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2009年10月25日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
中入りノ参:「2003年の未亜イコ対談」

「N」片瀬那奈写真集


片瀬那奈ちゃんが「第一期歌手時代」だった2002年〜2005年に、時を同じくして僕は「月刊・未亜」と云う連載投稿を41回に渡って行って居ました。ネット上で初めてマトモに何かを語ろうと思い実行したのが「月刊・未亜」でした。其れは後の「COPY CONTROL」(2004年〜2009年)の原型で、即ち此処の雛形です。

当初は「日本人の為のビートルズ講座」と云うタイトルで壱年間12回まで連載し、二年目から「月刊・未亜」と改題しました。内容もビートルズを中心に洋楽を語るモノから徐々に「必殺・カタセ固め」へと移行し、「月刊・未亜」=「未亜イコ対談」となってゆくのでした。其の流れは当初から確信犯的に企んで居た事で、あたくしの常套手段です。既に初出のサイトは閉鎖されて居りますので、2003年の正に「歌手・片瀬イヤー」を体験して居た当時の現存する「未亜イコ対談草稿」から片瀬に関する部分を抜粋して復刻致します。

(小島藺子/姫川未亜)



【2003-1】

(「日本人の為のビートルズ講座」第[蛸の八ちゃん]発目 <未亜 × イコ:新春大放談>草稿より抜粋)

未亜:(遠くを見つめて)片瀬那奈ちゃんって可愛いなぁ。。。

イコ:脳内フィルターがかかりますた。あぼーん。

未亜:ナナタソ。。。カレンダー買いますた。めごい、天才的にめごい!!

イコ:CCCD出してるよーな香具師にはまってんのかよ。終了。


【2003-6】

(新連載!!「月刊・未亜」[take13]<未亜イコ対談、再び>草稿より抜粋)

未亜:さぁ!記念すべき新連載だよーん。やはりメデタイ席には、某巨大掲示板でお馴染みのイコ姐さんに半年ぶりに御登場願いたいね。

イコ:ゴラァ!!何が新連載だよ、ぶぉけ!!13回とウタッテるやないか、タイトル変えただけやんけ、うぉらぁー!!

未亜:あ、解りましたぁ?前回の単発モノまででちょうど一年だったからさ、気分転換よ。あははは。

イコ:おまいは「赤塚不二夫改め山田一郎」か?大体何だよ、ぬぅあにぃが「月刊・未亜」だよ、おまいはグラビア・アイドルかぁ?あらしはゲストでつよ!あーたが仕切ればいいだけぢゃないのよさ、あっちょんぶりけ。おまいなんぞ、片瀬那奈のCCCDを限定盤と通常盤両方買う様なボケナスちゃんじゃん。

未亜:いや、那奈ちゃんは既に別の店でDVD付きの限定盤を買ってから、タワレコで買うとライブに行けると知ったわけで。

イコ:そんなに「口パク女」のライブに行きたいのかぁ?ケラケラ。

未亜:那奈ちゃんなら只立って居るだけで充分ですよ、てか、姐御も行くんでしょう?

イコ:新曲「シネ」だっけ?あれは佳いね。今度カラオケで歌うよ。♪人は誰でも〜いつか逝く〜♪って此の世の無常を歌った名曲だよ。感動したっ!!

未亜:SHINEだよ、シャイン!!

イコ:だから「死ね」としか読めないって、しかもカップリングが「リベンジ」だろ?随分と好戦的なんだな。ホーム頁開けると、いきなり「死ね!」って出るんだよね。地雷サイトを踏んだかと思ったわよ。「ファン逝ってよしっ!」かよ。片瀬って、何様なのよさ?

未亜:くぅ〜、、、


【2003-7】

(「月刊・未亜」[take14]<またまた未亜イコ対談>草稿より抜粋)

未亜:はーい!やはり今話題のアレから行きましょうね。

イコ:うん。色々とお騒がせだ罠、ゲリラとかドタキャンとか。

未亜:ん?ゲリラ・ライブはやったけど、ドタキャンなんてしないよ。イベントだってちゃんとやってボキなんか最前列で堪能したもんね。いやぁー綺麗だったよ、脚長いし。

イコ:おいおい、もう気がついたけどさ、未亜たんが今回のテーマに選んだのってそっちなわけ?

未亜:決まってるでしょ、アルバム発売記念!片瀬那奈ちゃんを語りつくしましょー!!完璧にタイムリーなテーマなのれす、これでいいのれす。

イコ:おーい!未亜の頭ん中を、直してもらいな。


【2003-8】

(「月刊・未亜」[take15]<新・未亜イコ対談電撃大作戦「片瀬那奈は何故リップ・シンクロと云われるのか?もしくは前髪を切ったのは是か否か?全国数千万の片瀬ファン待望!遂に今語る片瀬の魂」>草稿より抜粋)

イコ:おいっ!なんだよ、このタイトルは?二時間ドラマかぁ?!

未亜:だんだんだんどぅでぃどぅでぃだんだん!

イコ:おまい、ホントにあぼーん!されたいわけ?流石に参回続けて対談ネタはマズイだろ?

未亜:好評なモノは、飽きるまで続けるよー!マダマダツヅクヨー!

イコ:ミックか?おまいは。確かにストーンズはマンネリの美学だ罠。

未亜:あー、んな事云って良いのかな?刺されるよ石ヲタに。

イコ:ロケンロールは様式美だろ?時代と共に変化する流行を取り入れながら生き延びて居るけど、あいつらは水戸黄門みたいなモンでつ。

未亜:ガクガクブルブル。過激だなぁ、ヤバイからそろそろ本題に入りませう。

イコ:本題?何だよ、ソレ。

未亜:空気嫁。テーマは「女神:片瀬那奈ちゃん」だよ。さぁ語れ!

イコ:明日のライヴ逝くんだろ?早く寝ろよ。

未亜:姐御も逝くくせに。知ってまつよ、「片瀬スレ」覗いてるでしょ。

イコ:あんまり片瀬が口パクだと吐かす香具師が居たからさぁー、違う!と釣られてみますた。

未亜:えっ?那奈ちゃんは「口パク」でしょ?良いんだよ、みんなやってるし、ショーなんだから。

イコ:おまいはブラインド?耳無しホウイチ?片瀬はちゃんと歌ってまつよ。

未亜:立場が逆な模様。。。

イコ:全国のいたいけな片瀬ファンに告ぐ、アノコは歌ってまつ。ライヴでテープを使うのは常識でつよ、みんなやってるぢゃん。でもちゃんと生でも歌ってまつよ。

未亜:確かに、ボキも何度か最前列で観たけどさ、CDと違う処は在ったし、マイクはオンだと思ってたんだ。

イコ:おまいなぁー、ファンなら疑うんぢゃないよ!馬鹿ちんがぁー。

未亜:う、ぅ、ぅ、ごめんよぉー!

イコ:わかればよろし。

未亜:いや、那奈ちゃんに謝ってるんだけど。

イコ:てか、片瀬の場合バックが打ち込みのオケだろ?アンダーワールドとかケミカルブラザーズとかのライヴと同じなんでつよ。テクノやハウスの連中にテープ使ってるとか文句云う?片瀬は音楽を知ってるよ。プログレ・ハウスとか凄く詳しいし、ピアノも弾けるんだぞ!

未亜:ちょっと、ボキたじたじなんですけど。姐御がそんなに「那奈ちゃんファン」だったとは。。。

イコ:おまいみたいなDVDだけ観て音は蔑ろでグラビアにハァハァの「キモヲタ」とは違うのらぁー!!

未亜:いやぁー、姐御みたいに真面目に音楽的に擁護するのも、更にキモいと思うけど。

イコ:けっ!何とでも云えばぁー。ともかく握手会の整理券はあたしに譲りなさいよね。

未亜:い、いやだっ!

イコ:前髪切ってあれれ?と思う君みたいな厨房に、片瀬様と握手する資格は無いと知れっ!!

未亜:へーん!もう既に握手したもんねー。

イコ:さぞ片瀬姫も苦痛だっただろうな、おいたわしや。二度とそんな愚を繰り返してはならぬぞ、今回はあたしだな。

未亜:ふん!ちゃんと目を見て「ありがとう!」って云ってくれたもん。見た目は大事だよ、姐御だって那奈ちゃんのビジュアルも好きなんでしょ?

イコ:それは否定しない。ビートルズの戦略が正にソレだったわけで、だから色んなファンが居るわけさ。

未亜:うん、だから那奈ちゃんの写真集やDVDに萌えるファンも居て良いわけね。

イコ:いいよ、結構でつよ。だからライヴは来るな、ぼぉけ。

未亜:だって観たいでしょ、ビジュアルも好きなんだからさっ!「きれいなおねえさん」とか「股下88センチ」とかが売りで、キモヲタやオヤジのアイドルなんだからさっ!!那奈ちゃんに金を払うのはそーゆー「夢見るオッサン」のファンが圧倒的に多いわけで、最新のハウスなんて言葉すら知らないよ。

イコ:あたしだってハウスなんか知らないよ!でも片瀬が好きだって云うから勉強してるんだよ、好きなコの趣味を学ぶのは常套手段でつ。

未亜:なんだかなぁー。

イコ:おまいは、片瀬を愛して無いの?片瀬のやりたい事を応援する気が無いのでつかっ!!

未亜:いやぁ、結局はタレントさんだからさぁー、本人の意志と云うより事務所の方針ではないのかな。ボキは那奈ちゃんには女優さんで頑張って欲しいなぁ。

イコ:おまいは腐ってる!来月からは「月刊・イコ」にケテーイ!

未亜:どっちでも良いよ、自作自演なんだから。

イコ:おにぃさん、それを云っちゃあー、おしまいよ。


【2003-9】

(「月刊・未亜」[take色] <未亜イコ対談はどこまでつづくの楽屋オチ、果たして約束通り「我等林檎を愛す篇なのか?!」>草稿より抜粋)

イコ:今回はチミが一人で語る罠、ついに実演を観たのだし。

未亜:林檎ちゃん、可愛いーーっ!!

イコ:おまいか?あの阿呆は。語れよ、林檎を。片瀬バカになって全てを失ったのか?

未亜:振袖ひらひら、林檎ちゃん回ってぇー!むっ、那奈ちゃんの悪口は云うな!!

イコ:片瀬ぢゃなくて、チミを罵倒しただけでつが、何か?おまいは片瀬しか聴いて無いだろぉーが、片瀬の公式サイトに毎日書き込みしやがって、あたしは恥ずかしいよ。

未亜:うんにゃ、実演を観て思った。林檎ちゃんはモノが違う。すぎょいっ。ま、那奈ちゃんには及ばないけどね。

イコ:泣いたからね、正直あたしは洋楽のライヴでしか泣いた事なかったから、自分で驚いたわよ。林檎は凄いわ。

未亜:ほぇー、姐御が泣いたの?ちょっと、笑う。

イコ:おまいなんか一曲目から、うるるん状態だっただろ!!まややにきいたから知ってるわよ。

未亜:確かに、あんなに感動を実感出来たライヴは初めてだった。那奈ちゃんと握手した時と同じ位のインパクトだったよ。

イコ:たぶん今の発言で、チミは林檎と片瀬、双方のファンから見放されたね。まぁ、正直でよろしい。あたしは気に入った、但し責任は取りません。


【2003-11】

(「月刊・未亜」[十八番]<未亜イコ対談に突然の大変革!?かつての志を取り戻した未亜に、イコもガチンコで応戦!今回は見逃せ無い!!のか?>草稿より抜粋)

イコ:はいはい、失礼致しますた。確かに今年は七回も観たもんね、生片瀬。片瀬イヤーだよね。

未亜:十四回だよ。ライヴは那奈回だけど、イベントやラヂヲ公録も那奈回で「計:14」なの。こーゆーデータは正確にね。

イコ:十四回!?月壱以上かよ。

未亜:ちっちっちっ、最初が6月からなので半年で14回。もっと具体的に云うと、、、

イコ:もういいわよ。しかしまぁ、お盛んなことで。

未亜:今回の新曲は「BUBKA」でも大絶賛!昨日の初ワンマン・ライヴも大成功!!最前列ど真ん中で堪能しましたよーっ!

イコ:何ぢゃそりゃ、「BUBKA」なんて鬼畜雑誌で絶賛されて嬉しいかぁ?

未亜:あの雑誌のアイドル楽曲評は正しいよ。

イコ:だったら公式に書けよ「那奈ちゃん『BUBKA』でも褒めてたよ、おめでとう!」って。

未亜:(無視して)初回盤に付いてるDVDも可愛い!

イコ:ああ、風邪ひいて鼻すすってるヤツな。いいのか?あんな映像公開してさ。

未亜:風邪ひいて大変だったね、うん、心配したよ。

イコ:つーか、歌入れの時に風邪ひいてるって、どーよ?プロ失格なんぢゃないかと。

未亜:鼻声もキュート!大体ね、万全な声の那奈ちゃんは何度も聴けるけど、風邪ひいた那奈ちゃんなんて滅多に聴けないの。ありがたや、ありがたや。

イコ:あのね、いつから片瀬は志ん生になったんだよ。そのうち舞台で歌わずに寝るのかよ?

未亜:うん、それ観れたら歴史の証人になれるね。「寝かしときな」と云うのはボキだな。

イコ:おいおい、また落ちかよ。

未亜:人が真剣に夢を語って居るのに失敬ぢゃないか。あ、そー云えば那奈ちゃんはお笑いが好きだから「トリ」を「落ち」って云うんだよ。

イコ:片瀬の出番になると客が笑うのか?ずっこけ丸出しなのか?まるで「いなかっぺ大将」ぢゃないか。

未亜:昨日なんかアンコールで幼稚園児の女のコに歌いかけてくれたんだぞ!そのコにとって生まれて初めて観たライヴなんだよ。「またあのお姉ちゃんに逢いたいっ!」ってはしゃいで居たぞ。感動するなぁー。

イコ:なんか「歌のお姉さん」みたいな恰好してたから、子供番組だと思ってるんぢゃないの?「ナナと遊ぼうダンダンダン」

未亜:小さい子供からお年寄りまで幅広い支持を得て居るんだよ。他のアイドルとは違うの。

イコ:あややとかモー娘。みたいだな。いつから片瀬は国民的アイドルになったんだ?片瀬がやってんのはハウスぢゃないの?

未亜:「可愛い女の子が日本語で歌ってるカッチョいいハウス」とウタマルも絶賛!!

イコ:何だ?歌丸師匠も片瀬ファンなのか?いよいよ片瀬も山田くんの替わりに「笑点」で座布団運ぶのか?

未亜:ライムスターの宇多丸だよ、さっき云った「BUBKA」でアイドル・レビューやってるの。「5マブ」満点で「4.5マブ」だぞ。満点で無いのは「後から全然、もっと凄いのが出てきそうだから」だってさ。どーよ?

イコ:どーよ?ってさ。だから鬼畜雑誌で絶賛されたから満足なわけ?大体オリコンで「三代目なっちゃん」に負けただろ。星井七瀬って名前もおちょくってるよーな新人に。

未亜:あっちは「4マブ」ぢゃん!那奈ちゃんの勝ちだよ。

イコ:だから何なんだよ「マブ」って単位はよぉ。此の記事だってメインは「三代目なっちゃん」ぢゃん。片瀬はライターの個人的趣味で、客観的には三代目をメインに記事にしたって事でしょ。

未亜:通好みなのかなぁー、まぁ世間には那奈ちゃんの素晴らしさが分からない可哀相な人も居るんだね。

イコ:おまい自身が片瀬を理解してないんじゃまいか?片瀬はさ、プログレ・ハウスが好きなんだぞ。

未亜:プログレかぁ。クリムゾンとかフロイドみたいに曲が長いのは苦手だなぁ。

イコ:それはロックだろ?ハウスだよ、プログレ・ハウス。

未亜:えーっ?それってどんな音?

イコ:あたしが知ってるわけないでしょ?片瀬にきけば?


【2003-12】

(「月刊・未亜」...もしくは「未亜イコ対談」[take19]<真面目な対談>草稿より抜粋)

イコ:んもうぉー、嫌なタイトルね。まるで「今までテキトーにフザケテ、酒でも呑みつつ下らない与太話をやって来ますた、林檎すったー」って感じぢゃなくって?

未亜:正に其の通りだと思う。まぁタイトルは単なるコジマユのパクリだけどね。

イコ:コジマユだけに「ひとくちでパクリ!」か、上手い!片瀬ちゃん一枚持って来なさい。

未亜:だから歌丸師匠ぢゃないってばさ。那奈ちゃんは座布団運ばないってばさ。「テバサキ5」は那奈ちゃんのダンス・ユニット。

イコ:(スルーして)小島さんの「真面目な青年」って元題は「黒人教師」だったとか。あの映画の「シドニー・ポワチエ」がモデルかしら?「いつも心に太陽を」って良い邦題だけど原題は「TO SIR, WITH LOVE」だから全然違うわね。助演もして居る「ルル」の主題歌も良いけど、なんと「マインドベンダーズ」も出てるのよね、「10CC」の「エリック」が居たバンドで、、、

未亜:(おもいっきり腰を折って)何をいきなり誰もきいて無い蘊蓄を語ってるんだよ。あーたは那奈ちゃんと同じ誕生日の伊集院光か?姐御乱心?てか、いつも通りか。

イコ:タイトルに則した話題を色々と振ってんだよ。どーせチミは片瀬の話しか出来ないでしょ。なんだよ?「テバサキ5」って?片瀬さん、今度は居酒屋に勤めるのか?そー云えば地方のスーパーで営業してるらしいねぇ、ケラケラ。「すいません、先輩、態度でかくて。すいません、すいません。」とか云って欲しいのか?

未亜:星井?あいつは許せんな。

イコ:だからぁー、結局ね、いつも未亜が「片瀬ネタ」に走るから「下らない与太話」になるんだってばさ。

未亜:テバサキ5?那奈ちゃんじゃん!

イコ:真面目にやれよ!すっとこどっこい。


■ TEXT:姫川未亜 / 2002-12〜2003-11(produced by 小島藺子)
■ ReMix:小島藺子 / 2009-10
(初出:「hilite」2003-1〜12)



posted by 栗 at 16:47| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする

「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」再放送

~追悼盤~必殺 中村主水 演歌を斬る


テレビ東京 14:00〜15:55

(撮影:2007年5月/京都、奈良ロケ)

■ キャスト

 藤田まこと:猪狩文助(弁護士)

 片瀬那奈:夏目理恵子(新人弁護士)

 小林正寛:野口耕一(事務員)
 勝村政信:本間 博(被害者の夫)
 白井 晃:青山義信(検察官)
 大路恵美:本間景子(被害者)
 田中 実:辻武/鈴木益夫(被告人)
 大寶 智子:辻 伊都子(辻武の妻)
 尾美としのり:岩本隆明(ショッピングモール社長)
 北見敏之:森本泰史(法医学主任教授)
 芦川よしみ:松子(料理店女将)
 綿引勝彦:室伏直造(元刑事)

■ スタッフ

 原作:和久峻三
    (告発弁護士・猪狩文助シリーズ「時の剣」より/講談社文庫刊)
 脚本:古田 求
 監督:岡屋龍一



懐かしい作品が再放送されました。本放送は約二年前の2007年11月ですが、実際に撮影されたのは2007年5月で、時期的には「奇跡の初舞台!」と賞賛された「僕たちの好きだった革命」初演(2007年2月〜4月)の直後に撮影されたドラマです。

2006年10月〜12月に放映された「鉄板少女アカネ!!(TBS 2006)」での「西豪寺エレナ様」役で「女優開眼!」を果たし覚醒した片瀬那奈は、奇跡の初舞台を経て更なる高見へと進んだのでした。名優・藤田まことサンとのガチンコ共演で関西と東京を行き来してのハードな撮影でしたが、明らかに一皮むけた「女優・片瀬那奈」が其処には居ました。

2004年10月に「ラストクリスマス」で華々しく女優回帰を果たしたものの、其れは「歌手時代」以前のキャリアを全て無かった事にされた様な残酷な現実でした。二年半の歌手専念時代は、2002年には準主役級まで登って居たかつての栄光を帳消しとし、「女優・片瀬那奈」は「壱から出直し」を強いられたのです。月9連投と状況的には最高だった復帰作の「ラスクリ」&「ジーン」を観て、「こんな役は、誰でも出来るじゃん!」と思える役柄に、僕は大きく失望しました。「こんな役をやる為に音楽活動を捨てたのか?裏切り行為じゃん!」と、歌手転向時と同じ苦い気持ちを味わったのです。其れでも那奈ちゃんが好きだから、追いました。那奈ちゃんのファンって、ホント、辛抱強いよね。

光明が見えたのは、翌2005年の「離婚弁護士 II」から始まった「離婚三部作(「リコベン2」〜「熟年離婚」〜「小早川妙子の恋」)」からです。特に、過剰にエキセントリックな「小早川妙子」は、各方面で評価を上げます。そして迎えた2006年に、片瀬那奈は覚醒しました。「小早川妙子」で何かを掴んだ片瀬は、主演作「ビバ!山田バーバラ」での怪演でコメディエンヌとして開眼します。本編「デスノート」や「きみにしか聞こえない」の撮影も2006年の初夏に行われました。更に、実在の人物「夏目雅子さん」や「横田めぐみさん」を演じる機会も得て、初の時代劇「信長の棺」では梨園の大御所・松本幸四郎さんの相手役を務めました。そんな芳醇な経験が「西豪寺エレナ様」で爆発します。

「コメディなら片瀬は盤石だっ!」と満天下に知らしめ、完全に主役を食ってしまいました。辛口で知られる「2ちゃんねる」でさえ絶賛された「西豪寺エレナ様」は、2009年に遂に「助演女優賞」を獲得した「史上最強キャラ・美月うらら姫」へと直結する「女優・片瀬那奈の金字塔」です。其の作品が例えいきなり決まった急場しのぎの打ち切りドラマでも、片瀬は真摯に取り組み「彼女にしか出来ない当たり役」をモノにしたのです。多くの「那奈ちゃんファンでは無い友人」からも「エレナ様って面白い!」と云われる様になりました。嬉しかったナァ。世間が遂に那奈ちゃんを認めた時でした。ファン冥利に尽きるとは、そんな時を云うのです。以前から那奈ちゃんファンの仲間内からは「ゼンキロをもっとメジャーにして大いに那奈ちゃんを啓蒙すべきだ!未亜サンはアングラ志向が強いからイカンぜよっ!!」と嗾けられて居た僕も「時は来た!」と橋本真也声で宣言し、銀河系へ向けて広く「ゼンキロ」を公表したのでした。

さて、其処で安住しないのが片瀬那奈です。つづく初の二時間ドラマ出演となった「らんぼう2(2007 日テレ、撮影は2006年末)」と、初舞台を経てからの此の作品では、明らかな演技の違いが在ります。舞台で全方位から観られ常に演技を求められた経験から、片瀬那奈は「背中で演技が出来る女優」になったのです。更に「指先だけでも何かを表現出来る」技をも会得しました。元々、表情の豊かさでは定評の在った片瀬が、体全体での表現を自分のものにしたのです。其れは、決して女優としての道程からだけで生まれた表現では在りません。歌手として、常にファンの前に立ち続けた日々が片瀬を類い稀なる女優へと導いたのです。

DVD化されて居ない作品ですので、こうして再放送されるのは大いに意義が在ります。期待通りに「ジョージア:リングサイド編」CFも番組内で放映されましたので、那奈ヲタにとっては至れり尽くせりの二時間でしたね。本放送時には地デジが壱回しかDVDに落とせなかったのですけど、今では10回まで可能になりましたので「本当に感謝してますよ、愛しのテレ東ちゃん☆」

片瀬那奈の様な表現者を追うのは、芸術を愛する者にとって「至上の喜び」です。何故なら、彼女は常に経験を無駄にせず成長し続けるからです。あらゆる活動が其の後へと繋がってゆきます。だからこそ「片瀬那奈全記録」が成立するのです。此処が存在するのは、片瀬那奈の才能と弛まぬ努力ゆえなのです。僕は「只、其れを観て居るだけ」だよ。君の記録を続けられる事は、僕の存在意義と云っても過言では在りません。此処の更新を怠ると、心配してメールや電話をくれたり実際に部屋まで訪ねてくれる仲間まで居るんですよ。其れじゃ、生涯ヤメられませんね。もしも那奈ちゃんが結婚引退しても、此処は遺る。「明かせないネタ」は山程在るんだ。本当の研究は「引退後」に始まるんだよ。だってさ、ジョン・レノンが殺されて30年近く経ったのに、全米チャートには彼が創った楽団の再発CDが全部ランクインしちゃったんだよ。那奈ちゃんが17才の時に誓った様に、君は「沢山の好い作品を遺した」んだ。そして、今も新たな作品に取り組んで居る。「君なしじゃ、生きてゆけない」なんてピート・ハムみたいに大仰な科白は云えないけど、「君が存在しない世界だったら、きっと此の10余年は、ずっとつまんなかったよ。」(チャーリー・ワッツ声で)となら本気で云える。那奈ちゃん、有難う。此れからも宜しくね。


