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2009年03月30日

「いきなりだナァ」
〜月刊・未亜〜<突然復活篇>

CoCo☆うたの大百科その1


未亜:あのですね、、、何なのよさ、最近の此処。

イコ:あんた、莫迦ぁ?「CoCo」なんて何十年前の噺よ?

未亜:瀬能あずさちゃん&三浦理恵子ちゃん派でした。じゃなくって、此処の展開が変だって噺ですよ。那奈ちゃんがメインなのにさ、何やら妖しげな感じになってませんかっ。

イコ:乙女塾って好かったよね。どれ、理恵子の「水平線でつかまえて」でも聴く?

未亜:♪くろーるくろーるしてぇー♪、あのね、、、そーじゃなくってさ、

イコ:あっ、御免ね、未亜たんはやっぱ「キューティーズ」だよね、元祖「みあみあ」のレアなカヴァー曲でも如何かしら?

未亜:姐御、、、本気と書いてマジになったわけですか。

イコ:おやまあ、随分と素直になったわね、未亜たん。

未亜:いえ、長年コムビ組んでいますからね。分りました。ついてゆきます。

イコ:なんか、つまんねーナ☆もっと絡めよ。けけらけらけら。

未亜:じゃあ、云うけどさ。もう此処、滅茶苦茶じゃん!那奈ちゃんは、何処へ?

イコ:片瀬クンは、此処にいるよ。

未亜:いえ、多分さ、いたいけな那奈ちゃんファンは理解してませんって。

イコ:「いたいけな那奈ちゃんファン」って、誰よ?

未亜:だからぁ、若いヤングの、、、

イコ:今年で28才!キャリア10年以上のベテラン女優だぞ、片瀬クンは。

未亜:あっ。

イコ:こんな処まで辿り着く輩はさ、擦れっ枯らしのコアな那奈ヲタだけだろ?

未亜:うぐぐ。

イコ:あのさ、此処って何か知ってる?単なる個人が書いている「BLOG」だぞ。

未亜:いや、そりゃそーだけどさ、今や、あのその、へどもど、、、

イコ:あたくしが自分の場所で何を書こうと勝手でしょ?其れに、全部「片瀬噺」じゃん。

未亜:そりゃそーなんですけどぉ、一応「ゼンキロ」じゃん。那奈ちゃんの記録が、、、

イコ:だから、全部「片瀬那奈の記録」でしょーが。

未亜:はぁ?姐御、其れは一寸、、、

イコ:此の世は「カタセカイ」でしょ?其の時代を記録する事になるのは当然よ。

未亜:何だか、訳分んないんです。

イコ:分んなくって好いのよ。未亜たん、楽しい?

未亜:はい、訳分んないけど、楽しいです。

イコ:うん、楽しければ宜しい。


(小島藺子/姫川未亜)



posted by 栗 at 22:07| MIAMIA | 更新情報をチェックする

「蒼き虎」2009-RE-MIX

アイ・オブ・ザ・タイガー


「伝説の虎戦士スーパータイガー」が、半額以下で売られていたので、迷わず購入しました。此の二枚組DVDには、第一次UWF時代のスーパータイガー(佐山サトル)のシングルマッチが17試合、ほとんどノーカットで収録されています。藤原戦、木戸戦、前田戦、高田戦、山崎戦は現存するものならほぼ完璧でしょう。つまりは、コンプリートと云っても差し支えない「311分」です。

御存知の通り、所謂ひとつの「Uスタイル」を作ったのは佐山です。彼は其の為に、人気絶頂でタイガーマスクを辞めました。私たち「プロレス者」が「タイガーマスク」と云う時、其れは他の誰でもなく「佐山」を指します。彼は「タイガーマスク」を名乗れなくなりましたが、人々が「タイガー!」と声援を贈る先には、ずっと彼がいました。其の「スーパータイガー」だけが、新日へUターンしなかった。創始者とも云うべき彼の不在は、必然的に「U」を前田を頂点とする軍団へと変えていきました。

しかし、やはり「U」を「U」にしたのは、佐山です。彼こそが、猪木をも凌駕した唯一の存在でした。現に、新日に出戻りした時(1986〜1987)も、其の後の新生U時代(1988〜1991)も、更には再び分裂し「U系」と呼ばれた多団体時代と総合格闘技へ吸収されて云った現在までもが、全ては「佐山の絵図通り」でした。師で在り、根っからの「天然で閃きの人」で在る「アントニオ猪木」とは違い、佐山の構想は常に理論的です。佐山のプロレスには「色気」が在ります。其れは、猪木とも共通しますし、猪木の「艶」を、いやもっとハッキリと云えば「娼婦(かつて、古館は負けたら引退と喧伝された藤波戦(1988-8-8)の実況で「猪木は、世紀(じだい)の娼婦なのかぁっ!」と絶叫しました)」とも云うべき「妖しさ」を受け継いだのが佐山でした。

然し乍ら、おんなじ「色気」でも、猪木の其れは「何をやらかすか解らない(本人も理解していない)」カタセ式に云えば「小早川妙子」なのです。対して、佐山は知的です。「ちゃんと考えている」し「理にかなっている」のです。カタセ式に云えば「平山まどか先生」的な地点まで来ています。(余談ですが、あたくしは「プロレスラー」と「ストリッパー」は、おんなじ志を持っていると考えております。其れに関しては、また別の項で語ります。)

