Lyrics:NANA KATASE、Satomi & rom△ntic high
Music:Ryouki Matsumoto
Arrangement:Manao Dai
Strings Arrangement:Yasuaki Maejima
放映開始日:2003年4月14日
TBS系ドラマ「こちら本池上署」主題歌として、番組冒頭で高らかに鳴り響いた名曲です。片瀬那奈ちゃんの楽曲で壱曲を選べと問われたなら、僕は迷わず此の曲を挙げます。其れは、此処のアドレスを見るだけでも充分に分って戴けるでしょう。僕にとって「Shine」は至上の名曲です。ハッキリ云ってしまえば、クラシックや THE BEATLES の楽曲をも超えた「オールタイム・ベスト」の最上位に永遠に君臨するであろう「僕が此の世界でいちばん好きな歌」が、片瀬那奈ちゃんの「Shine」です。
2003年3月9日付けの朝刊スポーツ紙で、那奈ちゃんの三枚目のシングル曲がドラマ主題歌になる事が報道されました。二枚目の『Babe』発売から僅か二十日足らずで新曲の存在が明かされたのです。しかも其れは、那奈ちゃんにとって初めてのバラード作品とも書かれており、那奈ちゃん自身が「バラードは難しくて気持ちを込めて歌うのに苦労したけど、女優をやった経験が役に立ち、よい作品ができたと思います」と公式にコメントしていたのでした。正式デビューから僅か三ヶ月余りで三枚のシングルが完成していた事実は、前述の通り2003年6月25日のアルバム『TELEPATHY』までの流れが同時進行で進んでいたと思わざるえない急展開でした。
実際に「Shine」が発売されるのは2003年5月28日ですが、ドラマ主題歌としていち早く公開されました。当然乍ら、TV用のショート・ヴァージョンで未CD化音源です。僕だけではなく、片瀬那奈ちゃんファンにとって「Shine」は最重要楽曲だと思います。其れは、多くの理由が在りますが、まず最初に此の楽曲で「僕たちの夢が実現した」事が挙げられます。
「こちら本池上署」第二話(2003年4月21日放映)に、主題歌を担当した片瀬那奈ちゃんがゲスト出演し、ヒロインとして幼稚園の保母さん役を熱演しました。「プリティガール」以来、壱年余を経て「女優・片瀬那奈」が束の間の復活を遂げたのです。そして、其の主題歌を歌うのは「歌手・片瀬那奈」でした。普通なら「女優と歌手を掛け持ちして、出演し主題歌も歌う」のは珍しい事では在りません。されど、那奈ちゃんは違った。
「女優としても人気の片瀬だが、「今は99.9%が歌です」と歌手活動に専念している。」
(サンケイスポーツ 2003年5月29日付け記事より引用)
そう、本当に那奈ちゃんは「歌手活動に専念」してしまったのです。そんな「歌手専念時代」に唯一「女優」の顔を魅せてくれたのが「こちら本池上署」でした。那奈ちゃんファンが望んだ「女優&歌手・片瀬那奈」が実現した束の間の夢を、僕たちは見た。
其の時に、流れていたのが「Shine」でした。
(姫川未亜)