出演作:『冷静と情熱のあいだ』(フジテレビジョン、角川書店、東宝)
公開日:2001年11月10日
映像作品:ヴィデオ「冷静と情熱のあいだ」
(東宝ビデオ)2002年10月25日発売
DVD「冷静と情熱のあいだ」
(ポニーキャニオン PCBE-50313)2002年6月19日発売
「冷静と情熱のあいだ」は、片瀬那奈ちゃんの初出演映画作品です。主演の阿形順正を演じる竹野内豊さんとは「月9」作品の「氷の世界(1999年)」と「できちゃった結婚(2001年)」でも共演しており、翌2002年からは正式に所属する研音の先輩でも在ります。と云うか、初めから片瀬クンは研音への出向所属が決まっていたとしか思えません。「GTO ドラマスペシャル(1999年)」時の「伝説の台本」エピソードも明かされておりますし、第一期女優時代はインセント時代とも云えるのに、余りにも研音主導作品への抜擢が多過ぎます。
ま、そんな「片瀬那奈マネ日記」みたいなウラ話なんか、どーでもええわけで、兎にも角にも僕たちの那奈ちゃんは銀幕デビューを果たしたのでした。が。完全なる端役でした。出演場面は、一分にも満たないのです。役どころも、どうやらユースケ・サンタマリアさんが演じる「崇」が付き合っている女の子みたいなのですけど、ハッキリ云って別に出て来なくとも物語の進行に支障は無いと感じられます。台詞は「ああっ、はじめまして、ショムニのアイハラです」のたったひと言のみ。ゆえに名前すら正確には判別不能です。真っ赤なコート姿の那奈ちゃんは可愛いのですけど、全身がマトモに映るのはほんの数秒です。幾ら何でも、こんなんじゃ評価のしようがありません。普通ならバッサリ切れるのにTV放映時にカット出来なかったのは、おそらく直後に主人公の順正が大立ち回りを演じるのが物語上で重要な場面だからでしょう。
てか、あたくしは此の映画をマトモに観た事が無いのです。「那奈ちゃんが出ている一分間」しか観てませんし、映像も其処しか遺していません。今さっきも此れを書く為に観直したんだけど、ホントに一分掛かんなかったわよ。他の作品と違って、ラクチンだったね。「片瀬那奈ちゃんの銀幕デビュー作品」と云う以外の価値は、露程も在りません。片瀬那奈ちゃんが出演した作品で本編を丸っきり観ていないのは、たぶん此れだけです。今後も生涯、どんな話なのか知らずにいるでしょう。
(小島藺子/姫川未亜)