もう25年近く前の試合です。勿論、タイガーマスクの佐山も大好きです。でも、此の時代の「蒼い」佐山がもっと好きです。此れらの試合を観ていると、最近のプロレス中継なんて、ちゃんちゃら可笑しくって観てられませんし、今宵の「K-1」も見なくていいやって思っちゃうんだよね。(一応、格闘技は好きなので観るのだけど、つまんないのよさ。こないだの「K-1」も観てたんだけど、試合よりも藤原紀香が目立ってんだもん。なんじゃ、アノ衣装は?!エロなんて、絶対、リングサイドの紀香に気を取られて負けたのよさ。アーツはチューしてナンパしてるしさ。離婚して株上がってモテモテじゃん。完全なる「紀香の為の番組」みたいになっちゃっててさ、途中で寝ちゃったわよ。)

其れでですね、当時の「U」は当然「ノーTV」だから実況なんて入っていないわけですよ。会場の歓声(ヤジ)がモロに聞こえるわけですよ。まぁ、あたくしも会場で観ている時にはこーゆー状態だったと思うのですけどね、例えば佐山が前田の腕を決めますね、すると客が云うんですよ。

「折れ!」(←興奮した感じじゃなく、冷静な野太い声で)

ひぇ〜、おっかね〜。


初出:「COPY CONTROL AGAIN」 (小島藺子)



posted by 栗 at 12:57| KINASAI | 更新情報をチェックする

FAB4-009:BOYS

Will You Love Me Tomorrow 1998-2003


 w & m:DIXON / FARRELL

 P:ジョージ・マーティン
 E:ノーマン・スミス
 2E:リチャード・ランガム(2/11)、 A.B.リンカーン(2/25)
 録音:1963年2月11日、MIX:1963年2月25日

 1963年3月22日 アルバム発売、パーロフォン PMC 1201(モノ)
 1963年4月26日 ステレオ盤発売、パーロフォン PCS 3042
 (「PLEASE PLEASE ME」 A-5)


幾ら時間が無かったとは云え、1テイクしか録音しないってのはナァ。しかも其れが、

「リンゴ」のうたですから。

いや、リンゴ・スターことリチャード・スターキーは「ロリー・ストーム&ザ・ハリケーン」と云う「ビートルズ」と人気を二分するバンドの「歌えるドラマー」だったのです。しかも、既に太鼓叩きを生業とする「プロ」でした。金持ちのボンボンで練習場を貸してくれていた前任ドラマーのピート・ベストは、最もハンサムで女の子にも絶大な人気を得て居ました。しかし、、、

「ドラムが下手だった。」(サー・ジョージ・マーティン声で)

ジョン、ポール、そして二人のジョージの合議で「ピート追放」が決定します。時は、メジャー・レコード・デビュー直前でした。デッカ・オーディションも、EMIでの初セッションも、ピートが太鼓を叩いたのです。いよいよ本番!って時に「おまい、クビな」ですよっ。酷い。ピートの心はズタズタだったでしょう。更に、ジョンとポールは其の「憎まれ役」を、使いパシリ同様だったジョージ・ハリスンに任せたのです。

「鬼か、レノン・マッカートニー!」

世紀の天才二人を追い続けたジョージには、仲間が必要でした。彼は迷わず、リチャードを誘います。破格の条件でリチャードは引き抜かれ「名前が長いから、リンゴにしろ。あと、其の汚らしい髭を剃れ」と命じられました。「THE BEATLES」の誕生です。さてさて、そんなリンゴですが、新たなバンドはとても自分が前に居たバンドと同等だったとは思えませんでした。

「ラベルが違い過ぎた!」(村田せんせい声で)

「好いよ、オラ、歌が下手ですた〜林檎すった〜」とばかりに、完璧な脇役人生を選択します。不幸な生い立ちが、彼に処世術を自然と身につけさせたのでした。当時のリンゴの夢は「美容院を経営する事」だったのですよ。音楽なんかでメシが喰えるなんて誇大妄想は信じていなかったのです。だって、リンゴはジョンと同い年なんですから。引き抜かれた時に既に22才です。10代中頃から苦楽を共にした他の三人とは違って「現実主義者」だったのです。とりあえず、太鼓叩いて食っていたわけです。ま、其れが普通でしょう。ジョンやポール、そしてジョージの方が「狂っていた」のでしょう。

「BOYS」も、ガールズ・グループ「シレルズ」のカヴァーです。兎に角、彼らは「おねえちゃんグループの曲」が好きでした。デビュー盤では、もう壱曲「BABY IT'S YOU」をカヴァーしていますので、シレルズはかなり好きだったのでしょう。しかも、メンバー四人全員が「女の子のカヴァーも歌っていた」わけでして、奇妙な集団だったと云わざるを得ません。そして、此の曲は、おそらくビートルズ史上で最初に「放送禁止」になった曲だと思われます。理由は、原曲のまんまの歌詞で歌ったからです。(普通なら、女の子の歌をカヴァーするのだから「BOYS」では無く「GIRLS」と歌い代えます。)「男の子の話をしようぜ!」と太鼓を叩きまくるリンゴの天然バカ歌を聴いて、良識ある大人は眉をひそめたのです。

「おい、なんだ此れはっ。ホモのうたじゃないか!」

ま、マネジャーがアレだったから、当たらずとも遠からずでしたね。


(小島藺子)


初出:「COPY CONTROL AGAIN」2008-6-15
REMIX-1:「COPY CONTROL」2008-9-8

(and this is REMIX-2 by 小島藺子)



posted by 栗 at 00:15| FAB4 | 更新情報をチェックする