(小島藺子/姫川未亜)



過去記事
 本放送:2007年11月18日(BS)BSミステリー「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」
 本放送:2007年11月21日(地上波)水曜ミステリー9「法廷荒らし 弁護士 猪狩文助」


posted by 栗 at 16:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#055:「SHiNY Girls Summer Party」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


2003年08月19日 @ 恵比寿ガーデンルーム

出演:Sowelu、星村麻衣、YeLLOW Generation、片瀬那奈

片瀬那奈ちゃんのセット・リスト

 01. Change this World (銀のレザー)
 02. TELEPATHY
 03. Shine <MAD FAT PAD MIX>
 04. Babe -Huge remix- (ダンサーズ・コーナー)
 05. FANTASY (ピンクのつなぎ)
 06. The Wings
 07. Babe (黒のデニムに、SHiNY girls Tシャツをアレンジ)


衝撃の2ステージ連発となった「2003年8月1日」で四度目の邂逅を果たした僕は、8月10日の「写真集『N』発売記念握手会 @ 新宿」にも当然乍ら参加しました。何せ、其の日は僕の誕生日でしたからね。五度目の邂逅で、僕は那奈ちゃんに両手で右手を包み込まれ「お誕生日おめでとう」と云われたのでした。「生涯・那奈ヲタ宣言」をするには、其れ以上無い瞬間でした。「お幾つになられたんですか?」と無邪気に訊く彼女に、嘘なんか云えませんので正直に「えっ?43才になりました」と応えたら、片瀬那奈は僕の手を握った侭で「はあ?ウソでしょ?何云ってんの?がっはっはっはっは!」と爆笑したのです。あのさ、、、そんな「夢体験」から一週間足らずで六度目の邂逅の日を迎えたわけです。僅か二ヶ月足らずで六回も逢える「ナナノナツ 2003」に「夢じゃ、夢じゃ」と逆上せ上がっていたのですけど、そんなもんは其の後の「一週間に十日来い!時代」の幕開けに過ぎなかったのです。

さて、「SHiNY girls」とは、当時研音所属だった同世代女の子四組によるユニットで、それぞれの頭文字を繋いで命名されました。初お披露目は、2003年8月16日「久世エスパス野外ライブ」で、東京では此の日が初演でした。更に、此れは「歌手・片瀬那奈」が関東圏で「初めて有料でテケツを販売して行った実演」でも在りました。此のユニットは其の後「Sowelu 抜き」や「片瀬抜き」の三組で、多くの実演ドサ回り公演を展開してゆくのです。

此の日、片瀬クンは「オチ」で登場し、セット・リストとしては「TELEPATHY WITH YOU」や「PIA SUPER LIVE GROOVE」、「MXTV シークレット・ライヴ」と基本的には同じ当時の定番メニューを披露しました。然し乍らマイナー・チェンジは施されていて、「Shine」は銀のレザー姿の侭で可愛らしく踊る「MAD FAT PAD MIX」に変わりましたし、最後の「Babe」では会場でも販売された「SHiNY girls Tシャツ」をペイントし切り刻んだ独自のアレンジにして着こなし、後のデザイナー・デビューを予感させました。でも、最も片瀬那奈らしい展開は衣装替えをして登場した「FANTASY」でした。

在ろう事か、前回よりも更に派手に「ライダーキック」で飛び出して来た那奈ちゃんは「FANTASY」を歌い踊ると「ね、今日は脱げなかったよっ!」と云ったのです。最前列右側にいた僕も多くの那奈ヲタも、思わず爆笑しました。那奈ちゃんは「アレ?今、笑った人たちって、こないだも居たんだ?てへへへ」と笑った。片瀬那奈ちゃんは、失敗を畏れない。其れを必ず乗り越える。正に「ハプニングさえも強さに変えてゆくのが、那奈ちゃんのやり方だ」と、僕は思った。


(姫川未亜/小島藺子)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする