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2009年12月01日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#078:「禁断のテレパシー」

禁断のテレパシー (CCCD) スーパーベスト


 作詞:秋元 康
 作曲:後藤次利
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:工藤静香(1987年、オリコン1位)

 品番:AVCD-30567

 発売日:2004年3月31日(オリコン最高38位)


片瀬那奈の6枚目のシングルで結果的にラスト・シングルとなった「禁断のテレパシー」は、前作同様に三曲入りの低価格通常盤のみの発売となりました。

カヴァー企画だった「EXTENDED SESSIONS」は先行シングル2枚とミニアルバムの三種で発表されます。其のジャケットでのビジュアルも統一されていて、片瀬のスタイリングはまるでグラビア時代に回帰した様な露出過多なモノでした。歌手転向以来、グラビア展開をヤメて女性ファッション誌へと活動の場を移し、明らかに女性ファンに対して積極的にアピールしていたスタッフですが、迷いが生じた様です。

かつての男性ファンにも再び目を向けてもらおうとの姿勢は良いのですけど、低価格盤にしてピクチャー・レーベル多種封入りやDVD付きをヤメたのは頂けません。ミニアルバムの「Extended」では再度その商法へ戻りますが、其処には先行シングル曲も収録されているのです。タイトル曲と其のリミックス及びカラオケのみが収録され通常盤しか発売されないシングルで、一ヶ月もせずに収録アルバムが出ると予告されていたのでは、余程のファンでなければ購買意欲は湧きません。

更に、那奈曲発表されたカヴァー作品の中でも、此の「禁断のテレパシー」は最も完成度が低い作品だと思えるのです。片瀬自身が「カヴァーするまで原曲を聴いた事がなかった」と発言した通りに、正に「歌わされた」感が其の情感の無い歌唱から伝わります。かつてのアイドル歌謡を「エレクトリック・ダンス・ポップ」にアレンジする試みにしても、最も面白味に欠ける出来映えです。もう此れは「選曲ミス」と云うしか在りません。其れまでのオリジナル路線で常にポジティブな詩を歌い続けた片瀬に、何故こんなネガティブな男性目線の下らない詩を歌わせたのでしょう?

カヴァー企画自体は意義のある試みだったとは思います。然し乍ら、余りにもプロダクションが出鱈目だ。確かに、根底に流れる片瀬的な音楽観は一貫しています。されど、特に片瀬の様にトータル・コンセプトで音楽活動を進めて来たアーティストにとって、中途半端な路線変更は迷走へと向かわせます。ファン拡大どころか、其れまで育てたファンすらも失った結果がチャートにも明らかに出ています。片瀬那奈のラスト・シングルがこんな凡庸な作品になってしまったのは、誠に遺憾に存じます。


(小島藺子)



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2009年12月02日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#079:「禁断のテレパシー」エクステンデット・ダンス・ミックス

禁断のテレパシー (CCCD) Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best


 作詞:秋元 康
 作曲:後藤次利
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:工藤静香(1987年、オリコン1位)

 品番:AVCD-30567

 発売日:2004年3月31日


そもそも、たった那奈曲入りのミニアルバムから二曲もの先行シングルを出すと云う発想が無謀だったと思われる「EXTENDED SESSIONS」ですが、「ミ・アモーレ」同様にカップリングされたリミックス(EDM)はそれぞれのシングルでしか聴けないリミックスです。どうせなら全曲のEDMも制作して「EXTENDED DANCE MIX」盤も出してしまえば好かったのにね。

通常テイクがカヴァー企画で最も凡庸な仕上がりなので、まだこちらのリミックスの方がマシに聴こえます。然し乍ら「禁断のテレパシー」をカヴァーした事自体が選曲ミスなのですから、どうリミックスしようが完成度は低いのです。其の最大の理由は、片瀬那奈の歌唱に在ります。全くやる気が感じられず、如何にも無理矢理歌わされていますと云わんばかりの情感の欠片も無い淡白で譜面をなぞっただけの様な覇気のない歌い方です。

「Extended」時代に片瀬は多くのTV音楽番組に出演しましたが、「ミ・アモーレ」しか歌いませんでした。流石に実演では「禁断のテレパシー」も披露したのですが、壱度もマトモに歌えた事が無かったのです。在る時は歌詞を間違え、また在る時は間違えるどころか歌詞を忘れ絶句する等の失態を演じました。片瀬は此の楽曲を自分のモノに出来なかったのです。

もうね、絶対に「テレパシー」ってコトノハだけでスタッフが選んで無理強いしたのだよ。そりゃ聴いた事も無い全く思い入れのない楽曲を急場しのぎで歌わされたんじゃ、片瀬じゃなくともモチベーションなど湧かないでしょう。其れでも売れれば結果オーライですけど、御存知の通り更にセールスは落ち込んで片瀬は歌手活動を停止しなければならなくなるのです。シングルを6枚出さなければならない契約でも在ったのでしょうか?連発したいならいっその事、那奈曲全部を連続リリースして後でアルバムにしちゃえば好かったんですよ。

ダンダンダンと何を書いているのか分らなくなってしまう程に、あたくしは此の「禁断のテレパシー」シングル化が未だに納得がいかないのです。歌手・片瀬那奈にとって唯一で最大最悪の汚点が「禁断のテレパシー」のカヴァーです。だってさ、駄曲じゃん。工藤静香なりおニャン子絡みだったら、もっとマシな曲もあるじゃないですか。よりによってこんなつまんない曲を選んだのは、一体どこのどいつなのですか。


(小島藺子)


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「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#080:「Extended」プロモ・カセット

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付)


 品番:なし

 発表日:2004年4月?


「Extended」のプロモ・カセットは、ブルーを基調にしたデザインでジャケットも青地にモノクロで市販盤CCCDの初回限定DVD付き盤及び通常盤と同じ写真が載っています。

残念乍ら、あたくしも此れは現物を所有して居らず、果たしてAB面がどの曲で構成されているのかは不明です。音源的な差異も未聴なので分りませんが、他の「Extended」関連プロモ盤から推察すれば、公式音源と同一と思われます。

片瀬那奈のプロモ盤は、其の活動期間が2002年〜2005年(音源発売時期で、実際の歌手活動期間は2002年〜2004年)と既に五年もの歳月が経った事も在り、近頃では滅多にお目にかかれないアイテムとなりました。特にカセットに関しては活動時期でさえ最早時代遅れのメディアだった為、なかなか入手するのは難しいでしょう。然し乍ら、確かに其れは此の世に存在します。ベスト盤「Reloaded」は見た事が在りませんが、其れまでのシングル6作とアルバム2作には、確かにカセット版及びCCCD版のプロモが在ります。(あたくしが所有する「Reloaded」のプロモ盤はCDDAですが、盟友・うっぴー☆は同一品番のCCCDを持っています。此の件に関しては後に詳述します。)存在するのですから、いつか必ず入手出来るでしょう。


(小島藺子)


posted by 栗 at 05:25| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#081:「Extended」プロモCCCD

EXTENDED (CCCD)


 Track List(オリジナル歌手)

 01. ミ・アモーレ('85)中森明菜
 02. 淋しい熱帯魚('89)WINK
 03. TANGO NOIR('87)中森明菜
 04. Rock'n Rouge('84)松田聖子
 05. C-Girl('88)浅香唯
 06. 禁断のテレパシー('87)工藤静香
 07. 木枯しに抱かれて('86)小泉今日子

 品番:AVCS-11164

 発表日:2003年4月


ミニアルバムで全曲カヴァーの企画盤「Extended」のプロモ盤CCCDは、いつも通りに黒い紙スリーブ入りのシンプルな作りです。レーベルは黒で、内容はタイム差も無く、聴き比べても市販盤と同一音源と思われますので、ほとんど面白味の無いアイテムと云えるでしょう。

さて、市販盤の「Extended」は、片瀬ファンの先行シングルでの鬱憤(通常盤のみの発売でピクチャーレーベル仕様でも無かった)を一気に晴らすが如く5種類の異なったヴァージョンで世に出ます。初回限定DVD付き(AVCD-17426/B)は、お得意のピクチャーレーベル三種封入りで、通常盤(AVCD-17427)の初回限定は別ジャケットで別ピクチャーレーベル、更に通常盤は初回限定DVD付きと同じジャケットの無地レーベルです。通常盤の仕様は初回限定と以後ではジャケットもレーベルも全く別なのに品番は同一と云う摩訶不思議な商品でも在ります。僕らファンは「此れでこそ那奈ちゃんのレコードだよね」とばかりに嬉々として沢山買ったものです。

初回限定盤付属DVDには「ミ・アモーレ」と「禁断のテレパシー」のPVがフル・ヴァージョンで収録された上に御馴染みの「スペシャルインタビュー」での片瀬自身による解説入りの豪華版でした。此れでPV映像作品に関しては「Shine」以降は全てフル・ヴァージョンが販売された事になりました。結果論ですけど、新作やライヴ盤でも出さない限り、もう後はベスト盤しか残ってない状況だったわけです。


(小島藺子/姫川未亜)


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「丸い世界」

こわれもの


☆本日のカタセカイ・ニュース☆

高垣麗子がスケート清水との真剣交際を認める(サンスポ 12/2)


熱愛発覚ラッシュですが、最近は「あっさり真剣交際を認める」と云うのが流行りなのでしょうか?「真剣交際」じゃない「交際」って何だ?

高垣サンと云えば「IDEA」所属ですので、片瀬クンとはお仲間です。奇しくも来週の「グータンヌーボ」のロケゲストでも在りまして、もし今週「FNS歌謡祭」でお休みにならなければ本日放送されて居たわけですね。タイミング好いナァ。

てか、高垣サンって片瀬クンが「史上最年少」で「JJ」の表紙を飾った時(1999年4月号)に一緒に映ってる4人の内のひとりなんですよね。みんなインセントの美少女モデルだった頃で、真山サン、高垣サン、片瀬クン、田波サン、の4ショットだったんですよ。

そう云えば、先日目出度く挙式された「みーたん」こと伊東美咲サンですけど、彼女の馴初めが「昨年に友人の挙式でなんちゃら」って事で、友人って誰?と思ったら「植松真美」サンだって云うじゃないですか。つまり1999年度カネボー水着キャンギャルの「植松真実」サンですよね。これまた片瀬クンのキャンギャル同期なわけでして、そう云えば「ビューティー7」でみーたんと植松サンって共演してましたね。

まことに巡る「カタセカイ」は、深いですナァ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 17:42| SEXY | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

「ジェイヌード 」84号(2009年12月3日号)

Accidents Series〈1〉樋口可南子+篠山紀信 (Accidents (1))


発行/朝日新聞出版

フリーペーパー

「Light my heart インタビュー!
 片瀬那奈 冬の1日も大好きな“キミたち”とすごしたいから」

に登場。カラー2頁(P8〜P9)

 インタビュー・文:小西樹里
 写真:枦木 功
 スタイリング:大沼こずえ(kind)
 ヘアメーク:青山理恵(nude.)


「家電の女王」片瀬那奈ちゃんが冬のエコな電化製品をご紹介します。写真では、内容とはあまり関係なく、ビシッと決めたスタイリングで登場。

「片瀬那奈流“ちゃっかり省エネ”!」のコーナーでは、自宅でのエコ実践写真も公開しています。


(「THANX 4 うっぴー☆」:姫川未亜)



「ジェイヌード 」


posted by 栗 at 00:07| MAGAZINE | 更新情報をチェックする

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#082:「ミ・アモーレ」album version

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) AKINA BOX(紙ジャケット仕様)


 作詞:康 珍化
 作曲:松岡直也
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:中森明菜(1985年、オリコン1位、レコード大賞受賞)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」01)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


ミニアルバム「Extended」は、全曲が1980年代に活躍した女性アイドル歌手のカヴァーから構成されています。其の選曲も当時を知る者なら誰もが知っている超有名楽曲ばかりで、全那奈曲中の6曲がオリコン首位を獲得しましたし、残りも最高3位ながら定番曲です。ゆえに自ずとオリジナルと比較される運命にありましたが、其れは片瀬サイドの狙いでもあったのでしょう。つまり、比較されてこそカヴァーした意図が伝わると考えたからこそ、敢えて知られた楽曲ばかりを選んだのだと思われます。

カヴァー企画は、より「片瀬那奈の音楽」を世間に浸透させようとして行われました。「アノ曲が、片瀬那奈にカヴァーされるとこんな風に変わるのですよ」と云いたかったのです。実際に21世紀型の歌謡ハウスに生まれ変わっているのですが、果たして原曲を愛した世代に其れは素直に受け入れられたでしょうか?そして、オリジナルを知らない世代にアピール出来たでしょうか?確かに好意的に受け取った方々もいたでしょう。されど、反発した人々も同じくいたと思われます。「俺たちの青春時代の名曲を改竄しやがった」と感じる昔を知る人や、「何でこんな古臭い曲をカヴァーしてんだ?歌詞が意味不明!」と思う若いコも当然乍ら派生すると云う認識が、スタッフには無かったのでしょうか?

ミニアルバムは、先行シングル第壱弾の「ミ・アモーレ」から始まります。音源的にもシングルと同一のヴァージョンが収録されていて、其れは「禁断のテレパシー」も「2秒の時間差」があるものの基本的には同じテイクです。つまり、つい最近買ったカヴァーが2曲もそのまんまで収録されていたわけで、ファンにとっての新曲は5曲のみなのでした。先行シングルの同一ヴァージョンが一曲目とは余りにもオーソドックスな構成で、其れだけで前作アルバム「TELEPATHY」とは比較にならない程に安易なプロダクションを予感させますが、かと云って他にアルバム冒頭を飾るに相応しい曲があるかと考えると「無い」のです。正直に云ってしまえば、カヴァーはレコーディング作品としてなら「ミ・アモーレ」だけで好かったと思います。


(小島藺子)


posted by 栗 at 02:43| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年12月04日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#083:「淋しい熱帯魚」

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) Diary


 作詞:及川眠子
 作曲:尾関昌也
 編曲:CMJK

 オリジナル:Wink(1989年、オリコン1位、レコード大賞受賞)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」02)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


二曲目に登場するのは、「ミ・アモーレ」同様にレコード大賞を受賞した「Wink」の代表曲「淋しい熱帯魚」です。あまりにも有名な楽曲を連発して来ました。

アレンジを担当したのは元「電気グルーブ」の「CMJK(北川潤)」で、彼は次の「TANGO NOIR」の編曲(クレジットはないが、両曲共にプログラミングも彼だと思われる)も担当していてアルバム前半に大いに貢献しています。日本のテクノ・シーンの先駆者で在る彼の手腕は、特に元々が「和製ユーロビート歌謡」だった此の楽曲では見事に活かされていると思います。

片瀬自身も積極的にカヴァーしようと望んだ楽曲だった様で、原曲がデュエット(ま、ほとんどユニゾンですが)の曲を敢えてソロ中心の歌唱で意欲的に挑戦しています。アルバム発表後の実演でも定番メニューとなりましたし、後にバラエティー番組で相田翔子サンと共演した際には「子供の時からファンで、カヴァーもさせていただきました」と挨拶していましたので、かなり思い入れがある曲だったのでしょう。(余談ですが、片瀬は女優らしく「コトノハを聴き取れる様に丁寧に歌う」ので、此のカヴァーを聴いて初めて「ハート・オン・ウェーヴ」と云う歌詞だと分りました。オリジナルを聴いてて、ずっと「はろーえ〜」って何だべさ?と思っていたのよさ。)

されど、世の中には好意的な方々だけが存在するのでは無いのです。作詞を担当した及川先生は、同時期に同じく此の曲をカヴァーした「W(辻ちゃん&加護ちゃん)」と片瀬の双方を聴き「アレンジが酷い!船山基紀は偉大だ!」と感情的に怒り一刀両断しました。彼女の意見に代表される様に、カヴァーとは原曲と比較される運命に在り、特に原曲に愛着を持つ者からは厳しい目で見られるのです。

個人的には、片瀬のカヴァー企画の中では未だ出来が好い方だと思います。片瀬は正直なので、カヴァー企画では出来不出来がハッキリしています。「情感を込めて歌っているか、楽譜をなぞって平坦に流しているか」の違いで完成度が違うのです。簡単に云えば「自分が望んでカヴァーしたか、スタッフに歌わされたか」が明確に分ってしまう程に「歌唱の差」が在ります。たった那奈曲なのですから、片瀬主導で選曲させればもう少しはマシになったでしょう。そもそもカヴァー企画は、歌い手が原曲を愛していなければ基本的に成立しません。片瀬が聴いた事もない楽曲を選曲し歌わせたスタッフは、音楽を愚弄していますよ。

和製カイリーと称された片瀬那奈が「其のカイリーがユーロビートのアイドル時代に放ったヒット曲を翻訳した Wink を、21世紀型カイリーのアレンジでカヴァーする」と云う輪廻転生的なカヴァーとしても「淋しい熱帯魚」は捉える事が出来ます。そんな意味でも意義のある作品ですが、気になるのは矢張り「詩」です。先行シングルの二曲も、此の楽曲も「ネガティブで弱い女の子」の歌なのです。其れが1980年代の女性アイドル的な世界観でした。2004年では明らかに時代錯誤ですし、特に一貫して前向きな歌を歌い続けて来た片瀬には全く似合わないと思えてなりません。そもそもあたくしはカヴァー企画自体が気に入らないのでナンダカンダと文句を云ってますけど、実演で此の曲を歌う片瀬は「可愛らしかった」と正直に云いましょう。此れと「C-Girl」の実演は、萌えました。


(小島藺子)



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「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#084:「TANGO NOIR」

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) TANGO NOIR


 作詞:冬杜花代子
 作曲:都志見 隆
 編曲:CMJK

 オリジナル:中森明菜(1987年、オリコン1位、年間2位)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」03)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


「Extended」は那奈曲入りのカヴァー・ミニアルバムですから、此の三曲目で早くも前半が終わり中盤となるわけです。そこで登場するのが、なな、なんとまたしても中森明菜のカヴァー「TANGO NOIR」とは驚きでした。

たった那奈曲の中で明菜が二曲!此れは、解せません。特に片瀬が「明菜ファン」で望んだ結果とも思えませんし、折角のカヴァー企画なのですからより多くの違うタイプの歌手や楽曲を選んで「片瀬風」にアレンジすべきでしょう。「ミ・アモーレ」は未だ好かったのですが、此のカヴァーは無謀だったと思います。片瀬は全く歌いこなせてないし、原曲とは比較する事すら失礼な「駄作カヴァーの見本」です。

「淋しい熱帯魚」では効果的だった「CMJK」のアレンジも、此処では過剰でヘッドフォンで聴くと余りのノイジーさに苦痛すら感じます。実際にサイレン音の様なSEが鳴り響いていて、余り幸せな気持ちにはならない音楽です。「Extended」の前半三曲は全てが暗いテーマの楽曲ですが、其の不安感や不吉なムードは此の「TANGO NOIR」で頂点に達します。オリジナルの明菜による作品自体が情念が込められたヘビーな楽曲で、およそ通常のアイドル歌謡曲の範疇で語れない様な不気味な怪作ヒットだと思えます。当時の明菜は、1985年と1986年の二年連続レコード大賞を獲得した全盛期で、既にアイドルと呼ぶには些か戸惑う存在でした。なにせ、其の頃って「おニャン子全盛期」でも在ったわけですからね。更に云えば「TANGO NOIR」は 1987年度の年間2位に輝いた代表曲ですが、当時はレコード業界が不況で売り上げは35万枚位だったのです。ちなみに1987年の年間1位は瀬川瑛子サンの「命くれない」で、42万3千枚。'80年代で最低の業界大不況年だったのでした。

おそらく、此れも片瀬の意志とは無関係のカヴァーだったのでしょう。明菜が二曲って時点で何らかの事情が見え隠れしますし、片瀬の歌唱も全く空虚で、煩い演奏に字面を追った様な「カラオケ那奈ちゃん」が乗せられただけです。こんな歌い方では、赤ら様に「此の曲は知りません」と白状しちゃっているのと変わりません。

発表当時に初めて聴いた僕は、此処までの三曲で頭を抱えてしまいました。「な、なんじゃこりゃ、酷い出来だ!片瀬、おわった、、、」と呆然となりました。アルバム「TELEPATHY」と次の「Necessary / EVERY***」で魅せた片瀬那奈は、一体何処へ行ったのでしょう?中森明菜のカヴァーを二曲って、一体誰が望んだのでしょう?しかも「TANGO NOIR」って、どーゆー思考回路から出て来る発想なのでしょうか?「ギャップを狙った」って、あのね、物事には程ってモンが在るのですよ。

大いなる選曲ミスで、最悪の「禁断のテレパシー」に匹敵する「完全なる大失敗作」と断じます。「禁断のテレパシー」よりも未だマシだと云えるのは、此の曲が単なるアルバムの埋め合わせ曲に過ぎず、実演では壱度も披露されなかったからです。楽曲の傾向からして、その頓珍漢な二曲を選曲したのは同一人物だと思われますが「貴方は片瀬を全く分ってない」と面と向かって云いたいです。只、当時、中森明菜サン本人が「片瀬が二曲もカヴァーした事に対して好意的なコメントをして下さった」事は、とても嬉しかったです。


(小島藺子)


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2009年12月05日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#085:「Rock'n Rouge」

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) Rock’n Rouge(CCCD)


 作詞:松本 隆
 作曲:呉田軽穂
 編曲:Nao Tanaka

 オリジナル:松田聖子(1984年、オリコン1位)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」04)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


アルバム中盤で「Extended」の世界観は一転し明るくなります。丁度真ん中の四曲目に松田聖子のカヴァー「Rock'n Rouge」が登場し、前半の明菜的な負のオーラを一瞬にして消してしまうのです。1980年代の女性アイドル、いや日本の歌手を一人選ぶなら、其れは「松田聖子」です。「1980年代の松田聖子」とは彼女自身だけを指すのではなく、其のプロダクションの総称でした。作詞の松本隆も作曲の大瀧、細野、ユーミン等も、そして創られた楽曲をも含めて僕らは「松田聖子」と認識しました。

「松田聖子」がオリコン連続首位記録を続けて居た時代の楽曲は、パワーが段違いです。後に彼女の記録は破られましたが、彼女が塗り替えた「ピンク・レディー」と彼女の楽曲は別格です。其れは「オリコン首位」=「誰もが知っている歌」と云う時代の出来事だったからです。

兎に角、元の楽曲がしっかりとしていますので、此の片瀬那奈によるカヴァーも楽曲に引っぱられる様に好い作品になりました。個人的には、ようやく四曲目にして明るい歌を片瀬が歌っている事に救われました。アレンジも「ブラス・ロック風の派手な感じで典型的な80年代前半のアイドル歌謡だった原曲」とは違う「片瀬式なモノ」に変わっていて、片瀬の歌唱も丁寧で溌剌としています。矢張り、片瀬にはポジティブな歌が似合います。

編曲を担当した「田中 直」サンは「BOA」との仕事で有名ですが、片瀬と同い年(1981年生まれ)で当時は新鋭でした。彼は「ミ・アモーレ」等の「Extended」の半数以上をアレンジした「平田祥一郎」サンや、「Shine」や「Necessary」の編曲で御馴染みの「土肥真生」サンと同じ「SUPALOVE」に所属するサウンド・クリエーターです。「土肥さん→平田さん→田中さん」の流れでの抜擢だったのでしょう。片瀬は同世代の新鋭とも多くの仕事を遺しました。私生活でもクラブ・シーンで現役バリバリだった(ま、現在でも普通に遊んでますが)片瀬の鋭い嗅覚が、新たな才能を発掘する事に繋がっていたのです。其れは、自らもDJとして活動する片瀬ならではの感覚です。片瀬が尊敬する「MADONNA」の様に「スーパーDJアーティスト」の領域に片瀬は居たのです。

マドンナの凄さとは、昨今「DJ、サウンド・クリエーター、プロデューサー」等が主導権を握る音楽界で、自分を貫いて居る事です。例えば「SASHA」がリミックスしたら、現在では其れは「SASHAの作品」と認識されるのですが、マドンナは其れを許さないのです。アーティストを料理するDJすらも、更に手のひらに乗せてしまうのがマドンナです。片瀬がマドンナを敬愛するのは、其の絶対女王的な生き方への憧憬ゆえなのです。片瀬那奈の本質は、実は「女王気質」なのだと、あたくしは確信しています。


(小島藺子)



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「出没!アド街ック天国」〜砂町銀座〜

六代目三遊亭圓楽襲名記念 三遊亭楽太郎十八番集(ボックス) [DVD]


テレビ東京 21:00〜21:54

激安、特売は当たり前、街中お買い得の嵐、江東区東部砂町銀座に出没します。毎日お祭りさながらの活気がある砂町銀座ですが、さらに盛り上がる商店街の一大イベント「バカ値市」が12月10日に行われます。さあ砂町銀座に買い物三昧へと出かけましょう。

出演者
【司会者】愛川欽也、大江麻理子(テレビ東京アナウンサー)
【レギュラー出演者】峰竜太、薬丸裕英、山田五郎
【ゲスト】片瀬那奈、三遊亭楽太郎、にしおかすみこ


「アド街」本編には二度目の登場です。前回は2008年2月の「門前仲町」篇でして、片瀬クンは「地元です!」と宣ってました。「え?近いけど地元じゃないんじゃまいか?」と思ったものです。ちなみに一緒に出てて「門仲は店もあるし、地元ですよっ」と豪語していた石倉三郎サンは、よく近所で見掛けるので本当は門仲じゃないんだよね。

で、今回は正真正銘のホントです。出ました。

「砂町出身!」

待ってました、地元のヒーロー・片瀬那奈。いやあ、僕もね、まさか那奈ちゃんが地元出身だなんて随分と長い間知らなかったんですよ。全然知らなくってファンになってですね、色々とインタビューとか読んでたら、どうも実家関連の話が既視感のある場所ばかりなので「あれれ?那奈ちゃんってもしかしてボキの近所出身なんじゃまいか?」と思う様になったわけです。ま、そんな偶然ってのは在るわけで、本当にそうだったのでした。ええ、那奈ちゃんの実家はウチと目と鼻の先に在りました。別に探したわけでは無く、近所の友人たちが紹介してくれたのです。流石に驚きましたよ。「運命」と云うコトノハを初めて信じる気持ちになったものです。

てなわけで「砂町銀座」は徒歩圏のあたくしは「おいおい、知ってる人ばっか映ってるよ」って番組でした。これぞ「ローカル放送」です。流石はテレビ東京だ。あたくし、絶対にデビュー以前にも那奈ちゃんに逢ってると思います。だって下町ですから、ホントに近隣の方々で知らない人なんて居ないんですよ。個人的には「那奈ちゃんの地元でデビュー前から生活して居た」と知った時点で「那奈ヲタ道」を極めたと思いました。「何故、僕が片瀬那奈を好きになったのか?」を理屈抜きで思い知らされたのです。僕が片瀬那奈を好きになって彼女を記録するのは、決まっていた事です。人が何かを成すべくして生まれ死んでゆくのなら、僕は其れを実行出来て居て幸せなのでしょう。

さて、10日は混むから他の日に普通に行って、メンチカツでも買い食いしますです。それで、アノ、気になってたんですけど、やっぱり、

「那奈ちゃん、顔が丸くなりましたね」

いえ、昔に戻ったみたいで可愛いです。若返ったよ。何か好い事あったのかしら?


(小島藺子/姫川未亜)



「出没!アド街ック天国」テレビ東京公式サイト


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2009年12月06日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#086:「C-Girl」

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) 究極のベスト! 浅香 唯


 作詞:森 雪之丞
 作曲:NOBODY
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:浅香唯(1988年、オリコン1位)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」05)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


「Extended」の中盤は、片瀬那奈らしい明るいカヴァー曲が続きます。「Rock'n Rouge」から「C-Girl」と連なる展開は、余り好意的には受け取れないカヴァー盤の中での清涼剤でした。平田祥一郎サンによるアレンジも、「Extended」の中では最も異色で原曲とは全く違ったキュート・ハウスになっています。片瀬の声をSE風にサンプリングした音世界は、そのまま後の歌謡ハウスへと引き継がれました。

「C-Girl」は、「Extended」発表後の実演でクライマックスを演出する重要な楽曲になります。片瀬は実演で「Extended」コーナーと呼ばれた新たな試みに挑みました。実演で披露された「Extended」の収録曲は、「ミ・アモーレ」「淋しい熱帯魚」「禁断のテレパシー」「木枯しに抱かれて」と此の「C-Girl」の5曲です。後に詳述しますが、其のコーナーで片瀬は「早着替え」をして魅せました。其の最後に披露されたのが「C-Girl」だったのです。実演での模様は映像版の「RELOADED 〜Perfect Visuals〜」で観る事が出来ますが、何故か肝心の「C-Girl」は未収録です。ゆえに、体験したファンの心の中にだけ永遠に遺る「伝説のライヴ」となりました。

此の楽曲は、1980年代のアイドル歌謡を象徴する楽曲です。当時は、歌謡曲とニュー・ミュージック(後の「J-POP」)の境が「なし崩し」になった時代でした。職業作家では無く、シンガーソングライター系のアーティスト達がアイドルへ楽曲提供をするのが当たり前になったのです。其の先鞭を付けたのは「松田聖子プロダクション」だったでしょう。1988年に発表された「C-Girl」の頃には「NOBODY」が「浅香唯」に書くのが普通だったのです。アレンジも普通にロックですので、歌唱が「アン・ルイス」や「吉川晃司」の場合と何ら変わらないのです。単に「浅香唯」が歌うから「アイドル歌謡」となっただけです。そして、其れは「歌謡曲がロック化した」のでは無く、「日本語ロックも歌謡曲だった」と云う結論へと、当時のあたくしを導いたのでした。

片瀬那奈のカヴァー企画は、更に進んで「日本語ヒップホップとか日本語ハウスとかも、やっぱ歌謡曲じゃん!」と云う事実を教えてくれました。日本語で歌われる大衆音楽は、全て「歌謡曲」です。


(小島藺子)



posted by 栗 at 00:51| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#087:「禁断のテレパシー」album version

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) Shizuka Kudo 20th Anniversary the Best(初回限定盤)(DVD付)


 作詞:秋元 康
 作曲:後藤次利
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:工藤静香(1987年、オリコン1位)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」06)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


中盤で持ち直したかと思えた「Extended」ですが、終盤に進むと此の最悪なカヴァー曲「禁断のテレパシー」が登場し台無しになってしまいます。

此れは実は「Extended」全体にも云える事なのですが、カヴァー企画での片瀬那奈は自慢の「テレパシー・ヴォイス」を封印しているのです。基本的にメイン・ヴォーカルは「生歌」のまんまで、其れはどーゆー事かと云うと「手抜き」なんです。

かつての名曲を片瀬流にアレンジするとの試みは、確かに編曲面では成されて居ます。でも、片瀬那奈が歌うのなら「テレパシー・ヴォイス」でなければならないでしょう。オリジナル作品で魅せた「トリプル那奈ちゃん」で歌ってこそ、カヴァーの意味が在ったでしょう。最初の「ミ・アモーレ」では「テレパシー・ヴォイス」の片鱗が残って居ました。其れが、此の「禁断のテレパシー」からは消えました。明らかに「カラオケ那奈ちゃん路線」へと向かったのです。時間が掛かって無いと、ハッキリと分ります。何故なら、シングルにカップリングされた「EDM」を聴くと確かに「テレパシー・ヴォイス」の名残が聴こえるからなのですよ。つまり、時間が無いからヤメちゃったわけだろ?こんな中途半端な作品を発売したのは、真摯に片瀬那奈の音楽を愛するファンを完全に舐めた愚挙です。

あたくしは熱狂的なファンなので「那奈ちゃんがカラオケで歌ってくれた」って疑似体験が出来る「Extended」は貴重な作品だと思います。でも、正直云って片瀬のオリジナル楽曲の様には愛していません。其れに、カヴァーされた原曲と聴き比べると、那奈ちゃんの歌唱が明らかに劣って居るのです。此の「禁断のテレパシー」の様に那奈ちゃん自身が全く原曲に思い入れが無い楽曲は、特に酷いです。冒頭の「夜明けに抱かれて」って一節からして「しーちゃん」の足元にも及ばない。

昔からアイドルを愛し続けて、其の終着の浜辺が「片瀬那奈」である僕にとって、適当に流して創られたとしか思えない「Extended」は最悪の作品です。こんな下らないレコードで、片瀬那奈が音楽活動を休止してしまったのです。あんまりじゃまいかっ!其の象徴が此の楽曲です。シングルよりも「2秒も短い」ヴァージョンが収録されていますが、エンディングのFOが早くなっただけです。つまらんっ!


(小島藺子/姫川未亜)


posted by 栗 at 05:13| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「ジャパンカップダート(GI)」ゲスト出演

Tonights the Night


@阪神競馬場(兵庫)

(レース展望)
【時 間】 お昼休み(11:40頃〜)
【場 所】 センターステージ
【ゲスト】 片瀬那奈(女優)、競馬記者
【司 会】 山本瞳

(レース回顧)
【時 間】 最終レース終了後(16:25頃〜)
【場 所】 パドック
【ゲスト】 片瀬那奈(女優)、ジャパンカップダート(GI)優勝騎手・調教師
【司 会】 山本瞳


あたくしは参加出来ませんでしたが、同志「人狼サン」が参加された模様です。

「イベントからの帰還」(「明鏡止水」12/6)

続報を期待しましょう。


(姫川未亜)



片瀬那奈さん ジャパンカップダート(GI) レース展望・回顧


posted by 栗 at 19:07| EVENT | 更新情報をチェックする

2009年12月07日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#088:「木枯しに抱かれて」

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) EXTENDED (CCCD) KYON3


 作詞:高見沢俊彦
 作曲:高見沢俊彦
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:小泉今日子(1986年、オリコン3位)

 品番:AVCD-17426/B、AVCD-17427(ミニアルバム「Extended」07)

 発売日:2004年4月21日(オリコン最高24位)


「Extended」の最後を飾るのは、小泉今日子のカヴァー「木枯しに抱かれて」です。那奈曲で構成された「Extended」で唯一「オリコン首位ではなかった楽曲」を、片瀬は最後に持って来ました。

当時チャート首位に立たなかったものの、人々の心に残る名曲です。ちなみに「木枯しに抱かれて」が最高3位だった時の首位は「うしろ指さされ組」の「技ありっ!」で、二位は「斉藤由貴」の「MAY」です。此の二曲を即座に歌える片は、かなりのアイドリアンだと思います。あたくしも「ああ、そんな歌あったナァ」とは思い出せるものの、楽曲は完全に忘れてますです。

此の楽曲は、片瀬那奈自身が望んでカヴァーしたと思われます。歌唱も情感が込められていますし、実演でも定番曲になりました。編曲は「Extended」の半数以上を手掛けた平田祥一郎サンですが、「禁断のテレパシー」のコーラスをサンプリングする遊びも加え余裕の出来映えです。「Extended」の編曲は、三者共に及第点を与えて良い立派な仕事だと思います。

問題は「片瀬那奈の歌唱」です。此のミニアルバムでの片瀬は「カラオケ那奈ちゃん」でしか在りません。単に「片瀬那奈が歌っている」だけなのです。「テレパシー・ヴォイス」の欠片も無い「生身の片瀬那奈」が晒されています。ハッキリ云えば「物真似カラオケ那奈ちゃん」な歌唱です。片瀬は、音感も確かで音域も広く色んな声色も出せます。だからこそ「Extended」を歌えたのです。でも、其れは彼女が創ったオリジナル作品とは比較しようも無い「お遊び」としか思えません。

「Extended」は、大いなる迷走で大失敗作です。そして、片瀬那奈は音楽活動を休止します。レコーディング・アーティストとしての片瀬那奈は「Extended」で終りました。でも、夢は続きました。「歌手・片瀬那奈」は、未だ終っていなかったのです。先を急げば、「木枯しに抱かれて」が消える彼方に、僕らは本当の次回作を望んでいました。其れは、五年近く経ってようやく実現します。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「月刊サッカーアース」アゲン#2

心の壁,愛の橋


日本テレビ 1:59〜2:59


本篇は生放送ですが、片瀬クン登場部分は録画です。結局、研音様の公式告知は最後まで「25:59〜26:29」との誤報の侭でした。マズイんじゃまいか、、、

片瀬クンが出演した「月刊サンマーアース」は、前回と同じ撮りで二回に分けた後編です。那奈ちゃんにとってはサッカー観戦は「趣味」ですので、リラックスしまくった「ヲタ談義」を繰り広げ笑顔満載で御座居ました。上手い具合に「26:29」までに出番が終ったので検温ちゃん的にも好かったですね。

で、やっぱ、那奈ちゃん太ったよ。丸い顔の那奈ちゃんは可愛いです。さんま師匠からも「女王認定」を受けた那奈ちゃんに、惚れ直しました。

てかさ、生放送の意味あるの?此の時期の彼処は寒いよ。


(小島藺子/姫川未亜)



「月刊サッカーアース」日本テレビ公式サイト


posted by 栗 at 03:07| TV | 更新情報をチェックする

「2009 Jリーグアウォーズ」

心の壁,愛の橋


スカパー! 18:30〜22:00(生中継)

【2009Jリーグアウォーズ】
開催日時:2009年12月7日(月) 18:30開演 (〜20:15 終了予定)
会場:「JCBホール」東京ドームシティMEETS PORT内(東京都文京区後楽1−3−61)
プレゼンター(五十音順、敬称略)
 片瀬 那奈:俳優
 勝村 政信:俳優
 杉山 愛:元女子プロテニスプレーヤー
 高橋 尚子:シドニーオリンピック マラソン女子 金メダリスト
 村上 幸史:ベルリン世界陸上競技選手権大会 やり投げ男子 銅メダリスト



ウチは「スカパー!」に加入しておりませんので、此の番組は観れないと思って居たのですが、まるかちゃんがわざわざ録画して送ってくれました。

片瀬クンがサッカー関連の番組に出演するのは珍しくなくなりましたが、「Jリーグ」となると案外レアです。此の授賞式は、あたくしも初めて観たのですけど、何やら皆さんフォーマルな格好で「Jリーグ」に疎いので選手の顔と名前が全く分りません。プロレスラーなら詳しいんですけどね。

ま、お目当ては片瀬クンなわけです。最前列に座っている姿が何度か映りましたが、本格的な登場は番組開始から一時間以上経過してからでした。新人王のプレゼンターとして登壇した片瀬クンは艶やかなグリーンのミニ・ドレス姿で、お姉さんらしいスピーチを披露し、渡辺千真選手に盾と賞金を渡しました。大役を終えてホッとしたのか、席に戻ると隣の勝村サンに何やら話しかけ笑っていました。

あくまでも主役はJリーガーですので、プレゼンターの片瀬クンの出番は短かったのですが、なかなかこうした真面目なスピーチを聞ける機会が無いので好かったです。片瀬クンのスピーチ中にニヤニヤし乍ら話してた若い選手二人は誰なのでしょう?間近で片瀬クンが観れて嬉しかったのかナァ。


(「THANX 4 まるか」:小島藺子)



【関連記事】

横浜M・渡辺が新人王!城超え13得点…Jリーグアウォーズ(報知 12/8)
(一部引用)
女優の片瀬那奈から賞金50万円などを手渡され、「この賞を取れたのも両親、兄弟、小中高の先生方、チームの監督、コーチ、チームメート、サポーターのおかげ」と笑顔を浮かべた。


横浜Mの渡辺が、新人王に輝く/年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」(神奈川新聞 12/8)
(一部引用)
「片瀬那奈さんから受け取ったんで、一気に真っ白になっちゃいました」。ゴール前では沈着冷静なスーパールーキーも、女優の魅力の前にはたじたじだった。



「Jリーグ公式サイト:2009Jリーグアウォーズ」


posted by 栗 at 22:07| TV | 更新情報をチェックする

2009年12月08日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#089:「ミ・アモーレ」PV

EXTENDED(初回)(CCCD)(DVD付) 中森明菜イースト・ライヴ インデックス23〈5.1 version〉 [DVD]


 作詞:康 珍化
 作曲:松岡直也
 編曲:Shoichiro Hirata

 オリジナル:中森明菜(1985年、オリコン1位、レコード大賞受賞)

 品番:AVCD-17426/B

 発売日:2004年4月21日


ミニアルバム「Extended」の初回限定盤には御馴染みのDVDが付いていました。内容は先行シングル「ミ・アモーレ」と「禁断のテレパシー」のPV(フルサイズ)とスペシャル・インタビューです。此の時点までのカヴァー企画の全てを放出した豪華版でした。

「ミ・アモーレ」のPVは、片瀬那奈のPVで唯一「歌い踊る姿」が全篇で堪能出来る作品です。基本的にはシングルのジャケットと同じ黄色の衣装で、同じ様に鏡張りの背景で展開し、途中で「禁断のテレパシー」ジャケットでの赤いキャミソール等にお色直しし乍ら、男性ダンサーと女性ダンサーを従えて歌い踊ります。撮影はブルーバックで行われ、背景はCG処理で、メイキングの様子も「スペシャル・インタビュー」で公開されています。

其の「スペシャル・インタビュー」ですが、那奈ちゃんの相変わらずの偉そうな態度が素敵です。「オリジナルの方が好いよ」とか「子供の頃の曲だから思い入れない」とか、やる気なさそうな受け答えが最高です。幻の「DJ:NANA」の映像も収録されていて「少しだけお酒が入ってないと出来ない」等のぶっちゃけ発言も、けだるそうに語っています。

最後には「ミ・アモーレ」の実演映像(2004年3月5日@六本木 velfarre「NANA KATASE WEEKEND FEVER 777 Vol.2」より)も収録されていて、アンテツを始めとする同志諸君、そしてあたくしの姿も確認出来ます。途中で銀のテープが舞散りますが、其の断片は「片瀬の館」に補完されています。当時の那奈ちゃんは「女王」でした。毎日の様に逢える日々だったけれど、近寄り難いオーラが在りました。僕らは只、観て居ただけです。そんな「絶対女王」片瀬那奈が、地上に舞い降りて来るのは「Extended」発表後の実演からです。僕らは戸惑い乍ら、益々、那奈ちゃんの虜になるのでした。


(姫川未亜)



posted by 栗 at 06:10| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

「片瀬那奈 プロデュースキューピー」

キューピーおめかしBOOK―キュートなキューピーがいっぱい! (レディブティックシリーズ no. 2653)


K-SHOPにて、本日より発売です。

ハートとピースマークを持って「7」のTシャツ、黄色のベストにデニムと云うスタイリングは「片瀬那奈らしい」のですが、

「何故、キノコの帽子を被ってるの?」

此れは「片瀬那奈が創ったキューピーだよ」と説明しなければ理解不能でしょう。其れとも片瀬クンはこんな帽子を愛用しているのでしょうか?謎が深まるグッズです。


(小島藺子)



posted by 栗 at 17:27| GOODS | 更新情報をチェックする

新生「グータンヌーボ」# 008(#168)

C-love FRAGRANCE Glamorous Suite


関西テレビ 23:00〜23:30

高垣麗子とLISAが登場。「相手が大の字で転んだ瞬間に」高垣麗子の恋が一気に冷めた?「援助される男」「妻子がいた男」「キスが気持ち悪い男」LISAのディープな体験談が続出。
イケメン山本裕典の恋愛テク「自分をダメ人間に見せる」にMC4人の反応は…?



二週間振りの「グータンヌーボ」です。片瀬クンは相変わらず派手な衣装ですが、此れでも未だ地味な方ですね。

さて、ロケには高垣サンが登場。熱愛発覚後の放送になったのでテロップが出たりしますけど、LISA姐さんの独壇場になってました。

後半も山本クンのダメ人間ネタが強烈で、片瀬クンはほとんど目立たない回でしたね。相手役が優香サンなので、一瞬「志村屋です。」にワープしたのかと思いましたよ。

片瀬クンのキス好きな側面が垣間見える瞬間も在りました。「チューする」って言い回しが可愛いですね。そう云えば、「キスすると寿命が伸びる」と講釈して居たテレンス・リー氏が素人にフルボッコされて重症らしいですね。喧嘩は好くないです。


(小島藺子)



「グータンヌーボ」関西テレビ公式サイト

posted by 栗 at 23:37| TV | 更新情報をチェックする