2003年10月18日@拓殖大学 紅陵祭
出演:YeLLOW Generation、星村麻衣、片瀬那奈
片瀬のセット・リスト
01. Babe(ピンク・グリーン・スカイブルーのミニワンピ)
02. A・I・O 〜 MY LIFE
03. Shine <MAD FAT PAD MIX>
04. Babe -Huge remix-(ダンサーが女性4人と片瀬の「テバサキ5」になる)
05. The Wings(Tシャツ、デニムGベスト、ブラウンの短パンのNecessary衣装)
06. EVERY***
07. Necessary
2003年10月、片瀬那奈は復活しました。13日昼の幕張 Bay FM「MUSIC REST」公開生放送を皮切りに、同日夜には代々木VIVID FM Fuji 「RADICAL LEAGUE」 公開生放送と梯子し、15日には文化放送 「レコメン!」 生放送、そして此の紅陵祭ライブが18日に在り、更に翌19日には代々木VIVID FM Fuji 公開生放送と青山 avex『Necessary/EVERY***』リリース記念イベントを梯子し、25日には三度代々木VIVID FM Fuji「JUNGLE PARADISE」公開生放送、27日はNACK5「NACK ON TOWN」生放送と怒涛の如くファンの前に降臨し始めたのです。其の「夢の日々」は、翌2004年7月まで続きました。
ほとんど毎日どころか、壱日に何度も那奈ちゃんに逢える時がやって来たのです。僕らは歓喜し、公式BBSも大いに盛り上がりました。ほとんどチャット状態とも云える常連同士の交流も始まり、其れはネット上を超え現場でも開始されました。此れだけ頻繁に週に何度も現場で逢えば、自然と仲間は集うものです。誰が呼び掛けるのでも無く、只「片瀬那奈」の名の元に個人でやって来た同志が自然発生的な「オフ会」へと流れ交流してゆく事になります。此の実演が行われた日、僕は未だ一人でした。僕が初めてアンテツに声を掛けたのは翌19日で、其の時は名を名乗らず去り、25日に「アンテツさんとジンジンさんですよね?」と声を掛けたのです。
「Babe」を『Mステ』で歌った時と同じカラフルなミニで登場した那奈ちゃんは、新たなセットでの実演を披露しました。いきなり「Babe」から始まり、バック・ダンサーズは女の子四人組に変わって那奈ちゃんも含めた「テバサキ5」が参上です。続いて「A・I・O 〜 MY LIFE」と渋い選曲のメドレーから「Shine」で前半を終え、ダンサーズ・コーナーを挟んで「Necessary」ファッションで再登場すると「The Wings」「EVERY***」「Necessary」の参連発で畳み込む熱狂のステージを展開しました。当日は日本テレビのカメラも入って居て、ほんの数秒乍ら実演場面が翌週の「速報!歌の大辞テン」で放送されます。
約二ヶ月振りに観た片瀬那奈の実演は、より魅力を増して居ました。空白の一ヶ月を乗り越えた「新生・片瀬」は、前述の通りに此の後10ヶ月間、常にファンの前に立ち続けます。当然乍ら、僕は其のほとんど全ての現場を追いました。正に「夢の様な日々」でした。生涯、二度とこんなに那奈ちゃんと一緒に過ごせる時は無いだろうと思い、取り憑かれた様に追いかけました。ま、其の後2008年の「フラガールのナツ」には、もっとトンデモな日々(本当に毎日、那奈ちゃんと逢える日々で在った「フラガール」赤坂23公演完全制覇)が待って居たのだけど、当時は「今しかないのだ!」と必死だったのです。其れは僕だけじゃなかった。多くの仲間が居ました。何処に行っても、何の打ち合わせもしないのに、アンテツやうっぴー等の顔見知りが居た。那奈ちゃんが歌手になってくれて、僕らの前に立ち続けてくれなかったなら、僕らは生涯出逢う事も無かったでしょう。
此の日は、生憎の雨でした。「晴れおんな」として有名な那奈ちゃんの実演日で雨が降るのは大変珍しいのですが、幸いにも屋内でしたので助かりました。雨になってしまったのは共演した「雨おんな」☆クンのパワーでしょう。事実、星村クンの出番には外は暴風雨になったのですが、落ちで登場した那奈ちゃんは「雨?もう止んだよ」と云い放ったのです。那奈ちゃんで終演し外に出ると、山の上にあって空が近い拓大キャンパスから見上げた夜空には満天の星が輝いて居ました。本当に那奈ちゃんの出番には晴れてしまったのです。「晴れおんな VS 雨おんな」の世紀の対決は、正に「運命の対決!猪木 VS ブロディ」の如く痛み分けのドローだったのでした。
(姫川未亜)