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2009年10月12日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#041:「Deep Forest」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:Hirofumi Asamoto
 Arrangement:Hirofumi Asamoto

 Mix:Kenichi Yoshimura

 Programming & Keyboards:Hirofumi Asamoto
 Guitar:Kenji Akabane(ZEPPET STORE)
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」04)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


四曲目に収録された「Deep Forest」はアルバムの為の新曲ですが、前後4曲に陣取る先行シングルをも凌駕する「隠し玉」でした。発売当時、僕の多くの音楽仲間は「未亜ちゃんがアイドル那奈ちゃんに夢中になって暴走してる」と断じました。「片瀬那奈ちゃんは可愛いけど、所詮はアイドルの歌手ゴッコなんでしょ?」と小馬鹿にする「那奈ちゃん世代の友人たち」に、「でもさ、朝本さんも参加してるんだよ。ま、朝本さんは広末のプロデュースもやったし、ほら、林檎ちゃんも曲を書いてたじゃん」などと云うと「ええっ?何で?」と少しは食い付いてくれたものでした。

「アーティスト>アイドル」との「間違った認識」に落ち入るのは、「マニアックな音楽好き」が若い頃に通る寄り道のひとつです。自分が好きなアーティストは「洋楽と同等の格上の存在」で在って、決して「アイドル」なんかとは違うのだ!と根拠の無い「通好みを気取る意識」に貧弱な知識以前の狭い個人的な嗜好性のみを信じてしまうのです。特に「CD世代」となってからの若い音楽ファンと話すと、其の余りの歴史認識の欠如に愕然とします。当時、椎名林檎ちゃんのファン・サイトに常駐して居た僕は、二十代前半の林檎ちゃん大好きな男の子が「オレはビートルズはロックじゃないから大嫌いだけど、レッド・ツェッペリンはロックだから好きで聴いている」と恥ずかし過ぎる発言を平気で宣った時に呆れ返ってしまいました。そんな視野が狭過ぎる感性の片には、最早「おまえは、其れでも椎名林檎ちゃんファンか?何で林檎ちゃんは林檎ちゃんって源氏名なのよさ?亀ちゃんは誰が好きでベースを弾いてんのよさ?」と小一時間問い詰める気すら起きませんでした。

確かに「音楽は知識では無い」のですけど、だからって「無知をひけらかして暴言を吐く」のが許されて好いとはならないのです。大瀧師匠がかつて吐き捨てた通りに「せめてエルヴィスとビートルズくらいは聴いてない人と、僕は音楽の話なんか出来ないよ」なんです。「朝本が新曲を書いて編曲し演奏もして全面的に制作した楽曲も、片瀬那奈のアルバムには収録されているんだよ」と話した時に「通ぶった若者たち」が驚愕したのは「何故?UA と片瀬如きが同じ立ち位置に居るわけ?」との素朴過ぎる疑問からだったのです。

僕らは皆、最初に音楽を好きになった時の純粋な気持ちから離れてゆく。気が付けば「自分が好きな音楽こそが格上なのだ」との呪縛にハマってしまうのです。でも、そんな莫迦な話は無いんだ。僕が「月刊・未亜」や「COPY CONTROL」時代から繰り返し語って来たのは「音楽に貴賤無し!」って事です。片瀬だってクラシックだってビートルズだって、全部おんなじだ。全ては「芸術」に過ぎません。只の「虚構」なのです。絵空事なのよさ。そんなもんはさ、生きてゆくのに本来なら必要不可欠なモンじゃないじゃん。衣食住とは違うでしょ?でもさ、僕は子供の頃から「現実」よりも「虚構」を愛したんです。衣食住を犠牲にしてもレコードを買ったんです。だから、そんな下らない「虚構」にまで序列をつけてしまう世界が苦手なのよさ。そんな僕が到った結論が「此の世界は数式だ」だったのです。歴史すらも、何もかも「理にかなった事」だった。少なくとも、人間がやらかした事なんて、全部、理論化出来るのです。僕はずっと「数式」を書いているんだよ。

さて、肝心の「Deep Forest」ですが、片瀬本人も語る様に「朝本さんの曲だから」との大前提が片瀬サイドにも在りました。「コレは、すってんころりんと下手なんか転けませんよっ!」と気合いも入って、アルバムでも前半の大きな山場を演出する名曲になりました。前述の通り、片瀬自身が書いた詩はアルバムのメイン・テーマで在る「TELEPATHY」をより深化させた世界です。片瀬が曲を聴き「幻想的」と感じた音世界は、アルバム制作と同時期に屋久島で撮影された写真集「N」とも連動し、後の実演では屋久島での映像を使った「Deep Forest」のPVまで制作し公開され、其の映像は後に映像版「Reloaded」にも収録されています。此の楽曲は完全なる「朝本作品」ですが、其の世界観は見事にアルバムの一部として成立しています。ミックスも別なのに、全く浮いていません。ハッキリ云ってしまえば「片瀬は朝本を自分のフィールドに取り込んでしまった」のです。片瀬による詩と歌唱を例えば「UA」に置き換えれば、此の楽曲はそのまんま「UA」の当時の楽曲と何ら変わらない「朝本ワールド」なのです。其れは「UA」のレコードを愛聴し実演にも何度も参加しているあたくしだから云える「厳然とした事実」です。つまり片瀬那奈は「UA と同等の個性的な音楽家」なのです。何故なら、おんなじ制作者による楽曲をそれぞれの色に変えてしまったのですからね。

「そんなバナナ!UAちゃんとナナちゃんがおんなじなわけないじゃん!!ムキーっ!!」と「UA派女子」が喚こうが、「うーあ?シラね。那奈ちゃんと一緒にするなよ、ボケ」と「那奈ヲタ男子」が吐き捨て様とも構いません。其れは「個人の嗜好性」に過ぎない「世迷い言」で、何の説得力も無いのです。あたくしは「片瀬」も「UA」も好きで実際に観て聴いて「公平な立場」で云っているのだよ。物事を語りたければ「経験」と「実践」は不可欠です。僕が片瀬那奈の言動を信頼するのは、例えば彼女がかつて青うにょ師匠に「片瀬が好きなテクノのルーツだから」と一緒にクラフトワークの実演に行き、「確かにあたしが目指す音楽を始めた人たちなんだろうけど、あたしには面白くなかった」と語ったからです。片瀬は、闇雲にルーツを否定したりしません。ちゃんと聴いてから判断するんです。僕も大いに見習っておりますよ、片瀬師匠。

片瀬那奈のデビュー・アルバム「TELEPATHY」は、次曲「Shine」で前半のクライマックスへと至ります。此処で「A面」とする5曲目までが、まるで組曲の様に連なって大きな世界を形成しています。更に結論を急げば、続く「Babe」から始まる「B面」も、ボーナス・トラック2曲をも含む全13曲が「組曲」として成立しているのです。其れを支えるのは「Shine」と云う名曲の存在です。

では、次回は更にまた「Shine」を大いに再評価しましょう。「また見てね、チャオ☆」(中山千夏声で)


(小島藺子/姫川未亜)



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「女性のための漢方セミナー2009〜大人女子に贈る漢方で健康美人〜」放映

anan特別編集 漢方BOOK「ココロとカラダに効く漢方」 (マガジンハウスムック)


東海テレビ 11:00〜


9月8日の名古屋でのイベントで収録された番組です。東海地区ローカルなので観れませんが、イベントには参加出来ました。


関連記事:2009年9月8日「女性のための漢方セミナー2009 〜大人女子に贈る 漢方で健康美人〜」


(姫川未亜)



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2009年10月13日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#042:「Shine」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
 Music:Ryouki Matsumoto
 Arrangement:Manao Dai
 Strings Arrangement:Yasuaki Maejima

 Mix:Maki Kosugi(Climbers)

 Programming:Manao Dai
 Chorus:Junko Hirotani
 Strings:Kuwano Strings

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」05)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌


アナログならば「A面」の最後だったであろう5曲目に、名曲「Shine」が収められました。収録されたのはシングルと同一音源と思われますが、例によって時間差が在ります。「Shine」の場合は、シングルは歌入りもインストも「5'08''」アルバム「5'09''」で、「Reloaded」に収録されたのはアルバムと同じ「5'09''」版です。先行シングルと同一音源と思われる楽曲がアルバム「TELEPATHY」には5曲収録されましたが、其のほとんどに僅か乍ら「時間差が在る」のです。其の内「TELEPATHY」「GALAXY」「Babe」は「シングルよりも僅かに短いミックス」で、此れは、アルバムのトータル性を重視して「曲間」を短くしメドレーの様に展開させた為に生じた時間差と考えられます。対して、此の「Shine」は「シングルよりも僅かに長いミックス」で「REVENGE〜未来への誓い〜」が「シングルと同一時間」になっています。此の事実からも、アルバムは一旦「Shine」で「A面」で小休止し、更に最終曲は「REVENGE〜未来への誓い〜」で「B面」を終えて、最後の2曲は「ボーナス・トラック」だと考えられます。

片瀬那奈ちゃん自身が解説する通り、アルバム発売の僅か一ヶ月弱前に出たばかりの最新シングルの実質上のメイン曲が「Shine」でした。「コノ曲は、何にも考えないで歌ったんですけど、日に日に好い曲だなって、思ってですね」と那奈ちゃんも大胆不敵な預言をしておりますが、事実、其の通りでした。お気楽なコメントを聴くと、おそらく那奈ちゃん自身すら発表当時には此の楽曲の眞の素晴らしさに気が付いていなかった様に思われます。其れでも此の楽曲が持つ底知れぬ力を、確かに那奈ちゃんは知っていました。「ん?コノ曲って、だんだん好くなるじゃん」との「直感」を得て、実際に何度もカタチを変えて実演でも披露されてゆきます。其れにしても「何も考えないで歌った」って、、、凄い発言です。また「バラードだけどポジティブな詩をつけた」とも語っており、思えば此のアルバム「TELEPATHY」には哀しい歌が全く入ってない事実に気付きます。いえ、結論を急げば「片瀬那奈のオリジナル楽曲にはネガティブな失恋ソング等は全く無い」のでした。那奈ちゃん自身が「人は泣いて解放されるって事も在る」と真理を突いているのですが、其れを彼女は「後ろ向きな哀しい歌」では無く「前向きな希望の歌」で成し遂げようとしたのです。余談ですが、後のカヴァー路線の失敗は、其の多くが男性作詞家による「ネガティブな男性目線からの女性像」を歌った作品だった事にも原因は在ります。「もう、ダメ!ひとりきりあたし〜」なんて「女は弱い者」と捉えた男尊女卑思考丸出しな歌詞が、最も似合わないのが「腕白番長・片瀬那奈」ちゃんではないですか。だからアノ歌を実演で那奈ちゃんは壱度もマトモに歌えなかったんだよ。「赤道小町」で好かったのにさ、責任者出て来い!ぜいはあ、、、

此の所謂ひとつの正調版「Shine」は、前出のTV音楽番組と「渋谷タワレコ(2003年6月22日)」の後にはアルバム記念イベント「TELEPATHY WITH YOU(2003年7月5日)」で披露されますが、其の後は後述する「MAD FAT PAD MIX」に変更され、最終的には「アンプラグド・スタイル」のバンド生演奏をバックに「実演で初めて生歌のみで熱唱」された「第一期歌手時代の最後を飾る楽曲」となるのでした。リミックスでは無く、実演で三種類ものヴァージョンが歌われた楽曲は「Shine」だけです。僕にとっての「歌手・片瀬那奈」は、突然に「Shine」を歌って現れ、新たなカタチでの「Shine」を歌って消えました。僅か一年半の夢でした。余りにも短く濃密な時でした。其の事実だけで、僕が此の楽曲を生涯愛する理由には充分過ぎるでしょう。発売されてから早6年以上も経ったのに、いや、時を経た現在の方が、より深く此の曲は僕の心を打ちます。本当に那奈ちゃんが最初に語った通り「日に日に好くなる」至上の名曲だと思います。

ところで、此の連載を書く為に久しぶりに「初回限定DVD」での「片瀬那奈スペシャル・インタビュー」を全部観直したわけですよ。其れで「うわぁ!2003年の那奈ちゃんって、ゲロマブじゃん!」と思いつつもですね、流石に陸年前ですよ、私服の那奈ちゃんが「へんてこりん」なのよさ。いや、似合ってるんだけど「那奈ちゃん、若い頃は今以上に無茶なスタイリングをやってたんだナァ」と吃驚しました。何よりも「しゃべり」が「子供」で驚いたよ。確かに、アノ頃の那奈ちゃんって此れだった。あんまりフランクで無邪気で「何だ?コノコ、マジで芸能人?近所の下町のお姉ちゃんとおんなじじゃん!」と思ったもんでした。(いや、まさか本当にそうだったとは思ってなかったんですけどね。)ま、21才だもんナァ、当たり前なんだけどさ。那奈ちゃんって本当に素直で正直だからインタビューだと素に近いんだよね。ずっと追っかけて「日々是カタセ」で居るから、何年か前の「演技者では無い片瀬那奈」を観ると年月を感じます。アンテツあにいのラベルになると「那奈ちゃん、逢う度に大人っぽくなるナァ」って事になるわけですけど、僕も昨今其の領域に達したと「しみじみみあみあ」思うのです。なんてったって、追いかけて早10余年だもんね。自分でも呆れるもん。「何でこんなに片瀬那奈ちゃんが好きなの?」と、自問自答する事も在るのよさ。其れで、思ったよ。僕は「常に今の那奈ちゃんが壱番好きなんだ」ってね。10年以上も「NEXT ONE」を、那奈ちゃんは僕たちに期待させ、其の期待以上のステージに上がり続けて居る。こんな存在には、もう二度と逢えないよ。

僕は「21歳の輝き」も「22歳の輝き」も「23歳の輝き」も、幸いにも生で観て聴いた。其れらはすべて、眩しかった。

だから、いつかまた、ふたたび那奈ちゃんが歌う日を、ずっと待って居ます。


(姫川未亜)



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「グータンヌーボ」新MCに決定!!

グータンヌーボ 女のセキララ名言集 LOVE


片瀬那奈&長谷川潤「グータンヌーボ」MC(サンケイ 10/13)

以下、引用。

 女優の片瀬那奈(27)と人気モデルの長谷川潤(23)が、フジテレビ系トークバラエティー「グータンヌーボ」(水曜後11・0)の14日放送回から司会に起用されることが12日、分かった。
 9月下旬の放送で番組卒業を発表したフリーアナウンサー、内田恭子(33)と、12月出産予定で産休に入る女優、江角マキコ(42)と交代。優香(29)とオセロの松嶋尚美(37)の司会陣に加わる。
 このほど新MCとして初収録に臨み、長谷川は「ガールズトークは大好きなので、楽しい!」とウキウキ。片瀬は「本当に何の打ち合わせもない。やはりガチンコ(トーク)だと思った」と興奮していた。


長谷川潤&片瀬那奈、グータン新MC(デイリー 10/13)

以下、引用。

 フジテレビ・関西系のトーク番組「グータンヌーボ」(水曜、後11・00)の新MCに、女優・片瀬那奈(27)とモデル・長谷川潤(23)が新たに加わることが12日、分かった。9月いっぱいで産休に入った江角マキコ(42)と番組を卒業した内田恭子(33)からバトンを受け継いで、14日放送分から登場する。
 2人は、レギュラー出演中の優香(29)、オセロ・松嶋尚美(37)と、4人体制でMCを務める。トーク番組の司会に初挑戦となる長谷川は、初収録を終え「点数をつけると…MCとしては0点です」と不慣れもあってしょんぼり。片瀬は「私は7点…10点満点で。これから良くなっていければいいと思う」と前向きに語った。
 番組歴代のMCには、江角、内田、松嶋に加えて、篠原涼子(36)も名を連ねており、いずれも結婚や妊娠などで“女の幸せ”をつかんだ顔ぶればかり。新MCの2人は独身だが、04年の番組スタート当初から出演し続けている優香も未婚とあって「何で私だけ、何もないんだろう?」とボヤキ節だった。



「片瀬那奈ちゃんの三つの企み」のひとつが発表されました。

過去、ゲストとして二回出演し、スペシャル・ドラマにも顔を出した「グータンヌーボ」の新メムバーに抜擢です!此れは、嬉しい。ゲストの時も其の「明け透けな発言」や「豪快な食いっぷり」が見事でしたが、今後は毎週逢えるわけです。

メインの回も月壱で在るでしょうが、発売中の「週刊ザテレビジョン(唐沢サンが表紙)」のP57に那奈ちゃんが写真入りで載って居ます。早くも来週(10/21)放送分で那奈ちゃんがメインですよっ。


(姫川未亜)



「グータンヌーボ」関西テレビ公式サイト


posted by 栗 at 22:27| TV | 更新情報をチェックする

2009年10月14日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#043:「Babe」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:Kazuhiro Hara
 Arrangement:Kazuhiro Hara

 Mix:Dave Ford

 Programming:Kazuhiro Hara
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」06)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 2003 vodafone W杯モーグル テーマソング


アルバムの前半、所謂ひとつの「A面」は、メイン・テーマで在る「TELEPATHY」を言わば「観念的に提示する世界観」を持つ楽曲で構成されていました。其れは「空想的」とも「SF的」とも「幻想的」とも捉えられる「片瀬那奈の感性」で在り、「あたしは君の元へ飛んでゆくのよ〜〜」と歌われる「TELEPATHY」とか、「銀河色の弾丸をダンダンダン!と撃ちまくっちゃうぞ、莫迦野郎!」と意味不明な中学生男子的な愛の告白をスペーシーな演劇調でやらかす「GALAXY」とか、「デジャヴしてるよ、片瀬」な「Deep Forest」等が描く世界は、「夢見勝ちなロマンチストな那奈ちゃん」の心象風景を鮮やかに映し出しますが、「だから、何?」と問われたなら「ハイ!それまでヨ」な夢物語と捉えられても致し方無いでしょう。壱曲目でガツン!と「世界を変えちゃうかもよっ!」と宣言したわりには、何ら具体性の無い主張に「やれやれ、此れだからアイドルは、、、」と苦笑を禁じ得ない処で、片瀬は必殺の「Shine」を繰り出します。しかし「過去を肯定してこそ未来が輝くのだ!」と確信を持って宣言しても「其れは那奈ちゃんの生き方で在って、自己完結してるだけじゃん!ウチらと交流する気なんて、ないんしょ?どこがテレパシーなんっすか、片瀬サン?」と鳴海も呆れる「お姫様音楽」とも云えるわけです。

アルバム「B面」は、そんな批判を吹き飛ばす「片瀬式:具体的な他者との交流法」が歌われます。一見、「世界変革」とか「以心伝心」とか「銀河」とか「深い森」とか「みんな輝け!インスタントカーマ!!」などと壮大な世界を歌った様に見せかけて、実は非常に内省的な「カタセカイ」を示したのが「A面」でした。アルバムの最初から、片瀬は4曲も自分語りを繰り返しただけだったのです。其れがようやく「ねえ、覚えてる?」と語りかけつつも結局は「想い出語り」と「根拠不明な絶対的な過去現在未来全肯定ポジティブ志向」へと突入する壮大で誇大妄想的な名曲「Shine」で、第一幕は閉じます。其の余韻を切り裂く様に始まる「Babe」からは「外へ向かった片瀬」が出現するのでした。

「さあ、あたしの気持ちは語り倒した!どーする?」と、片瀬姫は僕たちに対峙します。いきなりだナァで「みんなと居るって事がどんなに素晴らしいか、分ってんの?」と歌い出します。踊り歌う片瀬に、意味も無く納得し追従する那奈ヲタ、、、「何もない世界から羽ばたく」とか「だから、123 ! だーっ!!で別世界」とか、全く以て根拠不明で空虚なアジテーションで盛り上がります。最早「宗教」です。一体何をしようって呼び掛けているのか?を抽象的な歌詞から察すれば、ま、よーするに「じゃれあって、うちあって、おちて、わらって、感じあう、よろこび」って事ですから「LET'S GET IT ON ! !」って事なんでしょうけどね。片瀬クンは、マーヴィン・ゲイかよ?

此の曲に限らず「kenko-p」サンが片瀬に提供した詩は、かなりセクシャルです。穿った見方などしなくとも、赤ら様に性的連想を想起させる表現を多様していますが、芸術はエッチじゃなきゃ売れませんからね。ジャケットやピクチャー・レーベル等のビジュアル面をも含めて「歌手・片瀬那奈」の商品価値は在ります。片瀬本人は私生活では「腕白番長」ですから、「セクシー路線」は苦手の御様子で、後の名曲「EVERY***」でのより具体的な「少しキスをして、優しく触って、感じる時」なる「エロ歌詞」を歌わされた時には、相当照れて抵抗していました。

大らか過ぎる性愛を高らかに歌った「Babe」で始まる後半は「愛に溢れた世界」が展開してゆきます。内省的でマイナー進行で進んだ「TELEPATHY」は、一転して攻撃的になるのでした。でも、其れは「いきなりだナァ」ではなかった。前半の最後「Shine」で「素直な心が輝き出す」と片瀬は宣言しているのです。終止和音を拒否したエンディングは、其の侭「Babe」のイントロへと誘っていたのでした。片瀬音源は曲順をどんな風にシャッフルしても繋がるのです。まるで、THE BEATLES みたいだ。

あっ。時間差は、シングル「4'17''」アルバム「4'16''」で、「Reloaded」はアルバムと同じ「4'16''」です。


(小島藺子/姫川未亜)



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「ジョージア」リングコーナー篇、解禁!!

四角いジャングル 格闘技世界一 [DVD]


第三弾が早くも登場しました。

ズバリ云って、最高傑作だっ!!

「那奈ちゃん、ゲロマブですよっ。」


待ってました、此れだよ、此れ。那奈ちゃんが輝くCMは此れですよ。


(姫川未亜)



「ジョージア人生劇場」


posted by 栗 at 21:07| CM | 更新情報をチェックする

「NANA DIARY」モバイル版 #074

甦る名調子!淀川長治クラシック名作映画解説全集 I [DVD]


サブタイトル:「こんにちは」

「映画三昧 篇」



「NANA DIARY」が週刊に戻ったのでしょうか?超御多忙な片瀬クンから最近、頻繁に日記が届く様になりました。

「ジョージア」の連続CMもスパンが短く早くも三作目まで公開され、街中のコカコーラ系自販機も那奈ちゃんだらけです。嬉しい「バラエティー・レギュラー」の「新生グータンヌーボ」も決まり、来週には「浅見光彦・最終章」も放映されます。21日は「那奈ちゃんDAY」ですよっ。インセントちゃん及び研音サンは「三十路近くなると売り出す」傾向に在りますが(其れだけタレントをじっくりと育てる事務所だと思います)、僕らの片瀬那奈ちゃんも、いよいよ露出が激しくなって参りました。

更には、未だ明かせない台本が二つも残って居ます。馬車馬状態だよ、片瀬クン!此の怒涛の展開は「結婚引退」への花道なのか?其れとも未来の「あまみん路線」への布石なのか?何れにせよ、那奈ちゃん尽くしの日々に感謝し、今此の時を大切にして生きてゆきましょう。

僕が此処を立ち上げて早五年、余程の事が無い限りリアルタイムで片瀬那奈ちゃんを記録して来ましたし、其れ以前のデータもより完璧にしようと加筆修正を繰り返して居ます。僕が此処を始めたのは、2004年に「もう那奈ちゃんは引退しちゃうのかもしれない」と思ったからでも在りました。事実、すぐに歌手活動は終ってしまったし、那奈ちゃんも「結婚したら引退します」と公言したのです。僕は其れまで那奈年近く追いかけた那奈ちゃんを遺したかった。

2009年にも「片瀬那奈全記録」をリアルタイムで更新している未来は、当時は全く考えて居ませんでした。「おそらく五年後の那奈ちゃんは結婚引退して居るだろう」と思って居たのです。だから、常に「今しか無い!」と真摯に追いました。此れからも、いつ消えてしまうのか分らない「虚構」を僕は追います。

でもね、どんな未来が待っていようとも、僕らと那奈ちゃんは、生涯一緒です。此の10余年の記憶は、永遠に消えない。那奈ちゃん、思うが侭に生きて下さい。君の選択を、僕らは決して拒まない。いつもいつだって、君は僕らを幸せにしてくれたんだもの。君は常に、僕らの幸福を願い生きて居る。だから、僕らが望むのは、那奈ちゃんの幸せです。


(小島藺子&まるか/姫川未亜)



posted by 栗 at 22:37| 7D | 更新情報をチェックする

新生「グータンヌーボ」# 001(#161)

ブラディ・ツーリスト+1(紙ジャケット仕様)


関西テレビ 23:00〜23:30

「新4姉妹誕生!酔った女で爆笑連発」


昨日(10/13)の公式発表から僅か一日で早くも「新生・グータンヌーボ」が始まりました。

「那奈ちゃん、カッコ可愛いーーっ!!」

そんでもって、「デカイっ!!」っす。

ショッキング・ピンクのタイツが眩しいっすよ、片瀬サン。スタジオ・ゲストは「聖母様もお気に入り」のツッチーじゃん!「伴姐御、スザンヌ、四女・長谷川」によるロケは「単なる呑み会」です。ゆる〜いナァ。長谷川潤ちゃんが「日本人じゃない感性」で平気で「彼氏います!」とかゆーし、スザンヌはヘベレケになって「10代の頃に同棲してたんれすけろ」とかゆってるし、伴ちゃんは男前でガンガン呑みまくってるし、とても面白かったです。女の子って、カッコいいナァ。那奈ちゃんは、次回の事で頭がいっぱいなのか、始終大人しく潜伏して居りました。

いよいよ、来週(10/21)は「三女・片瀬那奈」ちゃんがロケの回です。御相手は「BENI」サンと「鈴木杏」ちゃんとの事ですが、那奈ちゃんも司会進行に留まらず「大いに恋愛観を語る」らしいです。何やら「過去に結婚を意識した彼が居た!」とか暴露しちゃうみたいですよ。其の彼には「何故、那奈ちゃんと結婚しなかったの?」と、徹夜で問い詰めてみたいですね。「嗚呼、勿体無い。」

更に、スタジオ・ゲストはジョージア連続CMで共演中の小出恵介クンですから、丸っきり「カタセカイ」な「グータン」になりそうです。ま、二回分を壱度に撮ったんだろうけど、新生の最初の撮りでの男子ゲストが「ツッチー」と「小出クン」って、、、随分と「那奈ちゃん寄りな人選」ですね。可愛がられてるナァ、那奈ちゃん。

昨日フラゲした「ジョンくん」以外でも、「ガイドちゃん」や「駅サン」等の各TV情報誌に那奈ちゃんが写真入りで紹介されて居ます。僕は立場上「片瀬那奈ちゃんが載って居れば、例え其れが宣材写真でも全誌購入」しますけど、素人サンには決してオススメ出来ません。でもね、今回はせめて「ジョンくん」と「ガイドちゃん」は買った方が好いと思いますです。


(姫川未亜)



「グータンヌーボ」関西テレビ公式サイト

posted by 栗 at 23:37| TV | 更新情報をチェックする

2009年10月15日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#044:「Communication」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:rom△ntic high
 Music:Niclas Molinder , Joacim Persson , PelleAn kerberg , Frederick Eriksson
 Arrangement:k-muto

 Mix:Dave Ford

 Programming:k-muto
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」07)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


キラー・チューン「チューチューベイベ」(片瀬サン命名)に続いて、「ノリノリのダンス・ナンバーで、すんなり出来た」と片瀬本人が語る「Communication」が那奈曲目に登場します。作曲陣が欧米人名儀で在る為、此の楽曲も「カヴァー」で在る可能性が在ります。9曲目の「The Wings」に関してはより「カヴァー曲」風なツクリで、其れは片瀬本人も認識していた様です。片瀬の「TELEPATHY SESSIONS」ではデビュー曲と広く認識される「GALAXY」を含めて「洋楽カヴァー曲」も多く取り上げられていた様です。何よりも明確に片瀬本人もスタッフも「洋楽」を意識して制作していました。片瀬は明らかに「今まで日本には存在しなかった音楽を創る」と意識していました。其の「テレパシー・ヴォイス」と命名された歌唱スタイルだけをとっても、本人が「GALAXY」の録音時に「生歌」と「囁き声」と「オクターブ上の声」を重ねて発明したと明言しています。此の楽曲に関して云えば、作曲者が四人も名を連ねているわりには「単調な曲」ですので、おそらくセッションで生まれた楽曲なのでしょう。

「Communication」は、片瀬が語る通りに御機嫌なダンス・チューンで、「Babe」から始まる「世界に開かれたカタセカイ」を心地よく紡いでゆきます。「チューチューベイベ」から「The Wings」までの中盤は四連発でアッパー系のダンス・チューンが続くアルバム全体での大きな山場で、ミックスも全て Dave Ford が担当しています。解説映像で注目すべきなのは、片瀬が「カラオケでも歌い易い曲ですよ☆」なんぞと偉そうに宣伝している場面ですが、其れも其のはず「片瀬楽曲」は難しいのです。あたくしも恥ずかしながら「Babe」や「Shine」を歌った事が在るのですが、特に「Shine」の難易度には驚愕しました。一応、クラシック声楽を学んで3オクターブの声域と絶対音感を持つあたくしが「難しい!」と思ったのですよ。嘘だと思ったら「Shine」のシングルに収録されているインストで歌ってみるが好い。絶対に簡単には歌えないって。むっちゃ難しい曲だよ。そんな難易度の高い片瀬楽曲の中では、確かに「Communication」はラクチンです。其れをサジェストしてくれた片瀬は、とっても親切ですね。ま、「あたしの歌は難しいんだよ☆」って暗に示した「自慢」かもしれんが、、、(ぼそっ)。

此の楽曲から4曲のアルバム初公開新曲が続きますが、此の並べ方にも唸りました。アルバム発売までに片瀬は先行シングルを三枚発売していて、其れらから6曲(那奈ヴァージョン)がアルバムにも収められますが、シングルと同一だったのは5曲でした。リミックスが収録された「FANTASY」と別リミックスの「Shine」の2曲はあくまでも「ボーナス・トラック」と考えると、アルバム「TELEPATHY」の本編は全11曲で構成されている事になります。なな、なんと、片瀬は先行シングル曲の5曲中4曲をアルバムの前半6曲目までで「大盤振る舞い宜しく上等!」とばかりに放出してしまったのです。其れじゃ正に日本盤のビートルズ・デビュー盤「ビートルズ!」じゃん。シングル・ヒットを惜しげも無く前半に固め乍ら、新たな曲順でアルバムの流れにすんなりと乗せて魅せた片瀬は、後半に怒涛の新曲攻勢で畳み掛けます。全13曲中、アルバム初公開は6曲だったのです。其の内の4曲を連続して後半に固め打ちしやがったわけですよ。何たる不敵な自信!当時のDVDスペシャル・インタビューでの「デカイ!態度」は、伊達や酔狂では無かったのです。片瀬姫は、マジで威張ってたわけだ。だってさ、今観ても自信満々なんだもん。其れで、其の自信は正当だと思うよ。確かに、片瀬は傑作を生み出したのだからね。其れにしても、若いって凄いナァ。現在の那奈ちゃんなら、とてもこんなインタビュー映像は公開しないでしょ?いや、してるか。全然変わってないや。そもそも、こんな那奈ちゃんだから僕たちは愛したんだもんナ。


「突然、未亜イコ実況」

イコ:銀河系那奈億人の片瀬那奈ファンの諸君!こんばんは。さあ、いよいよ佳境に入って参りました「TELEPATHY」シリーズ後半戦のリングサイドから今宵もお茶の間の皆さんにお届けしております。解説は御馴染みの「那奈ヲタ・竜虎会:寅ちゃん派」の「虎」こと「姫川未亜サン」です。姫川サン、宜しく御願いします。おおっと、必殺の「チューチューベイベ」に続いて、姫川サン!何ですか?此の動きはっ。

未亜:はい、宜しく御願いします。ワクワクしますねぇ。あっ!此れは、小島サン、此れはですね、新たな技ですね。僕も観た事が在りません!おそらく「那奈ヲタ・竜虎会:辰つぁん派」の「龍」こと「アンテツあにい」も観てない技ですよっ!!(小鉄声で)

イコ:此れは、正に「猪木イズム」溢れる戦法ですね。例えば「名勝負数え唄」と呼ばれた「ドラちゃん vs 長州」は、お得意の技も確かに観たい!でも、其れだけでは決まらない事は分っているわけです。「TELEPATHY」が「ドラゴン・スープレックス」なら、「だんだんだん!」は「リキ・ラリアット」だ。「Shine」が「雪崩れ式ブレーンバスター」なら、「チューチューベイベ」は「サソリ固め」だっ!目くるめく必殺技のオンパレードだ!!其れでも決まらないっ。じゃあ、どーする片瀬?そうだ「掟破りの逆サソリ」だ!今まで未公開だった大型新兵器導入だっ!やった、やったぁーっ!!流石、片瀬だっ!どーですか?姫川サン。

未亜:いやあ、こりゃ、堪りませんナァ(幸吉声で)、此れで、新曲連発だったら、トンデモないですよっ!!(小鉄声で)

イコ:おおっと!!次も其の次も四曲連発で新曲だぁーっ!!さっきの新技は「Communication」と命名されたと鳴海レポーターからの情報が入っておりますがぁ、果たして次なる未知の技は何でしょう?事情通に依りますと、片瀬はアルバムの音楽性を「ハウス!」と宣言したとの事ですがぁ、此処までは所謂ひとつの「フィルター・ハウス」な楽曲が出て来なかったっ!片瀬も時代に迎合したのかぁ?本格的なハウスは日本の音楽土壌では未だ時期尚早と考え直したので在りましょうかぁ?姫川さん、どーですか?おおっと、リングサイドにぃ、謎のマスクマンが登場だぁっ!

未亜:小島サン、アレはね、RAM RIDER っているでしょ?正体は、おそらく彼ですよ。那奈ちゃん、じゃなくって、えっと片瀬サンはね、最初に彼の才能に注目して楽曲をチョイスしたと云ってましたからね。う〜む、凄いナァ、やっぱり、、、(小鉄声で)

イコ:おおっと、謎のマスクマンが乱入かぁ?会場がハウス色に染まってゆきますっ!「TELEPATHY」は、萌えていますっ!!

鳴海:小島サン!レポーターの鳴海です!!あのマスクマンですが、、、

イコ:はい、鳴海サン、マスクマンの正体が分りましたかぁ?

鳴海:ええ、先程、本人が「オレは RAM RIDER だ!」と叫びまして、「はばぐったい、はばぐったい、はばぐったい」と謎の呪文を繰り返してリングへ向かった模様ですっ!!

イコ:ええっ!!あのマスクマンの正体は、RAM RIDER なんですかぁ?

未亜:だから、さっきからボキが「あいつは、RAM RIDER だろ?」って云ってんじゃん。

イコ:フィルター・ハウスですっ!!出ましたっ、片瀬の奥の手が出ましたねぇ、明らかに五年先の未来から奏でられたとしか思えない驚愕音楽を片瀬は繰り出したぁっ!早い、早い、早過ぎるぞ、片瀬!!御聴き下さい、聖地六本木ヴェルファーレを埋め尽くした超満員札止めの大観衆が「カタセ・コール」の大合唱ですっ!!おおっと、「カタセ」コールに「ナナチャン」とレスポンスが始まったぁ!!盛り上がってますねぇ、姫川サン!何ですか?此の必殺技の名前は?!

未亜:ええっ?!いきなりだナァ、、、こんなの観た事無いよ、、、こ、此れは「必殺・カタセ固め」ですぅ!!(桜井サン声で)



(小島藺子/鳴海ルナ/姫川未亜)



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2009年10月16日

「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(29)

The Diary of Alicia Keys


「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(1)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(2)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(3)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(4)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(5)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(6)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(那奈)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(8)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(9)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(10)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(11)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(12)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(13)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(14)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(イコ)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(16)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(17)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(18)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(19)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(20)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(21)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(22)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(23)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(24)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(25)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(26)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(27)
「片瀬那奈マネ日記」サブタイトル集(28)のつづき


545.「トンボ」(9/8)
546.『女性のための漢方セミナー2009』(9/17)
547.『浅見光彦〜最終章〜』出演(9/17)
548.『子育てプレイ&MORE』出演(9/17)
549.『イケタク』(9/18)
550.「青森ロケにて 1」(9/18)
551.「青森ロケにて 2」(9/18)
552.『健康サポートフェア2009』(9/19)
553.「板さん」(9/21)
554.「青森ロケにて3」(9/21)
555.「ジョージア新CM」(9/23)
556.「ラストスパート」(9/24)
556.「恋のから騒ぎドラマスペシャル〜LOVE STORIES〜IV」(9/25)
557.「東海クラッシック前夜祭」(9/29)
558.「しりとり」(9/30)
559.「10月」(10/1)
560.「素敵女子」(10/4)
561.「明日解禁」(10/12)
562.「グータンヌーボ」(10/14)
563.「グータンヌーボー」(10/15)


女子マネちゃん、御多忙な中、日記を更新して下さって有難う御座居ます。


(小島藺子/まるか)



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2009年10月17日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#045:「A・I・O」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD) MUSIC


 Lyrics:NANA KATASE
 Music:RAM RIDER
 Arrangement:RAM RIDER

 Mix:Dave Ford

 Programming:RAM RIDER
 Guitar:Hideo Someha , Akira Fujieda
 Chorus:Junko Hirotani , Bang!

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」08)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


「本格的なフィルター・ハウスで、可愛く日本語が英語に聴こえる様に作詞した好きな曲」と片瀬自身が語る「A・I・O」は、彼女の嗜好性が最も反映された楽曲でしょう。片瀬は多くのアルバム候補曲の中から、最初の段階で迷わず此の楽曲を選び自ら詩をつけたのでした。

作編曲・演奏を担当した「RAM RIDER」は無名の新鋭サウンドクリエーターでした。片瀬盤から一年後の2004年にマキシ・シングル「MUSIC」で彼はソロ・デビューしますが、其のカップリング曲で在る「ミラーボール」は「A・I・O」のセルフ・カヴァーでした。RAM RIDER 氏の日記には「ミラーボールは僕が生まれてはじめて作った歌モノで、デモテープ作った3ヵ月後には片瀬那奈さんのアルバムに入っていたという思い出の曲。彼女のアルバムもすごく良かったなー。」との記述が遺されております。片瀬は「RAM RIDER を見いだした恩人」なのです。

渋谷タワレコでの視聴コーナーで片瀬が流したのは「Deep Forest」と「A・I・O」でした。当時一世を風靡して居た「朝本浩文」と全く無名だった「RAM RIDER」を、片瀬は同じそ上にのぼせ「片瀬那奈的音楽」へと料理してしまいました。RAM RIDER のデモを気に入りチョイスした片瀬の構想に在ったのが「未知なる音楽」だった事は明確で、お手本にしたのが「洋楽ハウス」であった事も「英語みたいな日本語」を意識して歌った事実から伺えます。完全なるエレクトリック・サウンドをバックに、珍しくエフェクターをかけた「テレパシー・ボイス」を本人も語る様に過剰に可愛らしく歌った「A・I・O」は、決して「無機質」な音楽にはなっていません。其れは驚く程に「エモーショナル」です。片瀬那奈の音楽に共通する「魔法」のひとつとは「最新型の電気式音楽で在り乍ら、温かいぬくもりが感じられる」事なのです。其れは、片瀬自身が例えば「SASHA」を聴いた時に感じた不思議な感覚を具現化した試みでした。片瀬は思い描いた通りの新たなる音楽を、うっかり創造してしまったのでした。

「A・I・O」で片瀬が提示した世界は、五年後に「Perfume現象」として大衆性を獲得します。其の未来を2003年に確信を持って預言していたのは、鬼畜系雑誌「BUBKA」での「同志・宇多丸」による「マブ論」だけでした。そして「那奈ヲタ」で「マブ論」を初回から絶賛していたのは「アンテツあにい」とあたくしだけでした。そんな事実からも、僕らは「竜虎」と呼ばれるのです。カミングアウトしましょう、アンテツとあたくしは「ニュータイプ」です。だからこそ「片瀬那奈ちゃんを拝む」のだよ。

那奈ちゃんは「別格」です。


(小島藺子/姫川未亜)



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「Bitter & Sweet」

Bitter&Sweet(初回限定盤)(DVD付)


「久しぶりです、カタセカイ・ニュース!!」

BENI、レコ発ツアー最終日の楽屋にマイミク招待(ナタリー 10/17)

以下、重要部分を引用。

BENIは来週10月21日(水)放送のフジテレビ系「グータンヌーボ」にゲスト出演。もうひとりのゲスト鈴木杏と、グータン新MC片瀬那奈とともにコアな恋愛トークを繰り広げる。


「期待して居ります!」


(姫川未亜)



posted by 栗 at 17:03| SEXY | 更新情報をチェックする

2009年10月18日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#046:「The Wings」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:kenko-p
 Music:DAMON MEEKS AND BOB MENDELLSON
 Arrangement:Sadahiro Nakano

 Mix:Dave Ford

 Programming:Sadahiro Nakano
 Guitar:Tomoya Fukuchi
 Chorus:Kumi Sasaki

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」09)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


「昔から聴いていた曲で、プロデューサーの恩田さんの趣味で80年代のアイドル・ユーロになった」と片瀬がにやにやしながら語った「The Wings」は、実演でも「ピンクのつなぎで歌のおねえさん」な格好で披露され、可愛らしい振り付けを老若男女で一緒に踊った想い出深い楽曲です。片瀬発言から「もしかしてカヴァー?」とも察せられますが、原曲を発見出来ず未だ真偽は不明です。

片瀬自身も「小さいコ達にも人気がある」と認識していた様に、片瀬楽曲の中でも最もアイドル歌謡を意識したツクリになっていますが、其のお手本は「ユーロビート」でした。「和製カイリー」と称された片瀬が素晴らしいのは、彼女が当時の「21世紀型・新生カイリー」の翻訳だけに留まらず、デビュー当時の「ユーロのアイドルだったカイリー」さえも取り込み、更には其の「ユーロのアイドルだったカイリー」の日本語カヴァーで日本で大衆性を得た「WINK」までカヴァーする「確かな歴史認識に基ずく芳醇な音楽観」を持って一貫した活動を行ったからです。ゆえに「和製カイリー」とは「揶揄」を超え、彼女の音楽を賞賛する代名詞になったのです。

新たな創造には、先達の遺産は不可欠です。如何なる芸術も、其れ以前の作品の上に成立しています。「盗作」とか「パクリ」なんて淋しい云い方しか出来ないのなら、其れは「過去の芸術」すらも全て否定する事にしかならないのです。確かに「犯罪的な盗用」も芸術には起こりえますが、例えばカイリーの「Love At First Sight」ベーシック・リズムパターンを意識して創られた「Babe」の様な楽曲を「盗作」とは呼べません。其れを云い出したなら「ブルースは全部ロバート・ジョンソンの盗作」とか「ロケンロールは全てチャック・ベリーの模倣」って話になってしまいます。「漫画で映画手法を用いたら、みんな手塚治虫のマネ」とか云われたら、もうお話になんないじゃん。そうじゃなくって、アトムを許可無しに使用して漫画を書いたら「盗用」なんですよ。浦沢クンの「プルートゥ」を「盗作」とは呼ばないざんしょ?其れは、原作って謳ってるからじゃなくって、「20世紀少年」には「手塚治虫」の名前なんて冠されてないけど「明らかな影響」は其のタイトル・ロゴだけからでも明白に分るけど「盗作」じゃないじゃん。「歴史観」が無い稚拙なガキじゃなきゃ「パクリ」とか云って笑えないんだよ。若造どもは、もっともっと沢山読んで聴いて観て、勉強してから発言しなさいね。カンラカラカラ。

「Babe」で御馴染みの「kenko-p」サンによる詩は、子供も口ずさんだ可愛らしい楽曲に反して「確信犯的なまでにもエロ歌詞」です。空を飛ぶ二羽の鳥に例えて歌われるのはズバリ云って「性愛」の「暗喩」ですが、最後には直接的に「触れあったその体温はぬくもりと呼ぼう」とまで云い切ってしまいます。此の楽曲は「性愛讃歌」なのですが、実際に其れが実演で披露された時に微塵もいやらしさは感じられなかった。かつて「LET'S GET IT ON」を世に問うた時にマーヴィン・ゲイは「SEXは美しく素晴らしい事なのだから、僕は堂々と其れを歌ったのだ。ちっとも恥ずかしい事なんかじゃない」と高らかに宣言しました。そんな歴史的事実を知ってか知らずか、片瀬は同じ道を歩んだのです。

「Babe」から始まったアッパー系四曲の最後を飾る「The Wings」のエンディングはコーラスとの掛け合いで大いに盛り上がりますが、フェイドアウトせずに静かに着地して途切れます。其れは次曲「Teardrops」のイントロへと絶妙に繋がります。アルバムは、未だ終っていません。


(小島藺子)



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2009年10月19日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#047:「Teardrops」

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:rom△ntic high
 Music:Jun Sasaki
 Arrangement:Jun Sasaki

 Mix:Masashi Matsubayashi(Think Sync Integral)

 Produced & Arranged by Jun Sasaki
 for ROUG TOUGH PRODUCTION
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」10)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)


「R&B楽曲で、朝本さん同様に佐々木さんがスタジオに来られての制作だったので空気感が違った。アルバムでも異色の大人っぽい感じ」と片瀬が解説した「Teardrops」で、アルバムは終盤を迎えます。佐々木サンは MISIA への楽曲提供で御馴染みで、確かに朝本サン同様に「既に名の知れた存在」でしたから、此の楽曲も目玉のひとつとして用意されたのでしょう。朝本氏も佐々木氏も実際にスタジオへ出向き、片瀬と共に楽曲を制作しました。片瀬に賭けた周囲の大きな期待感が伺えます。

確かに「Babe」のカップリング曲「for you」以上に本格的な「R&B バラッド」である「Teardrops」は、収録された位置がアッパー系四連発の直後で在る事からも明らかに異色ですが、其れも「片瀬の企み」でした。ダンスフロアならチークタイムへと、見事に片瀬は誘います。「The Wings」から「Teardrops」へ繋がる時とは、アルバム「TELEPATHY」で最もスリリングな部分です。「静」から「動」へと変換した「Shine」〜「Babe」も見事でしたが、其れ以上に「動」から「静」へと帰着させた「The Wings」のエンディングから「Teardrops」へ移行する展開は素晴らしいと思います。

片瀬那奈のアルバム「TELEPATHY」は、構成された楽曲がフェイドアウトを頑なに拒否し、常に次曲へ繋ぐ為のアウトロで終ります。全13曲中の11曲目までが本編として在り、次曲の「REVENGE〜未来への誓い〜」で美しい終止和音でアルバムは完結します。其の後の2曲はアンコールのボーナス・トラックですので「FANTASY」はフェイドインで始まり、二度目の登場となる「Shine」はフェイドアウトで終るのです。個々の楽曲の完成度も其の多くがヒット・シングルとしても成立した程に高く(アルバム「TELEPATHY」に再収録された6曲が収められた先行シングル三枚は、すべてチャートで「トップ20」内にランクインした堂々たるヒット作品です)、かつ全体で大きな叙情詩をも思わせる連続した組曲にも成っています。此れこそを「トータル・アルバム」と呼ばなければ、僕は「ロックの人」として生きて来た半世紀近い自分の音楽観や美意識を、いえ、芸術を愛し続けた人生すらをも、全否定する事になるのです。正直に云えば、僕自身が片瀬那奈に其処までは期待していなかった。当時、実は、僕が最も困惑していたのです。「僕が好きなアイドルは、途轍も無い存在なんじゃまいか?」と「この気持ちをどうしたらみんなに伝えられるんだろう?」と、僕は途方に暮れました。其れでも、確かに片瀬那奈のアルバムは、僕にとって至上の名作として対峙したのです。

其処に貫かれたのは、楽曲的には片瀬那奈の頑固なまでにこだわり抜かれた「電気式音楽嗜好」ですが、彼女自身も多くを担当した作詞にも一貫性が在ると云えます。前述した様に、片瀬那奈のオリジナル楽曲には「ネガティブ」な詩が皆無です。其れが象徴されるのが、片瀬本人も「バラードだけどポジティブな詩を書いた」と云ってのけた名曲「Shine」ですが、此の本格的な「R&B バラッド」である「Teardrops」の詩もより深く其の事実を伝えます。「Shine」を共作した「rom△ntic high」氏による歌詞で印象的なのは、感傷的な美しい旋律に乗せて過去を懐古する内容も含みタイトルも「涙」と一見後ろ向きな展開になり勝ちなのに、現在進行形のカップルを観た場面で「あの日の二人を重ねたら思わず笑顔になる」と歌われる部分です。更に「涙の数だけ輝いたあの想い出」は「変わらない真実」で在り「未来の僕らに捧げよう」とまで云い切られてしまいます。何と云う「前向き思考」なのだ、イズントイット?ですよっ。

後に奇跡の初舞台と賞賛された「僕たちの好きだった革命」で彼女が演じたのは「未来(みく)」で、彼女から「何故、そんなに熱くなれるの?」と問われた主人公の山崎クンが「僕は未来(みらい)を信じている」と云い切る名場面が在りました。でも、其の遥か以前から、片瀬那奈は常に「未来を信じて居た」のです。彼女は「未来」と云うコトノハを多く歌いました。確信を持って「未来を信じている」と明言したのです。根拠なく云うのでは無く「過去を肯定しハプニングさえも強さに変えたからだ」と云ったわけだよ。事実、片瀬那奈はそうして生きて来ました。そして、五年近い女優としてのキャリアを捨ててまで音楽活動に賭けたのですから、説得力が違った。正直に云えば、逢った事も無いジョンやジョージやブライアンの人生観を歌った作品よりも、僕にとって片瀬那奈の人生観を歌ったアルバム「TELEPATHY」は、より衝撃的でした。僕はおそらく「ロック」や「ポップス」と同じ位に、人並み以上に「アイドル歌謡」も聴いて来たとは思いますけど、こんな世界観を持つアルバムを聴いたのは初めてでした。其処には明確に片瀬那奈自身の主張が在りました。「ハダカのカタセ」が立って居た。正に「片瀬の魂」が込められた傑作だったのです。

片瀬がアルバム「TELEPATHY」で歌うのは、絶対的な「性善説」で在り、其れは「人間の存在不安(自我が在る故に、自己の存在矛盾に悩む)」に対する「宣戦布告」です。彼女は「己が何故生まれ存在するのか?」を「人は何処から来て、何処へゆくのか?」を歌いました。其れは自作解説でもハッキリと語られていて、決して無自覚で行った事では在りません。片瀬那奈は自らの意志で、永遠なる哲学的なテーマを歌ったトータル・アルバムを創ったのです。「あたしは何故、此処に居るのだろう?」と自らに問いかけ、其れまでの21年間で得た思考を世に問うたのです。「21才の片瀬那奈のすべて」を、音楽作品として提示しました。此処まで徹底的に個人の内面を歌い更には他者との繋がりを求め生きることの素晴らしさを全肯定した作品は、稀有です。何が一体其処まで片瀬那奈を前向きにさせたのでしょう?何故、片瀬那奈は過去も現在も未来も全てを肯定するのでしょう?「涙」さえも「未来」へと昇華させた片瀬は「REVENGE〜未来への誓い〜」へと繋ぎます。答えは其処に在りました。


(小島藺子/姫川未亜)



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2009年10月20日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#048:「REVENGE〜未来への誓い〜」album version

TELEPATHY(初回)(CCCD)(DVD付) TELEPATHY (CCCD)


 Lyrics:Makoto Atozi
 Music:Hiroko Shigezumi
 Arrangement:k-muto

 Mix:Tuyoshi Inoue(I to I communications, inc.)

 Programming:k-muto
 Chorus:Junko Hirotani

 品番:AVCD-17291/B、AVCD-17292(アルバム「TELEPATHY」11)

 発売日:2003年6月25日(オリコン最高位17位)

 テレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマ


アルバム「TELEPATHY」の本編ラストを飾るのが「REVENGE〜未来への誓い〜」です。片瀬本人も解説で「寝る前に聴いて、リセットして生まれ変わって」と語っておりますので、あたくしは持論に大いなる自信を持っておりますよっ。収録されたのは、シングルと完全なる同一音源だと考えられます。僅か乍らも時間差が確認出来る他のシングル既発楽曲とは違い、此の曲はシングルもアルバムも「5'10''」です。ちなみに、シングルにカップリングされたインストは「5'08''」で、なな、なんと後の「Reloaded」収録は「5'09''」なのです。本当に那奈ちゃんが好きなら、是非、此の辺の「ビミョーな違いを楽しんで下さいね☆」(小野未来声で)

ところで、此のアルバムの解説で何かと例えに出している「ジョンの魂」をアナログ盤で今聴き乍ら書いています。僕が此の作品を初めて聴いたのは、中学生で14才の頃でした。勿論、未だジョンは生きているどころか、隠居前の最新作「心の壁、愛の橋」が出た頃で現役バリバリだったのです。「真夜中を突っ走れ」や「夢の夢」がヒットしていました。いや、でも其れは異国の話で、洋楽を聴いてる子供なんて珍しかった時代です。学内でも数少なかった「ビートルズ好き(クラスに一人か多くて二人でした)」でレコードを貸し借りしてて(1970年代中頃にはレンタル店なんてなかったのだよ)、在る時に小学生の時から洋楽を聴いていた「K」クンが「コレもビートルズなんだから聴いてみろよ」と、メアリー・ホプキンのシングル盤「グッドバイ」と一緒に貸してくれたのが「ジョンの魂」でした。

14才だった僕は、吃驚した。まず、英語なのに「何を歌っているのかが分った」のです。田舎の中学生の英語力で意味が分ったのです。其れまでは、英語ってよく分らなかったけど、一気に理解出来る様になりました。だってさ「MAMA DON'T GO ! DADDY COME HOME」で「LOVE IS REAL REAL IS LOVE」ですよ。分るじゃん。分るって、面白いんだよ。きっと、僕が後に英米文学科に進んだ未来を決めた瞬間だったと思います。其れに楽器の編成が基本的に単純な「ギター、ベース、ドラム」の三人で、僕は初めてバンドをやろうとも思ったのでした。

でも、何よりも僕は最初に「こんな気持ち悪い音楽を初めて聴いた」と思ったのです。特にシャウトする「I FOUND OUT」とか「WELL WELL WELL」とかに強烈な嫌悪感を感じました。ビートルズの曲でも、初めて聴いた時にはサイケなジョンの曲はコワかったんです。気持ち悪かった。でも、其れ以上に「裸のレノン」は不気味でした。もう当然乍ら当時大流行のハードロックだって聴いていたんです。なのに「ジョンの魂」ほどの衝撃は受けなかった。後のパンクですら、此処までは驚かなかった。「何故にこんなに叫ぶのか?一転して優しく歌うのか?単純な3ピースなのに、どうしてこんなにも心を打つのか?」クラシック少年だった僕は、只只、驚いた。今、僕はまたしても驚いている。「あれれ、『ジョンの魂』って、結構遊び心も満載な優れたポップ作品じゃん!構造的に『SGT. PEPPERS』とおんなじ事をやらかしてんじゃん!流石、レノン、役者だナァ」なんて余裕も在るけど、「演技者・レノン」の叫びは「真実」でも在り続けるのです。レノンはシリアスを演じていたのだけど、其処には確かな「生身のジョン」がいたのです。永遠に他者の心を打つ魂の叫びが込められた眞の芸術作品です。此れが「虚構」だ。凄いよ、やっぱり。

「ジョンの魂」は、ジョン・レノンが「ビートルズを創り常に中心に居た存在だった」からこそ成立しています。リンゴが「僕はビートルズを信じない」と歌っても「あ、そう。そりゃ、そうだよね」でお終いですけど、レノンが云ったからこそ「おいおい、そりゃないぜ!」となるわけです。創始者でリーダーだった「ビートルズ時代」や其れ以前の幼少期まで遡った自分史を全て明かせる彼自身にしか絶対に創れない作品だからこそ、当時のチャート位置(英国13位、米国6位、と元・ビートルズの解散後初ソロ作では最悪の成績)などを超えて「永遠の名作」となったのです。其の真摯な姿勢は、正に片瀬那奈の音楽活動にリンクします。アルバム「TELEPATHY」は、片瀬那奈が自分史を込めた作品でした。彼女以外には、絶対に創れない作品です。其れをパーソナルなモノに留まらせずに、万人の共感を得ようと試み成果を得たのですから、独自の素晴らしい芸術作品と断じて好いでしょう。

片瀬那奈が歌う「REVENGE〜未来への誓い〜」に、僕が涙しない理由など無いのです。僕も今では確かに未来を信じている。だって、其れを作るのは僕たち自身だからさ。僕は、片瀬那奈ちゃんに出逢うまでは、そんな簡単な事すら知らなかったんだ。那奈ちゃんが僕たちに与えて続けているのは「愛」です。僕たちは、那奈ちゃんに愛されている。そんな絵空事みたいな不思議な気持ちにさせてくれる「虚構」は、なかなか居ない。洋楽とかマンガとか映画とかでしか、僕は知らなかった。片瀬那奈ちゃんに出逢うまでは、何にも分かっていなかった。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする