でした。出演場面は、一分にも満たないのです。役どころも、どうやらユースケ・サンタマリアさんが演じる「崇」が付き合っている女の子みたいなのですけど、ハッキリ云って別に出て来なくとも物語の進行に支障は無いと感じられます。台詞は「ああっ、はじめまして、ショムニのアイハラです」のたったひと言のみ。ゆえに名前すら正確には判別不能です。真っ赤なコート姿の那奈ちゃんは可愛いのですけど、全身がマトモに映るのはほんの数秒です。幾ら何でも、こんなんじゃ評価のしようがありません。普通ならバッサリ切れるのにTV放映時にカット出来なかったのは、おそらく直後に主人公の順正が大立ち回りを演じるのが物語上で重要な場面だからでしょう。

てか、あたくしは此の映画をマトモに観た事が無いのです。「那奈ちゃんが出ている一分間」しか観てませんし、映像も其処しか遺していません。今さっきも此れを書く為に観直したんだけど、ホントに一分掛かんなかったわよ。他の作品と違って、ラクチンだったね。「片瀬那奈ちゃんの銀幕デビュー作品」と云う以外の価値は、露程も在りません。片瀬那奈ちゃんが出演した作品で本編を丸っきり観ていないのは、たぶん此れだけです。今後も生涯、どんな話なのか知らずにいるでしょう。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 17:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 010「有森みさと」

できちゃった結婚 DVD-BOX



 出演作:『できちゃった結婚』全11話(関西テレビ、フジテレビ系)
 放映日:2001年7月2日〜9月10日(毎週月曜日 21:00〜21:54、初回拡大版 21:00〜22:09)
     平均視聴率 15.9%

 映像作品:ヴィデオ「できちゃった結婚」1〜4
      (フジテレビ PCVC31142〜31145)2001年12月5日発売
      DVD「できちゃった結婚 DVD BOX」
      (エイベックス・トラックス AVBD-34031/6)2001年12月12日発売


前作「2001年のおとこ運」で大いに其の魅力を開花させた片瀬那奈ちゃんは、あっ。と驚く「三代目きれいなおねえさん襲名」で一躍お茶の間の人気者になり、壱年半振りに「月9」に準主役待遇で登板します。正に我が世の春と云った時を、19才の片瀬那奈ちゃんは迎えておりました。

片瀬クンが演じた「有森みさと」は、主人公「小谷チヨ(広末涼子さん)」のデパガ同僚で親友です。チヨの姉「小谷亜紀(石田ゆり子さん)」と三人娘を形成し、チヨの相手役「隆之介(竹野内豊さん)」其の後輩の「巧(妻夫木聡くん:当然乍ら、アンテツの「いつか殴る手帳」掲載俳優)」そして亜紀の恋人「栄太郎(阿部寛さん)」の男子トリオに加え、できちゃったチヨの主治医で亜紀に一目惚れする「小松原先生(エロ男爵)」やチヨの厳格な父親「一徹ちゃん(世界のサニー千葉)」などと共にドタバタのラヴ・コメディを展開します。

狙った獲物は逃がさない魔性の女と称される「みさと」は、初回のサイパン旅行で出逢った巧クンに狙いを定め、其の魔性パワー全開で積極果敢に迫りまくるのです。いきなりだナァの眩し過ぎる黒ビキニ姿や胸元を強調した衣装での誘惑シーンに、那奈ヲタの心はブッキー以上に突き動かされたものでした。されど、肝心の相手役「巧クン」はおじいさんの遺言を厳守する九州男児で、みさとチャンの誘惑に負けまいと逃げまくるのです。其れに感化されたみさとチャンが純愛に目覚め清い交際を求めた途端に、巧クンの気持ちが昂り逆に追いかけてはスカされ捲ると云う「サイド・ストーリー」が、主人公二人の「できちゃった結婚」と同時進行で描かれてゆきます。

三人娘での「異常に腰の位置が片瀬クンだけ遥かに上」な図や、阿部ちゃん、エロ男爵、チバちゃんとのタイマン共演場面など、見どころは満載の楽しいドラマです。第一期女優時代の作品では、最も「セクスィ〜」な役どころでもありますが、前作で手応えを得た「憎み切れない可愛さを持つ明るく気の強い爆弾娘」な路線をより確立した作品と云えるでしょう。実際には「有森みさとの出演場面」は、全11話で合計しても「打率1割」の壱時間半弱しか在りませんが、其のインパクトは強打者並みに絶大でした。其の辺は、矢張り「月9」ブランドゆえでしょうし、同時進行で流れていた「三代目きれいなおねえさん」の威光も在ったと思います。今度の「きれいなおねえさん」は「おもしろいおねえさん」でもあるとの印象が伝わり、後の怪優路線へ繋がるコミカルな演技が際立って来ました。特に「憧れのエロ男爵」と初めてガチで絡んだ名場面での気合いの入り方は尋常では無く、「ブラボー!ブラボー!あたし小松原先生のファンになりましたっ」と讃える眼差しは、公私混同も在ったのか、完全にイッてます。

2001年の夏、片瀬那奈ちゃんの未来は輝いていました。僕らは来るべき主演作への階段を着実に登る那奈ちゃんを、何の疑いもなく信じて応援していました。其の期待は、翌2002年に根底から覆されてしまいます。那奈ヲタ試練の時は、刻一刻と近づいていました。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 12:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 009「柚木さくら」

無情


 出演作:『2001年のおとこ運』全11話(関西テレビ、フジテレビ系)
 放映日:2001年1月9日〜3月20日
     (毎週火曜日 22:00〜22:54、初回・最終回拡大版 22:10〜23:14)
     平均視聴率 14.0%


2001年は、後の「コメディエンヌ・片瀬那奈」を大いに予感させる時です。役柄も完全なる「準主役」のポジションに就くのが「当たり前田の長州顔面蹴り!」でガチになっていました。余談ですが、大昔の「タモリ倶楽部」で「怖い映像ランキング」って企画が在って、スプラッター映像が犇めく上位に「前田のハイキック」ってのがランクインしていたのは笑いました。底抜け脱線(そー云えばかつて前田が「あいつのプロレスは底抜け脱線ゲームや!」と云い放った大仁田は、村井ひろみが好きなレスラーだったナァ、、、)は兎も角として、21世紀初頭に片瀬那奈ちゃんが演じたのは「柚木さくら」でした。

第一期女優時代(1999年3月〜2002年3月)に片瀬那奈ちゃんが演じた12人の内で、最も好きなのが此の「柚木さくら」です。ズバリ云って、此の作品を観て「那奈ちゃんゾッコン☆LOVE」になりました。ゆえに、2010年の現在まで50人を超える那奈ちゃんが演じた役柄の中でも、確実にベスト5以内にランキングされるべき存在です。

「柚木さくら」は、菅野美穂さん演じる主人公「柚木あたる」の妹で、プー太郎な上にオッサンの伊倉(吹越満さん:アンテツの「いつか殴る手帳」に問答無用で名前が記されました)と不倫関係にあるハチャメチャな役どころなのですが、どーにもこーにも愛らしく憎み切れない魅力に溢れています。此の役をモノにした那奈ちゃんは、つづく「できちゃった結婚(2001)」や「プリティガール(2002)」でも基本的には同じ路線を演じます。

物語は「あたる」を中心として、幼なじみの元カレ「カヲル(ファッキンライト先生)」や其の憧れのひと「洋子ムシ(山本未来さん)」、謎めいた男「天羽(田辺誠一さん)」、そして「伊倉」と「さくら」等がグチャグチャな「プチ多角関係」を織りなすラヴ・コメディです。さくらも、伊倉、カヲル、天羽と揺れ動くのですが、矢張り不倫相手(実は離婚していた!)伊倉を一途に想う健気さが観る者に大いに伝わります。膨れっ面や笑顔などの多彩な表情が、ウルトラ「可愛い」のです。此れは惚れますよっ。「あたる&さくら」の父親が泉谷しげるサンってのも、絶妙なキャスティングです。「あたる&さくら」は身長差もかなり在るし性格も全く違うのですが、本物の姉妹に見える程に息が合っています。菅ちゃんの名演に堂々と渡り合う姿に、那奈ちゃんが遂に当たり役に巡り会ったと思いました。

残念乍ら、此の「第一期女優時代最高傑作」と呼ぶべき「2001年のおとこ運」は映像作品化されていません。其れでも以前は再放送されて観れる機会も在ったのですが、「悪夢の2009年夏」に「遠い夏」と同様に「ほぼ永久封印作品」となりました。あたくしを含めたファンは、録画した映像を持っています。されど、未だ知らぬ方々が「柚木さくら」に出逢う機会は失われたのです。片瀬那奈ちゃんには、何の非も在りません。てかさ、あたくし「カヲル」って役も凄く好きなんですよ。「あたる、カヲル、さくら」が三人で炬燵で会話する場面が多いのだけど、とっても好い感じなんです。在らぬ噂が立てられたのも宜なるかな、と思える程に仲が好さ気な三人が居ます。やっぱ魅力在るよ、ビューネくん。勿体なかったナァ、、、。

そして、作品に罪は無いのです。「蘇れ!柚木さくら」と叫びたいっ。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 10:14| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
中入りの貳:「2000」

片瀬那奈写真集 「ナナノナツ」



2000年の片瀬那奈ちゃんを思い返す時、僕らは彼女を「アイドル」と呼びます。当時の那奈ちゃんは、正真正銘、本物のアイドルでした。初めてのカレンダーも発売され、グラビアでも席巻し、ダイドードリンコの「MIU」や「葉の茶」のCMも始まりました。「スポコン!」への出演もあり、二冊目の写真集「ナナノナツ」も発売されます。ドラマ出演も前述の通り、年間に半分の2クールはレギュラー出演するローテーションが確立されました。ファンは圧倒的に男子が多かったと記憶しております。犯罪的な程に、那奈ちゃんは可愛いアイドルでした。

翌2001年には、いよいよ「三代目きれいなおねえさん襲名」が控えていたのですが、其の前夜であった此の時代こそが「アイドル・片瀬那奈」の全盛期でした。「きれいなおねえさん」になってからの那奈ちゃんは、明らかに変わった。其れは、一躍メジャーになった事によって感じるヲタの習性でも在ったのでしょう。でも、其れだけではなく、確かに「那奈ちゃんは変わった」と感じました。僕らは、其の目紛しい変化に置いてけぼりにされない様に追い続ける事になります。

でも、2000年の那奈ちゃんは、すぐそばにいました。壱度も逢ったことなんか無かったけど、いつもそばにいてくれたと思います。僕にとっては、後に本人と逢ってからよりも此の頃の方が、那奈ちゃんは近くにいる様な気がしていました。其れはきっと、完全に偶像として捉えていたからでしょう。「ナナノナツ」で天真爛漫な笑顔を魅せる天使の様な那奈ちゃんを、僕たちは、うっかり愛してしまったのです。繰り返しますが、2000年の那奈ちゃんは「底抜けに可愛い」のです。惚れてまうに決まってるのですよっ。だから、僕らは彼女をアイドルと認識したのです。那奈ちゃんは、僕のアイドルでした。今でも最高のアイドルだけど、意味が違う。未だ、神様じゃなかった。当時の那奈ちゃんは、愛くるしい天使だったのです。

其の後の怒涛の展開など、20世紀には全く予測不能でした。21世紀が始まり、僕たちはようやく気付くのです。「那奈ちゃんって、ヤバイかも、、、」と。


(姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「テレビでスペイン語」#05 再々放送

NHK テレビでスペイン語 2010年 05月号 [雑誌]


NHK教育 0:00〜0:25

「知らないものを尋ねる」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ


今週はお休みで、五回目の再々放送です。

普通なら「休んでんじゃねーよっ」と文句も云いたいところですが、高瀬リコが凄過ぎなので

「スペイン語?どーだってええや!」(猪木声で)

になっちゃってますです。姫様、どーも、すいません。


(小島藺子)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト

posted by 栗 at 00:27| TV | 更新情報をチェックする