nana.812.png

2010年05月22日

「すぽると!」

フジテレビ・全仕事


フジテレビ 0:23〜1:05

御蔭様でズバッと見逃しました。

うっぴー☆宜しく御願い致します。



(姫川未亜)



以下、Sports Watch(5/22)より引用。

女優・片瀬那奈、CL決勝戦よりも――

日本時間23日には、いよいよサッカー欧州チャンピオンズリーグ決勝が行われ、インテル・ミラノとバイエルン・ミュンヘンが激突する。

決戦前夜となった22日には、フジテレビ「すぽると!」にサッカーファンとして知られる女優の片瀬那奈が出演。「片瀬那奈イチオシ!チャンピオンズリーグ決勝 注目選手BEST3」を発表した。

片瀬のベスト3は、3位がオランダ代表でもあるアリエン・ロッベン(バイエルン・ミュンヘン)、2位がカメルーン代表のサミュエル・エトー(インテル)、そして、1位がオランダ代表のヴェスレイ・スナイデル(インテル)だった。

「(W杯で対戦する)日本にとっては、警戒しなくちゃいけない3人なので、これを観て、また日本代表戦が楽しくなると思いますし、いかに凄い選手だってことが見れると思う」と説明した片瀬。

だが、ベスト3番外編には、かねてからファンと公言するスティーブン・ジェラードの名を挙げると、「リーグも、チャンピオンズリーグもダメだったんですけども、やっぱり、リヴァプールをこよなく愛しているっていう愛情が伝わる。ミドルの豪快な音。ボールを蹴った時の音がたまんないんですよね。是非イングランド戦でも十分活躍してくれるんじゃないかな。ワールドカップに期待します」と熱く語ったが、もはやチャンピオンズリーグ決勝とは全く関係なかった――。


posted by 栗 at 01:07| TV | 更新情報をチェックする

「VoCE」2010年7月号

VoCE (ヴォーチェ) 2010年 07月号 [雑誌]


発行/講談社

「気持ちいいカラダのために、始めたこと」に登場。
カラー1頁(P59)、目次にも1カットあり。

 photograph : indigolight / PRIMAL
 styling : Kozue Ohnuma(kind)
 hair&make-up : Rie Aoyama(nude.)


そっか、御本尊様は三十路を控えて年々落ち難くなっている体重を危惧して居られたのですね。うっかり「片瀬クン、最近ふくよかになられた」とか書いてしまって傷つけてしまったでしょうかしらん。

とは云え、流石は片瀬クンです。スタイル維持の為に「本当は何もしたくない」と断言!「気持ちいいカラダのために、始めたこと=フラとゴルフ」って、どっちも仕事じゃん!!

「強い、強過ぎるぞ、御本尊様」


(小島藺子)



「i-VoCE」

posted by 栗 at 17:07| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 035「手塚モモコ」

ふしぎなメルモ-リニューアル- DVD-BOX


 出演作:『ミラクルボイス』(TBS系)
 放映日:2008年1月3日(木曜日 23:15〜24:39)視聴率 4.9%
     (撮影:2007年12月12日〜23日)


2008年の片瀬那奈ちゃんからのお年玉は、久しぶりの主演ドラマでした。毎年新春早々にTVで那奈ちゃんを観れる素敵な世界に生きている僕たちですが、其れはお正月向けのバラエティ番組と云うのが定番です。しかし、2008年は「片瀬那奈が片瀬那奈になって10周年」となる記念すべき年でしたので、気合い充分に女優として堂々の謹賀新年となったのです。W主演を務めるのは塚本高史くんで制作がドリマックスと来れば、そりゃアータ「西豪寺エレナ様物語、ふたたび」じゃまいか。こいつは初春から縁起が好いや。撮影は「暴れん坊ママ」のクランクアップ(2007年12月11日)の翌日から開始されております。「倫子ママ、一夜明ければ、モモコちゃん」だったわけで、恐るべきカメレオン振りです。どんだけ働いてんのよさ。余りの多忙さゆえ、片瀬クンは「暴れん坊ママ」の打ち上げにすら出席出来なかった様です。

物語は、女心が分らない小説家志望の「鳥山充(塚本高史くん)」と、男心が分らず美人なのに無意識に相手を傷つけ振られ捲くっている「手塚モモコ(片瀬那奈ちゃん)」が、異性の心の声を聞ける妖しげな薬を入手し、そのチカラを利用してそれぞれの野望を実現しようとする顛末を描いたものです。充とモモコは偶然に知り合い同じ薬屋で其れを一緒に手に入れますが、其の後は二人別々のストーリーが同時進行してゆきます。

此処では、当然ですが「モモコのお話」を語りましょう。結婚相手を見つけないと実家に連れ戻されお見合いさせられる事になったモモコは、心を読める様になった為に「親友・千鶴(木下あゆ美さん)」の幼馴染みで誠実なイケメンの「古屋秀則(阿部力くん)」と急接近します。ところが、偶然いつもの居酒屋で千鶴の心の声を聞いた充から「千鶴が子供の頃からずっと秀則を想い続けていた事」を知らされてしまい悩んだ末に、「キスしたくらいで彼氏ヅラするのはヤメて下さい!」と残酷に古屋くんを振って、千鶴との仲を取り持つキューピッド役を演じてしまうのです。エレナ様モード全開での弾けた演技と、恋と友情に揺れ動く切ない女心を魅せるシリアスな演技を、自然に「手塚モモコ」の中で両立させた名演です。雨に濡れてのしっとりした熱演あり、一転してオッサン度777%な塚本くんとの楽しく愉快なコンビネーションあり、と振り幅が激し過ぎる役柄を難なく演じ切ってしまった姿を観て、2008年も片瀬那奈クンは益々大活躍して下さると確信出来たドラマでした。

スタッフが「鉄板少女アカネ!!」とほとんど一緒で、塚本くんと共演なのですから、明らかに「西豪寺エレナ様の逆襲」と呼ぶべき作品でしょう。志半ばで打ち切られたアカネの無念を、スッキリと晴らして頂きましたよ。豊かな表情で振り切れ捲る演技には圧倒されますが、エレナ様からの壱年が片瀬那奈を更なる高見へと導いていた事実をも大いに感じさせられる作品となりました。音楽にはビートルズ・ナムバーが使われており、余りにもベタな「ヘイ・ジュード」や「レリビ」をクライマックスに持って来る一方で、マニアック過ぎる仏蘭西語カヴァーなども流している遊び心にもニヤリとさせられたものです。此れを書く為に録画したDVDを観たらCMがカットされていなかったので、何故かしらん?と思えば、劇中に明治のチョコレートとかスズキの車とかスポンサーの商品をこれ見よがしに多用されてて、千鶴役の木下あゆ美さんがスズキのCMにも出てたりしてたのね。此処まで堂々とやらかすのが面白いと思って遺したのか、当時は地デジが壱回しかダビング出来なかったからCMカットを回避したのかは定かでは在りません。

此処に来て「片瀬クンって、深夜枠ドラマの方がより自由奔放で面白いナァ」とも思えて参りました。更に、此の作品は主演ですが、塚本くんとのW主演でして、ハッキリ云って「もう別に主演じゃなくっても好いよ」とも思えたのです。例えば「月9」とかに出て誰にでも出来る様なお人形さんみたいな役で主演されるよりは、奇抜な演技を許される助演の方がずっと片瀬クンの魅力を伝えてくれると思えました。本来なら、片瀬那奈は主演女優の道を歩んでいたのでしょう。「歌手時代がなければ、危なかったナァ」と、此の頃にはハッキリと分りました。全く以て、御本尊様は「記録し甲斐が在り過ぎる御方」ですよ。


「ミラクルボイス」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 036「鳴海京子」

いのちのいろえんぴつ


 出演作:『いのちのいろえんぴつ』(テレビ朝日系)
 放映日:2008年3月22日(土曜日 21:00〜23:11)視聴率 11.8%
     (撮影:2007年8月〜10月、オール北海道ロケ)


実話を元にし、不治の病に健気に立ち向かう少女「豊島加純(藤本七海ちゃん)」と「担任教師・香川泰介(国分太一さん)」の交流を描いたドラマ「いのちのいろえんぴつ」が放映されたのは2008年3月です。しかし、実際に撮影されたのは前年2007年の夏から秋に掛けてで、片瀬那奈ちゃんにとっては連ドラ「地獄の沙汰はヨメ次第」と「暴れん坊ママ」や「未来遊園地」と併行しての撮影でした。「未来遊園地」も群馬県でのロケーションですが、此の作品は全て北海道厚岸町で撮影されましたので、片瀬クンは「東京、群馬、北海道」と飛び回り乍ら多彩な役柄を演じ分けなければなりませんでした。

「鳴海京子」は、主人公かすみちゃんが通う小学校の音楽教師です。美人で子供たちからは「きょうこちゃ〜ん!」とアイドル並の声援が起こる人気者ですが常に冷静沈着な模範教師の為、熱血教師である香川と教育方針の違いから激しく対立します。例えば、かすみちゃんは右手が上手く動かせなくなり音楽の時間にリコーダーを吹く振りをします。京子先生は其れを知りつつも普通に授業を続けますが、香川先生は「分っているなら歌を歌うとか、豊島にも出来る授業をして下さい!」と頼むと「彼女中心に授業をやれとおっしゃるのですか?生徒は彼女ひとりではありません。それに、あたしが豊島さんなら、そんな差別みたいな事をされるのは嫌です」と返します。どちらの主張も「子供の気持ちを考えた正論」ですので、二人の対立は激化してゆきます。

懸命に生きようとするかすみちゃんがもうすぐ死んでしまう事を知っている香川先生は、自分の無力さに苛立ち、純真に未来を信じて描いた絵日記を見せられた時に思わずかすみちゃんの前で泣いてしまいます。其の姿を目撃した京子先生は「むかつく、あたし生徒の前で感情を剥き出しにする教師って、みてるとムカつくんです!」と激しく非難します。京子先生も生徒を思う気持ちは人一倍持っており、其れを押し隠して冷静に接するのが最善の道だと考えているのです。香川先生は泣いた事でかすみちゃんに余命幾ばくも無い事を気付かれたと思い、苦悩します。物語は主人公が亡くなってしまう悲劇の結末に向かわざるえませんが、遺された者たちが少女との交流で成長する過程も描かれており、其の中でもクール・ビューティーな京子先生が秘めた熱き心を解き放ってゆく姿は印象的です。

かすみちゃんが亡くなった後で、京子先生は香川先生に「感情を剥き出しにする教師がムカつくのは、あたしにはマネ出来ないから」と心を開きます。そして物語は「かすみちゃんがいない運動会」で終ります。中盤で描かれた前年の運動会では車椅子姿で応援するかすみちゃんがいた場所に、もう彼女はいません。それでも、前年は本部席で佇んでいただけの京子先生が感情の赴くままに飛び出し綱引きに参加する姿に、確かにかすみちゃんが生きた日々が未来へ繋いだと感じられ、深い余韻を残します。

小学生の女の子が死んでしまわなければならない物語を観て「泣くな」と云うのは無理です。しかも実話を元にしているのですから、生半可な気持ちで作られたドラマでは在りません。子供が難病で動物も絡むとくれば、感動を強要する様な反則技とも云えます。此の作品も涙なくしては観れないのですが、片瀬クンが演じた京子先生を中心に観た時、彼女の人間的成長物語としての感動も得られます。実際にピアノを弾く姿や、結末での思いを爆発させるまでのじれったい葛藤を全身で表現する姿など、「那奈ヲタ」的な見どころも満載です。シリアスなドラマの助演でも「片瀬那奈は必ず一癖在るぞ」と思わせる演技が光った佳作と云えるでしょう。


「いのちのいろえんぴつ」INDEX


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月25日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 037「加藤絵里」

アベレイジ [DVD]


 出演作:『アベレイジ』『アベレイジ2』(フジテレビ系)
 放映日:2008年3月29日(土曜日 1:05〜2:05)、10月11日(土曜日 1:05〜2:00)

 映像作品:DVD「アベレイジ」(フジテレビ)
       2008年10月8日発売(壱作目を収録)


2008年3月に「女優・片瀬那奈」は電撃大作戦をぶちかましてくれました。3月3日に映画「20世紀少年」へ敷島ミカ役で出演する事が公表されたのを皮切りに、翌4日には舞台「フラガール」への主演が発覚!!其れらの詳細情報が日々明るみになり「えらいこっちゃ、えらいこっちゃ」と那奈ヲタが沸き立つ中で、22日に前述の「いのちのいろえんぴつ」が、28日から29日に掛けて「未来遊園地2」が放映され、引き続き深夜に「アベレイジ」が放映されます。

「アベレイジ」は、それぞれの話が微妙に絡み合いつつ進行するオムニバス形式のドラマで、半年後に続編も制作されました。一作目と二作目に出演する俳優陣もほとんど被っています。但し、二作を通して同じキャラクターを演じるのは、「BAR」の場面での狂言回しの笑福亭鶴瓶さん(本名を姓名でわけた二役)&平岡祐太くん(バーテンダー役)、サラリーマンを演じる劇団ひとりサン、そして「黒子の店員:加藤絵里」役の片瀬那奈クンです。フジテレビ深夜で「片瀬・ひとり」と来れば「フェイク・オフ」を思い出しますね。二作で主演のエピソードが在ったのが「ネオ・スープレックス:劇団・那奈ちゃん」の二人だけだった事からも大いに「フェイク・オフの逆襲」を感じさせます。

ま、片瀬クンの役柄も、一作目での「売り切れの憂鬱」では「黒子がひとつの焼肉屋店員」で、二作目での「立ち食い蕎麦屋の女」では「黒子が二つの立ち食い蕎麦屋店員&如月ハニーみたいな彼女のドッペルゲンガー?」と変化しておりますので、其の二人(もしくは三人)が同一人物とは云えません。便宜上「加藤絵里」とまとめて呼んでいるだけです。「アベレイジで演じた黒子の店員さん二人と謎の黒子の変なおねえさん」の総称と考えて下さい。

一作目では眼鏡をかけて頬をピンクに染めた冴えない風貌で「売り切れたレバ刺しの注文にオドオドしまくる焼肉屋店員」を演じ、二作目では黒子が増えただけでさほど変わらぬ風貌ながら「無口で不貞腐れた態度で客の好みを見透かす立ち食い蕎麦屋店員」と、彼女の鬱憤を代弁しイヤな客に生卵を投げつける「お洒落過ぎな分身?」を演じます。エピソードを繋ぐ「BAR」の場面にも二作とも登場し、二作目ではオープニングから続く最初のエピソードとして「立ち食い蕎麦屋の女」へ繋がり、他のエピソードが流れた後の「落ち」で再び「立ち食い蕎麦屋の女」のつづきが描かれます。

吃驚する様に地味な風体で演じた不可思議な役柄なのですが、此れが実に好いっ!無愛想な立ち食い蕎麦屋の女振りや、其の分身が生卵を「めんどくさいタクシー運転手(忍成修吾くん)」のタクシーに投げつけた後の異様な歩き方など、全篇に渡って愉快痛快な怪演が観れます。何より、一作目での「いらっしゃい、ませぇ〜」のへんちくりんな焼肉屋店員が面白杉でした。御本尊様も、かなりお気に入りのキャラクターと公言されております。まぁ、子供の頃の夢が叶った様な役柄ですから、宜なるかなでしょう。共演陣もみんな好い味を出し捲くっていて、あたくしは特に「平岩紙ちゃん」にヤラレましたね。好い女優さんだ。一作目はDVD化されているものの、全体の出来としてより面白い二作目のDVD化も是非ともお願いしたいですね。

片瀬クンは面白い役柄を沢山演じていますが、エレナ様とかうらら姫とかリコ様とかは「美人なのに変」って路線なのです。「アンナ美人でスタイル抜群なのに、何をやってんのよさ」って時点で、もう笑えちゃうわけよ。でも、此の役柄はもっと踏み込んで「冴えない風貌で変」って崖っぷちな演技を魅せてくれるわけでして、こりゃ美味し過ぎますよ。是非とも続編を待望して止まない傑作です。


「アベレイジ」INDEX


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月26日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 038「流山まどか」

キミ犯人じゃないよね? DVD-BOX


 出演作:『キミ犯人じゃないよね?』
      第5話「ヴィーナスに魅せられた彼女」(テレビ朝日系)
 放映日:2008年5月9日(金曜日 23:15〜24:10)視聴率 9.7%

 映像作品:DVD「キミ犯人じゃないよね?DVD BOX」
      (角川エンタテインメント ACBD-10586)2008年9月26日発売


映画「20世紀少年」への出演と舞台「フラガール」主演が発覚し、紀行番組で印度へ向かった2008年春の片瀬那奈ちゃんが、2008年4月期の連続ドラマに出演するなど普通なら考えられませんでした。ところが、片瀬クンは連ドラ2作品にゲスト出演してしまいます。其れどころか、バラエティ番組とは云え「浜田警察緊急出動スペシャル!〜本当にあった男と女のサスペンス劇場〜」(読売テレビ:2008年4月17日放送)や「ショコラ」(日本テレビ:2008年5月3日放送)などは、所謂ひとつの「再現ドラマ」への出演でありまして、うっかり女優歴に加えたくなる程の熱演を魅せております。止まらないナァ。

「キミ犯人じゃないよね?」は、片瀬クンとは「信長の棺(2006年)」以来の再共演となり当時には考えられない程に出世しちゃった「貫地谷しほりちゃん=森田さくら」と、歴代ライダー俳優のひとりで此の直後に「二人の食卓」(テレビ朝日:2008年5月30日放映)で片瀬クンに自慢のイタリアン料理を振る舞い2010年に「泣かないと決めた日」でも片瀬クンと再共演する「要潤さん=宇田川教生」のコムビが主演の、推理コメディです。てか「此れは貫地谷しほり&要潤主演の推理コメディ」で済む説明が、何でこんなに長くなるのよさ。

毎回、セレブ刑事の宇田川を尻目に、ド素人で「推理作家の卵」の自称「神出鬼没のアルバイター」さくらが真犯人を突き止める展開で、宇田川が「持ってかれた美女」が実は真犯人ってのもお約束です。脚本が「ケータイ刑事」シリーズと同じ片でして、其れからの我田引水なパロディも多く、貫地谷ちゃんの無意味なコスプレなども含めて「コアなヲタ向けのマニアックな悪ふざけドラマ」とも云えます。第五話にゲスト出演した片瀬那奈ちゃんが演じるクールビューティーで「ルナルナパークの副園長」である「流山まどか」も、ズバッとスルッと「真犯人」ですよっ。

物語を詳しく説明するのは推理ドラマでは禁じ手ですが、此の作品なら大丈夫でしょう。ま、よーするに「流山まどか」は「ルナルナパーク」園長の実の娘で、亡くなった母ともども父親に捨てられ復讐を誓い立身出世して大企業から副園長の座に出向して来て、父親を殺害しちゃうわけよ。斜陽のテーマパークを復興させる為に園長と結託し彼が金星人にさらわれたとの芝居を打ち、殺人事件か?と思わせて捜索させ欺いて、其の後に本当に殺して最初に警察が疑った場所に埋めるってトリックで完全犯罪を企むものの、さくらに見破られてしまうのでした。迫真の殺害場面や宇田川を徹底的に見下す「ドS女王」振りが見どころで、真犯人なのに全く悲壮感が出ないスットコドッコイな落ちも待っています。

よく「クールビューティー」と称される片瀬那奈ですが、意外と「クールビューティー」な役柄を演じる機会は多くありません。一見「クールビューティー」乍ら、実は「変なおねえさん」でしたって役柄の方が定番です。此の「流山まどか」は、珍しく本当に「クールビューティー」な役柄なのです。ところが、作品自体の無茶苦茶さからなのか、まるで「クールビューティー」な役柄をパロディ化した様に感じられます。

思えば、連ドラへのゲスト出演は2003年の「こちら本池上署」以来の事でして、此れを観てもっとゲストでも出まくって色んな役柄を演じて欲しいと思ったものです。其の願いは「ええっ?こっちもあっちも出ちゃうの?」と驚かされる程に叶うのでした。

個人的には貫地谷ちゃんと対峙した場面での「頭ひとつ以上も違う二人の身長差」に、大いに萌えました。貫地谷ちゃんが垂直に近い角度で見上げてるのを顎を引いて見下ろす片瀬クンの図は、何なんだ?大人と子供じゃん!フレームに収まり切れませんよっ。カメラマンさん、本当に御苦労さん。まるでアノ時の「那奈理名」みたいだったよ。うん、実に好い構図だ。


「キミ犯人じゃないよね?」INDEX


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月27日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 039「松沢明美」

ホカベン DVD-BOX


 出演作:『ホカベン』第7話「決意の凶悪犯弁護…大きな試練」(日本テレビ系)
 放映日:2008年5月28日(水曜日 22:00〜22:54)視聴率 8.4%

 映像作品:DVD「ホカベン DVD BOX」(VPBX-13941)
       2008年11月21日発売


「キミハン」に続いて、片瀬那奈ちゃんが2008年4月期連ドラ二本目のゲスト出演に挑んだのが「ホカベン」です。「暴れん坊ママ」で共演したウエッティが新人弁護士役で主演した作品で、半年振りの再会となったわけですが、其処で片瀬クンが演じた「松沢明美」は「強姦致傷事件の被害者」と云う衝撃的過ぎる役柄でした。

銀行員の明美は、通勤に使っているスクーターがパンクしていて困っているところにタイミング良く現れた予備校生の犯人に修理してもらい、つい気を許してカラオケボックスに二人で行き暴行されます。当然、パンクさせたのも犯人の罠だったのです。主人公の「堂本灯(上戸彩ちゃん)」が犯人の弁護を担当する事になり、同じ女性として最悪犯罪の被害者である明美を追い詰めなければならなくなるのでした。片瀬クンは、レイプされ裁判でも被害者なのに責められる悲惨な役どころです。

当然乍ら、此処には徹底的なシリアス演技で挑む片瀬那奈が居ます。正直に云いまして、ファンとしては直視するのが躊躇われる程の残酷な展開です。あたくしは、観ていて悲しくなってしまいました。裁判は犯人が実刑を免れない決着をみますが、そんなのは当然なわけで、犯された挙げ句に裁判でも散々心を傷つけられ捲った明美ちゃんが余りにも不憫だった。其れだけ片瀬クンが迫真の演技をしているのでしょう。

でも、やっぱこーゆーのって苦手だナァ。殺される役よりも観るのが辛いです。何でも演じるって云ったって、此れはよく受けたと思いましたよ。松葉杖姿も真に迫って痛々しく、法廷で灯の弁護に激怒して隠された場から飛び出しうっかり犯人を観てしまってガクブルになる場面もリアリズムに満ちているのですが、上手いからこそ正視に耐えません。あたくしは片瀬クンにこんな役柄は望んでいないのだよ。ドラマとはいえ、大好きな女優さんがこんな目に合うのはイヤです。「片瀬那奈は女優として果敢に演じたのだから、ガキみたいな事云ってんじゃねーよ」と詰られても構いません。イヤなもんはイヤなのだ。

あっ。未見の片が此れを読んで「妙な期待をして」DVDを観ようとか思っちゃったらアレなので云いますけど、カラオケボックスからボロボロになった姿で明美ちゃん逃げ出す事で鬼畜野郎の犯行を十二分に表現しておりますので、彼女が暴行される具体的な描写場面は、一切在りません。ちなみに、未亜たんは此の作品を正視する事が出来なかった(当日のレビューで「正視しました!」と書いているのはウソです)ので、あたくしが解説いたしました。


「ホカベン」INDEX


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「テレビでスペイン語」#07 再放送

NHK テレビでスペイン語 2010年 05月号 [雑誌]


NHK教育 6:00〜6:25

「場所を尋ねる」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ


コーモ エスター ウステー ☆

今回の片瀬クンは「数字覚えるのは難しいね〜」といきなりだナァでタメグチです。「サッカー観に行った事ある?」とか訊くから、フリオも普通にタメグチで返してるじゃまいか。マリアはスペイン語しか話さないのだけど、其れを片瀬クンが理解してるのも考えてみれば不思議です。

スキットでマルタがサルスエラ劇場の場所を尋ねたおねえさん二人が「分らないけど、もう少し先の標識に向こうにあると書いてあったわ」と応えたのは笑いました。知ってるやないか。サッカー場でマルタが異常に興奮してるのも微笑ましいですね。あっ。貫井せんせいは盤石に面白いですよっ。もう「出落ち」の域に達してます。「出落ち女王」の座でも、片瀬クンに対抗心を燃やしているのでありましょうか。

那奈回目にして初めてフリオを褒めた姫様は「アニマル浜口」みたいに笑って上機嫌でした。矢張り、サッカーの話題だからなのでしょう。思えば「テレビでスペイン語」への起用は「片瀬クンがサッカー好きだから」と云う何だかよく分らない理由からでしたね。

サッカーと云えば、片瀬クンはフジテレビのW杯中継番組スペシャルサポーターズに、ツッチーとの「サッカーおっさんコムビ」で就任されたそうですね。相変わらず姫様に於かれましては「遊んで儲ける好い女」振りで御座居ます。


(小島藺子)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト

posted by 栗 at 06:27| TV | 更新情報をチェックする

「プロゴルファー花」#08

蒼ざめたハイウェイ


読売テレビ、日本テレビ系 23:58〜24:38

「プロ殺しの甘いワナ ガケっぷちの女」

花の短いパットが突然、全くカップに入らなくなった。花はその原因が分からず苦悩する。そんな中、花は醍醐の命令で、見知らぬ男性2人組とラウンドすることになる。実はそれは賭けゴルフで、花が二人のうちどちらか一人に負ければ100万円を払い、勝てば花に100万円が転がり込むという。花は醍醐に中止を求めるが、醍醐は受け入れない。

■ キャスト

 加藤ローサ :野宮 花

 片瀬 那奈:高瀬リコ様

 高梨 臨 :戸田あゆみ
 上野なつひ :福島百合子
 高橋真唯 :尾口ミチル
 井上正大 :今出川 順
 石黒 賢 :醍醐一馬
 、ほか

■ スタッフ
 脚本:福田雄一
 演出:久保田博紀
 音楽:瀬川英史
 主題歌: ステレオポニー「OVER DRIVE」(gr8! records/Sony Music Records)
 挿入歌:May J.「Believe」(rhythm zone)
 チーフプロデューサー:堀口良則(ytv)
 プロデューサー:尼子大介(ytv)、森谷 雄(アットムービー)
 制作協力:アットムービー
 制作著作:読売テレビ



後半戦に入った「プロ花」ですが、高瀬リコ様は調子にノリまくっておりますね。此の手の役柄を演じる時に登場時からして「おいおい、レッドゾーン超えてんじゃねーの?」と思わせる怪演振りを発揮し乍らも、回が進むごとに益々ぶっ壊れてゆくのが片瀬クンの十八番です。毎回「此処までやったらテッペンざんしょ」と振り切れるのですが、次週には軽やかに超えてしまうのだよ。

余りにも「過激な怪演」だっ。

リコ様には「リコちゃん印の必殺技」や「二面性丸出しの百面相」や「乙女ちっくな可愛い仕草」など一撃必殺の大技も多いのですが、例えば「変顔」なども毎回披露せずに温存する余裕があります。コースを廻る時のモンロー・ウォークがダンダンダンと過剰になっていたりして、オーソドックスな繋ぎ技も大切に使っております。正にオールラウンドプレイヤー、此れだけ緩急交えるスタイルをこなせるのですから「全盛期のアントニオ猪木」並と云えるでしょう。かと云って猪木の様に時には勝手に突っ走るわけでも無く(まぁ、猪木は自分本位にやらかすからこそ面白いわけだが)、相手役の技の受け方も素晴らしいですね。いよいよ「受け身の天才」と称された三沢の領域にも入って来ましたよ。

かつて三沢が「エメラルド・フロウジョン」を開発した時に彼には既に多くの必殺技がありましたが、三沢は「プロレスには完全無欠の必殺技はない。一時期無傷を誇っても、いつしかそれを打ち破る防御法が生まれるものだ。必ずしも必殺技の寿命は長くない。だからこそ、プロレスラーは自分を進化させ、つねに新しいフィニッシュ・ホールドの開発にいそしまなければならないのだ。」(三沢光晴「理想主義者」より)と語りました。三沢の遺志を継ぐのは、ノアではなく片瀬クンではないのかっ。

今回も「アイーン」や「アンドレも戦意喪失しそうなリコちゃんローキック」と新たな技も魅せましたが、何と申しましても物陰から覗く時の「にゃんにゃんポーズ」がゲロマブでしたね。やっぱ、那奈ちゃんは可愛いです。何をやっても可愛らしさが隠せないのですから、高瀬リコ様が稀有な敵役になるのは必然なのです。


(小島藺子/姫川未亜)



「プロゴルファー花」読売テレビ公式サイト
「prohana」on Twitter

 
posted by 栗 at 23:57| ACTRESS | 更新情報をチェックする

2010年05月28日

「テレビでスペイン語」#08 本放送

NHK テレビでスペイン語 2010年 05月号 [雑誌]


NHK教育 0:00〜0:25

「許可を求める」

 講師:貫井一美
 ナビゲーター:片瀬那奈
 パートナー:フリオ・ビジョリア・アパリシオ、マリア・ゴメス・ペドヤ
 リポーター:マルタ・マルティン・モリーナ


(小島藺子)



「テレビでスペイン語」NHK公式サイト


posted by 栗 at 00:27| TV | 更新情報をチェックする

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 040「平山まどか」

フラガール [Blu-ray]


 出演作:『フラガール』(TBS、他)
 公演日:2008年7月18日〜8月31日(赤坂ACTシアター、他)全36公演


舞台「フラガール」は、2008年の「女優・片瀬那奈」を考察する上で最重要作品です。いえ、僕にとっては、此れまで彼女が演じて来た中で最も愛着があるのが「平山まどか」だと断言してもいいでしょう。目の前で演じる片瀬那奈ちゃんを、僕は全36公演中27回、しっかりと目撃しました。赤坂ACTシアターでの東京全23公演は、全て最前列で観劇しました。運良く招待され制作発表にも参加出来ましたので、東京公演に関しては7月17日のゲネプロ以外を完全制覇してしまったのです。当初は全国公演も全て行く気マンマンでした。流石に其れは叶わなかったけれど、平日の昼公演も多かった東京公演全制覇だけでもよくやらかしたもんだと自分でも呆れます。

おそらく、2008年は長い「片瀬那奈ちゃんファン歴」で最も多く現場へ駆けつけた年です。舞台で「いわき、大阪、名古屋」へも飛び、トークショーでも「つくば、大阪、広島」と遠征しまくりました。無論、東京でのイベントや公録にもは出来得る限り行きましたし、「那奈ちゃんと同じ映画に出るのだ!」とばかりに「20世紀少年」のエキストラにも何度も参加しておりました。永遠に超えられないと思っていた「2002年〜2004年の歌手時代、一週間に十日来い!の日々」をも軽やかに超える「那奈莫迦振り」を777%炸裂させた時でした。仲間内からも「未亜ちゃん、遂に発狂したかっ」と驚かれる程のイカレ振りで御座居ました。其れは「片瀬那奈10周年」に対するファンとしての勝手な祝福でもありましたが、矢張り初主演舞台となった「フラガール」が発火点となってファイヤー・ボールへと燃え上がったがゆえの大暴走だったと思います。

此の片瀬那奈ちゃんにとって二度目の舞台は、2006年に映画賞を総嘗めにした名画「フラガール」を映画と同じ羽原大介さんの新たな脚本で、多くのスタッフも映画版から引き継がれ企画制作された作品でした。演出の山田和也さんは舞台版を依頼され、映画で松雪泰子さんが演じた主人公「平山まどか」のキャスティングに悩んだ時に、片瀬那奈ちゃんの奇跡の初舞台「僕たちの好きだった革命」を観劇し「まどか先生を見つけたっ!」と舞台化への「GO !」サインを出せたと後に語りました。「始めに片瀬那奈ありき」で決まった舞台で、片瀬那奈ちゃんは期待を上回る演技で応えます。

紀美子役の福田沙紀ちゃんとの「W主演」となっておりますが、沙紀ちゃんは未だ10代で此れが初舞台でしたから、実質的には「片瀬那奈の座長公演」と云えるでしょう。物語は基本的には映画と同じで、其れ故に失敗が許されない舞踏場面が大きな見どころのひとつです。まどか先生が映画版でも見せ場だった稽古場でひとり踊る場面を、片瀬那奈ちゃんは少なくとも僕が観た27公演では完璧に踊り切りました。更に、映画では描かれていない「SKD時代のダンス」や、カーテンコール後の「まどか先生のフラダンス」と、片瀬那奈ちゃんが踊る場面だけでも絶句するしかない舞台です。最前列ど真ん中で観劇した時には、生まれて初めて腰が抜けて暫く立ち上がれなくなった程に圧倒的なパフォーマンスでした。(当時の熱に浮かされた様な熱い観劇録は、過去ログに詳しく掲載されております。)

でも僕は東京全23公演よりも、其の後の「いわき、大阪、名古屋」での公演でより大きな感動を得ました。舞台上と客席が一体となって創り上げる一期一会の奇跡を体感出来たのは、観客のチカラが明らかに東京よりも勝っていたからです。まどか先生のモデルで舞踏振付・指導を担当された「カレイナニ早川先生」に「毎日来てくれるナナちゃんのファン」と認識されて何度かお話させて頂いたのですが、フラガールの地元:いわき公演で「先生、いわきは東京よりも圧倒的に素晴らしかったですよ」と云ったら、早川先生は「そうでしょ?東京のお客さんは、フラガールを分ってないのよ」とズバッと返して下さいました。

観客の温度差が大きく開いてしまったのは、正直に申しまして東京での23公演が多過ぎたからでしょう。いくら夏休み中と云ったって、沙紀ちゃんは初舞台で、那奈ちゃんも二度目だったんですよ。期待度が大き過ぎます。勿論、素晴らしい舞台であった評価は変わりませんが、20日間で休演日を除けば「17日で23公演」って明らかに無謀でしょう。ま、那奈ちゃんは「東京は毎日、お客さんのテンションが違って面白い」なんて語ってましたけどね。其れに、僕にとっては23回どころか永遠に終らなくとも通い続けたであろう舞台であった事も偽らざる真実です。23回、目の前に舞台しか無い状態の僕には、那奈ちゃんしか見えなかった。最前列では舞台全体を観るなんて不可能なので、23回全部観るんだから其の内に那奈ちゃん以外に視点を合わそうと思っていたのだけど、そんな事は無理でした。そもそも、そんな事が出来るなら僕は全公演を最前列で観劇するなんて素っ頓狂な事をしなかったでしょう。自分でも呆れる程に、僕は片瀬那奈ちゃんが好きなんだと分った夏でした。

片瀬那奈ちゃんは、舞台映えします。2007年と2009年の「僕たちの好きだった革命」や、2008年の「フラガール」を御覧になられた片なら異論はないでしょう。そして、僕が歌手時代の那奈ちゃんをこよなく愛したのは数多いステージを観たからです。テレビや映画や雑誌の中の那奈ちゃんも好きだけど、本当にドキドキが止まらないのは目の前に降臨する現場での晴れ姿です。毎日、舞台「フラガール」に通った2008年の夏、僕はダンダンダンと現実感が無くなってゆく程に夢心地でした。僕は「フラガール」の公演が行われた一ヶ月半、いえ、正確に云えば出演が発覚してからの半年近い間、観劇する為に他の全てを捨てても構わないと臨みました。其れは、全く以て正しい道だったと、今でも思います。

繰り返しますが、舞台「フラガール」とは、多くの賞を得た映画「フラガール」を舞台化した作品です。片瀬那奈ちゃんが挑んだ「平山まどか」を映画版で演じた松雪泰子さんは数々の主演女優賞を獲得しました。大きな期待を観客が抱き、評価が高い映画との比較も必須となる舞台だったのです。那奈ちゃんは、未だ二度目の舞台で初主演でした。スタッフからもファンからも「先ず持って、片瀬那奈ありき!の舞台」と持ち上げられ、想像を絶する重圧が在ったでしょう。其の全てに、那奈ちゃんは克ちました。だからこそ、御園座での千秋楽で涙する那奈ちゃんは、あんなにも美しかったのです。

TV放映も映像作品化もされていない傑作舞台「フラガール」に望むのは、初演のDVD化では無く「再演」です。そして、云うまでも在りませんが云わせて頂きましょう。もしも再び此の舞台が上演されるのならば、平山まどかを演じるのは、片瀬那奈です。


「フラガール」INDEX 改訂版


(姫川未亜)



posted by 栗 at 01:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 041「敷島ミカ」

20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗 豪華版 (本編DVD1枚+特典ディスクDVD1枚)※生産限定


 出演作:『20世紀少年』(東宝、他)
 公開日:第1章:2008年8月30日
      第2章:2009年1月31日
      最終章:2009年8月29日

 映像作品:DVD、Blu-ray「20世紀少年」第1章〜最終章(バップ)
       第1章:2009年1月30日発売
       第2章:2009年8月28日発売
       最終章、及びDVDセット:2010年2月24日発売


邦画史上最大のスケールで制作された映画「20世紀少年」三部作へ、原作マンガのファンで「太陽の塔の役でも好いから出たい!」と望んだ片瀬那奈ちゃんは「敷島ミカ」役で出演しました。

原作での「敷島ミカ」は最終兵器とも云うべき重要な役どころですので、配役が公表されてから僕は大いに期待し三部作全てにエキストラとして参加しました。「那奈ちゃんと同じ映画に出れるチャンスだ!」と同志諸君を大いに煽動し「デスノートを超える悪女路線の決定版だ!」と煽りまくったのです。ところが、一度も那奈ちゃんが演じる敷島ミカは現場に現れず、何となくイヤ〜な予感がして来ました。結果は御覧になられた片ならお分かりの通りで、第1章では原作通りにイメクラで働きケンヂと対面する姿が描かれ最終章への伏線と思わせますが、ストーリーは改変され第2章と最終章では台詞も無く「1シーンへの出演」に留まる端役になってしまいます。一体、風俗嬢を演じたのは何だったのかっ。あのナース姿が最後に繋がるんじゃなかったのですかっ。

脚本を原作者の長崎さんと浦沢さんが自ら担当しておりますし、総勢300名と云われる出演者でも描き切れない原作での多大な登場人物を間引きしなければ三部作でもまとめ切れなかったゆえの改変だとは理解出来るのですが、こっちとら「ハッキリ云って、片瀬那奈ちゃん目当てだっ」で映画館に足を運んだわけでして、「一体こりゃどーゆー冗談なのよさ?」と思うしかありません。「僕たちの好きだった革命」映画化延期(中止か?)の鬱憤も重なり「堤カントク、何をやらかしとるんじゃ」と憤懣遣る方無しで映画館を後にしたものです。

僕にとっては、映画製作の現場に何度も立ち会い、子供の頃から憧れた東宝スタジオへ足を踏み入れ、多くの俳優さんにも逢う事が出来た感慨深い作品です。確かに、僕は片瀬那奈ちゃんと同じ映画に出演し映像作品として遺りました。でも、只其れだけです。其れは本来なら「オマケ」でなければならなかったのです。僕が望んだのは「敷島ミカ」の極悪非道な活躍でした。大作ゆえに片瀬那奈の代表作とプロフィールに書かれるのを目にする度に「ホントに映画を観てんのかよ」と思ってしまいます。そー云えばドラマ代表作にも「ラストクリスマス」とか平然と載ってたりするのよさ。「美少女H2」や「三代目きれいなおねえさん」は許せても、「ラスクリ」とか「20世紀少年」が代表作じゃ納得がゆかないっ。雑誌のプロフィールを鵜呑みにして其れ等だけを観て那奈ちゃんを評価されたんじゃ、あんまりじゃまいかっ。ぜいはあ、、、。

初主演舞台「フラガール」などで多忙な中で端役乍らも出演した片瀬那奈ちゃんにとっては、本当に「太陽の塔の役でも好いから出たかった」映画だったのでしょう。僕にとっても「片瀬那奈ちゃんと同じ映画に出たい!」と思って実行した映画です。此の映画は、其れ以上でも其れ以下でもありません。


「20世紀少年」INDEX


(姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

「2010年5月のTVで那奈ちゃん☆」

NHK テレビでスペイン語 2010年 05月号 [雑誌] プロゴルファー花 DVD-BOX


5/2(日) 「祝!トリック大感謝祭 幻のTRICK劇場版2.5を追え!」 テレビ朝日 0:30〜1:25
5/2(日) 「世界一受けたい授業!春の最強先生来襲スペシャル」再放送 日本テレビ 14:30〜17:20
5/6(木) 「テレビでスペイン語 5」 NHK教育 6:00〜6:25
5/6(木) 「プロゴルファー花 5」 読売テレビ、日本テレビ 23:58〜24:38
5/7(金) 「テレビでスペイン語 5」 NHK教育 0:00〜0:25
5/13(木) 「テレビでスペイン語 5」 NHK教育 6:00〜6:25
5/13(木) 「プロゴルファー花 6」 読売テレビ、日本テレビ 23:58〜24:38
5/14(金) 「テレビでスペイン語 6」 NHK教育 0:00〜0:25
5/20(木) 「テレビでスペイン語 6」 NHK教育 6:00〜6:25
5/20(木) 「プロゴルファー花 7」 読売テレビ、日本テレビ 23:58〜24:38
5/21(金) 「テレビでスペイン語 7」 NHK教育 0:00〜0:25
5/22(土) 「すぽると!」 フジテレビ 0:23〜1:05
5/27(木) 「テレビでスペイン語 7」 NHK教育 6:00〜6:25
5/27(木) 「プロゴルファー花 8」 読売テレビ、日本テレビ 23:58〜24:38
5/28(金) 「テレビでスペイン語 8」 NHK教育 0:00〜0:25


(小島藺子)



posted by 栗 at 07:07| TV | 更新情報をチェックする

2010年05月30日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 042「宝生小百合」

ブラッディ・マンデイ DVD-BOX I


 出演作:『ブラッディ・マンデイ Season1』第1話〜第5話(TBS系)
      『ブラッディ・マンデイ Season2』第1話(TBS系)
 放映日:2008年10月11日〜11月8日、2010年1月23日
     (毎週土曜日 19:56〜20:54、初回2時間スペシャル版)
      平均視聴率 Season1:11.4%、Season2:8.1%

 映像作品:DVD「ブラッディ・マンデイ DVD BOX 1」(アミューズ ASBP-4326)
        2009年1月23日発売
        DVD「ブラッディ・マンデイ DVD BOX 2」(アミューズ ASBP-4327)
        2009年3月27日発売
        DVD「ブラッディ・マンデイ Season2 DVD BOX」
        2010年6月25日発売予定


初主演舞台「フラガール」を見事に完走した片瀬那奈ちゃんは、「暴れん坊ママ」以来壱年振りに連ドラのレギュラーへ戻って来ました。そして同時期に「歌手・片瀬那奈復活!」と云う驚愕すべき出来事も起こります。其れ等すべてが、デビュー10周年イヤーで魅せた片瀬那奈ちゃんからの愛情溢れる素晴らしい贈り物でした。

映画「20世紀少年」に期待した悪女路線の決定版は、同じく東宝が制作に関わった此の「ブラッディ・マンデイ」で果たされます。片瀬那奈が演じた「宝生小百合」は自衛隊特殊部隊出身の公安調査庁テロ対策組織「THIRD-i」のメンバーで主人公「藤丸(三浦一馬くん)」と其の妹「遥(うみに〜:川島海荷ちゃん)」の護衛役を担当しますが、実はテロ組織のスパイです。宝生はかつて国家によって死に追いやられた兄の復讐の為にテロ組織に加担しましたが、非情に徹し切れず人質を解放し、拳銃で頭を撃ち自決します。

「THIRD-i メンバー兼スパイでテロリスト」としてのクールビューティー振りを大いに魅せつつも、護衛する遥へ柔らかで強い母性的な愛情を注ぐ人間らしさも隠せない「悪人になり切れない役どころ」は、片瀬那奈ちゃんの真骨頂でしょう。多彩な関節技や蹴りを屈強な男子相手に見事に決めるアクションも見どころです。片瀬クンは「U系」のファイト・スタイルがよく似合いますね。

屋上で夕陽を背にして自ら頭を拳銃で撃ち抜き絶命する第4話で宝生小百合の出番は終了しますが、どう考えても「小百合ちゃんにホの字」だったとしか思えない上司の加納(タモッちゃん:松重豊さん)が事在るごとに回想する為に、第5話と第二部の初回にも登場し、自害場面が三回もリピートされます。実質的にはたったの四回で死んでしまう役柄なのですが、其のインパクトは強烈だった様で、2008年11月29日に広島ガス展で行われたトークショーでは其の前にあった「ゴーオンジャー・ショー」目当てで集まったチビッコたちも「ほうしょうおねえさんが来る!」とばかりに居残り「ななちゃ〜ん!」と可愛い声援を送っておりました。

片瀬クンは「え〜、みんなみてくれたの?おねえさん、こんなのこと(頭に指でピストル・ポーズ)して死んじゃったのに、こわくなかった?」とご満悦で御座居ましたが、後で考えれば既に「歌のおねえさん:美月うらら姫」の試運転に入っていたのだとも思えます。そう云えば「僕たちの好きだった革命」初演千秋楽の大阪で出待ちをした時に、片瀬クンは眼鏡をかけて登場しました。単なる伊達眼鏡ファッションかと思ったら、次作の「地獄の沙汰はヨメ次第」での「みちるっち」がメガネちゃんだったのでした。必ず、其の後に繋がるヒントは在るのです。

「宝生小百合」が中盤で死んでしまって、2008年は終ったと思えました。「片瀬クン、御苦労さん!また来年」と労おうとしたのですが、片瀬クンは「宝生が途中で死んだから転生しちゃうぞっ」とばかりに、2008年10月期の別の連ドラにゲスト出演しちゃうのです。しかも、二作品に。1クールで三つの連続ドラマに助演する女優なんて、なかなかお目に掛かれるものでは在りません。うっかり片瀬クンは、連ドラ三本を掛け持ちする程の「売れっ子助演女優」になっていたのでした。


「ブラッディ・マンデイ」INDEX


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする

2010年05月31日

「怪優・片瀬那奈・進化論」
act 043「ドンマルク王国から来た女性」

Room Of King DVD-BOX


 出演作:『Room Of King』第8話〜第9話(フジテレビ系)
 放映日:2008年11月22日、29日(土曜日 23:40〜24:25、23:10〜23:55)
      平均視聴率 7.2%

 映像作品:DVD「Room Of King DVD BOX」(Aniplex ANSB-5511)
       2009年7月22日発売


宝生小百合が壮絶に自害し「ブラマン」での出番が無くなった片瀬クンは、愛弟子「カブト:水嶋ヒロくん」主演の連ドラ「Room Of King」の終盤にゲスト出演しました。

役柄は「ドンマルク王国から来た女性」で、名前も定かでは在りません。カブト演じる「森次郎」がルームシェアする面々の一人で部屋に籠って絵を描いている「高草木空(大倉考二さん)」の作品を屋外で売ろうと二人で出店したところ、いきなりだナァと現れて「此れ、全て下さい、すべて」と流暢な日本語で語ります。彼女には高草木を王国へ招聘する任務が在る様なのですが、高草木に其れを伝える時も普通に日本語ペラペラです。ま、よーするに何だかよく分らない端役なのよさ。

かつて女優回帰した頃に華々しく出演した「ラストクリスマス」や「不機嫌なジーン」を観た時に、あたくしは「何故、こんな端役を片瀬那奈が演じるのだっ」と落胆しました。でも、其れから四年を経て「ドンマルク王国から来た女性」なんて固有名詞すら無い端役を演じる片瀬那奈を観た時には「片瀬那奈がこんな端役を演じるから面白い!」と絶賛していました。此処に居るのは、正に「特別出演」として華を添える「名女優:片瀬那奈」です。誰が演じても構わない端役をも、片瀬那奈の色に染めてしまう領域に至っています。

あっ。でも、あくまでも端役ですからね。ドラマ好きな片は兎も角として、片瀬クンがお目当てならば、「片瀬クンが出てるドラマなら全部みたい!」ってコアな片にしかオススメはしません。


「Room Of King」INDEX


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| ERENA | 更新情報をチェックする