Lyrics:kenko-p
Music:Marcus Granberg & Patric Sarin
Arrangement:Ta
Mix:Dave Ford
品番:AVCD-30408
発売日:2002年12月4日(オリコン最高13位)
テレビ朝日系ドラマ「逮捕しちゃうぞ - YOU'RE UNDER ARREST -」オープニングテーマ。
(2002年10月〜12月、毎週木曜日21:00〜、全9話、平均視聴率 9.1%)
はい。やっと、デビュー曲の公式ヴァージョンに辿り着きましたよ。
「此のシングルCCCDを、私たちは一体何枚買ったのでしょうか?」前述しました通り、市販盤をコンプリする為には最低でも那奈麻衣を購入しなければなりません。何故なら、ピクチャー・レーベルが6種も違うのです。さらに無地レーベルも在ります。そして、其れは買ってみなければ分らなかったのでした。もっと云うなら「ウインター・ヴァージョン」の追加3種は、何処でも告知されませんでした。
私が知る限り、リアルタイムでコンプリしたのは「本家:那奈ヲタ」で在るアンテツあにいだけです。初回限定三種に関してならデビュー記念で多くの那奈ヲタが嬉々として「トレカごっこ」に興じ集めたのですが、追加の三種はレアでした。だってさ「ウインター・ヴァージョン」は研音でも avex でも告知なしだったんだもん。其れを見つけて全種揃えちゃったんだから、どーかしてますよっ。あのですね、那奈麻衣買えば揃うわけじゃないのよさ。トレカなんだからさ、買って開けなきゃ中味が解んないのよさ。写真集「N」を初動で「那奈冊」買った漢ですからね。彼は後に全く同一パターンしかない「ミ・アモーレ」ですら、なんと初動だけでも13枚も購入した、
「眞の那奈莫迦ですっ!」(本人曰く「だって那奈ちゃんが壱枚ずつ心を込めて書いたサイン入りポスターが付いているんだから、渋谷に行く度にタワレコに寄ってついつい買っちゃうんですよ。」もっと云うなら「Extended」初回盤三種封入りを三枚買って簡単に全種を当ててしまった時には「一寸、つまんないですね、、、」と悔しがり、直後の片瀬TV生出演観覧時に三種を自慢げに持参し掲げている時に、間近の那奈ちゃんに見蕩れうっかり壱枚を落としてしまいケースにヒビが入ったら「此れでまた買えますね、ふふふ、、、」と嬉しそうにしていた、、、。)「龍:アンテツ伝説」は際限なく続くので、また後のお楽しみとして「ゲバ」します。
トリプルA面と称された記念すべきデビュー盤ですが、市販盤はCCCDですので最初に収録されドラマ主題歌でも在った此の楽曲が「片瀬那奈のデビュー曲」と認知されました。チャートでも10週間に渡りランクインし最高位13位まで上がった「歌手・片瀬那奈の最大のヒット曲」です。心ない方々は「カイリー・ミノーグのパクリ」と詰りましたが、残念乍ら、其れは全くの見当違いです。そもそも此の楽曲は何度も述べて来ましたが「片瀬那奈のオリジナル作品では無く、洋楽曲のカヴァー」です。そして、オリジナルとされる「Dangerous To Me」や其の北京語カヴァー「DUN DUN DUN」こそが「カイリーの模倣」により近い作品なのです。此の三曲は一体どれがオリジナルなのか計り知れない程に同時期に世に出たので、個人的な見解では「競作」だったと思いますが、片瀬盤の「GALAXY」が最も好く出来ていると贔屓目抜きに断言します。英語盤と北京語盤は普通にAメロから歌われるのに対し、片瀬盤のみがサビの「だんだんだんどぅでぃどぅでぃだんだん」から入ります。冒頭の「She gets you !」や最後の「GALAXY」と云ったフレーズや、印象的な後半の英語での科白も、流石は「女優」ならではの演出で、完全なる片瀬盤のみに在るオリジナルです。他の二作品が平凡なポップスに過ぎないのに対して、片瀬盤は「広大な物語」を感じさせる構成になっているのです。
確かに、片瀬那奈は新たなる音楽を創りました。まさか、那奈ちゃんがこんな音楽をやるなんて思っていなかった。「女優の想い出作りでしょ」とファンの僕さえも思っていたのに、片瀬那奈は「本気」だったのです。当時の僕は、正直云って困ってしまいました。女優の那奈ちゃんが大好きだったからです。ドラマで演じる彼女を観て、元気をもらって、其れだけでとってもシアワセだったんです。本人に逢うなんて発想すら在りませんでした。だって女優ですよ。どうやって逢えば好いのか解らなかった。其れにあくまでも僕が好きなのは演じている「虚構」だったのです。柏木礼奈や清水茜や柚木さくらや荒木理恵子が好きだったのです。片瀬本人に逢って「実像」を知るのが怖かったとも云えます。だから「何でドラマに出なくなっちゃったのかナァ」と思っていたのです。
其の片瀬那奈が、自己主張して「歌手」に専念してしまいました。本当に、女優を休業してしまったのです。しかも、其れは「歌手なんか、トットとヤメて頂戴!」とは決して云えない水準の作品でした。明らかに通常の「女優さんの余技」から逸脱していました。「片瀬那奈って、一体、、、」と、僕は大いに困惑しました。「女優もグラビアも続けてたって、歌くらいやれるだろ?みんなそうしてるじゃん。何を考えてんだよ、那奈ちゃん」と思っていた自分を恥じました。そう、僕も本気にならざる得なくなったのです。其れ程に「GALAXY」は、衝撃的でした。其の評価は、現在でも変わりません。彼女が銀河の彼方から舞い降りて「She gets you !」と呟いた瞬間に、正に僕らは「歌手・片瀬那奈」に鷲掴みにされたのです。
(小島藺子/姫川未亜)
初出「LISTEN NOW ! 片瀬那奈が聞こえる」2008年3月2日を全面改稿
RE-MIX:小島藺子