nana.812.png

2010年05月05日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 006「内山知恵」

花村大介(3) [VHS]


 出演作:『花村大介』第7話「弁護士さん私が犯人です」(関西テレビ、フジテレビ系)
 放映日:2000年8月15日(火曜日 22:00〜22:54)視聴率 13.5%

 映像作品:ヴィデオ「花村大介」3
      (関西テレビ PCVE-31283)2000年12月20日発売


「FLY 航空学園グラフィティ」での大役を無事完走した2000年の片瀬那奈ちゃんは、次の連続ドラマ「新宿暴走救急隊」までの間に二つの作品へ登場します。ひとつ目は、ユースケ・サンタマリアさん主演の連続ドラマ「花村大介」のゲスト出演でした。

内容はサブタイトル「弁護士さん私が犯人です」で堂々とネタバレしている通り、那奈ちゃんが演じる知恵が父親(西田健さん)をゴルフクラブで背後から殴り、其の罪を知恵の異父兄である小島俊介(橋龍吾さん=橋幸夫さんの息子です)が被るものの、、、って展開で、真犯人役です。父親の言いなりに弁護士を目指す空虚な高校生活を送る日々の中で、ロックバンドで活動する自由な兄と出逢い感化され、其れでも厳格な父に逆らえず、思い余って犯行に及ぶのでした。

後の初舞台「僕たちの好きだった革命(2007年)」で奇跡的に復活するまでは、此の作品が片瀬那奈ちゃんが最後に演じた高校生役でした。演技はシリアスそのもので、後のコメディエンヌ振りは伺い知れません。但し、2000年と云えば「那奈理名運命の邂逅」が在った年と記憶されますので、役名が「内山」ってのがヲタ心を揺さぶりますし、異父兄が「小島」ってのも「偶然じゃないだろ?」と勘ぐってしまいます。そんな穿った見方で考えると、凶器がゴルフクラブって事も気になってしまいました。何せ、演出が塚本連平さんですからね。「プロゴルファー花」じゃん。

ま、そんな2010年的なこじつけは「それはそれとして」、此れはリアルタイムで等身大の女子高生を演じた18才の初々しい片瀬那奈ちゃんの真剣な演技を観れる貴重な作品です。ユースケさんの初主演ドラマでも在る作品ですが、彼とは其の後も映画やバラエティ番組で何度も共演する事になります。


(姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 005「清水茜」

大きな翼


 出演作:『FLY 航空学園グラフィティ』全10話(NHK)
 放映日:2000年5月9日〜7月11日(毎週火曜日 23:00〜)※NHK総合での放送日


数多い片瀬那奈ちゃん出演ドラマの中には、誠に残念乍ら映像作品化されていないモノもあります。単発ドラマなどは、片瀬クンに限らず放送時に出逢えなければ奇跡的な再放送でも無い限りは「一期一会」です。片瀬クン出演作でも、ザッとみて「遠い夏(2000年)」「いい男はマーケティングで見つかる(2005年)」「香港バタフライ(2005年)」「ビバ!山田バーバラ(2006年)」「再会(2006年)」「信長の棺(2006年)」「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助(2007年)」「ミラクルボイス(2007年、2008年)」「いのちのいろえんぴつ(2008年)」「未来遊園地(2008年)」等の珠玉の名作が「知る人ぞ知る」ことになっています。舞台「フラガール(2008年)」も映像作品化はされませんでした。

此の様な理不尽な所業に全く納得がいかないものの、せめて連続ドラマくらいは全作品が映像化されて然るべきでしょう。ところが、連ドラでも遺されていない作品があるのです。其れは「2001年のおとこ運(2001年)」と「熟年離婚(2005年)」そして、此の「FLY 航空学園グラフィティ(2000年)」です。

「片瀬那奈ちゃんの出演作なら何でも揃ってますよっ」と云いたいのは山々のあたくしですが、「片瀬の館」ライブラリーでも三作品ほど欠けています。其れは、超度級レアな「遠い夏」と、ネット限定視聴しか出来なかった「香港バタフライ」と、此の「FLY 航空学園グラフィティ」なのだよ。他の二つは兎も角、此の実質的には那奈ちゃんが主演だったドラマが、しかも天下無敵の日本放送協会が制作した作品が、何ゆえレアになってんのよさ?此れって、BSでも先行放映されたのですよ。当然、ヴィデオ化されると思ってましたよ。(当時はDVDではなく、ヴィデオが主流でした。)

と云うのも、地デジになる前までウチはNHKがほとんどマトモに映らなかったからなのです。アナログだと何故か12チャンネルが最も綺麗に観れて、カウントダウンするごとに画像が酷くなってですね、マトモに観れるのは6チャンネルまでだったんですよっ。だから、日テレちゃんとNHKちゃんは砂の嵐みたいな映像になっちゃって、特にNHKは白黒でしか映んなかったりもしたのよさ。

其れでも録画してたんだけど、1998年〜2001年のドラマ録画ヴィデオは、ほとんど全てを「夜勤しててリアルタイムで観れない可哀想なガールフレンド」に貸していたのです。勿論、片瀬クンのドラマ以外も録画出来る限りのドラマを全部を詰め込んだヴィデオを定期的に渡してたのよさ。ところが、其の莫迦娘がすぐ返さなくってですね、気付いたら「100本くらい溜まっちゃったんだけど、どーしよー?」とかぬかしやがったから「もう、まんどくさいなら返さなくっていいわよ」って云ったら、ホントに全部捨てやがったのです、、、そんでもって「悪いから新しいヴィデオあげます」って、新品の空テープを一本くれました。イコちゃん、ぽか〜ん。(実話です、、、)

劣悪な画面で観た記憶を頼りにしてしか「清水茜」を語れないってのは、あんまりですよ。もうアンテツに下駄を預けるしか無いね。別にもう「待てど暮らせどのDVDに焼いてくれ」とは云わないわよ。アンテツが書いて投稿して頂戴☆

「あにい、ハードル爆上げですよっ」


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする