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2009年09月22日

「夢みる歌謡曲」第那奈章: 片瀬那奈がきこえる
中入りノ貳:続「竜虎」アンテツ・未亜 対談

護身―最強のリアルテクニック


未亜:てなわけで、再開しますか。つまり、2000年秋に、アンテツあにいが那奈ちゃんと衝撃の初対面を果したのは「玄関開けたら其処には那奈ちゃん」って、夢の様な劇的過ぎる展開だったわけですね?

アンテツ:ええ、ソレで一緒にエレベーターに乗りましたよっ!身長が175センチの僕よりも、那奈ちゃんは背が低かったんですよ。だから那奈ちゃんの「公称172センチ」は本当だって証言しますよ。一緒にエレベーターで対面状態だった僕が云うんだから、間違いないですよっ。

未亜:あのさ、、、ボキだって何度も対面で那奈ちゃんと逢ってますから、那奈ちゃんが「実寸173センチ(2008年11月28日測定)」って事位は認識してますよ。何?もしかして、自慢ですか?ええ、流石にボキは那奈ちゃんと一緒にエレベーターは乗ってないよ。こないだ初めておんなじ新幹線に乗っただけで夢心地になった莫迦ですよっ!そっか、自慢なのね、負けた。降参です。好いよナァ、いっつも呼び掛けてもらえてさ、ぜ〜んぶ「手柄はアンテツ」だもんナァ。ボキなんか那奈ちゃんにとっては「虫螻」さ。あはははは・・・。

アンテツ:アンタは小栗旬かよっ!ま、未亜さんは那奈ちゃんが愛でていたハムスター「栗ピー」の生まれ変わりみたいな存在ですから、正に「オグリ」ならぬ「コグリ」の「小栗」でもありますよね。名画「キサラギ」での小栗クンが演じた「家元」は、未亜さんの生き方そのものでしたよっ。それは「僕の生きる道」とも同じなんです。僕も永く那奈ちゃんを追っかけていますけど、唯一尊敬している「片瀬那奈ちゃんファン」は未亜さんだけですよっ。最初に逢った時に「ああ、コノひとって俺とおんなじで一匹狼だ」って思いましたからねっ。

未亜:あにい、上手いナァ。何も出ないぞ。正直、あにいとジンちゃんとぽちサンあたりまでしか声を掛ける気は無かったよ。其れでアノ日にボキは初めての「那奈ヲタ」同志と認識した上で、あにいに声を掛けたんだよ。「やったーっ!伍枚コンプリしたよぉーっ!!」と小さく叫びながら天に向かって祈る人に、「へぇ、伍枚全部コンプリしたんですか?凄いナァ。どーやったんですか?」ってね。覚えてますか?そしたら、教えてくれたよね。「もしかしたら、伍枚買って壱度に出せば伍種類くれるんじゃないかって思ったんですよ。那奈ちゃんなら、そうするって思ったんです!」其れでさ、ボキは「やっぱ、こいつだ。こいつがアンテツだ!」って完全に特定したのよさ。其の会話を遠くで監視していた大きいコスプレ男が動いて、其れに続きワラワラと人が集まって来たから、ボキは足早に青山を後にしたけどさ。

アンテツ:ええ、覚えてますよっ。アレ?最初の人は帰っちゃったよって思ったら、初対面の大きいひとに声を掛けられて他のファンも集まって来たんですよ。ソレで、僕の方法が通じるって思ったファンが渋谷まで新たにCDを買いに行っちゃったら、運悪く電車が止まって時間に間に合わなくなったんです。そもそも、おんなじ手じゃ通じないんですけどね。やったもん勝ちですからね。ソレで那奈ちゃんはもう車に乗ってて、みんなに手を振って帰って行ったんです。そしたら、青木さんが出て来て「あの、間に合わなかった人、居ますよね?片瀬からじゃなくて悪いけど、ポストカードは差し上げますので」と配り始めたんですよ。「ああ、那奈ちゃんが伝えてくれたんだ」って僕らは分りましたよっ。それで、感動しちゃって、結構大人数でオフ会みたいになったんですよ。多くの仲間と初めて直接自己紹介し合った日でした。でも、その場に「未亜」と名乗る人はいなかった。確か、アノ日って代々木と連チャンでしたよね?後で公式BBSを読んだら、未亜さんは予告通りに連チャンしたって書いてあったんですよ。謎が深まりました。「一体、未亜さんって、どいつだ?」ってね。

未亜:一週間に十日来い!時代だったからナァ。そんで、翌週にも代々木が在ってさ、ボキは一番乗りでへばりついてたんだよ。其処に二番乗りで来たのがジンちゃんで、三番目がアンテツあにいだったのよさ。で、ジンちゃんとあにいが旧知の仲って感じで会話してたからさ、話しかけたんだよ。「やあ、アンテツさんとジンジンさんですよね?」ってさ。

アンテツ:いきなり知らない人にハンドル・ネームで名指しされて、吃驚しましたよ。確かに、いつも那奈ちゃんのイベントでは見掛けた顔だったし、僕も「どの人が未亜さんなんだろう?」って探してたんです。でも、分んなかったから、名指しで声を掛けられないですよ。未亜さんは確信を持ってみんなに名指しで声を掛け始めたから、もうね、アノ頃の未亜さんは驚異でしたよっ。みんな、正直に言えば畏れてましたからね。「何で未亜さんってみんなを特定出来るの?あの人って何者なの?」って。

未亜:アレは、全部イコ姐御がプロファイリングしてただけですよ。ぽちサンも、姐御はすぐに特定したんだけどね。泳がれちゃったからさ。あららら〜って感じで、フェミニストのイコ姐御は困っちゃったみたいですよ。ま、其の件は、いっか。

アンテツ:ああ、アレはねぇ、凄い展開でした。てか、未亜さんだっておんなじじゃないですか。僕も、あっちのイコちゃんの存在は知ってたんですよ。ジンちゃんがあっちでは「糸氏」って事も知ってました。だから、もしかしたら?とは思ってましたよ。僕らアイドリアンなら、「未亜=イコ」って普通に思いますからね。でもまさか本当に?と俄には信じられなかった。あの伝説の「アンダーグラウンド那奈ヲタ女王:イコちゃん」が、公式に「傀儡:未亜」を派遣するって展開は予想していませんでしたよっ。マジで、興奮しましたよっ。

未亜:全部、姐御の絵図なんだけどさ。ボキだって姐御の構想にはついてゆけないもん。那奈ちゃんじゃない話題で引っぱられたりすると反発してたんだけど、気が付けば那奈ちゃんへ持ってゆくわけじゃん。流石に「THE BEATLES 全曲解説」とか「プロレス時評:キナサイ」とかまでもが「片瀬那奈への道」と知った時には驚いたよ。姐御のアイディアは、壮大過ぎて分りませんです。

アンテツ:何をトボケてるんですか、未亜さん。僕ら那奈ヲタは、公式BBSで知り合った未亜さんこそが「ゼンキロ」や「ななごころ」をやっているって思ってますよっ。イコちゃんは確かに貴方の本質なのかもしれない。でも、ソレは理想で象徴でしょう?僕らが対面して来たのは未亜さんですよ。生身の貴方は、いつだって未亜さんだったじゃないですか。ほら、かつてふうこサンが評した様に「優しくってロマンチストな未亜さん」が創ったのが「ゼンキロ」なんですよっ。ココには「那奈ちゃんLOVE」が溢れてますよっ。

未亜:そっかナァ。ま、其れは兎も角、驚愕の「2000年秋」からのアンテツ噺を訊きたいですよ。

アンテツ:普通に追っかけてましたよっ。基本的に未亜さんとおんなじで「一匹狼」でしたね。「2001年のおとこ運」のロケ現場が近かったから自転車で行ってみたりしたけど、逢えなかったナァ。だから、次に逢えたのは2001年1月那奈日ですよ。

未亜:「ナナノナツ」握手会だっ。行けなかったんだよナァ・・・。

アンテツ:僕の番になったら、那奈ちゃんが先に「あっ。オークションのアンテツさん?」って声を掛けてくれたんですよっ。嬉しかったナァ。那奈ちゃん、僕を覚えてくれてたんだって、泣きそうでしたよっ。

未亜:ふ〜ん、ま〜た自慢ですか・・・好いよナァ、あにいはさ、車止めちゃうんだもんナァ。参った、参った。

アンテツ:未亜さんお得意の「いじけネタ」は、僕には通じませんよっ。やっぱ、策士だナァ。ま、それからもずっと追っかけてたんですけど、なかなか対面って機会は無かったんです。大抵はへばりついて只観てるだけでした。でも、那奈ちゃんに逢えるんだから通いましたよっ。ファンの妄想かもしれないけど、毎回、那奈ちゃんは僕を認識してくれたって瞬間もあったんです。歌手になって公録やライヴが増えて逢える機会が多くなったから、公式BBSでも「みんなで那奈ちゃんに逢いましょう!」って呼び掛けてました。那奈ちゃんファンと交流したかったんですよ。ファン・サイトが無くなってましたから、公式BBSだけが頼りでした。ソレで、やっとちゃんと向き合えたのは2003年3月3日の「Babe」の時だったんですよ。そしたら再び「アレ?オークションのアンテツさんだっ!」って先に那奈ちゃんが声を掛けてくれたんですよっ。その日は僕の誕生日だったから「おめでとう!」って言われちゃって、もう最高でしたね。

未亜:何だよ、自慢じゃん。へ〜ん、ボキだって、其の年の誕生日には那奈ちゃんに「御目出度う御座居ます!」って云われたもんっ!

アンテツ:ええ、自慢してるに決まってるじゃないですか。なかなか自慢出来ないですからね。「那奈ちゃん自慢」を心から理解してくれるのは未亜さんだけですよ。自慢させて下さいよ。ファンなんて所詮は「自己満足」なんですからね。誰かに分って欲しいんですよ。那奈ちゃんが如何に素晴らしいのかを、語り合いたいんですよっ。そんな時に、未亜さんが現れた。僕は嬉しかった。歌手になって、気付いたらファンサイトが全部無くなっちゃったんですからね。「公式BBS」での未亜さんの書き込みは、斬新でした。「那奈ちゃんを記録する」ってコンセプトに、志を感じましたよっ。流石は「正体:イコちゃん」って思った。ソレを発展させて立ち上げた「コピコン」と「ゼンキロ」の出現は、待ってましたっ!!って思いましたよっ。未亜さんが構想した「全員参加での記録」ってカタチにはならなかったけど、僕らには書けないんです。未亜さんしか書けないんですよ。ソレは「公式BBS時代」から分ってたじゃないですか。僕らは、最初から未亜さんに託したんです。

未亜:ボキは記録するしか出来ないからさ。恋文を書くしか無いのよさ。那奈ちゃんに、那奈ちゃんママに、那奈ちゃんファンに、想いを伝えたいだけなのよさ。

アンテツ:ソレで好いじゃないですか。今まで通りに「日々是カタセ日記」を継続して行けば好いだけですよっ。

未亜:そっか、ありがとう。あっ。「Babe」の噺を訊かなきゃな。2003年2月18日の渋谷タワレコだ。

アンテツ:えっ?あっ。アレは、絶対にオフレコでしょ・・・。

未亜:普通、壱枚は譲るよね?「あのぉ、片瀬那奈の『Babe』って売り切れですか?」って隣で訊いてる片が居て、あにいは在ったの全部カゴに入れてたわけでしょ?其れでさ、其のわざわざ渋谷タワレコまで買いに来た人が誰なのか?を隣で見て知っていたわけじゃん。

アンテツ:だからぁ、アレは内緒ですってっ!!

未亜:「旧・片瀬の街」から「新・片瀬の街」って、近いけど遠いぞ。手ぶらで帰ったのかしら?

アンテツ:いえ、たぶん、アノ、在庫を出して貰ってポスターも貰えたって思いますよ。だって、ピクチャー・レーベル三種なんだから、全部揃えたいでしょ?残ってたのが三枚だったから全部カゴに入れたんですよっ!そしたら、いきなり隣に来ちゃったんだからさ。「アレ?看板しか無い、何処かしら?」って探してましたよ、ええ、僕が全部取ってしまった直後の出来事でした。隣に来た女性が誰なのかなんて、那奈ヲタなら誰もが知ってますよ。雑誌にも仲良く載ってましたからね。でも、譲れなかったんですよっ。すいませんでしたぁっ!僕ですっ!!アノ時に全部買い占めてしまったのは、僕なんですよぉっ!!!

未亜:うんにゃ、やっぱ、アンテツあにいは「眞の那奈ヲタ」だっ。聖母様も、笑ってお許しになるでしょう。おんなじ「那奈ヲタ」なんだもん、早いもん勝ちじゃん。ふ〜ん、流石は「伝説の漢」だよ。参りましたっ。

アンテツ:いやいや、もう現場では未亜さんに及ばないですよ。過去の栄光です。

未亜:またまた、すぐに復帰するんでしょ?ボキなんかリリーフでつから。よっ、アンテツ大将!

アンテツ:ええ、娘二人を連れて復帰しますけどね。未だ少しだけ先ですよっ。ま、ソレまでは現場を宜しく御願いしますね。

未亜:はあ?娘二人と三人組?最強じゃん。アンテツ恐るべしっ!!

アンテツ:コワくないよぉ〜、優しいよぉ〜。

未亜:喰えないナァ、アンテツ。

アンテツ:お互い様ですよ、未亜さん。


(「オリジナル御本尊様」を深々と拝み「竜虎」退場)


栗坊:楽しい「竜虎」の時間が終わりました。其れでは、本編の再開です。♪ゆ〜め〜か、よぉ〜〜♪


2009年9月某日、某処にて

(アンテツ/姫川未亜/くりぼう)



posted by 栗 at 00:07| YUMEKAYO | 更新情報をチェックする