出演作:『花村大介』第7話「弁護士さん私が犯人です」(関西テレビ、フジテレビ系)
放映日:2000年8月15日(火曜日 22:00〜22:54)視聴率 13.5%
映像作品:ヴィデオ「花村大介」3
(関西テレビ PCVE-31283)2000年12月20日発売
「FLY 航空学園グラフィティ」での大役を無事完走した2000年の片瀬那奈ちゃんは、次の連続ドラマ「新宿暴走救急隊」までの間に二つの作品へ登場します。ひとつ目は、ユースケ・サンタマリアさん主演の連続ドラマ「花村大介」のゲスト出演でした。
内容はサブタイトル「弁護士さん私が犯人です」で堂々とネタバレしている通り、那奈ちゃんが演じる知恵が父親(西田健さん)をゴルフクラブで背後から殴り、其の罪を知恵の異父兄である小島俊介(橋龍吾さん=橋幸夫さんの息子です)が被るものの、、、って展開で、真犯人役です。父親の言いなりに弁護士を目指す空虚な高校生活を送る日々の中で、ロックバンドで活動する自由な兄と出逢い感化され、其れでも厳格な父に逆らえず、思い余って犯行に及ぶのでした。
後の初舞台「僕たちの好きだった革命(2007年)」で奇跡的に復活するまでは、此の作品が片瀬那奈ちゃんが最後に演じた高校生役でした。演技はシリアスそのもので、後のコメディエンヌ振りは伺い知れません。但し、2000年と云えば「那奈理名運命の邂逅」が在った年と記憶されますので、役名が「内山」ってのがヲタ心を揺さぶりますし、異父兄が「小島」ってのも「偶然じゃないだろ?」と勘ぐってしまいます。そんな穿った見方で考えると、凶器がゴルフクラブって事も気になってしまいました。何せ、演出が塚本連平さんですからね。「プロゴルファー花」じゃん。
ま、そんな2010年的なこじつけは「それはそれとして」、此れはリアルタイムで等身大の女子高生を演じた18才の初々しい片瀬那奈ちゃんの真剣な演技を観れる貴重な作品です。ユースケさんの初主演ドラマでも在る作品ですが、彼とは其の後も映画やバラエティ番組で何度も共演する事になります。
(姫川未亜)