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2009年05月31日

「僕たちの好きだった革命(改)」東京公演千秋楽(17/35)

リンゴ


12:30開場、 13:00開演 東京芸術劇場 中ホール


YOU AND ME(Babe)



KOKAMI @ network vol.10『僕たちの好きだった革命』


「革命(改)」レポ:其の肆

感無量です。

本日のKOKAMI @ network vol.10『僕たちの好きだった革命』東京公演千秋楽は、片瀬那奈と云う名の虚構を追い続けた十余年は勿論、其の彼女の教えに感化され「彼女を中心として拡大拡散された芸術世界をも、すべてが那奈ちゃんなのだ!」と宣言し信じてしまった事をも、何もかもを「YES IT IS !」と肯定してくれた。

那奈ヲタ的な満足度では「2009年5月28日」こそが「神公演」です。此れは、譲れません。然し乍ら矢張り「千秋楽」です。其の盛り上がりは、格別でした。

開演前、いやさ「シーン零」よりも前に、トークショーが行われました。東京最終日のオオトリ(那奈ヲタ的ならオチ)を務めるゲストは「黄金の指を持つ漢:加藤鷹さん」です。「あたくし、うっぴー☆、まるか」は最前列で拝聴致しました。鷹さんは、1961年生まれで秋田出身。かつては音楽を志して居ました。ええ、彼はあたくしの同世代で同志です。逢いたかったよ、ブラザー。とっても、ええ話をしてくれた。

最高だったのは「世界に誇る我が国壱の演出家:鴻上さん」の「LOVE 論」に対して、「素晴らしい!其の通りなんですよ、鴻上さん、AV男優になれますよっ!」って間髪居れず返した瞬間です。カッコいいぜ!!シビレたよ。

「加藤鷹さん、君は、芸術家だよ。」

時間軸を無視して云えば、カーテンコールで再び招き居れられた加藤鷹さんの、其の「黄金の指」が、御本尊様の手に触れた瞬間を観た時、稲光があたくしのカラダを貫きました。色んな意味でね、余りにも「衝撃的な光景」ですよ。あと「木ノ内みどりちゃんが好き」って云ってくれて、本当に有難う!逢えて、嬉しかったよ。ドンキホーテ、行きますです。

えっと、本編は、勿論、素晴らしかったです。

13回目の観劇となる僕ですが、大いに感動し泣きました。本日は11列目で、舞台全体が好く観れる絶好の場所だったのですけど、矢張り、其れでも「ピントは那奈ちゃん」なのです。其れを打ち破ったのは「レオちゃん」初登場時のアクシデントでした。其れが本当に事故だったのか意図的な事だったのかは分らないけれど(あたくしは、ハッキリ云いますけど、ワザとやったと思います!)、其の瞬間に僕は確かに「レオちゃん」に目線の中心を持って行かれた。其れで、自然と「今日は申し訳ないけれど舞台全体を観させて下さい!御本尊様」と思いました。観劇位置的にも、那奈ちゃんを観乍らも全体が把握出来る機会は、もう有り得ません。今回の再演で、しっかりと全体を観れるのは今回しか無かったのです。其れでも、自然と片瀬那奈だけを追ってしまったのです。其れを、レオちゃんは改めてくれたんですよ。

「ヤラレたよ、レオちゃん」

僕が何故此の作品の初演を観て、共演した「むっちゃん」や「レオちゃん」の下北での舞台を観に行ったり「GAKUちゃん」の実演に参加したりする様になったのかを思い出させてくれました。那奈ちゃんが「瞬!」と呼ぶ愛すべき「ハリケンレッド」(あたくし、今回の再演で、マジで彼のファンになりましたです!)や、「片瀬の後継者!」と認めざるを得ない程に「片瀬度数」を上げ続ける「森田ちゃん」を始め、「革命同志諸君」の出演作を追わずには居られなくなってしまった「此の二年間の謎」が、解けた。そう、初演の「革命」以後以前では、確実に「片瀬那奈」の演技は変わったのです。「むっちゃん」や「レオちゃん」達の世界を知って、彼女達に学んだのです。

片瀬那奈のファンとして、彼女の舞台作品で「革命」と「フラガール」のどちらかひとつを選べと問われたなら、僕は迷わず「フラガール」と云います。座長公演だったのですから、其れは譲れない。でも「作品としてどちらかを選ぶ?」と問われたなら「革命」と応えるしか在りません。

此の作品は、特別です。其れは、片瀬那奈にとって「奇跡の初舞台」だった事も在るし、其処で初めてようやく逢えた「女優:片瀬那奈」が余りにも衝撃的で、其れまでの全ての「僕たちの好きだった那奈ちゃん」を全身全霊で表現して居たからでも在ります。初演初日、僕は、本当に泣けて泣けて仕方無かったんです。初めて生で観た「演技者:片瀬那奈」には、本当に、其れまで僕がデビュウから追った「彼女の全て」が在ったのです。「片瀬那奈を好きになって、本当に好かったっ!」と思った。泣いたよ。同志諸君に「お前ら、舞台を観てくれっ!」ってアジったよ。だってさ、那奈ちゃんは、全部何もかもを表現しちゃったんだよ。歴史の全てを糧にして「小野未来」に込めて生きて居たのよさ。そして、其の物語にも打ちのめされた。「やってくれたな、鴻上さん!」と思うしか無かったよ。こんなもんを観てさ、俺が出来るのは、共感と感動しか無いんだよ。

だから、もし「小野未来」のキャスティングが他の誰かになって映画やドラマや再々演が行われても(いえ、確実に、此の作品は長く続くはずです)、僕は観る。だからこそ、僕は初演後に共演者までも追ってしまったんだろう。再演での再会が嬉しかったんだろう。

カーテンコールは、オール・スタンディングの祭りになった。「タイト・キック」がマイクを持って全員を紹介する粋な演出には参ったよ。僕らも「自主文化祭」に自発的に主体的に参加出来たのです。其れは、演劇と云う空間ならではの「最高なる時」でした。至福でした。僕らが何故「芸術なんてもんから離れられないのか?」を、はっきりと実感させてくれた時でした。会場が一体になって、叫んで居ました。其れは、小野未来が云ったコトノハでしょう。「生きている!」って、みんなが実感して居たはずです。だから、泣いたんだ。僕たちは、芸術って云う虚構でしか、其れすらも確認出来ない「哀れな存在」です。万物の霊長なんて、嘘なのよさ。僕たち人間は、犬や猫よりも劣って居るんです。意味も無く殺し合うなんて、有り得ない。「愛こそはすべて」なんて宣言しなければならないなんて、マロンやモンちゃんに笑われちゃうんだよ。僕らは「大した事無い存在」だ。マロンやモンちゃんの方が、ずっと偉いんだよ。

感動的な「革命(改)」東京17公演は、最高の幕切れで終りました。ハッキリ云いますけど、「革命初演:8/14」でも、「フラガール赤坂全公演」でも、本日みたいな事は経験出来ませんでした。僕が此れまで今日と同じ感動を得たのは、「革命初演@大阪」や、むっちゃんやレオちゃんを観た下北小劇場や、「フラガール」全国公演でした。だからこそ、今回も行きます。ええ、鴻上さん御本人にも宣言しました通り、僕たちは「革命の旅」へも出没しますよ。何卒、宜しく!

此処の主役で在る「片瀬那奈ちゃん」の古参ファンも、当然乍ら「きっと来た!」千秋楽が「那奈ヲタ」的にも「神公演」だった事は、以下の会話で同志諸君は理解出来るでしょう。

うっぴー☆:GAKUちゃんの紹介の時、
      思わず、那奈ちゃーん!って
      叫んでしまいましたよ。


未亜/イコ :ああ、あたくしもだ。あたくしなんかさ、
      「GAKUちゃーん!」
      「むっちゃーん!」
      「レオちゃーん!」と、挙げ句に、
      「たなべちゃーん!」までやったわよ。


うっぴー☆:えっ?其れは、あの、えっと、ところで☆クンのアレなんですけど、
      (と、赤ら様に話題を変える)



じゃあ、また、旅でお逢いしましょう。

「那奈ちゃん、ひとまず、お疲れっす!」


(小島藺子/姫川未亜 &「ななごころ」)



「来る!革命同志は、君の街にも、きっと来る!!」

「中村雅俊マイホームページ」
「塩谷 瞬『Shun Shioya official site』」
「GAKU-MC 『ガク問ノススメ』」
「GAKU-MC ナラデワ」
「武藤晃子の六畳一間」
「澤田育子の食べる前に撮るッ!!!」


 【全国公演】

 期間:2009年6月2日(火)〜7月5日(日)全18公演予定

 【北海道公演】
 北海道(札幌)6/2(火)@札幌市教育文化会館 大ホール
 北海道(中標津)6/4(木)@中標津町総合文化会館しるべっとホール
 北海道(中池田)6/6(土)@池田町田園ホール
 北海道(小平)6/8(月)@小平町文化交流センター
 北海道(滝川)6/9(火)@たきかわ文化センター
 北海道(伊達)6/11(木)@だて歴史の杜カルチャーセンター 大ホール

 【石巻公演】
 宮城(石巻 )6/13(土)@石巻市民会館

 【福島公演】
 福島(福島)6/14(日)@福島県文化センター 大ホール

 【岩手公演】
 岩手(奥州)6/16(火)@奥州市文化会館 中ホール
 岩手(奥州)6/17(水)@盛岡劇場 メインホール

 【名古屋公演】
 愛知(名古屋)6/21(日)@愛知県勤労会館

 【大阪公演】
 大阪(大阪)6/27(土)〜6/28(日)全3公演 @サンケイホールブリーゼ

 【山口公演】
 山口(山口)6/29(月)@山口市民会館 大ホール

 【広島公演】
 広島(広島)7/1(水)@アステールプラザ 大ホール

 【兵庫公演】
 兵庫(宍粟)7/3(金)@宍粟市山崎文化会館
 兵庫(篠山)7/5(日)@たんば田園交響ホール

価格破壊!絶賛発売中!!


「僕たちの好きだった革命」公式サイト



posted by 栗 at 17:07| ACTRESS | 更新情報をチェックする

FAB4-066:EVERY LITTLE THING

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 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット、マイク・ストーン(9/29、30)
 録音:1964年9月29日(take 4)、30日(take 9)
 MONO MIX:1964年10月27日
 STEREO MIX:1964年10月27日

 1964年12月4日 アルバム発売(「BEATLES FOR SALE」 B-4)
 パーロフォン PMC 1240(モノ)、PCS 3062(ステレオ)


ポール・マッカートニー作の「恋愛賛歌」の快作が登場します。リード・ヴァーカルを担当するのは、何故かジョン・レノンであり、通例から考えればジョンが書いたとなりますが、ジョンもポールも「ポールが書いた」と証言しており、紛れもなくポール作と断定されています。何ゆえ、ポール作なのにジョンが歌ったのか?しかも、ポールの出番が少ない「BEATLES FOR SALE」で何故そんな事が行われたのかは謎です。ポールは、マスオさん状態で住んでいた婚約者のジェーン・アッシャー宅で此の曲を書いたそうです。

編成も凝っていて、ジョンのアコギを中心に、ポールは当然ベースと絶妙のコーラスで盛り上げ、好い処でリンゴが初めて叩くティンパニーで決めますし、マーティンによる鍵盤も目立ちます。故に、此の曲にはリード・ギターの出番が無いのです。其れで「此の曲にはジョージは参加していない」とか「ジョージが寝坊したから彼抜きで録音した」なんて説が罷り通っていたもんだった。まあ、其処までは許しましょう。此の楽曲には、苦い想い出が在るのです。

そんな風説を英文ライナーで書いて、真しやかに「実は其れは嘘で、ちゃんとジョージは居て(此処までは本当だから始末が悪い)、其のギターは編集で消されたのであるが(もう、妄想です)、遂に我々は其の編集前の音源(そんなもんは初めから無いんだから、捏造だろーがっ!)を入手し全てのビーヲタへ贈ろう!」なんて詐欺に引っ掛かってですね、高価な海賊盤を買って聴いたら「おいっ!明らかに重ね録りした電気式ギターじゃん!大体、此の音色はジョージが使っていなかった機種だし、てか、下手過ぎるだろーがっ!!舐めとんのかっ!!!何処の素人が重ねたんだよ〜んっ!!!!」と、当時は正規盤の倍位の価格で「白いジャケットにコピーが貼付けてあるだけ」って「貴重盤」なんて書いてある「妖しげなブツ」を買わされて涙に暮れた「いたいけな青春時代」が在ったわけですよ。其の中のひとつが、此の曲でした。

更に云えば、1997年頃に、当時18才のガールフレンド(ヴォーカル)と27才の鍵盤奏者のボーイフレンドとバンド(制作、作編曲、コーラス、他の楽器は全部当然乍ら未亜が担当)を組んだのだけど、まずはカヴァーでも演奏しますかって事で「宅録で仮オケを作るから、何が好い?」って訊いたのよさ。そしたら、当然の如く若い二人が、

「そりゃ、ELT でしょ。」

とか云い出すから、あらら、少しは知ってるんだけど間違ってるナァと思いまして、

「其れを云うなら、ELP でしょ?」

って正してあげたらさ、二人は呆れて、

「えぶり・りとる・しんぐ、で、いーえるてぃーなんだよ、オッサン!」

とヌカしやがりましてですね、

「はあ?何其れ?エマーソン・レイク&パーマーじゃないの?ビートルズなの?イエスなの?おせーてよっ!!」

って訊くしか無かった洋楽者の未亜(だが、何故か、ヴァーカルの持田ちゃんの事だけは、おそらく若い二人よりも前から知っていた)は、身銭で「ELT」の CD とスコアを買って、全楽器を演奏してオケを作ったのですよ。嗚呼、、、

「勿論、此れは、実話です。」


(小島藺子/姫川未亜



posted by 栗 at 00:07| FAB4 | 更新情報をチェックする