nana.812.png

2009年09月29日

「コカコーラ東海クラシック プロアマトーナメント前夜祭」

コカ・コーラCMソング集 1962-89


「コカコーラ東海クラシック プロアマトーナメント前夜祭」に片瀬那奈ちゃんが出演し、キラキラの衣装でスピーチされたと、女子マネちゃんから有難い「事後報告」が在りました。女子マネちゃんは「眩しかった」そうです。那奈ちゃんは、ハンカチ王子とも対面出来たそうで、本当に好かったですね。(棒読み)


(小島藺子/まるか)



posted by 栗 at 23:07| EVENT | 更新情報をチェックする

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
#032:「REVENGE〜未来への誓い〜」

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付) Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(CCCD) AOR//DAY:


 Lyrics:Makoto Atozi
 Music:Hiroko Shigezumi
 Arrangement:k-muto

 品番:AVCD-30448/B、AVCD-30449

 発売日:2003年5月28日

 テレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマ


前述の通り、此の楽曲の原題は「SHINE」です。其れは、作曲者で在る重住ひろこさんが在籍するスムース・エースのアルバム(いみじくも「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」と同日発売)に収録されました。後に(2004年3月27日)横浜で片瀬と彼等がラヂヲ公録で共演した際に「粋な選曲」で披露されて、多くの那奈ヲタは「何故、那奈ちゃんの曲を歌ってるんだろう?」と疑問に思い、仕事で行けなかったあたくしは「アンテツあにいからの報告」で其れを知りました。早速調べると実はスムース・エースの楽曲「SHINE」がオリジナルで、其の歌詞及びタイトル違いのカヴァーが「REVENGE〜未来への誓い〜」だと云う事実が判明しました。

然し乍ら、デビュー曲「GALAXY」と同様の「謎」が生まれてしまったのです。其れは「REVENGE〜未来への誓い〜」と「SHINE」が公的に発売された日が全く同じだったからです。しかも、片瀬によるカヴァー「REVENGE〜未来への誓い〜」は前述の通りにテレビ東京系TVアニメ「人間交差点」オープニング・テーマとして発売から二ヶ月近くも前からオンエアされていました。当然、オリジナルのスムース・エースも実演などで披露はしていたのでしょうけれど、正式に発売されたのが同時だったのですから「競作」と考えるしかないでしょう。其れで、原題が「SHINE」と来れば、こんな仮説が立てられます。

其れは、もしかしたら、まず片瀬サイドに「SHINE」と云うテーマが在って何人か別の作曲家に数曲をオファーし、結果的に二曲が残り、片方が「Shine」となり、捨て難いもう壱曲が「REVENGE〜未来への誓い〜」となったのではないか?ゆえに、原曲は「SHINE」の侭で発表され、片瀬サイドも「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」として発表しながらジャケットには「Shine」としか明記しなかったのではないだろうか?と云う「空想」です。片瀬那奈のサード・シングルは、本来なら「Shine / SHINE」だった可能性が在ったわけです。ちなみに、片瀬の次作シングル「Necessary / EVERY***」も同じ様にジャケットには「Necessary」としか明記されていませんが、其の謎は後に語りましょう。(女子マネちゃん声で)

さて、肝心の「REVENGE〜未来への誓い〜」と云う楽曲について語らねばなりませんね。此の楽曲は、流石に「Shine」と甲乙付け難いと考えられただけに「名曲」です。編曲をアナログ盤「TELEPATHY ep.」のリミックスでも大いに活躍した「k-muto」が手掛けて居る事から「TELEPATHY SESSIONS」の初期から既に存在していた楽曲だったと推測されます。「Shine」とは違い、完全なる「電気式」での演奏によるバラードとして発表されましたが「こっちがメインなら、シンセサイザーによるオーケストラ・パートが生演奏に差し替えられたのかも?」とも夢想出来る程に美しい旋律を奏でる「正統派バラード」だと思います。但し「Shine」と比較した場合に「REVENGE〜未来への誓い〜」は「当たり前過ぎるよ」(アキラ声で)とも云えるでしょう。予測不可能な壮大な展開を魅せ、おそらく片瀬が最も広い音域を披露した「Shine」と比べる時、余りにも正統派のバラードで在り過ぎる事が「REVENGE〜未来への誓い〜」を「実質的なB面曲」へと落ち着かせたのでしょう。其れでも、此の楽曲の「癒し効果」は「Shine」をも凌ぎます。ドラマティックな「Shine」の余韻を見事に引き継ぎ柔らかに全てを包み込んでゆく「REVENGE〜未来への誓い〜」は、絶妙のカップリングとなりました。次作のトータル・アルバム「TELEPATHY」でも、此の楽曲は事実上の「最終曲」に選曲されます。実際には其の後に「FANTASY」と「Shine」のアルバム用別ミックスが収録されていますが、其れはボーナス・トラック的なアンコールと考えるのが自然です。

「電気式・片瀬」での出現に戸惑った古参ファンにも、バラード二曲をカップリングした「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」は実に分りやすかった。老若男女全てのファン層を持つ片瀬那奈にとって、すべてのみんなに大きな愛を注いでくれたシングルだと思います。確かに、ダンスフロアで高らかに鳴り響く「片瀬式電子音楽」は素晴らしい。でも、其の革新性は即座には万人に通じないのです。「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」なら、どんな世代でも素直に受け入れられました。其れは正しく、THE BEATLES がロケンロール集団として登場し不良の騒音と云われたのに「YESTERDAY」等のバラッドも創り世界を捩じ伏せた歴史と同じ道でした。其れ以前のエルヴィスも、後の我が国の国民的なバンドであるサザンも、みんなおんなじ道を歩んで「新たなる音楽」を浸透させたのです。

「GALAXY TELEPATHY FANTASY」〜「Babe」の次に「Shine / REVENGE〜未来への誓い〜」を挟んで、翌月にアルバム「TELEPATHY」へと向かう「TELEPATHY SESSIONS」の発売戦略は完璧でした。後の舞台デビュー同様に「奇跡」と賞賛されるべき偉業です。あたくしは、此処まで見事に「歌手転身」をやってのけた「女優」を「片瀬那奈」以外に知りません。何度も繰り返し云いますが、彼女は「TELEPATHY SESSIONS」を発表する為に、其れまでの履歴の全てを投げうち「音楽」に専念しました。正に「退路無し」で音楽へ向かったのです。其れは、余りにも潔い「片瀬那奈らしい道」でした。其れ故に、彼女は多くのファンを失うリスクすらも在ったのです。事実、グラビアやアイドル女優としての片瀬那奈を愛した者(其れはあたくし自身も含みます)にとって、其の全てを捨ててしまった彼女の音楽活動は「裏切り行為」でした。「勝手にグラビア卒業って、未だ二十歳じゃん!女優としても、ようやく主演の声が掛かりそうなトコまで上がって来たじゃないか。僕たちが四年間も応援して来たのは無駄だったのかよ?」と怒った。潮が引く様にファンサイトが閉鎖して行きました。「もう片瀬は終った!」と匙を投げるファンが続出しました。其れでも我を通した片瀬の強い姿勢と、其れを許したスタッフの懐の深さには改めて感服します。後の舞台進出時などでも、片瀬の才能と努力に対して絶対的な信頼を持つスタッフのサポートが「常に新たな未知へと挑戦する」片瀬那奈を支えてゆきます。

此の楽曲での片瀬の歌唱で興味深いのは「片瀬はコトノハを明確に聴き取れる様に歌う歌手だ」とハッキリと分る点です。後のカヴァー曲路線でも示された「彼女の真摯な歌唱法」は、大いなる個性でも在り、半面「堅苦しい」とか「気取ってる」とか「ナゾってるだけじゃん」とか根拠の無い批判を受ける要因ともなります。其れは「女優」を経験した者に共通する「科白をハッキリと聴き取れる様に、歌も歌う」と云う「俳優ならば逃れられない歌唱法」なのです。特に本人も「女優の経験を活かして、感情を込めて歌った」バラードである此の曲のサビで、片瀬は「大きな輪になってゆくから」と云う大切なコトノハを伝える為に「おおきな、わっ!になってゆくから〜」と歌います。「輪」が重要だから「わっ!」って歌っちゃっているわけですよ。「おいおい、那奈ちゃん、やり過ぎだよ、、、」と思う半面、「そんな那奈ちゃんの真面目なトコが、愛おしいんだよナァ」と聴く度に思わされるのです。個人的には、片瀬の様に「日本語(英語も同様)を明確に聴き取れる様に丁寧に歌う」歌唱法は正しいと思いますし、好きです。そう云えば「書道」の有段者でも在る彼女が書く文字も「誰にでも読める」美しい「書」です。アンテツあにいも云ってたけど、読めない達筆よりも那奈ちゃんの文字の方が絶対に好いよね。だって、当たり前の話なんだけど「歌」も「書」も、相手に想いを伝える為に在るのですから。那奈ちゃんは「正しい人」です。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする