
Lyrics:NANA KATASE
Music:Seikou Nagaoka
Arrangement:Seikou Nagaoka
品番:AVCA-14598
発売日:2003年3月5日
テレビ東京系アニメ「ヒカルの碁」オープニング・テーマ
(第六十一局〜第七十五局=最終回)
片瀬那奈の楽曲が初めて収録されたコンピレーション・アルバムが、此の「ヒカルの碁 主題歌全集〜ベスト オブ ヒカルの碁」です。那奈曲目に収まったのは、デビュー・シングル『GALAXY TELEPATHY FANTASY』に収録された「FANTASY」と全く同一音源でCCCDで在る事まで御丁寧に一緒です。本来ならば割愛しても好い音源とも云えるでしょう。後に「TV SIZE Version」がCCCD化された事で、益々「見落とされる」音盤となってしまいました。
然し乍ら、2005年3月にベスト盤「Reloaded」が登場するまで、此の「FANTASY」シングル・ヴァージョンはオリジナル・シングル以外では、此れと「SINGLE HITS COLLECTION 〜Best Of avex anime〜(2003年12月17日発売、初回限定盤に「TV SIZE Version」集をオマケで付けた良質な企画箱)」でしか聴けない「意外なレア音源」でした。例えるならば、THE BEATLESの「LOVE ME DO」初回盤シングル・ヴァージョン(リンゴが太鼓を叩いている)の様な数奇な運命を辿ったかもしれないのです。何故、此のシングル・ヴァージョンはアルバム「TELEPATHY」から弾かれたのでしょう?「其れは、後に語るアルバム・ヴァージョンの項で明かしましょう。(女子マネちゃん声で)」
さて、片瀬音源的には重要では無いアルバムですが「コアな片」にはお得な商品だったと思います。収録された9曲は、片瀬那奈の他に、dream、Kids Alive、観月ありさ、H∧L、shela、による「ヒカルの碁」の歴代主題歌です。其の中で「dream」が三曲四ヴァージョンと半数近くを占拠し、ラストは此のアルバム用の別ミックスです。ハッキリ云えば「dream」のミニアルバムに片瀬たち同僚が客演した作品と云った方が分り易いでしょう。歌手活動時期が重なった、dream、BON-BON BLANCO、ハレンチ☆パンチ、そして「イエジェネ」ことイエロー・ジェネレーション等の「女の子グループ」と、片瀬は直接的に共演し関わっていました。志半ばで散って行ったと云える彼女たちですが、其の中から「ダークホース」として奇跡的に「Perfume」が躍進します。
2003年5月3日に、片瀬那奈は其れまでの「GALAXY / TELEPATHY」二曲のみでは無い「約壱時間のセット」での実演を初めて披露します。其れは「広島フラワーフェスティバル」での出来事でした。広島と云えば「Perfume」ですが、片瀬クンが歌手時代に共演された時は(「EXPO MUSIC PARK 2004」2004年3月20日)、流石にあたくしも全く知らず、「ぱふゅーむ?何だ、コレ?」と訊いたら、言わば地元の「人狼」サンが「ああ、コレは知らなくって当然ですよ。地元のインディーズで活動している女の子三人組ですよ。たぶん、未だ中学生じゃないのかナァ。なかなか好い感じですよ。音楽性も那奈ちゃんに似てるしね。ま、メジャー・デビュー出来たら好いなってコトじゃないですかね。」と解説してくれたのでした。そー云えばブレイク前の「しょこたん」とすれ違った時に「可愛いコだったけど、アイドル?」と訊いたら、アンテツあにいが「何云ってんですか、中川翔子ですよっ。ホラ、中川勝彦の娘ですよっ。」と教えてくれたっけ。「ええっ?!勝彦の娘があんな大きくなっちゃってるわけ?」と吃驚仰天しつつ、マネジャーと最終近い四谷から電車で帰る「しょこたん」の後ろ姿を見送ったのでした。何で真夜中にそんな場所に居たかって?そりゃ、片瀬那奈ちゃんが其の後にラヂヲ生出演するからに決まってんじゃん。
ま、持つべき友は「アイドリアン」っすよ。同志諸君、勉強になりました。
(小島藺子/姫川未亜)