nana.812.png

2009年05月15日

「小さな一歩」

Shine/REVENGE〜未来(あす)への誓い〜(初回)(CCCD)(DVD付)


壱週間のご無沙汰でした、小島藺子です。

今回あたくしは諸々の事情で、敢えて「此処の更新を壱週間公開しない」事にし、実行致しました。其れは「実験」でした。現在、あたくしは大いに迷って居るのです。当然の事ですが、あたくしは生涯を賭けて「片瀬那奈ちゃんを記録」します。只、其れを毎日断片的に綴って公開する事に関して「此れで好いのかしら?」と思っても居るのです。更に、あたくしが不慮の事態に落ち入った場合に「誰が此処を継承して下さるのか?」って事も悩んで居ます。おそらく、あたくしが書けなくなったなら此処は消えるでしょう。何故なら、所詮、此処はあたくしの「個人ブログ」に過ぎないからです。

此処が何時の間にか毎日更新になってしまってから、三年近くなります。合併した「COPY CONTROL」での記事を含めれば、五年近く毎日更新を続けて居ます。最早、其れが当たり前の世界になって居ます。当初、半年位は此処を観て下さって居た片は「ひと桁」でした。ハッキリと云えば、毎日覗いて下さった片は「三人」でした。僕は、其の三人の為だけに書いた。信じられないでしょうけど、此処を始めた当時(2004年12月末)は、本隊だった「コピコン」の読者が三桁だったのです。其の多くが「何故、片瀬那奈の記事が載って居るのだ?」と批判したのです。だから、僕は此処を始めた。「COPY CONTROL」は、片瀬那奈ちゃんの事を書きたくて始めたのに、王道で在る「片瀬那奈」が弾かれたんです。僕は、悔しかった。何故、個人ブログなのに「壱番書きたい事が理解されないんだっ!」と、自分の非力を呪いました。僕の理念は「片瀬那奈」を中心として形成されて居るのに、全く理解されなかった。

五年掛けて、此処に全てを集約しました。此処が「僕のすべて」です。本来、「COPY CONTROL」とは、此の形態で始めたんです。全く理解されなかったし、永遠に解ってもらえないのかもしれません。でも、僕は続ける。此処は、単なる「片瀬那奈ちゃんのファン」が「片瀬那奈ちゃんを記録し批評する」だけの場所です。全ての記事は「片瀬那奈ちゃんありき」で成り立って居ます。

「片瀬那奈」は「虚構」です。僕は彼女の実像には、さほど興味は在りません。「虚構」の「片瀬那奈」を愛して居ます。其れが、実像の彼女にとって「嘘」でも好いんです。でも、僕にとっては「真実」です。僕は「片瀬那奈」が好きなんです。那奈ちゃんのファンなんです。此れからも、ずっとそうです。「片瀬那奈」と云う「虚構」は、十余年も僕を魅了してくれました。きっと彼女なら、永遠に出鱈目な理想を見せ付けてくれるでしょう。有り得ない事を、絵空事を、実現出来るって示してくれるでしょう。

彼女が「片瀬那奈」と名乗り表現活動を続ける限り、僕は追う。そう、此れは決意表明です。僕は、此の世に片瀬那奈が存在する限り、絶対に死なないよ。安心したまえ、同志諸君。「ゼンキロ」は、終わらない。あたくしが永遠に書き続ける。だって、此処は「小島藺子の個人ブログ」なのよさ。


(小島藺子)



posted by 栗 at 21:55| NO IMAGE | 更新情報をチェックする

FAB4-050:ANYTIME AT ALL

Code of the Road Code of the Road: Greatest Hits Live


 w & m:LENNON / McCARTNEY

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:ケン・スコット(6/2)、リチャード・ランガム(6/4)、ジェフ・エマリック(6/22)
 録音:1964年6月2日
 MONO MIX:1964年6月4日、22日(英米盤用2種)
 STEREO MIX:1964年6月22日

 1964年7月10日 アルバム発売(「A HARD DAY'S NIGHT」 B-1)
 パーロフォン PMC 1230(モノ)、PCS 3058(ステレオ)


「ジョン・レノンのソロ作品集」(断言!)で在る、アルバム「A HARD DAY'S NIGHT」のA面は、先行シングルだったポール作の「CAN'T BUY ME LOVE」で終わります。ジョンは「美味しいトコ」を、ちゃんと相棒に用意していました。最新ヒットです。ポールの曲です。映画のサントラ面のラストです。A面の那奈曲は、リード歌手としてなら、「ジョン&ポール:2、ジョン:2、ポール:2、ジョージ:1、リンゴ:0(此処が重要!試験に必ず出ますよっ!)」と、絶妙のバランスを取っています。完璧です。然して、其の作者は、「ジョン:5、ジョン&ポール:1、ポール:1」と云うカラクリになっているわけです。此れじゃ「レノマカ」じゃないじゃん。「レノマ」でもないじゃん。「ジョン・レノン、マ」くらいなモンじゃん。

そーやって、対外的には「三人でやってますよ、ええ、僕らは均等な関係です。(おいおい、リンゴは?)」と見せかけつつ、実権を完全に握って居たのが「1964年のジョン」でした。他の連中は「下僕」です。そんでもってだ、映画のサントラって事で、レノンは敢えて「我を捨てた」わけです。でもね、B面は「映画とは関係の無い新曲集」なのだよ。

「最早、ジョン・レノンの独壇場ですっ!」

現在では大好きな曲になったポール作の「THINGS WE SAID TODAY(今日の誓い)」を、中学生だった僕は捨てた。此のアルバムのB面は、真ん中の三曲目を飛ばして聴いていました。すると、其れは、つまり、

「ジョン・レノンのソロ・アルバム」になっちまうのだよ。

其の最初が此れです。「タン!」で「えにたいあとおー!」です。其の後にポールが「えにたいあとー!」と高音で返しますが、彼の出番は其れのみなのでした。其の後は「今日の誓い」まで全く出番無しですよ。一曲だけ歌わせてもらったら、其の後もずっと、ジョンだけです。ジョンの声しか聴こえないのです。掛け値無しの名曲である「ANYTIME AT ALL」は、1964年6月2日に録音されました。其の日は、三曲が録音され、最初に此の曲を「那奈テイク」、次にポールB面唯一の貢献「今日の誓い」を「たったの3テイク」で完成し、「WHEN I GET HOME(家に帰れば)」を「11テイク」もやらかして、再び此の曲の「8〜11テイク」を録音し完成させ、家に帰ったのです。

何故、此の曲は「昼休みまで挟んで、二曲も別の楽曲を録音してから最終テイクへと向かった」のでしょう?なな、なんと、午前中の初めの「那奈テイク」時には、、、

「ジョンはミドルエイトを書いてなかったのだよっ!」

未完成の曲を、那奈回も手下どもに演奏させていたのです。そしてポールの自信作に付き合ってやる親分肌を見せつけた振りをして、昼休みになってから慌てて「ミドルエイト」を書き足し、そんな素振りすら見せずに自作の「家に帰れば」を録音した後で、

「じゃあ、最初に途中までだったアレも、やっつけちまおうか?」

とばかりに、さも最初から全部出来ていたと思わせて初めて完成作を披露したのでした。実際に、ポール、ジョージ、リンゴの下僕どもは、本気で「ジョンのペテン」に完璧に騙されていたのですよ。まさか未完成だなんて思ってなかったのです。つまりだ、此れは「時間を隔てた二つの曲を別々に書いて録音しひとつにまとめた楽曲」なのです。なのに、此の一貫した疾走感は一体何なんでしょう?

「ジョニー、恐るべし。」


(小島藺子/姫川未亜)


初出:「COPY CONTROL」2008-10-18

(REMIX by 小島藺子)



posted by 栗 at 03:07| FAB4 | 更新情報をチェックする